ご無沙汰しております。発売日前ではありますが、Amazonでも予約可能なのと、本日、手元に見本誌が届いたことでもありますので、ご報告いたします。
3月31日発売の『STEINS;GATE 0 公式資料集 Amadeus' Script』の制作のお手伝いをいたしました。
『STEINS;GATE 0』は、XX科学ADVシリーズの最新作にして『STEINS;GATE』の続編にあたります。前作で、岡部は幾多の困難を乗り越え、α世界線を越えてβ世界線にたどり着き、そしてα世界線とβ世界線のはざまにあるシュタインズゲート世界線へと向かいます。本作は前作の最終章、シュタインズゲート世界線を目指す岡部が挫折したところから始まります。具体的には、その2ヶ月後の2010年10月以降の物語となります。前作が夏の暑い日々の物語あるのに対し、本作は寒々とした冬の日々の物語であり、陰鬱な世界観が全体を形作っているのが特徴ともいえます。
まあ、なんというか、一言でいうと、挫折した男の復活劇なんですよね。そういう文脈で見ると、励まされる部分もあるかと思います。あと、理系あるある的な感じではありますが、新登場キャラの比屋定真帆とかは「こういう女子、学部にいたなー」と懐かしくなりました。自分は薬学部を中退したんですが、“超頭が良いんだけど、汚部屋に住んでてドジっ子でコンプレックス持ちで努力家の女子”ってのが、クラスに数人は存在しておりました。リアル比屋定真帆を見たければ薬学部に行くといいですよ(無責任的な推薦)。
さて、今回の公式資料集で担当したのはWORLD部分の「RINEメッセージ・アーカイブ」「TIPSリスト」「世界線変動表」です。「世界線変動表」につきましては、『STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム 公式資料集』でご好評いただきましたので、その続きということになります。実際に全コンシューマー機で発売された全作品をプロットしたチャートを作成したのですが、これがあまりにもサイズが大きすぎてA4見開きでも収まりきれなかったため、ページを分割した形での掲載となりました。残念。次の機会があるなら、大判の綴じ込みポスターでやりたいところですね。ちなみに次回作があるとすれば『STEINS;GATE 痛(つう)』でしょうかね(アキバレンジャー的に)。
で。この公式資料集の作成中は、編集・ライターチームが風邪とかインフルエンザとかでバタバタと倒れまして、途中からはヘルプとしてストーリーダイジェストの一部の執筆と半分くらいの画面写真撮影、Amadeus紅莉栖の会話集なども担当いたしました。ということもあって、画面写真は少し自分の好みが出ております(真帆の変顔は外せない)。
あと、本書の後ろのほうに掲載されている「@ちゃんねる」のネーミングの由来の話。これは本書の制作の打ち合わせ時に、自分がポロリとこぼしたものであります。《漢の101キーボード》愛用者ならけっこう前から気付いていると思ったのですが、101キーボード利用者が意外に少なかったようで編集・執筆チームでも気付いている人はおりませんでした。後ほど取材の際に確認していただいた小ネタでありました。
毎回、制作時間を記録しているのですが、本書はそれができないくらい忙しかったです。世界線変動図のために前作をリプレイしたこともあって、総作業時間的には300時間くらいの感覚です。ともあれ濃密な一冊になっておりますので、シュタゲファンのかたはご一読いただけるとありがたいです。
関連URL
- STEINS;GATE 0 公式資料集 Amadeus' Script[KADOKAWA/アスキー・メディアワークス]
- STEINS;GATE 0 【初回封入特典】PS4版「STEINS;GATE HD」DLCコード同梱[ PlayStation 4・ PlayStation Vita]
- STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム 公式資料集[KADOKAWA/アスキー・メディアワークス]
- 想定科学ADV『STEINS;GATE(シュタインズゲート)』公式Webサイト