2013/06/30

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 第1ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/111412


【覚書】ということで、始まりました。ツール・ド・フランス2013、第100回記念大会。アクチュアルステージ前に総合優勝候補のフルームが落車するなど、なんとなく波乱を臭わせるスタートでしたが、やはりツールには魔物が潜んでおりましたね。

レース中盤までに視聴者全員を笑わせてくれたフレチャの「後ろに向かって前進アタック」なんてのは序の口で、グリーンエッジのチームバスがゴールのガントリー(ゲート)につっこんで、ゴール地点を3kmに戻す→バスが抜けたのでやっぱり元に戻すあたりから始まった大落車大会。本当に痛々しかったです。

これによりスプリンターの有力勢が大幅脱落。残ったスプリンターでの勝負となりましたが、キッテルがあり得ない追い込みでスプリントを制し、総合1位、ポイント賞、新人賞の4賞のうち3賞までかっさらうことになりました。

また、初日がスプリントステージとあって、スプリンターたちがマイヨ・ジョーヌを着ることができる生涯無二のチャンスだったとあって、彼らの意気込みも高かったようです。グライペルがものすごく落ち込んで道ばたでポーズをとっていたのは、その勝負に絡めずに呆然としていたからのようです。

落車については、トニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)が大きなけがをしている模様です。チーム公式サイトにレポートがあがっています。


INJURY UPDATE: Tony Martin http://www.omegapharma-quickstep.com/en/news/show/injury-update-tony-martin/1297 #OPQS

Omega Pharma - Quick-Step Cycling Team rider Tony Martin crashed during the final kilometers of Tour de France Stage 1 on Saturday. He finished the race, but after the finish he was transported to the General Hospital of Bastia, where he passed a few examinations. The CT scan excluded fractures.

However, he has a concussion and a contusion on his left lung. He also has soft tissue damages on his hip, chest, left knee and shoulder, and also on his back. Furthermore, he has a very deep wound 5cm wide on his left elbow that reaches his muscles, which causes a lot of pain and a problem moving his arm. Tony Martin will join the rest of the team tonight after today's examinations. Any decision on his participation at the second stage of the Tour de France will be taken after considering how the clinical situation evolves during the night.

OPQS would like to thank the medical service of the Tour de France, as well as the medical staff of the hospital in Bastia for their help and support.


コメント翻訳に載せられませんでしたので、こちらにざっくりとした翻訳をアップしておきます。なお、骨折については、どの骨が折れているは不明です。


オメガファーマ・クイックステップ・サイクリング・チーム所属のトニ・マルティン選手が、土曜日に開催されたツール・ド・フランスの第1ステージの残り数kmで落車した。トニはレースを終えたが、ゴール後にバスティアの総合病院へと移送され、いくつかの検査を受けた。CTスキャンの結果、骨折が明かになった。

また、脳しんとうと左肺を挫傷している。臀部や胸、左膝、肩、背中に軽い擦過傷もある。さらに左肘の5cm幅の深い傷は筋肉まで達し、その激痛により腕を動かすことが困難になっている。トニ・マルティンは今日の検査後には、チームに合流し休息する予定だ。ツール・ド・フランスの第2ステージへの出走については、一晩おいて病状の進行具合を考慮したうえで決定する。

OPQS(オメガファーマ・クイックステップ)は、ツール・ド・フランスの医療サービスに感謝する。また、バスティアの病院のメディカルスタッフの援助と支援にも感謝したい。


様子を見るとは書いているものの、かなり重症なのでDNSしそうです。OPQSとしては有力なアシストを欠いてしまうわけです。報じられいませんが、ステーグマンスも落車に巻き込まれていましたし、カヴにとってはかなりの試練になるでしょうね。

2013/06/11

【編集・執筆】STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム 公式資料集


告知が遅れましたが、5月末に発売されました。ゲーム本編は『STEINS;GATE』シリーズの外伝『STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム』になります。外伝ではありますが、当代きってのADVゲームのシナリオライターが集った短編集(アンソロジー)というのが、正確な表現な気もします。それだけハイクオリティなシナリオと多様性のある世界が構築されております。

さて、個人的には『ROBOTICS;NOTES』に引き続いて、XX科学シリーズの公式本のお手伝いができて、光栄でありました。今回、自分が専任で担当したのはストーリーダイジェスト、MAIL LIST、TIPS LIST、世界線マトリクスといった部分です。

『STEINS;GATE』本編をプレイしたかたならご理解いただけると思うのですが、そもそも本作のキモは「些事」であると自分は解釈しております。外伝にあたる『STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム』でも、やはりこの鉄則は堅持されております。ですので、ダイジェストの作業はかなり難航しました。いろいろなエピソードとか細かいネタを切るのは正しいアプローチなのかで迷いました。けっこう削っても、かなり文字量となりました。それだけ密度がある作品なのですね。

あと、世界線マトリスクは楽しく作らせていただきました。とはいえ、『STEINS;GATE』はゲーム以外にもノヴェルやコミック、ドラマCDなどもあります。今回は担当編集者との協議の結果、シリーズの誕生母体である“コンシューマーゲーム機でリリースされている作品”に絞りました(ですので、ゲームとはいえ、Windows用の『STEINS;GATE 変移空間のオクテット』が省かれております)。いつか機会と時間と資料とページ数(と原稿料w)がいただけるなら、すべてをまとめたマトリクスは作ってみたいですね。

本ムックの自分の担当ページに費やした制作時間は234.4時間。記録していない作業時間もあるし、資料の閲覧時間などは除外しているので、たぶん300時間くらいは使った感じです。5月上旬は、この本の入稿と校正作業とジロ・デ・イタリアの翻訳が重なっていて、楽しいながらもハードな日々でありました。


関連URL

2013/06/10

【翻訳】クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2013 第8ステージ 選手コメント

http://www.letour.fr/2013/CDD/LIVE/us/800/journal_etape.html




【雑感】ドーフィネ、終了しましたね〜。フルームがしっかり勝ちを固めたような総合優勝でした。それ以外の展開がおもしろかったですな。メールスマンもポイント賞が穫れてよかった。あと、昨日ガーミン・シャープはデニス君のために、みんな衣服を交換していたんですね。先ほど、ゴール映像を見直したら、たしかにタランスキーは素手でした。なんて優しい子! と思ったら、フルームも素手でしたよw さて、いよいよツールまで1ヵ月を切りました。ツール・ド・スイスもあるのですが、ちょっと仕事で見られそうにない感じです。ともあれ、ツールが楽しみです。


タイムトライアル以降に王者として君臨した総合1位のクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング):「夢のシナリオのひとつだった」

夢のシナリオのひとつだった。ドーフィネではうまくレースを組立てることができた。総合優勝できたうえにで、親友のひとりでチームメイトのリッチー・ポルト(オーストラリア)が総合2位に入った。これ以上の贅沢はない。もちろんツール・ド・フランスへのテストとしても、非常に良い結果が得られた。自分がここで優勝するために行なったすべてがうまく実行できて、ツールで勝てるということは分かっている。

ぼくたちは自分たちのチームの素晴らしさを確信していたが、それがしっかり裏付けられた。たとえば、自転車競技の世界では、あまり当然とは思われていないことだが、総合成績の上位に2人の選手を送り込めば、有利になるといったことだ。これはとても好ましい状況なんだ。今晩はチームメイトたちに一杯おごって、この素晴らしい優勝を祝福したい。今後の数日は、ツールの山岳ステージのいくつかをまわって確認するつもりだ。


2ポイントの僅差でポイント賞を獲得した:ジャンニ・メールスマン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ):「自分は最上のスプリンターではないが、うまくできた」

今朝の段階で、注意深く(ポイントを)計算した。クリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)が3位以上でゴールすれば、彼がこの緑のポイント賞ジャージを獲得する可能性があることがわかった。でも、ぼくが中間スプリントポイントを獲った場合、彼はステージ優勝しなければ、ポイント賞争いでぼくに勝てないこともわかった。スプリントはうまくいった。そして、フルームもステージ2位だったので、ぼくは2ポイント差を守ることができた。ほとんど差がなかった!

結局、このドーフィネでステージ優勝することなく終えたが、この1週間はうまくできたと思う。ぼくは自分が最上のスプリンターでないことを知っている。でも、よくやったと思う。これからはベルギーの国内選手権に向けて集中する予定だ。その後は、ツアー・オブ・オーストリア、クラシカ・サン・セバスチャン、ブエルタ・ア・エスパーニャの順に出場する予定だ。


変革を遂げた新人賞・総合8位のローハン・デニス(オーストラリア、ガーミン・シャープ):「全力を出すことだけを考えていた」

アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)やアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ)といった選手に混ざって総合8位の成績を得られたこと、そしてまったく逃げに入ることなしに、新人賞を獲得できて、とても満足している。

でも、チームのことを思わなければ、このような結果は得られなかったと思う。ぼくはただ精一杯がんばろうと思っただけだった。ヴァール峠では寒くてたまらず、まったく手を動かすことができなかった。でも、チームメイトたちは、ぼくの濡れた衣服を自分たちのものと交換してくれた。アンドリュー・タランスキー(アメリカ)はグローブを出してくれた。だから、彼はステージの後半をグローブなしで走っていた。彼の惜しみない思いやりに感謝したい。ぼくはあんなに良いチームに、これ以上の助けを求められなかった。だから、しっかり走りきる必要があった。


何度も逃げて山岳賞を獲得したトマ・ダムソー(フランス、アルゴス・シマノ):「賭けがうまく行った!」

このドーフィネでは、集団の前方で攻撃的になろうと思っていた。この1週間を通して、自分のこの目的をなんとか果たせたことがうれしく思う。今日のような悪天候を考えれば、そうやって良かったと思う。もちろん、ぼくは最上のクライマーというわけではない。(本格的な山岳ステージの)前にうまくやったということもわかっている。つまり、ぼくはこのレースで戦略的なレース運びをしようとして、適切な逃げ集団に入る方法を選んでいた。結局、8ステージ中5ステージは逃げに入ることができた。賭けがうまく行ったのだと思う。とくに昨日のステージでは先頭集団で走れて、アルプ・デュエズでポイントを稼げたのがうれしかった。


プロ初勝利となったステージ優勝のアレッサンドロ・デマルキ(イタリア、キャノンデールプロサイクリング):「人生の夢だった」

今日の優勝で、やっとプロ転向以来、これまで何度も失敗してきた逃げが報われた。今日のようなことをやるのが、ぼくの人生の夢だった。それがこんな大規模なレースで実現してうれしい。これまで何度も挑戦してきて、ようやく実現してとても満足している。ドーフィネでの勝利は、自分がツール・ド・フランスへ出場を果たす上で重要な意味を持つ。自分の7月のコンディションの傾向を知る必要もがあった。世界最大のレースで走るのはとても感動的だろうと思う。とてもハードだとはわかっているが、有力な選手たちのアシストとして働くのも楽しみだ。ツールでは、ペーター・サガン(スロバキア)のためにすべてを捧げたうえで、他の大きなレースに臨みたい。

アンドローニ・ジョカトーリで何年か選手として過ごしたあと、キャノンデールに移籍してから、これまで自分に欠けていたものがわかった。ワールド・ツアーのレベルまで段階を踏んで到達できた。今日は優勝できる脚があるかどうかは確信ができなかった。最後から2番目の山岳で、その後の要素を伺うことにした。ロット・ベリソルの選手[ティム・ウェレンス(ベルギー)」が最後の山岳でアタックしたときは、もうしばらく待って彼が逃げて有利になるように泳がせた。その後で、彼を力強く追い越すことができた。

単独で逃げることになってからは、全力を尽くした。チーム・スカイやプロトンに吸収されるのがイヤだった。自分の後ろのほうの出来事は知らなかった。ちょっと奇妙に思えるかもしれないが、昨日のステージでの逃げのときのほうが脚の調子がよかった。レースという状況では、これは好ましいことではない。今日も残り1kmになるまで、自分がステージ優勝できると思っていなかった。気持ちとしても、今日はリラックスしたムードでスタートした。なにかをやろうという気持ちはまったく思っていなかった。でも、徐々に、教のレースが自分にとって重要なものになっていった。チームカーからは、本当に素晴らしいサポートを受けた。彼らに感謝したい。



コメント出典
http://www.letour.fr/2013/CDD/LIVE/us/800/journal_etape.html

2013/06/09

【翻訳】クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2013 第7ステージ 選手コメント

http://www.letour.fr/2013/CDD/LIVE/us/700/journal_etape.html
総合1位のクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)
「現在は状況を支配できていると思う」


自分の目標まで、あと1日で到達する。明日もまたハードなステージになりそうだ。とくに海抜2000メートルを超えるヴァール峠を上ることになる。でも、状況は自分の支配下にあると感じている。明日もゴール付近はタフなことになりそうだけど、チームメイトのリッチー・ポルト(オーストラリア)には最後の上りまで脚を残しておけるはずだ。できれば、ふたりでゴールしたい。

現在ぼくたちは総合成績の上位1〜2位にいる。ツール・ド・フランスでも、似たような状況になる可能性もあるため、とても良い予行演習になっている。ただ、まったく同じレース展開になるわけじゃない。各チームが、それぞれの思惑で動くからだ。たとえば今回はサクソ・ティンコフは総合3位を狙っているけど、違ってくるだろう。

(このレースで)アルプ・デュエズは1回上っただけでもハードだ。だから、ツールでアルプ・デュエズを1日に2回上るとどうなるかの想像もつく。今日は明らかにリハーサルだった。サレン峠からの下りは、とてもトリッキーだった。それを経験できたのも良い収穫になった。


ステージ優勝のサムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)
「自分にもチームにも大きな意味があった」


とても苦しかった。とくに最後の3kmは。ヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ)はとても強かったけど、最後に彼に打ち勝つために全力を尽くした。この素晴らしい勝利を得たことで、エウスカルテルにとってはツール・ド・フランスに向けて幸先の良いスタートになった。

今年はチームとしては2勝していたが[ブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオンでパブロ・ウルタスン(スペイン)とファンホセ・ロバト(スペイン)がステージ優勝]、ワールド・ツアーのレースでは勝利がなかった。ジロ・デ・イタリアでは思い通りの結果も得られなかった。だから、これからの良い契機にもなったし、今回の出場でこのような結果を得られたことがうれしい。

個人的には、今年のツールではステージ優勝は狙っていない。少し休もうと思っている。自分にとっても、チームにとっても、ドーフィネで勝てたことは大きな意味があった。今日の勝利は、友人でもあり、チームメイトでもあり、数ヵ月前に事故死したビクトル・カベド(スペイン)に捧げたい。


山岳賞のトマ・ダムソー(フランス、アルゴス・シマノ)
「目標は、ほぼ達成した」


今日はとくにハードだった。今日は起きたときに、とても疲れていた。その理由はわからなかった。なんとかして逃げに潜り込んだ。このときの状況がとてもラッキーだった。ぼくの山岳賞ジャージのライバル2人と直接対決できたから。ダヴィ・ヴェイユー(カナダ、ユーロップカー)は、ピエール・ロラン(フランス、ユーロップカー)のステージ優勝をアシストするために、その位置にいたのがすぐに理解できた。そこで、ケブン・シールドライエルス(ベルギー、アスタナ)との対決を優先した。

彼がいたおかげで楽ではなかったが、なんとか山岳ポイントを稼ぐことができた。おかしいと思うかもしれないが、ぼくは自分たちが吸収されることを望んでいた。シールドライエルスがぼくよりフレッシュだと思っていたからだ。それもあって、ノワイエ峠からの下りでは勝負せざるを得なくなっていた。28ポイントの差をつけることができたので、自分の目標はほぼ達成したと確信している。このようなレースで、特別なジャージを獲得できたのは、とても重要な意味がある。


新人賞のローハン・デニス(オーストラリア、ガーミン・シャープ)
「自分にプレッシャーをかけてきた」


ハードだった。チームメイトたちが凄まじい仕事のおかげで先頭集団で走れていて、なんとかそのペースについていこうとした。最後から2番目の山岳で(新人賞ジャージのライバルである)ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)とのタイム差を見て、必死になった。最後の山岳の麓で、彼へのアドバンテージはなくなっていた。でも、最終的にこの白いジャージをキープできて、自分たちにとって良い日となった。ぼくはこうして自分にプレッシャーをかけてきた。これまでの6日間のレースを終えて、こういう試練に対して自分はまだまだ不十分だとわかった。あと1日でタイムトライアルのステージ後の目標に達成しそうだ。


コメント出典
http://www.letour.fr/2013/CDD/LIVE/us/700/journal_etape.html


【雑感】ドーフィネも残すところ、あと1ステージ。ようやく趨勢も固まって、大きな逆転もなくなりそうです。今日はアルプ・デュエズからの下りということで、ちょっと不思議だったんですが、ツール・ド・フランスで2回上るので、その下りコースの予行演習という意味もあったんですね。フルームのコメントで理解できました。で、ステージ優勝したサンチェスの三味線も見事な演奏でした。彼のガッツポーズは、練習中に23歳で事故死したビクトル・カベドへのものでした。詳細はこちらを参照→エウスカルテルの若手選手の訃報 エウスカルテルの23歳ライダー、カベドが練習中に事故死 [LINK]

ツールを占う今大会ですが、目立ったのはリッチー・ポルト、マイケル・ロジャース、ローハン・デニスといったオーストラリア勢。ジロ・デ・イタリアで目立ったコロンビア人選手たちとともに、ツール・ド・フランスで注目したいと思います。

ツールを占う大会といえば、ツール・ド・スイスも始まりました。こちらのほうはレース主催からのリリースに選手コメントがないので、いまのところ割愛する予定です(来週から入稿が始まるのでちょっと余裕がなさそうなので)。とはいえ、おもしろいステージがあったら、載せるかも知れません。

2013/06/08

【翻訳】クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2013 第6ステージ 選手コメント

http://www.letour.fr/2013/CDD/LIVE/us/600/journal_etape.html


【雑感】勝利者インタビューがやたらと長いなと思ったら、ヴォクレールは勝利はアムステル・ゴールド・レースやリエージュでの骨折からの復帰1勝目だったからですね。名物選手の復帰はやっぱりうれしいです。それと、ドーフィネですっかり定着しつつある“勝てない男メールスマン”。本日も19回目のステージ6位でした。うーん……。残りの2ステージは総合争い以外にも、メールスマンとフルームのポイント賞争い(13ポイント差)、ローハン・デニスとミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)の新人賞争い、そして非ピュア・クライマーのトマ・ダムソー(フランス、アルゴス・シマノ)の山岳賞防衛戦といったところが注目されます。


ステージ優勝のトマ・ヴォクレール(フランス、ユーロップカー)
「好調さを取り戻せた」


好調さを取り戻せた! 勝利する喜びを感じないままに6月に入るのには慣れていなかった。ダメなんじゃないかという戸惑いも沸き起こりつつあって、それを受け入れなければなかった。今シーズンの序盤からチームの状態が、とてもよかったのは安心材料のひとつだった。でも、個人的には、うまくいってなかった。今日はモビスターの選手[ホセ・エラダ・ロペス(スペイン)]にも心配された。彼が速いかどうかは知らなかった。それもあって、逃げ集団のなかで、アスタナの2名の選手[ケブン・シールドライエルス(ベルギー)とイゴール・シリン (ロシア)]をうまく利用しようと自分に言い聞かせた。まだ、レースでの勝ち方はわかっている。

2004年には、この同じ場所でゴールした。そのときは3位でゴールした。(ランス・アームストロングやタイラー・ハミルトン、フロイド・ランディスら20名程度の)スプリントで、ミカエル・ラスムッセン、イヴァン・バッソに次いで3位だった。だから、最後の直線コースのことを知っていた。おそらく、ぼくが勝てるだろうと思ったときに、数多くの失敗をしたことをみんな覚えているだろう。最近では、ツアー・オブ・ベルギーで、たくさんの人がステージ優勝すると考えたケースがそうだった。

自分の試練のときは、もう終わっていることを願った。骨折したことは、自分の役に立っているはずだと何度も自分に言い聞かせた。逃してはしまったが、アムステル・ゴールド・レースやリエージュ〜バストーニュ〜リェージュ、ツール・ド・ロマンディ、ダンケルク4日間レースの時期は好調だったからだ。鎖骨骨折で、世界は終わっていなかった。心の底から、今日の勝利がうれしい。ジャン=ルネ・ベルノドー監督には、多いに感謝したい。彼はスポンサーを見つけるために尽力してくれている。チームの将来は、依然として安心できない状態だ。


総合1位のクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)
「チームメイトたちが日ごとに頼もしくなっている」


今日は予想以上にハードだった。紙の上のコースプロファイルでは、あまりハードには見えなかった。でも、スプリンターを抱えるチームが逃げ集団を捉まえるのに必死だったし、逃げを捉まえるにはかなりの距離もあった。

このマイヨ・ジョーヌをキープできて満足している。チームメイトたちが、このためにがんばってくれたおかげだ。あとは頂上ゴールのステージが2つ残っている。かなりハードなレースになるだろう。おそらく総合成績で大きくタイムを落としている選手がなにか仕掛けてくると思う。それもいい運動にはなるだろう。

ぼくたちは、この大会に出場しているチームの動きにも注目している。きっと、ツール・ド・フランスでも同じように動くはずだからだ。明日はアルプ・デュエズを通るが、来月のツールとは少しコースが違っている。今回はアルプ・デュエズはレースのスタートで、ゴールではない。でも、表だった動きは動きはきっと似てくると思っている。そのデータが、7月に入るときには役立つと思う。

個人的に今年のドーフィネで警戒しているのは、昨年までのチームメイトだったマイケル・ロジャーズ(オーストラリア、サクソ・ティンコフ)が、それほど順位を落としていないことだ。今はもう4〜5人の選手を相手に、このジャージを守るしかないが、チームメイトたちも日ごとに頼もしくなってきている。


ポイント賞・ステージ6位のジャンニ・メールスマン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
「想像以上にかなりハードだった」


今日は思っていたよりもずっとハードなステージだった。逃げが成立するまでに、とても時間がかかった。集団は、バリオ峠ですぐに追走を開始した。ぼくたちのチームは全力で走った。でも、先頭のほうがかなり速かった。チームメイトのトニ・マルティン(ドイツ)ができるだけ高速で牽いたけど、最後にはミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド)だけがぼくと一緒にいたけど、それ以上のことはできなかった。スプリントになれば、ステージ優勝できる自信はあったけど、最終的にはステージ6位に終わった。スプリントポイントは獲得したものの、この緑のポイント賞ジャージを手に入れる確率も乏しくなってしまった。今日がステージ優勝する最後のチャンスだった。でも、最低限、ぼくたちのチームの存在感は示せたと思う。


新人賞・総合3位のローハン・デニス(オーストラリア、ガーミン・シャープ)
「ストレスなく走れた」


チームとしてはアレクサンドル・ジェニエ(フランス、FDJ)を警戒していた。でも、彼とは総合成績で約3分の差があることも知っていたので、3分以上の差を縮めることはないだろうと考えていた。今日はチームとしてもストレスなく走れた。その点では、しっかり機能していた。。今日はオメガファーマ・クイックステップが、彼を引きずり落としてくれた。明日からの2つの山岳ステージでは、どのくらい差がつくか楽しみだ。今日は好調だったけど、明日からの超級山岳ではどうなるかはまったくわからない。


コメント出典
http://www.letour.fr/2013/CDD/LIVE/us/600/journal_etape.html

2013/06/07

【翻訳】クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2013 第5ステージ 選手コメント

http://www.letour.fr/2013/CDD/LIVE/us/500/classement/index.html


【雑感】コンタ三味線かよ! という感じで、見事なアタックでした。前にツール・ド・スイスで失速した翌日の大復活を思い出しました。あのときの失速はハンガーノックだったんでしたっけ。ともあれ、今日のアタックで健在ぶりを見せつけました。対するフルームも落ち着いて対処してましたね。先行するマシュー・ブシェ(アメリカ、レディオシャック・レオパード)を、コンタとフルームのふたりが威圧するように追走し、追い詰め、やがてかわしていくシーンには全俺が涙しました。マシュー・ブシェ、怖かったろうなあ………。明日はお待ちかねの第6ステージ。山岳を越えてのスプリントステージです。メールスマンがまた2位以下を獲るかが見物であります。


ステージ優勝・総合1位のクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)
「コンディションが好調なわけではない」


ステージ優勝できたのは本当にチームメイトのおかげだと思う。彼らが素晴らしい仕事をしてくれたおかげで、上りで良い位置につけた。ピーター・ケノー(イギリス)とリッチー・ポルト(オーストラリア)は、他の選手たち全員のアタックを封じていた。先行するレディオシャックの選手[マシュー・ブシェ(アメリカ)]に追いつけるなんて思わなかった。総合1位のマイヨ・ジョーヌが手に入るのはわかってはいたけど、ステージ優勝も目指して、みんなに感謝を示したかった。

アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ)がアタックしたときは、そのまま泳がせた。今回の総合成績では、もはや脅威にならないと思ったからだ。今朝の段階の目標は、ローハン・デニス(オーストラリア、ガーミン・シャープ)からマイヨ・ジョーヌを獲得することだった。彼はクライマーとしては、それほど有名ではなかったし、タイム差を数分はつける必要があった。でも、最終的にはステージ優勝も目指す必要があると思った。それができて驚いている! 

いまのコンディションはそれほど好調というわけではない。その状態で、ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)やアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ)、アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)といった総合優勝候補の選手たちに打ち勝てて、とても素晴らしい。だけど、アルベルト・コンタドールは3週間のツール・ド・フランスに向けて、しっかり調整してくると確信している。


山岳賞のトマ・ダムソー(フランス、アルゴス・シマノ)
「自分の運を試した」


今日はあまり簡単ではなかった。昨日の夜、とても調子が悪かったからだ。少し病気がちな状態が続いている。咳も出ていた。ともかく、今日は運試しで、なんとか逃げに入った。そのおかげで、山岳ポイントをいくつか稼げて、山岳賞争いでのリードを広げることができた。山頂のポイントをかき集めるだけじゃ不十分だということは、理解している。でも、ぼくは純粋なクライマーではないんだ。だから、この山岳賞ジャージをキープするためにできることはすべてやるつもりだ。自分に最適な山岳をターゲットにした。今日やったのは、それだけだった。


コメント出典
http://www.letour.fr/2013/CDD/LIVE/us/500/journal_etape.html

2013/06/06

【翻訳】クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2013 第4ステージ 選手コメント

http://www.letour.fr/2013/CDD/LIVE/us/400/journal_etape.html



【雑感】コンタドールがけっこう不調なようですな。明日からの山岳ステージがどうなるのかが見物ですね。


ステージ優勝のトニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)
「快復が間に合って良かった」


今日のタイムトライアルに勝つことが、大きな目標だった。この2日間は腹痛があって、100%の力を発揮できるか自信がなかった。快復が間に合って良かった。今日が楽しみだった。2月のヴォルタ・アン・アルガルヴェ(アルガルヴェ一周)以来、久しぶりの長距離タイムトライアルだった。今日のコースは楽しめたけれど、もう少し起伏があっても良かったと思う。

クリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)にタイム差をつけることができて満足している。彼とはツール・ド・フランスのタイムトライアルでも優勝争いすると思われているしね。


総合1位・新人賞・ステージ2位のローハン・デニス(オーストラリア、ガーミン・シャープ)
「ワールド・ツアーの大会で総合1位になる夢が叶った」


ものすごくうれしい! 自分の目標はこの白い新人賞ジャージだった。さらに、この黄色い総合ジャージも獲得できた。こういったワールド・ツアーの大会で、黄色い総合ジャージを着る夢が実現した。このドーフィネでの役割は、アンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)のアシストをすることだったが、残念ながら彼は不調のようだ。

ぼくの調子は良いと思う。クリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)やアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ)などの選手とTTで競り合うのは、ちょっとしたギャンブルになりそうだった。最終的にはトニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)のタイムにあそこまで近づけて自分でも驚いた。今までのキャリアで、今日がベストなタイムトライアルだと思う。

今日は、平均的な速度を維持したまま乗れるように力を温存したので、ゴールに行くまでに失速することはなかった。もう少し力を入れて走っても良かったかも知れない。今は、この黄色いジャージを着れて、とても感動している。できるだけ長く、このジャージを維持したいと思う。


山岳賞のトマ・ダムソー(フランス、アルゴス・シマノ)
「山岳賞の水玉ジャージの防衛は、かなり大きな試練」


今日のタイムトライアルは、ぼくにとっては休養日みたいなものだった。このレースで山岳賞の水玉ジャージを着たまま、明日からの山岳ステージに入れるのは、自分のやる気にも大いに刺激になった。このままリードを保てるかは、かなり大きな試練だ。

先月のジロ・デ・イタリアでは、山岳ステージで好調なことは自覚できた。ガリビエ峠のステージでは、優秀なクライマーたちにそれほど遅れることなくゴールできた。他の多くの山岳ステージでも、ロバート・ヘーシンク(オランダ、ブランコプロサイクリング)などの選手と一緒に登坂していた。

今年はがんばって体重を絞っている。頭を使って乗らないと、アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ)やクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)といった選手たちには付いていけないだろう。ぼくが山岳ポイントを稼げそうな場所については予習を済ませている。そういうところで、アタックする必要もある。明日もジャージをキープできる機会があると信じている。明日以降は、だんだんと難しくなってくるだろう。


コメント出典
http://www.letour.fr/2013/CDD/LIVE/us/400/journal_etape.html

2013/06/04

【翻訳】クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2013 第3ステージ 選手コメント

http://www.letour.fr/2013/CDD/LIVE/us/300/journal_etape.html



フースホフトさんに復調の兆しがあって、うれしいです。あと、今回のドーフィネのリリースを書いているライターさんは、どうもメールスマンにネタをふるという技を覚えたようですね :)


ステージ1位のエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、スカイプロサイクリング)
「チームの目的は依然としてマイヨ・ジョーヌだ」


最後の上りと残り1kmは、このチームの力だ。ピーター・ケノーとゲラント・トーマスが、しっかり牽いてくれた。下りでの追走はすごくうまくいった。このチームに感謝したい。彼らは本当によくやってくれた。このドーフィネで再び勝利できてうれしい。本当にうれしい。第1ステージでは、まだ上れるだけの脚になっていなかった。山岳ステージに慣れるには、もうしばらくかかりそうだ。

今のところ、好調だ。ちょうど調子が上がってきている。このドーフィネでまた優勝できたことで、やる気も充分に上がった。これでクリス・フルームをアシストする仕事へ、しっかり切り替えられる。このチーム・スカイでの主な目的は、マイヨ・ジョーヌであることは変わっていない。


総合1位のダヴィ・ヴェイユー(カナダ、ユーロップカー)
「明日は真実に直面することになる」


良い1日だった。今日もチームがしっかり働いてくれた。今日のステージは、昨日ほどは難しくはなかった。難易度も低かったので、オメガファーマ・クイックステップやFDJなどの他のチームが(レースを)支配していた。でも、ゴールが近づくにつれて、集団のスピードは上がっていって、付いていくのも簡単じゃなくなった。チームメイトがしっかり伴走してくれた。とくにシリル・ゴチエにお世話になった。

明日は真実に直面することになるだろう。人事を尽くして天命を待つつもりだ。ともあれ、この3日間はとても素晴らしかった。カナダからは、たくさんの励ましを受けた。新聞の一面にも掲載されたほどだ。素晴らしいチャンスをもらえたのだと思う。


ポイント賞・ステージ3位・総合2位のジャンニ・メールスマン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
「勝ちたい……」


今日もいつもの順位だったので満足している。ステージ2位→ステージ2位→ステージ3位になれる選手なんて、そう多くはない。つまり、ぼくは好調だということだ。とはいえ、勝ちたい。自分の感想は昨日と同じだ。昨日はヴィヴィアーニが最速で、今日はボアッソンハーゲンが最速だった。残りの目標は第6ステージ。そこで勝てなかったら、ポイント賞ジャージのためにがんばるつもりだ。


新人賞・総合3位・ステージ13位のトニー・ギャロパン(フランス、レディオシャック・レオパード)
「これが自分の目的というわけではない」


今日も新人賞を守れた。今日はキープするのが難しかった。今日のコースは、ぼくより先にゴールした、ヴィヴィアーニやフースホフト、ブアニといったピュア・スプリンター向けのステージだった。自分としては、この新人賞ジャージを維持できただけで充分だ。でも、明日は、このジャージを失う可能性が高い。このジャージをキープすることが、ぼくの本当の目的というわけではない。明日は真のタイムトライアルのスペシャリストたちのためのステージで、その後は優秀なクライマーたちのためのステージだということは分かっている。彼らを相手に、この白い新人賞ジャージを守りきれそうにないよ。


コメント出典
http://www.letour.fr/2013/CDD/LIVE/us/300/journal_etape.html

【翻訳】クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2013 第2ステージ 選手コメント

http://www.letour.fr/2013/CDD/LIVE/us/200/journal_etape.html


ヴィヴィアーニが今シーズン初勝利という事実にちょっと驚きました。そして、メールスマンの味わい深いコメント :)


ステージ優勝のエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデールプロサイクリング)
「ジロでの経験が登坂に役立った」


これが今シーズン初勝利で、とてもうれしい。ジロではマーク・カヴェンディッシュに2回も負けたもの、好調なまま終えることができた。だから、今日はナセル・ブアニ(フランス、FDJ)やトル・フスホフト(ノルウェー、BMCレーシングチーム)よりも登坂で、しっかり集団について行けた。チームメイトのマチェイ・ボドナル(ポーランド)とクリスティアン・コレン(スロベニア)がコフィディスの選手[レイン・ターラマエ(エストニア)]の後ろから引き上げてくれた。

スプリントでは完璧な位置取りだった。このドーフィネでの目的は、第6ステージのグルノーブルまで走ることだ。そこで止めるつもりだ。ぼくはツール・ド・フランスでは走ることにはなっていない。チームのスプリンターとしては、ペーター・サガンがいる。今年は、シーズン始めから、たくさん走ってきた。すぐにでも休息が必要だろうし、8月まではレースにも出るつもりはない。


総合1位のダヴィ・ヴェイユー(カナダ、ユーロップカー)
「パニックにはならなかった」


イエロージャージを着た日が無事に終わった。チームメイトたちは、特別な仕事をしてくれた。ほとんどは彼らのおかげだ。ぼくたちはパニックになることはなかった。4人の逃げの後ろでは、ずっとレースをコントロールできていた。トマ・ヴォクレールも、ぼくをヘルプしてくれた。彼は他の機会には彼へ献身的にアシストすることを知っているからだ。同じことを明日も再びできれば、タイムトライアルの日までは、このジャージをキープできるかもしれない。そうなったときは、クリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)やトニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)などの選手を相手に、タイムトライアルでもベストを尽くすつもりだ。30kmの距離での2分差は、それほどアドバンテージともいえない。


新人賞・ステージ3位のトニー・ギャロパン(フランス、レディオシャック・レオパード)
「脚が攣っていた」


最後は少し大変だった。チームメイトを見失っていたし、ゴールまでは向かい風だった。残り500mでスプリントを始めたけど、少し遠かった。だから、自分の前を走っている2人の優秀なスプリンター[エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデールプロサイクリング)とジャンニ・メールスマン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)]に追いつく方法がなかった。今日のコースは、けっこう楽しめた。でも、簡単というわけではなかった。勝負には負けたし、最後の上りでは痙攣もあった。でも、なんとかその場に留まって、結果としてこの白いジャージを、一緒にゴールできなかったトムイェルテ・スラグテル(オランダ、ブランコプロサイクリング)から手に入れた。


ポイント賞・ステージ2位・総合2位のジャンニ・メールスマン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
「また2位だった!」


エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデールプロサイクリング)は真のスプリンターだ。だから、彼の負けて2位なら恥ずかしくない。でも、また2位だった! 今年はトップ7に入るのが、これで17回目だ。明るい話題としては、今日はチームが本当によく逃げを追いかけてくれたおかげで、この緑のポイント賞ジャージを着ることができて、そして総合2位にもなれた。このジャージをずっとキープしたいと思う。


山岳賞・総合3位のトマ・ダムソー(フランス、アルゴス・シマノ)
「先頭で走るのは楽しい」


先頭で走るのは楽しい。単に2日連続で逃げただけではなく、それなりの目的があったからだ。今日は2つの目的があった。ひとつは山岳賞の水玉ジャージ獲得のためのポイントを獲得することで、その目的は果たせてとても満足している。もうひとつはステージ優勝のためで、これは果たせなかった。でも、レイナード・ヤンセファンレンズバーグ(南アフリカ、アルゴス・シマノ)をスプリントで4位に送り込むことができた。アルゴス・シマノにとっては良い日となった。

コメント出典
http://www.letour.fr/2013/CDD/LIVE/us/200/journal_etape.html

2013/06/03

【翻訳】クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2013 第1ステージ 選手コメント

http://www.letour.fr/2013/CDD/LIVE/us/100/journal_etape.html



ちょっとだけ時間が取れそうなので、クリテリウム・ドゥ・ドーフィネについてはASO公式リリースの選手コメントをアップしますね(仕事の都合で更新は不定期になるのはご容赦)。後、例によって裏とりも不確かにやりますので、そこもご容赦ください :)


ステージ優勝・総合1位・ポイント賞・山岳賞のダヴィ・ヴェイユー(カナダ、ユーロップカー)
「最後の300mで、ようやく確信した」


今回が初めてドーフィネに出場だ。このレースに要求されるレベルは非常に高い。だから、自分がそのレベルにあるとはまったく期待していなかった。挑戦した価値はあった。ぼくが可能性があると思い始めたのは、ぼくたちの逃げグループが9分以上の差をつけたころだった。だけど、その後は残り300mになって、ようやく自分が勝てると確信した。望外なほどに満足している。これまでたくさんの犠牲を払って努力を重ねてきた。それが報われて満足だ。

一般的には、ぼくはクライマーではないけれど、自分ではまともに上れると思っている。上っていくごとにチャンスを感じだ。良い機会だから、今はこの黄色いジャージを手に入れた喜びを噛みしめたい。このジャージがあと数日ほど着られるかはわからない。1週間着るということはない! 当然、今年のツール・ド・フランスに出場するのは夢のひとつだ。でも、今の段階では、この大会で自分の仕事をしっかりやるつもりだ。

新人賞・総合3位のトムイェルテ・スラグテル(オランダ、ブランコプロサイクリング)
「この白いジャージを手放すつもりはない」


今日のことは予想できていなかった。先週は、ツアー・オブ・ベルギーの後でとても不調だった。ドーフィネに来る前には抗生物質を服用するくらいだった。でも、今日のレースのあいだは、調子は悪くなかった。こういうショートステージは、調整を始めるにはちょうどいい。最後の山岳では、残り1kmのところでクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)とアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ)の後ろにいて、精一杯スプリントしただけだ。総合成績を目標にドーフィネに出場したわけではなかったけど、この新人賞を手に入れた。これを手放すつもりはない。

コメント出典
http://www.letour.fr/2013/CDD/LIVE/us/100/journal_etape.html

zenback