2013/07/26

【翻訳】【雑文】ツール・ド・フランス2013 八大がっかり選手権(後編)

Sportwereldさんのゲスい記事「Dit waren de 8 floppers van de Tour」(ツール2013の八大ガッカリ選手)に、各選手のツール前後のコメントをつけてみようというゲスい記事の後編です(前編はこちら)。なお、Sportwereldさんのコメントの原文はオランダ語で、それを英語にしたものを重訳しております。厳密な解釈のズレなどはご容赦ください :)

さて、後編で登場するのは下記の4選手。

  • ティボー・ピノ(フランス、FDJ.FR)
  • マシュー・ゴス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
  • ユルゲン・ファンデンブロック(ベルギー、ロット・ベリソル)
  • レイン・ターラマエ(エストニア、コフィディス)

ケガや体調不良でツールを去ってしまう選手は、本当に残念ですね。後半のこの4人は若手中心なので、来年以降のツールでの活躍も期待したいところです。




第15ステージ(総合80位)でツールを去ったティボー・ピノ(フランス、FDJ.FR)

TDF2013 8RIDERS004

Sportwereld誌コメント:この若きフランス人選手は、昨年のツールで総合10位という予期せぬ好成績を修めたことから、フランス全土の期待をその華奢な両肩に背負わされてしまった。そして、そのプレッシャーに屈してしまった。ピレネーのステージでは、苦手とする下りで1時間半ほどタイムを失ってしまい、さらに病気になってしまう。(最後の1文、Hij verkeerde naar eigen zeggen nochtans in de vorm van zijn leven. Doodzonde.の意味がとれないので今回はペンディング)。

ティボー・ピノの成績(stage:ステージ、class.:ステージ順位、g.c.:総合順位)
stage123456789101112131415161718192021
class.576278-72626530130118553613013980------
g.c.573942494542412947494848525252------



総合152位のマシュー・ゴス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)

TDF2013 8RIDERS005

Sportwereld誌コメント:今後マシュー・ゴスが衆目を集めるとすれば、シャンゼリゼのスプリントステージで勝利することだ[訳注:元記事は第20ステージ直後の記事]。そうじゃない限り、彼のツールを振り返ると成功とは言いがたい。このオリカ・グリーンエッジ所属のスプリンターは、昨年のツールでは上位10位へ7回入賞している。しかし、今年は一度として上位10位に入っていない。

マシュー・ゴスの成績(stage:ステージ、class.:ステージ順位、g.c.:総合順位)
stage123456789101112131415161718192021
class.166146152-1691517916012811887978104145161831308914012
g.c.166176167151175166165167164164160159166165168166164163152153152



第5ステージ(総合146位)でツールを去ったユルゲン・ファンデンブロック(ベルギー、ロット・ベリソル)

TDF2013 8RIDERS006

Sportwereld誌コメント:VdBという略称を持つ彼にとって、ツール・ド・フランス2013は忘れたいもののひとつだ。このベルギー人はひどい落車の後で、望みむなしく第6ステージのスタートには現れなかった。(同じ落車に巻き込まれた)オランダ人のバウク・モレマ(オランダ、ベルキンプロサイクリング)とローレンス・テンダム(オランダ、ベルキンプロサイクリング)が見事な成績を見せた一方、このベルギー人はその活躍を見守るしかなかった。「いったいなにが……?」という疑問が永遠に残る。
第1ステージ前日のコメント
ドーフィネ(クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ)の後は、しっかり回復するチャンスがあった。病気で寝ていられる時間はほとんどない。だから、自問もしなかった。シエラネバダ山脈でのトレーニング中は、自分の脚が好調なことに気づいた。ベルギーのナショナル選手権でも全力を出して、調子を確かめた。だから、明日は気持ちよくスタートできると思う。重要なのは、最初から集中することだ。脚の調子も良いし、たくさんの幸運も手に入れている。
コメント出典:
PREVIEW TOUR WITH VDB AND GREIPEL

第6ステージ後のコメント(出場はしなかった)
昨日の落車のせいで、右膝を強く打ってしまった。初見では擦り傷程度だと思ったのだが、すぐに腫れはじめて、膝を曲げることすらできなくなってしまった。膝から血が出ていることもわかった。夜の12時半を過ぎるまで、ドクターのマチューと理学療法士のティム・アーツが膝の治療をしてくれた。膝をアイシングして腫れをひかせるなど、機能が回復することならあらゆる手を尽くしてくれた。昨日の夕方には、今日にはよくなるだろうと望んでいた。昨晩は目を閉じて眠ることができなかった。今朝の段階で、ドクターが膝から85ccの浸出液を吸引したが、そのほとんどが血液だった。これは良くない兆候なのは理解した。その後、ローラー台に乗ってみたが、その20分のあいだに全力で(ペダルを)回すことができなかった。それでスタートするという選択肢が消えることになった。

不運のせいでツールを去るのは、これで2度目だ。2010年と2012年はすべてが自分としてもすべてうまくいった。たぶん奇数の年度は運が悪いんだろう(笑)。すべてがまさに始まったばかりだった。コルシカ島のステージ[第1〜第3ステージ]では、完璧にシナリオ通りだった。火曜日[第4ステージ]は、チームタイムトライアルで良い走りができた。だけど昨日、事態が悪い方へと向かってしまった。ナセル・ブアニ(フランス、FDJ.FR)とマッテーオ・トレンティン(イタリア、オメガファーマ・クイックステップ)が目の前で落車したので、ぼくはペースを落とした。ぼくはあの場にいる必要があったのだろうか? あそこで集団が分裂してしまえば数秒を失ってしまう可能性が常にあった。カタルーニャ一周のときにそういうケースがあったので、同じことを避けたかった。

今シーズンは、残りのレースのなかから自分が出場できるそうなレースの時期になるまで待機することになった。仮にブエルタで走れるとしても、2011年のように走れるかは確約できない。まずはドクターの判断を仰ぎたい。2年前にリタイアせざるを得なかったときは自宅でツールを見ていた。あれはひどい拷問だった。今回はどうするかはわからない。今日はベッドのうえで最後の8kmを見ていた。自分がレースに出ていなかったのは悔しかったけど、(グライペルの勝利の瞬間を)見られたことはうれしかった。チームにとっては素晴らしいことだから、今晩はしっかりと祝いたい。今大会はメリハリがありすぎる。チームタイムトライアルが大成功して多幸感に包まれたと思ったら、ぼくの落車で地獄を味わった。そして今はアンドレ・グライペル(ドイツ)の勝利で喜びにあふれている。
コメント出典:
VAN DEN BROECK ABANDONS
ユルゲン・ファンデンブロックの成績(stage:ステージ、class.:ステージ順位、g.c.:総合順位)
stage123456789101112131415161718192021
class.312825-146----------------
g.c.3113121413----------------



総合102位のレイン・ターラマエ(エストニア、コフィディス)

TDF2013 8RIDERS007

Sportwereld誌コメント:目の肥えた批評家たちが何年ものあいだ、このコフィディスの選手のことをチーム内で最高の潜在能力を持つと評価している。実際、2011年のツールでは総合11位という成績で、その将来性を充分に期待させた。しかし、今年のターラマエは持ち前の能力を発揮できなかった。現在[訳注:第20ステージ終了直後]の彼はクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)に3時間遅れて、総合102位の成績だ。

レイン・ターラマエの成績(stage:ステージ、class.:ステージ順位、g.c.:総合順位)
stage123456789101112131415161718192021
class.77112120-138178894912215036102113701379318153137121145
g.c.7710510410610411896627877767377788989849199102102

2013/07/25

【翻訳】【雑文】ツール・ド・フランス2013 八大がっかり選手権(前編)

Sportwereldさんに「Dit waren de 8 floppers van de Tour」という記事があります。もとがベルギーのコンテンツなので、英語に機械翻訳して読んでみると「ツール2013の八大ガッカリ選手」というような内容です。

リード部分だけでも訳すと、下記のように非常に「ゲスいのちょーだい」という感じの自転車大国ベルギーを彷彿とさせる雑ぱくな前置きですばらしいです。
今晩、プロトンがパリに到着し、ツール・ド・フランスは終了する。100回記念大会となったツール・ド・フランスを評価する時期がきたようだ。素晴らしいハイライトとともに八大ガッカリ選手を順番に紹介しよう。
この記事をベースに、ツール2013の八大ガッカリ選手についての総合成績、Sportwereld誌の寸評、出場前のコメント、ツール終了後のコメントをしてみます——と思って、途中まで作業したのですが、さすがに全部はそろいませんね。とりあえず、見つかったコメントのみをピックアップしておきました。まとめて読むと、悲喜こもごもで切なくなります。

ともあれ、書いてみたら意外に長くなっちゃったので前編と後編に分けて、4人ずつご紹介します。前編では下記の4選手。
  • トマ・ヴォクレール(フランス、ユーロップカー)
  • カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)
  • トーマス・デヘント(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM)
  • アンディ・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・レオパード)

前編の4人はざっくりといってベテランどころです。がっかりの原因は不調・調整不足などもあるようですね。エヴァンスに関しては、エースの座の移譲の含みがありそうです。というか、ベルギーのメディアは、どうもBMCのお家騒動を期待している節を感じてしまったのですが……。



●総合65位:トマ・ヴォクレール(フランス、ユーロップカー)

TDF2013 8RIDERS000
Sportwereld誌コメント:みんなのアイドルでもあるフランス人が、ツール・ド・フランスでまったく精彩を欠いていたのは、この5年で初めてだった。2009年も2010年もステージ1勝をあげ、2011年には総合4位の成績をおさめ、昨年はステージ2勝のうえ山岳賞も獲得した。今年はまったく活躍することがなく、ステージ優勝への意欲も見せなかった。彼の活躍が見られなくて寂しい。

トマ・ヴォクレールの成績(stage:ステージ、class.:ステージ順位、g.c.:総合順位)
stage123456789101112131415161718192021
class.1008489-1251121657517215811414916816042191113859120121
g.c.100726664605486839495959810510792717263626565



●総合39位:カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)

TDF2013 8RIDERS001
Sportwereld誌コメント:今年のツール・ド・フランスは、プロトンのなかで最も余裕のあるはずのチームにとって、長い苦行となった。総合系選手であるカデル・エヴァンスはまったくの無力だった。ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ)は昨年のツールで総合5位に輝いた素晴らしいクライマーだったが、今年は見る影もなかった。フィリップ・ジルベール(ベルギー)が最後になってようやくその名誉を守ろうとしたが、一足遅かった。BMC内部の不協和音が、唯一の見物だったともいえる。
第1ステージ後のコメント
(ゴール地点の変更についての)情報は、ずっと知らされていなかった。だから、なにが起きているか、ぼくたちはわからなかった。それで、普通にフィニッシュラインを越えて、いつも通りの仕事をしただけだ。

今日のレースのスピードは、トレインを作るにはかなり難しかった。身体の面でも良いスタートが切れたことに満足している。チームメイトたちも全員しっかり乗れていた。これもまた重要な要素だ。

第21ステージ後のコメント
心のなかでは、このような結果でツールを去りたくはない——競争にすら参加できず、上位に入ることもなかった。

だけど、これはチームとしての望みでもあった。このチームはアメリカのチームで、ティージェイ・ヴァンガーデレンはアメリカ人であるということは覚えておいてほしい。ともあれ、これでツールは終わる。今回のツールを顧みて、ゆっくりと各自の目的を確認すべきだろう。そして、これからのチームの方向性も考えるべきだと思う。

リザルトに無関係な状況や、レースに出場しながらもタイム差を稼いだり失ったりしなくてもいいという状況は、とても興味深かった。この状況に感謝して、さまざまなことを楽しんだ。昨日は15〜18分ほど遅れたけど、その分、観客のなかにいる知り合いを探したり、合図を送ることなどができた。こういうことをするチャンスは、これまで絶対に手にすることができなかったものだ。

コメント出典:
tour de france in the books
カデル・エヴァンスの成績(stage:ステージ、class.:ステージ順位、g.c.:総合順位)
stage123456789101112131415161718192021
class.232213-27172526621212021433140167801558855
g.c.23109282623222316161414121316171829363939



●総合96位:トーマス・デヘント(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM)

TDF2013 8RIDERS002
Sportwereld誌コメント:今回のツールについては、あまり責めるべきではないと思う。この東フラマン人は、体調に大きな問題を抱えていて、今回のツールに向けて調整していないようだった。このような問題は別にしても、モンサンミッシェルの個人タイムトライアル[訳注:第11ステージ]でステージ3位の輝かしい成績を修めているし、山岳ステージでは集団のアタックをコントロールしていた。しかし、デヘントならもっとやれるだろうという期待はあった。
第2ステージ後(ステージ159位/総合165位)
今朝の段階で、自分の状態が100%ではないと感じた。腹部や腸にちょっとしたトラブルがある。最初の山岳の段階で、かなりハードだった。次の山岳で、先頭集団のペースが速すぎた。今回は上位5位に入れるとは思わなかった。次は、もっとリードを広げて逃げの可能性を高めたい。

第17ステージ(山岳個人タイムトライアル)後(ステージ19位/総合90位)

2番目の登りで限界に達してしまった。少しペースが速すぎたのだと思う。最後の10kmは、TTバイクならかなり効果的に走れたはずだった。事前にコースの偵察をして、どこかの地点からTTバイクで走ることも考えることもした。最終的には自分で通常のバイクで走ることに決めた。下りがテクニカルだったので、自分にとっては不利だった。100%は満足していないが、納得はしている。他の選手たちの中間計測のタイムを見て、もっといけるだろうと願っていた。自分としてはうまくできたタイムトライアルだと思う。
トーマス・デヘントの成績(stage:ステージ、class.:ステージ順位、g.c.:総合順位)
stage123456789101112131415161718192021
class.103159113-130164121666611031441611016615197573122132
総合103165150150142153155129120119117118124125115959089929696



総合20位:アンディ・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・レオパード)

TDF2013 8RIDERS003
Sportwereld誌コメント:あの悲劇から2年。アンディ・シュレクはツール・ド・スイスの湖畔で復活した。「意欲をもってツールに挑む」と元ツール・ド・フランスの総合優勝者は語ってくれた。不調なスタートではあったが、彼は活躍することを約束してくれた。「アルプスではステージ優勝するつもりだ」と聞こえた。でも、それはまったく起こらなかった。
第4ステージ(チームTT)後
今日は良いタイムが出せた。チームとしては1kmにつき1秒失っただけで済んだ。もっとこまめにローテーションできていたら、10〜15秒ほど改善できたかもしれない。でも、これで充分だ。個人的には、このチームと一緒でモチベーションもある。いまのところ、自分が成果を出せてないこともわかっている。ルクセンブルクのナショナル選手権でも調子が悪かったけど、コルシカ島での3つのステージは調子が良かった。充分に自信はある。だけど、まだ自分自身が総合優勝候補のひとりだとは思えない。目標はステージ優勝だ。

第21ステージ後
ツールが終わってほっとしている。これでもう自分のバイクを見なくてもすむし、誰かに1日中質問攻めにあうこともない。今回が5回目のツールだけど、表彰台に立たなかったのは初めての経験だ。いまはこんな状態だけど、世界の終わりというわけではない。とくに昨年の状態から、ここまで来られたということを注目してほしい。
アンディ・シュレクの成績(stage:ステージ、class.:ステージ順位、g.c.:総合順位)
stage123456789101112131415161718192021
stage797456-867968211282123109239439571540532153
総合795545383534332115151717141518191618212020



【翻訳】【雑文】ツール・ド・フランス2013 八大がっかり選手権(後編)へ続く

2013/07/22

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 第21ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/113472

【覚書】0時の放送開始はやっぱりしんどかった! いちおう備えて昼間に仮眠はとっていたものの、ゴールを見届けるともに睡魔に負けてしまいました。90分ほど仮眠して、今日の作業に入ったのでした。

CW本誌のほうで白眉なのは、フルームとクインターナですね。フルームはアフリカなどの開発途上国への自転車普及を考えているようです。そして、クインターナは2011年のツール・ド・スイスで事故により引退を余儀なくされたマウリシオ・ソレールについて言及しております。同じ母国で、モビスターでの先輩にもあたるんですよね。縁の深さなどをちょっと考えたりしました。

その他のコメントですが、サガンは「満足している」を連発するものの、やはりステージ1勝が悔しいようです。ホアキンはチーム公式のコメントということもあってか、ちょっとポジショントークでした。

で、昨日のステージで2位・3位となったカヴはグライペルについては、チーム公式のコメントはなし。レースが終わったのが夜遅かったので、そのまま打ち上げに入ったんでしょうね。5連覇を阻止されたカヴのコメントは、ちょっと読んでみたかったです(下衆いですよ、ええ)。

オマケ翻訳はモレマ、フグルサング、テンダムの3人。総合勢で安定してコメント出してくれるのが彼らなので。注目株はテンダムでしょうか。安定してGCに入れようになってきたころから、少し自信がついたようです。ブエルタでの活躍にも期待したいところですね。

ということで、21日間+2日間、お疲れでした! 次はブエルタで!(たぶん)

総合6位のバウク・モレマ(オランダ、ベルキンプロサイクリング)

総合6位という成績に満足している。総合6位と総合5位のあいだには極めて大きな溝があるが、病気にさえならなければ、その溝を越えることはできていたと思う。この成績は、最大限に努力した結果だから、とても満足している。充実したツールだったと思う。最後の数日間はとても厳しかったが、そうなることはあらじめわかっていた。

コメント出典
http://www.teambelkin.com/teamnews/tdf-quotes-following-stage--1127


(第13ステージでエシェロンを組んだ象徴的なシーンについて)
このチームは第13ステージで本当に強さを発揮した。最終的にローレンス・テンダム(オランダ)と一緒に第1集団に入ったが、チームメイトたちの助けがなければ、あの展開に持ち込むことはできなかった。チームメイトの素晴らしい仕事だった。彼らのおかげで、ずっとメイン集団の前方にいることができて、それに報いることができた。
コメント出典
http://www.teambelkin.com/teamnews/pride-and-joy-on-the-champs-lyses-1133

総合7位のヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ)

ぼくたちはシーズンの序盤に目標を定め、そのおかげで今日はこのパリに到達できた。ぼくたちはマネージャーや監督たちとともに、トレーニング・キャンプや年間のレーススケジュールを準備した。もちろん、このレースに備えての特定のトレーニングについてもだ。

ツール・ド・フランスは、世界中の他の自転車レースとはまったく異なる。その総合上位10位に入のは、極めて達成困難な目標であることはわかっていた。チームメイトやマッサー、メカニック、監督、スタッフなどの支援、そしてスペシャライズド・レーシングやカンパニョーロやコリマなどの技術支援のおかげで、ぼくたちはこの100回記念大会で総合7位でゴールすることができた。ぼくたちは自分たちの目標を実現できたのだ。

コメント出典
http://proteam-astana.com/en/news/2013-tour-de-france-stage-twenty-one

総合13位のローレンス・テンダム(オランダ、ベルキンプロサイクリング)

今回のツールについて、ひとつだけ思いを馳せるとするなら、自分が総合5位になったときのことだ。正直にいうと、総合13位で終わったのは、少し残念に思っている。ただし、前もって保証されるのなら、総合13位でも喜んで契約すると思う。いまは今回の成績を評価するのは難しい。きっと後で明らかになるだろう。直近の2つのグランツールでは、総合8位と総合13位の成績だ[訳注:2012年のブエルタ・ア・エスパーニャで総合8位]。自分が総合成績の常連になりはじめていると思う。願わくば、次のブエルタでも同じようなことになってほしい。

コメント出典
http://www.teambelkin.com/teamnews/tdf-quotes-following-stage--1132

2013/07/21

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 第20ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/113372

【覚書】事実上の最終日となる第20ステージ。最後の山岳だけに、コンタドールのアタックが見られるかと思ったのですが、ちょっと防戦的な動きでしたね。最終日に動いたのは、絶好調のモビスターでした。昨日に引き続いての2連勝ですよ。しかも、クインターナは総合2位と山岳賞の座まで獲得して好調ぶりを見せつけました。新たな山岳王の誕生といってもいいかもしれませんね。第19ステージを制したルイ・コスタといい、モビスターは選手も粒ぞろいで本当にしっかりしたチーム作りをした結果が出た感じですね。

さて、CW本誌のほうのコメントですが、ツール公式はクインターナとフルームの2名のみのリリースでした。各チームも下山やパリ郊外への移動で慌ただしいようで、あまりしっかりしたコメントが出ておりません。せめてコンタドールと、山岳賞を逃してしまったピエール・ロランのコメントは出したかったのですが、ソースがないことには……ということで今回はありませんでした(コンタドールはFacebookやTwitterでコメントしてますが紋切り型の挨拶でした)。

そのかわりといってはなんですが、今回は最終日前の記者会見でフルームのロングインタビューがベースになっております。けっこう感極まった感じでありますよ。よかったねー、フルーム。

さて、オマケ翻訳はモレマとフグルサング。第2週まで大健闘していたベルキンと、そしてチームメイトがガンガン撤退して窮地に立たされていたアスタナという2つのチーム事情を考えると、少しおもしろいかも。というか、このふたり、おたがいに意識しあってたのが笑いどころです。

総合6位のバウク・モレマ(オランダ、ベルキンプロサイクリング)

ぼくの脚がもっとスーパーだったら、大物たちと一緒に走ることができたのだけど。でも、今日の最後の山岳のペースは莫迦みたいに速くて、登り口に着いたときにはもう限界に達していた。ヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ)が脱落していくのが見えたとき、彼は自分の同志だと思った。彼はおそらく、ぼくが彼の後ろに付いていたことはうれしくなかっただろう。でも、彼は理解してくれると思う。総合6位の成績には満足している。これが、ぼくが出せる最大の結果だ。

コメント出典
http://www.teambelkin.com/teamnews/tdf-quotes-following-stage--1127

総合7位のヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ)

バウク・モレマ(オランダ、ベルキンプロサイクリング)は、先週ずっと戦っていたので、この2〜3日はかなり疲れているように見えた。今日は山岳の最終日で、彼をアタックするチャンスがある最後の日だった。だけど、今日の彼はうまいレース運びで自転車に乗っていて、まったく諦めることがなかった。彼はとても強い選手だ。彼とゴールまで戦えたことに敬意を表したい。

コメント出典
http://proteam-astana.com/en/news/2013-tour-de-france-stage-twenty


2013/07/20

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 第19ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/113270


【覚書】さすがにラルプ・デュエズ2周が効いたのか、第19ステージはおとなしかったですね。総合勢が静かにしているなか、モビスターがしっかりと動いて、ルイ・コスタががっつりステージ2勝となりました。山岳最終日となる第20ステージでは、大きな動きがあるかもしれませんね。

さて、本日のおまけ翻訳は、コンタドールです。第20ステージでのアタックは逃げ次第ということのようです。

総合2位のアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ)

チームメイトたちの仕事は素晴らしかった。チーム総合成績のために、メイン集団をコントロールしていた。仮にアタックしていたら、ロマン・クロイツィゲル(チェコ)に迷惑をかけていたかもしれない。アタックしようかと思った場面もあった。雨は自分にとって好都合だからだ。だけど、今日は下りがそこまでトリッキーでもないため、一緒にいたほうがベストだと判断した。実際、まとまって落ち着いて走ったほうが良かった。明日については、すべては自分の脚次第だ。今日の終盤はとても好調だった。明日の戦略は、逃げの状況次第ということになりそうだ。
コメント出典
http://teamsaxotinkoff.com/ny_news.asp?n_id=4128


2013/07/19

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 第18ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/113125


【覚書】フルーム無双と思いきやハンガーノックで、少し攻撃力が落ちたフルームでした。しかし、リッチー・ポルトの献身的なアシストでなんとか克服しましたね。また、コメントによるとコンタドールは脱水症状だったようで、せっかくの攻撃のチャンスを逃してしまったいた感じです。逆に、ここで少し成績を稼いだのがクインターナ。現段階で総合3位となりました。ここにきて、ホアキン・ロドリゲスも調子をあげており、明日・明後日の山岳ステージで熾烈な表彰台争いが繰り広げられそうですね。これはこれでおもしろそう。

さて、本日のおまけ翻訳は、今日も果敢に攻めたフォイクト父さん、そして上がり調子のプリトことホアキン・ロドリゲス、それからしっかりと総合10位に入っているカワサキ君の豪華3本立てです。

伝説を作りつつあるイェンス・フォイクト(ドイツ、レディオシャック・レオパード)

(勝利については)わからない——単純に莫迦なのだと思う。どのステージも、ワンデイ・レースと捉えて、次の日のことを考えてないのだろう。今日は1日中全力で走った。しばらくは好調だったけど、サクソ・ティコフがチーム総合成績を守ろうとして、後ろのほうでレースの難易度を上げてしまっていた。それから、前のほうにいた選手たちも莫迦なことに、一緒に行くことをやめて、分裂してしまっていた。それで最後の山岳が難しくなってしまった。良い挑戦ができたが、本当に疲れた。

(最後の数kmでは)暖かくて気持ちよいシャワーと食事のことばかりを考えていた。ヘッドホンから聞こえてたのは臨終の歌だったのかもしれない。決して、アインシュタインとその理論についての話ではなかった。

コメント出典
http://www.radioshackleopardtrek.com/news/alpe-dhuez-challenges-gc-hopefuls

総合5位・ステージ5位のホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)

素晴らしい経験だった。今日は終盤が絶好調だったと思う。この「ツール・ド・フランス」の準備のために、多くのトレーニングを積んできた。だけど、もう勝てるだろうとは思わない。クリス・フルームの走りは素晴らしいし、彼は勝利に値すると思うからだ。でも、表彰台の位置が近くなってくると、それを狙うのも悪くないと思う。

正直にいうと、今がぼくのスタンダードな状態だ。前のシーズンで見せた通りで、第1週は本調子ではなかった。ピレネーの段階で今の調子だったら、タイム差もここまで開くことはなかっただろう。明日と明後日は、2つともかなり厳しいステージだ。ぼくもチームメイトたちも、そのことはよくわかっている。そして、アタックして挑戦してみようと思っている。

コメント出典
http://www.katushateam.com/2013/07/tour-de-france-joaquim-rodriguez-moves-up-to-5th-overall-at-alpe-dhuez/

総合9位のミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)

ステージごとに次第にハードになっていくと感じている。このツール・ド・フランスは絶対に毎日ハードになっている。次のステージは、ぼくの人生の中でも最もハードなステージになると思う。明日はおそらく今日よりもハードだ。ラルプ・デュエズの最初の登りはかなり苦しかった。でも、ペーター・ベリトス(スロバキア)の完璧なアシストで乗り切った。だから彼には、本当に感謝している。そのおかげで、サレンヌ峠からは第1集団に合流できた。その後、最後にラルプ・デュエズを登るときは自分のペースで走った。今回のツールでは、たくさんの経験をしている。それが、ぼくの主な目的でもある。

コメント出典
http://www.omegapharma-quickstep.com/en/news/show/tour-de-france-stage-18-kwiatkowski-top-finisher-after-double-alpe-d-huez-ascent/1326


2013/07/18

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 第17ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/113041


【覚書】フルー無双! コンタの悔しそうな顔が印象的でしたね。あと、コンタとホアキンの差が0.72秒というのも驚きでした。ホアキンは、モンサンミッシェルのTTでもそんなに悪いタイムではなかったので、この数年で本当にTTを改善してきたのですね。いよいよ最終週も大詰めの山岳ステージに入ります。フルームは堅実に守りに入る一方、それ以外の選手たちが一波乱を起こそうとしている感じです。コンタドールもそれなりに調子を上げてますし、ホアキンもバルベルデも好調です。このメンツをエヴァンスが「無敵艦隊」と読んでるんですね(下記参照)。

ということで、今日のオマケ翻訳はエヴァンスの日記からのコメント。なお、CW本誌のほうでもエヴァンスのコメントを掲載していますが、そちらはBMC公式のもので、今回の不調の原因を述べております。こちらは不調のことはまったく離れた観測者としてのコメントです。


冷静に分析するカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)

この3週間のレースのなかで、そして第3週という意味でも、過酷なタイムトライアルだった。選手と機材の両方にとっては試練となった。延々と登りが続き(走行時間の50%以上が相当する)、高速なダウンヒル区間ではエアロ効果の高いTTバイクが大きく勝敗を決した。

今日はオブザーバーとして参加したので、他の選手が選択した機材やバイク交換の手際などをチェックしていた。「気軽」に行くことにしたので——ぼくはこういうことに慣れてないのだけど——タイムを失いつつも、次の数日間の可能性に備えて体力を温存した。ダウンヒルの区間は、今日はうれしさと悲しさの両方がないまぜだった。コースを熟知していれば、タイムも縮められるコースだった。

少し残念なのは、ジャンクリストフ・ペロー(フランス、アージェードゥーゼル)のツールが終わってしまったことだ。これまで、彼はしっかり乗れていて、フランス人選手のなかでも最上位だった。そして同じ元MTB選手としても、彼のことはとても残念に思う。グランツールの第3週で勝ちを狙おうとする選手ならば、この段階でのレースでの勝利には、メンタル面での疲労蓄積と集中力が必要なことは理解できると思う。明日のステージについてはって? 「スペインの無敵艦隊」の波状攻撃が見られるんじゃないかな?


コメント出典
http://www.cadelevans.com.au/cadelsdiary.aspx
Tour de France - Stage 17 Wednesday, 17 July 2013

2013/07/17

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 第16ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/112865


【覚書】第3週に脚を合わせてきたように見えるコンタドール。調子を確認するかのように、揺さぶりをかけてましたね。あの華麗なアタックをまた見たいものです。が、落車して膝をケガしてしまいました。山岳TTの前だけに、大きなケガじゃなければ良いのですが。

さて、本日のおまけ翻訳は、ベルキンのモレマとテンダムです。第16ステージでは、限界そうに見えたのですが、実はアタックは第18ステージ以降と考えていた模様(なんとのんきな……)。華麗な言い訳とタイムトライアルを期待するをするふたりの弁をどうぞ。


順位を下げた総合6位のローレンス・テンダム(オランダ、ベルキンプロサイクリング)

正直なところ今日は戦うことになるとは思っていなかった。最後の登りで付いていけなかったのは残念だ。あそこは一触即発な状況だった。ぼくの前にいた2名の選手が脱落して、突然ギャップができて、それを埋めることができなかった。楽な部類に入るステージなのに、タイムを失ってしまったのはおもしろくはない。だけど、明日はタイムトライアルで今日のロス分を取り戻すつもりだ。全力を尽くそうと考えている。前回のタイムトライアルのおかげで、モチベーションも高まった(訳注:ステージ22位の成績だった)。今回のタイムトライアルは、前回よりはぼくに向いている。


明日にやる気を見せる総合2位のバウク・モレマ(オランダ、ベルキンプロサイクリング)

コンタドールなどの選手からの波状攻撃は明日以降の可能性があると考えていた。自分自身は今日は好調だった。ステージが始まる前に、最後の山岳の下りのビデオをチェックしていたので、コースの道なりを正確に把握できていた。明日のタイムトライアルはかなりトリッキーだ。でも、コンタドールより良いタイムが出せると期待している。2つの山岳があるので、まるでフィールドアスレチックのようだと思う。前回のタイムトライアルのおかげで、かなりモチベーションも高まっている(訳注:ステージ11位で、コンタドールはステージ15位だった)。


コメント出典
http://www.teambelkin.com/teamnews/tdf-quotes-following-stage--1097

2013/07/16

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 休息日 選手&チーム関係者のコメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/112270



【覚書】今年のcyclowiredはひと味違うぜ。てことで、第2回目の休息日のコメントです。最終週に意欲を見せるコンタドール、クインターナ、バルベルデの3人と、休息日でツールを去ることになった19歳のダニー・ファンポッペル君のコメントとなっております。意欲を見せる3人が共通して語ることは「フルーム最強」のようです。ほんとに勝てる気がしないようです。手が付けられない状態なんでしょうね。

さて、本日はオマケ翻訳はなし。

なのですが、休息日でも更新されていた各チームのネタをご紹介。

■アルゴスシマノ
「ソーシャル・メディア・ステージ」と題して、ファンからの質問に回答しております。時間があったら訳したかったのですが、ぼくにも休息日が必要なので…。
Fan questions – Part 1

■オリカ・グリーンエッジ
ビデオコーナーがしっかりと更新されています。第15ステージのモンヴァントゥーの人だかりを車載カメラで捉えているのですが、圧巻です。
ORICA GreenEDGE Cycling Australia : Videos


■オメガファーマ・クイックステップ
ツール専用ブログ「Tour De France 2013 | Omega Pharma - Quick-Step Pro Cycling Team」で、しっかりとビデオニュースがエントリーされております。

モンヴァントゥーでの敢闘賞を喜ぶシャヴァネル
Chavanel Gets Combative on Ventoux | Giro | Omega Pharma - Quick-Step Pro Cycling Team



第14ステージを優勝したトレンティンへのパーソナルインタビュー
Meet Matteo | Giro | Omega Pharma - Quick-Step Pro Cycling Team



クヴィアトコウスキーへのインタビュー(マッサージ中)
Diary of Kwiato 2 | Giro | Omega Pharma - Quick-Step Pro Cycling Team



ブライアン・ホルム監督を迎えた休息日トレーニング
A Special Rest Day Guest Rider | Giro | Omega Pharma - Quick-Step Pro Cycling Team


■ヨーロップカー
2015シーズンまでチームのスポンサー継続が決定(ツールとは関係ありません)
Europcar renews its sponsorship of Team Europcar

2013/07/15

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 第15ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/112865


【覚書】魔の山モンヴァントゥーでの頂上ゴールとなった第15ステージ。フルームの強さが際立っておりました。コンタドールもこの前に比べて復調してきてる感じがしたのですが(いつものダンシングに近い動きに見えた)、それでもフルームは強かった。

また、事前の予想通り、クインターナもよかったですね。最後、失速気味でしたが、あの軽やかさは見事でした。今後が楽しみだなあ。それと、注目株はエウスカルテルのミケル・ニエベでしょうね。初めてのツール参加で、モンヴァントゥでコンタとホアキンを押さえての3位です。チーム存亡の危機にあるエウスカルテルのことを考えれば、彼は良いアピールになったのではないでしょうか。

今日の休息日を挟んで、来週からはアルプスの連戦となりますね。第17ステージの山岳TTは標高1200mの山岳が2つ控えている、けっこう頭の悪い厳しいコースです。ここで、ほぼ勝負が決しそうです。コンタドールのあの軽やかなダンシングの復活を見たいなあ。

さて、本日のおまけ翻訳は、ベルキンのモレマとテンダム。そして、不遇のチャンプ、カデル・エヴァンスです。

総合2位のバウク・モレマ(オランダ、ベルキンプロサイクリング)

ここまでがんばるべきだったかどうか、わからない。最後の10kmは、本当にきつかった。ローレンスはとても強くて、しっかり仕事をしてくれた。本当に助かった。登りのあいだに少しリードが広がったけど、最終的に総合2位を維持できた。今日は死力を尽くす必要があった。でも、総合2位にいるには、それだけの痛みが伴うものだと思う。

総合5位のローレンス・テンダム(オランダ、ベルキンプロサイクリング)

今日はバウクをしっかりアシストできて満足だ。ふたりとも総合成績の上位を防衛できたことも満足している。モンヴァントゥーでは手応えを感じていた。残念ながら、フルームには付いていけなかったけど、驚くには値しないと思う。この1年というもの、彼はあまりにも強い。

コメント出典
http://www.teambelkin.com/teamnews/tdf-quotes-following-stage--1085

総合16位・ステージ31位のカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)

なにも言えない。自分の望みの順位からもほど遠く、困難ばかりだ。今日は好調なままスタートできた。スタートしてから少し疲れてたが、上りが始まる前にはすでに消耗してしまっていた。山岳が始まる前の段階ですでに消耗している場合は、大きな成果を期待するのは難しい。登坂をするにつれて、次第に不調になっていった。集団からも脱落して、かなりモチベーションも下がってしまった。

コメント出典
http://www.bmcracingteam.com/index.php?id=115&tx_ttnews%5Byear%5D=2013&tx_ttnews%5Bmonth%5D=07&tx_ttnews%5Bday%5D=14&tx_ttnews%5Btt_news%5D=1824&cHash=774e6cb525a976343b1a48e04d844e07


2013/07/14

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 第14ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/112351



【覚書】昨日の第13ステージとちがって、逃げが容認される落ち着いたステージでした。昨日の疲れもあるでしょうし、第15ステージのモンヴァントゥーの頂上ゴールに備える意味もあるのでしょう。コースプロファイルとしては、新城選手が得意とするような地形でした。本当にケガが悔やまれます。本ステージで注目すべきは、やっぱりフォイクトの逃げでしょうか。41歳で、あの逃げっぷり。素晴らしかった。

うまく逃げたものの、最後の直線がかなり長くて、意外に失速していく選手が多かったですね。で、オメガファーマ・クイックステップの2連勝となりました。今大会、けっこう調子良いですね。さて、本日のオマケ翻訳は、小集団スプリントで届かなかったアルバジーニ君です。

ステージ2位のミハエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・グリーンエッジ)

(終盤の残り25kmくらいでの)アタック合戦が始まったときは、誰もチームメイトがいなかったので、とてもハードだった。最初にぼくがアタックしたのは、逃げ集団を小さくできると思ったからだ。

ジュリアン・シモン(フランス、ソジャサン)の追走は、ぼくに任されてはいなかった。ぼくは後ろの集団のコントロールに集中していた。だから、彼を追わなくてもよかった。彼は本当に強力に走っていた。間一髪で、ぼくたち全員がアタックを繰り返して、彼を吸収できた。

最後の直線は向かい風が強かった。ぼくの飛び出しは早すぎた。風がなければ、完璧なタイミングだったと思う。本当に早すぎるタイミングだった。

コメント出典
http://www.greenedgecycling.com/news/oh-so-close-for-michael-albasini-in-lyon



2013/07/13

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 第13ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/112684




【覚書】ツール史上でも、けっこう伝説となった平坦区間じゃないでしょうか。海岸線でもないごく普通の平坦コースだと思ったら、これですよ。ツールがなにがあるかわからないを堪能いたしました。

ということで、本日はCW本誌のほうのコメントはステージ優勝と4賞の各5名、そして総合勢で大きくタイムを詰めたもの3名、そして大きくタイムを落とした師匠の1名の計9名という大きなコメントになっております。

さて本日のコメントの見所は、バルベルデです。相当な遺恨となって、今後のツールの表彰台に影響しそうです。とくに次の3カ所に注目です。

全チームが止まって、ぼくが復帰するのを待ってくれていて、ぼくたちもギャップを埋めようとがんばった。でも、ベルキンやユーロップカーといったチームが状況を困難にした。
チームとして決定すれば、ぼくたちは彼をアシストすることになる。
だけど、ぼくたちは誰かを妨害して、最終日のポディウムに影響を与えるというチーム戦略をとることもありうる。


これによって、モビスターは来週のアルプス山岳ステージの連戦で、以下の3つの戦略をとる可能性が出てきました。

  • 素直にクインターナの総合上位入賞と新人賞獲得のアシストをする
  • ポディウムへの影響1:ベルキンの総合入賞を阻止
  • ポディウムへの影響2:ユーロップカーのローランの山岳賞阻止


また、総合リーダーの座についても、スカイがアシスト勢の脱落でチームとしての総合力はかなり下がっております。このなかでフルームがどうやって戦っていくのかも見物です。

翻って、すでに本決まりしつつあったと思われるツール・ド・フランス100回記念大会ですが、ここにきての大番狂わせで、堅牢と思われていたフルームの勝利が揺らぎ始めました。あわせて、タレ具合に関しては人後に落ちないとまでいわせた、老獪なバルベルデ師匠による各方面への遺恨。来週の山岳ステージはgdgdになること盛り上がること必至ですね。

ということで、本日のCW本誌は今後の訳者となるべき選手たちのコメントを取りそろえて、過去最大級のボリュームでお送りしました。よって、本日は朝から燃え尽きてしまったので、こちらでのオマケコメントはないです :) お時間ありましたら、ぜひ本誌コメントを読んで、いろいろとドラマを想像してください!

Vive le Tour!(訳:ビブショーツでツール・ド・フランスを見ようぜ!)

2013/07/12

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 第12ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/112351




【覚書】フレチャ、絶好調なんじゃないでしょうか。けっこう逃げらっしゃいますし。スプリントはキッテルが制して、通算3勝目を達成。絶好調ですね。昨日はゴスだと思っていたのですが、最初の落車でタフトを失い、次の落車で詰まってしまうというかわいそうな事態でした。グリーンエッジは、リードアウト役のインピーががんばって6位に入っておりました。また、このところ連携がうまくいかないといわれていたオメガファーマ・クイックステップですが、昨日はしっかりとステーグマンがカヴを発射できた模様。そのマッチアップをキッテルが下したということで、スプリンターたちのあいだでも存在感が増しているんでしょうね。

さて、最後の落車では新城選手が巻き込まれてしまったようです。メカに手を突っ込んでしまい切ってしまったとのこと。第13ステージで逃げる気だったようで、ちょっと残念ですね。

で、今日のおまけ翻訳は2つの落車で勝機を失ってしまったオリカ・グリーンエッジのマシュー・ホワイト監督。その不運の弁をどうぞ。

2つの落車について語るマシュー・ホワイト監督(オリカ・グリーンエッジ)

今日のプランはゴッシー[マシュー・ゴス(オーストラリア)]を残り数kmで可能な限りサポートすることだった。途中までは、かなりうまくいっていた。スヴェイン・タフト(カナダ)がプロトンの先頭でラウンドバウトを迂回するときに落車してしまい、次の落車でゴッシーが捕まってしまい、結果として集団から離れてしまった。

ダリル・インピー(南アフリカ)は落車に巻き込まれずに前のほうにいた。彼は無理矢理スプリントに絡んで、なんとかステージ6位に滑り込んだ。

(今日のレース展開について)ファースト・アタックが決まるまでは時間がかかった。それ以降はよくコントロールされたレースだった。今日のステージの大半は横風と追い風が強く、この天候のおかげで集団のペースが速かった。

(タフトの落車は)実際よりも悪く見えた。スヴェイン・タフトはちょっとした皮膚とヒジをかなり擦りむいたようだが、あとは大丈夫なようだ。

残り2.4kmの落車については、誰も巻き込まれることがなかったのは運が良かった。ゴッシーは落車の近くにいて、他の数名の選手が落車で止まってしまったが、誰も地面に倒れることはなかった。

ステージの終盤が集団スプリントになる日ほど、思いがけないことが起きるものだ。明日はスプリント・トレインにとって最後のチャンスのひとつだ。ステージ優勝を引き寄せたい。

コメント出典
http://www.greenedgecycling.com/news/late-race-crash-mars-field-sprint-in-tours




2013/07/11

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 第11ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/112351



【覚書】トニ・マルティン百面相といったステージでしたね——と知ったかぶりで書きましたが、実は生で見たのは最後の40分くらいで、あとは録画で視聴しました。フルーム向きといわれていたステージでしっかりと結果を出して手堅くまとめましたね。あと、コンタドールは調子が悪そうだったんですが、それでもステージ15位になるのはさすがでした。

今回のコメントでの見所はひそかにペーター・サガンです。3秒差でスプリントポイントが取れなかったことをかなり悔しがっております。昨日のTTで全力で走ったことで、第12ステージでの影響がちょっと気になるところです。

本日のおまけコメント翻訳は、新人賞を失ったクインターナ。ただし、クヴィアトコウスキーとはわずか34秒差だし、あとに残るのはハードな山岳ステージ。しかも、第17ステージの個人山岳TTは獲得標高1200mという超頭の悪い…おっと、底意地の悪いレイアウトです。それを踏まえてか、クインターナはちょっと余裕があるコメントになっておりますね。

新人賞を失った総合8位・ステージ54位のナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター)

今日は全体的には実りのあるステージだった。自分にとってはハードな結果となったステージだったが、おそらく今年のツールのなかでもぼくとの相性がもっとも悪いステージだったからだろう。奇跡のTTはなしえなかったけど、総合成績を争う選手たちと大きくタイムが広がることがなかったから、充分な結果だと思う。

今日は風に悩まされた。追い風は重量のある選手にとっては有利になり、平坦コースでの向かい風となればパワーが必要になってくる。だから、ぼくの身体にとっては、あまり簡単ではなかった。序盤に大きくタイムを失ったと思うが、その後に少しはペースを取り戻せたこととでリザルトも改善できた。

新人賞ジャージを失ったが、今後の山岳ステージのどこかで取り戻して、最後までキープできればいいと思う。ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)は強力なライバルだ。だけど、これからのステージはかなり険しく、ぼくが得意としているものだ。ぼくたちのチームは全員少しタイムを失ったが、まだ総合10位以内に入っている。残りのステージでも、上を目指していくつもりだ。

※新人賞はクヴィアトコウスキーに34秒差で2位につけている。

コメント出典
http://www.movistarteam.com/news/2013-7-10/valverde-reinforced-by-tt-performance




2013/07/10

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 第10ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/112095



【覚書】キッテル強かった! グライペルの後ろに吸い付くようについて、そこからかわしてうまくゴールしましたよね。最後のトム・フィーラースの落車については、当事者たちおよび、こういうときに出てきて解説してくれるマキュアン会長のコメントをcyclowiredのほうにピックアップいたしました。

それと、Jスポーツの放送では言及されてませんでしたが、フィーラースの真後ろにいて間一髪で落車を免れたマシュー・ゴスは見事でした。あわや、もらい落車になるかと思ったんですが、あそこでかわしたことで連鎖的な大落車につながらなかったのだと思います。それにしても、マシュー・ゴスはあそこまで絡めていて、トラブルにあってスピードダウンですよ。本当に運がないですね。ふてくされないでがんばってほしいです。

あ、あと、実は新城選手も最後まで残ってましたね。残り1.5kmでメカトラブル(ディレイラーがもげたとのこと)で離脱しちゃったようですが、スプリントに絡めていたらよかったのに。ヨーロップカーは、ケヴィン・レザがステージ8位、ヨアン・ジェーヌがステージ13位に入っています。あそこで残れていたら新城選手の入賞もありえたのに、残念。

で、本日のおまけ翻訳は、そのヨーロップカーと思ったのですが、選手コメントはありませんでした。あと、cyclowired本誌のほうにネタを出し尽くしてしまったので、明日に備えるエヴァンス先生ってことで。

総合16位のカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)

ブルターニュへと入る良いステージだった。向かい風と横風のおかげでペースはゆっくりだったが、最終的には舞台が整っていった——テレビで見ていたらきっと素晴らしかったと思う。でも、ぼくたちは前の選手につくだけで、精一杯だった。ゴールについてはちょっとした議論が巻き起こっているけど、ぼくは「スプリントのエキスパート」じゃないので、参加するつもりはない。

明日は短距離ながらも、総合優勝の候補者たちがどうやってツールの折り返し地点に入っていかがわかるおもしろいステージだ。トップ15くらいに入れるかどうかがわかる。

ぼくも今から休めればいいけど……

コメント出典
Tour de France - Stage 10, Tuesday, 09 July 2013
http://www.cadelevans.com.au/cadelsdiary.aspx


2013/07/09

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 休養日 選手&チーム関係者のコメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/112270




【覚書】今年のcyclowiredはひと味違うぜ。ってことで休養日でもコメントやりました。気がつくと平常時より多いんですが……! ともあれ、チーム公式から持ってきたコメントです。チームが好調なモビスターは、バルベルデとクインターナの2人のコメントの記者会見をしてくれてありがたいです。今回はバルベルデ師匠が本気を表彰台を狙っているようで、こういう宣言て珍しいですよね。それからコンタについては、例によって例のごとくという感じです。

中野さんのブログで、サクソの様子がわかるのですが、コンタは調子は悪いながらも、メンタルはしっかり保てているようですね。あと、7/4のエントリに「高周波治療器インディバ・アクティブ」を緊急導入とあったのですが、これってディルーカが落車したときに活躍したやつですよね? やはり落車の影響が大きかったのかなあ。大人の事情で言えないとしつつも、こういう機器が朝10時にお願いして夜19時に中野さんの手元に届いたってことから、かなりの大物選手に使用することがバレバレじゃないですか。

さて、本日はCWのほうがいつもより大量に訳しましたので、オマケ翻訳はなし。そのかわり小ネタっぽいものを。今回の休養日にあわせて、チームスカイではダビ・ロペスガルシア(スペイン、スカイプロサイクリング)の第5ステージと第7ステージのデータを公開しております。→DAVID LOPEZ TOUR DATA TrainingPeaks analysis of stage data 心拍数やケイデンス、パワーなどがわかってけっこうおもしろいです。お好きな方、どぞ!

2013/07/08

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 第9ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/112095




【覚書】フルーム包囲網炸裂! というステージでしたね。休養日前という条件も重なって、どのチームも翌日のために体力を温存せずに走ることができたのも、このダイナミックなステージを演出できた要因でしょう。ともあれ、前半からおもしろく視聴できました。

そして、その総攻撃をしっかり切り抜けたフルームの強さもすごかった。あと、リッチー・ポルトが総合から大きく後退してしまいましたが、結果としてアシストに集中できるので、これはこれでよかったのかもしれませんね。

で、本日のオマケ翻訳は最後のスプリントで負けてしまったフグルサング君です。アスタナのリリースを読んでいたのですが、DSがフォフォノフだったことに、ちょっとびっくり。しっかり就任していたのですね〜。自分がロードレースを見はじめたころの選手が減ってしまい、ちょっと寂しく思っていたのですが、こうして別のかたちで活躍しているのを見ると、うれしくなります。

ステージ2位のヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ)

ツールは終わっていない。まだ始まったばかりだ。今日はとても暑かった。だから、前方に留まろうとするには、かなりハードに走る必要があった。でも、頭は冷静だったので、まったくパニックにはならなかった。現段階では、サクソ・ティンコフやモビスター、ベルキンはチームとして、フルームとチーム・スカイを追う必要があるはずだ。ぼくのタイム差は、これらのチームとは良い具合に離れている。

※フォフォノフがいうには「フルームからは見逃してもらえるくらいのタイム差だけど、他のチームに良い感じのプレッシャーを与えることができる。アシストがいないにしては、これは上出来」ということだそうです。


コメント出典
http://proteam-astana.com/en/news/2013-tour-de-france-stage-eight


2013/07/07

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 第8ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/112095



【覚書】フルーム無双。今日の七夕のお願いは、ブリッツェンの栗村監督が「総合はフルームで確定した感じですね」とブログに書いて、軽く呪いをかけてくれることです(※栗村監督の予想はたいてい逆フラグといわれています)。コンタは落車の影響なのか、いつもはキレのあるダンシングもヘナヘナした感じでしたね。それからエヴァンスもあんなに遅れるとは思いませんでした。チームメイトのティージェイも、あんなに大きく後退するとは。どうも現地はそうとう暑かったらしく、その影響も大きかったようです。

そういうなかでステージと総合の1位と2位を独占したスカイ勢は、やっぱり強かった。あまりに強すぎてドーピングの疑いも出てきているようです→https://www.facebook.com/pages/The-Science-of-Sport/213103522034028# あれだけ厳しいことを言っていたスカイなので、ないことを祈りたいですね。あと、新人賞になったクインターナもよかった。コロンビア出身ライダーは、総合2位のリッチー・ポルト君といい、本当に強いすね。←勘違いしておりました訂正いたします。

で、本日のオマケ翻訳はBMCの公式サイトのコメントからエヴァンスとティージェイ君です。cyclowiredのエヴァンスのコメントはエヴァンスの公式サイトからのもので、ちょっとだけ内容が詳しいです。BMC公式のほうはちょっとお疲れのもようで、似たような表現が幾度となく登場します。


総合23位に大きく下がったカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)

健康面に問題はないけど、今年のツールで最悪の日だった。混乱して、自分がどこにいるかわからなかった。自分がベストな状態ではないとはわかっていたけど、ここまでベストな状態からかけ離れているとは想像できなかった。

スカイは本当に一定ペースで走っていた——彼らはパイエール峠から一定のペースで走り始めて、それがアクス・トロワ・ドメーヌのふもとに到達するまで続いた。彼らはペースは頑なに一定していた。あのペースについていけた選手は、あまり多くないだろう。

新人賞候補から大きく後退したティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム)

スタート当初からの暑さが響いた。今日の暑さは異常だった。サウナのような暑さへもしっかりと対策してきた。それに、ツアー・オブ・カリフォルニアやツール・ド・サンルイスでもしっかり走れた。どちらののレースもかなり暑かった。

だから、暑さは問題にならないと思っていた。でも、シーズン中にときどき、とくに今日みたいな日には、大きな影響があるようだ。


コメント出典
http://www.bmcracingteam.com/index.php?id=115&tx_ttnews%5Byear%5D=2013&tx_ttnews%5Bmonth%5D=07&tx_ttnews%5Bday%5D=06&tx_ttnews%5Btt_news%5D=1788&cHash=fe5aa45ca3c9752a246f69d17bbdd12d


2013/07/06

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 第7ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/111613




【覚書】昨日は某仕事の内校作業だったため最初から見られず。帰宅したらキャノンデールによるスプリンター虐殺が済んだあたりでした。ということで、録画を見て翻訳いたしましたよ。というか「キャノンデール莫迦すぎワロタ」でした。サガンもこれで今大会で初勝利。ポイント賞のアドバンテージも稼ぎましたね。

ツール全体としてはステージの3分の1が終わり、これから山岳ステージ。本格的な総合争いの序章が、ようやく始まるといったところでしょうか。これから個人的に楽しみにしているのは、ヴォクレールの動きですかね。また、個人的にはコンタドールの仕上がりが見事すぎて、開幕前のフルーム有利という予想は一気に覆されるのじゃないかと思ったりします。彼らふたりはどっちも心理戦得意なので、なかなかよくわかりませんが。

ということで、本日のオマケ翻訳はフルーム君です。

総合6位のクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)

ほとんどの選手が最後には集団スプリントになるだろうと思っていた。キャノンデールがあんな方法で責めるなんて予想してなかった。あの(牽引の)おかげで、今日のレースは少しハードになった。でも、ぼくたちは2〜3名の選手と集団前方にいたので安全だった。ちゃんとゴールできて、明日からの山岳に備えることができてうれしい。

明日の山岳ではゴールまで厳しいバトルがあると思う。そのためのトレーニングもしてきたし、その成果をちゃんと出すことを期待している。ぼくたちのチームは、根拠のあるレーススタイルをやっていると負おう。だから、明日は特別に変わったことはしないだろう。明日のレースのポイントになるのは、最後の数kmになるのはまちがいない。ぼくは明日の勝負所になるだろうと確信している。それを楽しみにしている。

コメント出典
http://www.teamsky.com/article/0,27290,29112_8809680,00.html#5uJPV0cpIXVvE3Ty.99




2013/07/05

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 第6ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/111613




【覚書】おめでとう! 南アフリカ! ということで、ちょっとした棚ぼたとはいえ、ダリル・インピーによってアフリカ大陸に初めてマイヨ・ジョーヌがもたらされたわけです。棚ぼたといっても、連日のインピーの働きを見ていると、獲得しても文句はないでしょう。第6ステージでも発射台としての役割も果たしたけど、ロケットが飛ばなかった感じですし(ゴッシーがんばれ)。

それと、アスタナがカシェチキンに続いて、ケシアコフとブライコヴィッチがツールを去ることになりました。これで6名となり、残り2週間の戦いに苦戦を強いられますね。展開次第によっては、チームごと撤退という可能性もありえます。今後はリタイアが出ることなく、無事に完走してほしいです。

あと、見出しをミスってしまいました。

× グライペル「スプリンターは過酷な生き物だ」 サガン「世界最速のカヴに勝つのは不可能に近い」
○ グライペル「スプリンターは過酷な生き物だ」 インピー「まるで魔法が起きた」

と読み替えておいてください :)

さて、本日のオマケ翻訳。胃腸不良でツールを去るナセル・ブアニさんのtwitterからです。胃腸の調子が悪いと、レース中の補給もままならず、しっかり走れなくなるのでしょうね。ましてや体脂肪率1ケタのアスリートともなればエネルギーの予備タンクがないのに等しいわけで、その都度補給が必要となるはず。そうなると胃腸不良ってのは、かなりのダメージなんですしょうね。やはり過酷なスポーツだなあ。

ツールを去るナセル・ブアニ(フランス、FDJ.FR)

ぼくは今日でツール・ド・フランスを棄権する。コルシカ島の第3ステージ以来、胃腸の調子が良くないからだ。とてもガッカリしている。

今後のツールでのFDJ.FRでの健闘を祈る!

コメント出典
http://twitter.com/BouhanniNacer/status/352858814795612160
http://twitter.com/BouhanniNacer/status/352859485506768897




2013/07/04

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 第5ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/111613



【覚書】ユキヤーーーーーーー! オレだぁぁぁぁぁぁぁーーーっ! ということで、白熱した逃げでした。もしかしていけるかもと思いながら、最後近くまで見ることができました。勝負に絡みそうな残り方をしてるということは、決して勝利の日は遠くないはずです。次の機会を期待して応援しております。

さて、本日のオマケ翻訳。ゴール間際の落車ネタを探したのですが見つからず。もうひとつの終盤の落車で大きく脱落してしまったキッテルを。ついでに、デゲンコルブさんも。

ステージ12位のジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ)

今日は全員の仕事が素晴らしくて、集団をうまくコントロールして、ぼくを良い位置にキープしてくれた。最後の数kmは混戦模様になっていて、チームとしてはキッテルが落車で欠落してしまい、人数が少なくなった。最後の1kmでは、チームメイトたちが良い位置にぼくをつけてくれたけど、残り900mで見失ってしまい、ポジションを取り戻すだけで大きく消耗してしまった。最終コーナーで外に押しやられてしまって、良い結果を出せなかったのは恥ずかしい。でも、好調だと感じているし、脚の調子も日ごとに良くなってきている。

残り10kmでの落車に巻き込まれたマルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ)

あんな落ち方をして恥ずかしい。レース前には、今日のステージは丘陵地帯があるから難しくなるだろうとわかっていた。それで、チームとしてはジョンで行くことに決めて、集団にぼくが残っていたら、ぼくもスプリントすることになっていた。でも、ぼくが脱落したので、そのプランを変えることになった。ゴールへのアプローチのときで、集団に戻るのも不可能だった。ぼくの左側の皮膚は別として、ぼく自身は大丈夫だ。明日はチャンスがあるステージだ。チームの調子もよさそうだし、全員が集中していてモチベーションも高い。ぼくも楽しみにしている。

コメント出典
http://www.1t4i.com/john-degenkolb-highest-finisher-as-marcel-kittel-hits-the-tarmac/


2013/07/03

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 第4ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/111613


【覚書】なんだかんだでおもしろいチームTTでした。やはりターゲットタイムとなっとオメガファーマ・クイックステップの強さもさることながら、それをわずか0.75秒のタイム差で上回ったオリカ・グリーンエッジ。しかも、オリカは初日のバス事件で味噌をつけていたのを、昨日の第3ステージと第4ステージで取り返した感があります。

オリカの面々は意外に気にしているっぽく、ゲランスも《このツール・ド・フランスで、このチームはとても大きく報道された。今度は正当な理由で取り上げられて、とても気分がいい。》と言及していますね。なんにせよ、ネガティブなイメージが払拭できてよかったです。あとはゴッシー君にがんばってほしいところです。

それから、コメントを訳していて泣きそうになったのが、オメガファーマ・クイックステップのトニ・マルティン。なんでしょう、このキャプテンシーは。個人TTまでにがんばって快復したいというモチベーションの高さ。このチーム、けっこう自由度が高い選手が多いのに、このところまとまってるのはマルティンがいるからではないかと思ったのでした(むろんカヴはカヴで裏でいろいろと盛り上げていたするというのは理解しています)。

さて、恒例の締切に間に合わなかったコメント訳w 本日はエヴァンス篇。BMCがあんなに遅れるとは思いませんでしたね。訳は例によって粗訳なので、ご寛恕ください。

総合28位のカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)

今日は短いがスキのない日だった。ほんの25kmのレースだったけど、プレッシャーもたくさんあって、1km進むごとにタイムを失っていった。このツールには、総合成績で結果を出すことを大きく期待されていることは自覚している。だからタイムを失うのは、ぼくたちの本意じゃなかった。でも、次第に
、ぼくたちは期待されただけの走りができずに、これだけの短距離なのに大きくタイムを失うことになってしまった。これで劣勢に立たされてしまったが、少しマージンが減っただけで、ゼロになったわけじゃない。レースの残り距離はまだまだある。だから、この最悪な日を糧にして前に進めばいいだけのことだ。

他の選手たちについて注目すると、フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)とコンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ)は数秒のアドバンテージを稼げて満足しているはずだ。なによりもうれしいのは、同じオーストラリア人たち(と南アフリカ人)[訳註:オリカ・グリーエッジのこと]が勝利して、オメガファーマ勢を脅かす存在になったことだ。さらに、ジェロ[サイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)]がマイヨ・ジョーヌを獲得し、あと数日は着用することが確実なのも喜ばしい。


コメント出典
http://www.cadelevans.com.au/cadelsdiary.aspx
Tour de France - Stage 4
Tuesday, 02 July 2013


2013/07/02

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 第3ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/111613


【覚書】コルシカ島ラストとなった第3ステージ。最後のスプリントはリードアウトのダリル・インピーが見事でしたね。リプレイを見ていると、スルスルっと上がってきて、うまく発射しておりました。Jスポーツでは浅田さんが解説なさっていましたが、ああいうスプリントはトラックなどでよくある方法で、サイモン・ゲランスの後についたサガンも脚を使わねばならないのだそうですね。解説を含め渋いスプリントで、ほんとにおもしろい勝負でした。

本日はいよいよチームTT。世界選手権でチームTTチャンピオンとなったオメガファーマ・クイックステップの強さが見物ではあるのですが、トニ・マルティンの様子も心配なところです。

2013/07/01

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 第2ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/111518


【覚書】第2ステージは無難に終了して良かった。というか、トニ・マルティンが苦しそうだったけど、しっかり出走していて完走したことに驚きました。血が滲んでましたな。で、イリサール(仮)からバケランツへの見事な早変わりもすごかったですね!(ぉぃ) バケランツの感無量っぽさも近来まれに見るものでした。ひさしぶりに見た僅差の逃げ切り勝利でハラハラしました。

さて、コメント翻訳のほうは、そんなハラハラさをものともしないバケランツのビッグマウスっぷりがご堪能できます。あと、山岳賞を獲得して満足しきっているピエール・ロランに「いいのか、それで」のツッコミを。そして山岳ポイントが同じにも関わらず、ルールに従って山岳賞を獲得できなかった残念賞敢闘賞のカドリのコメントにも注目して下さい。

あと、本日は没になってしまった下記の2選手のコメントを特別に掲載。本当は締切に間に合わず、つっこめなかったことは公然の秘密ってことで :p

ステージ2位のペーター・サガン(スロバキア、キャノンデールプロサイクリング)

今日のゴールはアタックするだけの価値は充分にあった。そして、チームとしての目的はまだ達成していない。チームメイトたちはベストを尽くして、お膳立てをしてくれた。ぼくたちはがんばって山岳で有力なスプリンターたちを引き離した。そこでアタックすることも考えたけど、誰もがぼくをチェックしていて、難しかった。調子は悪くないけど、昨日の落車のおかげで絶好調とは言い難い状況だ。

コメント出典
http://tdf.cannondaleprocycling.com/stage-2st-bastia-ajaccio-156-km/

アタックして脚を試した総合18位のクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)

チームの主な目的は、今日のトラブルを回避することだった。つまり前方にいて、主な総合優勝候補たちとのタイム差をつけないことだった。

エディ[エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー)]は終盤の勝負所にいて、自由にスプリントに絡んでいいことになっていて、ステージ5位でゴールした。全体としてチームにとって良いステージだった。総合成績の順位も維持できたし、エディをスプリント勝負に送り込むこともできた。

ゴール前の10kmの小さな山岳については、下りがトリッキーで危険だということを知っていた。リッチー・ポルト(オーストラリア)と一緒に集団前方にいたので、チャンスだと思って少し飛び出してみた。先行して自分のペースで下ることで、トラブルを回避した。

それから、つねにみんなを油断させないことも重要だ。

コメント出典
http://www.teamsky.com/article/0,27290,29112_8799686,00.html#bJ4UPM00ZZ8r8IaK.99

zenback