2013/06/08

【翻訳】クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2013 第6ステージ 選手コメント

http://www.letour.fr/2013/CDD/LIVE/us/600/journal_etape.html


【雑感】勝利者インタビューがやたらと長いなと思ったら、ヴォクレールは勝利はアムステル・ゴールド・レースやリエージュでの骨折からの復帰1勝目だったからですね。名物選手の復帰はやっぱりうれしいです。それと、ドーフィネですっかり定着しつつある“勝てない男メールスマン”。本日も19回目のステージ6位でした。うーん……。残りの2ステージは総合争い以外にも、メールスマンとフルームのポイント賞争い(13ポイント差)、ローハン・デニスとミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)の新人賞争い、そして非ピュア・クライマーのトマ・ダムソー(フランス、アルゴス・シマノ)の山岳賞防衛戦といったところが注目されます。


ステージ優勝のトマ・ヴォクレール(フランス、ユーロップカー)
「好調さを取り戻せた」


好調さを取り戻せた! 勝利する喜びを感じないままに6月に入るのには慣れていなかった。ダメなんじゃないかという戸惑いも沸き起こりつつあって、それを受け入れなければなかった。今シーズンの序盤からチームの状態が、とてもよかったのは安心材料のひとつだった。でも、個人的には、うまくいってなかった。今日はモビスターの選手[ホセ・エラダ・ロペス(スペイン)]にも心配された。彼が速いかどうかは知らなかった。それもあって、逃げ集団のなかで、アスタナの2名の選手[ケブン・シールドライエルス(ベルギー)とイゴール・シリン (ロシア)]をうまく利用しようと自分に言い聞かせた。まだ、レースでの勝ち方はわかっている。

2004年には、この同じ場所でゴールした。そのときは3位でゴールした。(ランス・アームストロングやタイラー・ハミルトン、フロイド・ランディスら20名程度の)スプリントで、ミカエル・ラスムッセン、イヴァン・バッソに次いで3位だった。だから、最後の直線コースのことを知っていた。おそらく、ぼくが勝てるだろうと思ったときに、数多くの失敗をしたことをみんな覚えているだろう。最近では、ツアー・オブ・ベルギーで、たくさんの人がステージ優勝すると考えたケースがそうだった。

自分の試練のときは、もう終わっていることを願った。骨折したことは、自分の役に立っているはずだと何度も自分に言い聞かせた。逃してはしまったが、アムステル・ゴールド・レースやリエージュ〜バストーニュ〜リェージュ、ツール・ド・ロマンディ、ダンケルク4日間レースの時期は好調だったからだ。鎖骨骨折で、世界は終わっていなかった。心の底から、今日の勝利がうれしい。ジャン=ルネ・ベルノドー監督には、多いに感謝したい。彼はスポンサーを見つけるために尽力してくれている。チームの将来は、依然として安心できない状態だ。


総合1位のクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)
「チームメイトたちが日ごとに頼もしくなっている」


今日は予想以上にハードだった。紙の上のコースプロファイルでは、あまりハードには見えなかった。でも、スプリンターを抱えるチームが逃げ集団を捉まえるのに必死だったし、逃げを捉まえるにはかなりの距離もあった。

このマイヨ・ジョーヌをキープできて満足している。チームメイトたちが、このためにがんばってくれたおかげだ。あとは頂上ゴールのステージが2つ残っている。かなりハードなレースになるだろう。おそらく総合成績で大きくタイムを落としている選手がなにか仕掛けてくると思う。それもいい運動にはなるだろう。

ぼくたちは、この大会に出場しているチームの動きにも注目している。きっと、ツール・ド・フランスでも同じように動くはずだからだ。明日はアルプ・デュエズを通るが、来月のツールとは少しコースが違っている。今回はアルプ・デュエズはレースのスタートで、ゴールではない。でも、表だった動きは動きはきっと似てくると思っている。そのデータが、7月に入るときには役立つと思う。

個人的に今年のドーフィネで警戒しているのは、昨年までのチームメイトだったマイケル・ロジャーズ(オーストラリア、サクソ・ティンコフ)が、それほど順位を落としていないことだ。今はもう4〜5人の選手を相手に、このジャージを守るしかないが、チームメイトたちも日ごとに頼もしくなってきている。


ポイント賞・ステージ6位のジャンニ・メールスマン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
「想像以上にかなりハードだった」


今日は思っていたよりもずっとハードなステージだった。逃げが成立するまでに、とても時間がかかった。集団は、バリオ峠ですぐに追走を開始した。ぼくたちのチームは全力で走った。でも、先頭のほうがかなり速かった。チームメイトのトニ・マルティン(ドイツ)ができるだけ高速で牽いたけど、最後にはミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド)だけがぼくと一緒にいたけど、それ以上のことはできなかった。スプリントになれば、ステージ優勝できる自信はあったけど、最終的にはステージ6位に終わった。スプリントポイントは獲得したものの、この緑のポイント賞ジャージを手に入れる確率も乏しくなってしまった。今日がステージ優勝する最後のチャンスだった。でも、最低限、ぼくたちのチームの存在感は示せたと思う。


新人賞・総合3位のローハン・デニス(オーストラリア、ガーミン・シャープ)
「ストレスなく走れた」


チームとしてはアレクサンドル・ジェニエ(フランス、FDJ)を警戒していた。でも、彼とは総合成績で約3分の差があることも知っていたので、3分以上の差を縮めることはないだろうと考えていた。今日はチームとしてもストレスなく走れた。その点では、しっかり機能していた。。今日はオメガファーマ・クイックステップが、彼を引きずり落としてくれた。明日からの2つの山岳ステージでは、どのくらい差がつくか楽しみだ。今日は好調だったけど、明日からの超級山岳ではどうなるかはまったくわからない。


コメント出典
http://www.letour.fr/2013/CDD/LIVE/us/600/journal_etape.html

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