【覚書】ということで、始まりました。ツール・ド・フランス2013、第100回記念大会。アクチュアルステージ前に総合優勝候補のフルームが落車するなど、なんとなく波乱を臭わせるスタートでしたが、やはりツールには魔物が潜んでおりましたね。
レース中盤までに視聴者全員を笑わせてくれたフレチャの「後ろに向かって前進アタック」なんてのは序の口で、グリーンエッジのチームバスがゴールのガントリー(ゲート)につっこんで、ゴール地点を3kmに戻す→バスが抜けたのでやっぱり元に戻すあたりから始まった大落車大会。本当に痛々しかったです。
これによりスプリンターの有力勢が大幅脱落。残ったスプリンターでの勝負となりましたが、キッテルがあり得ない追い込みでスプリントを制し、総合1位、ポイント賞、新人賞の4賞のうち3賞までかっさらうことになりました。
また、初日がスプリントステージとあって、スプリンターたちがマイヨ・ジョーヌを着ることができる生涯無二のチャンスだったとあって、彼らの意気込みも高かったようです。グライペルがものすごく落ち込んで道ばたでポーズをとっていたのは、その勝負に絡めずに呆然としていたからのようです。
落車については、トニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)が大きなけがをしている模様です。チーム公式サイトにレポートがあがっています。
INJURY UPDATE: Tony Martin http://www.omegapharma-quickstep.com/en/news/show/injury-update-tony-martin/1297 #OPQS
Omega Pharma - Quick-Step Cycling Team rider Tony Martin crashed during the final kilometers of Tour de France Stage 1 on Saturday. He finished the race, but after the finish he was transported to the General Hospital of Bastia, where he passed a few examinations. The CT scan excluded fractures.
However, he has a concussion and a contusion on his left lung. He also has soft tissue damages on his hip, chest, left knee and shoulder, and also on his back. Furthermore, he has a very deep wound 5cm wide on his left elbow that reaches his muscles, which causes a lot of pain and a problem moving his arm. Tony Martin will join the rest of the team tonight after today's examinations. Any decision on his participation at the second stage of the Tour de France will be taken after considering how the clinical situation evolves during the night.
OPQS would like to thank the medical service of the Tour de France, as well as the medical staff of the hospital in Bastia for their help and support.
コメント翻訳に載せられませんでしたので、こちらにざっくりとした翻訳をアップしておきます。なお、骨折については、どの骨が折れているは不明です。
オメガファーマ・クイックステップ・サイクリング・チーム所属のトニ・マルティン選手が、土曜日に開催されたツール・ド・フランスの第1ステージの残り数kmで落車した。トニはレースを終えたが、ゴール後にバスティアの総合病院へと移送され、いくつかの検査を受けた。CTスキャンの結果、骨折が明かになった。
また、脳しんとうと左肺を挫傷している。臀部や胸、左膝、肩、背中に軽い擦過傷もある。さらに左肘の5cm幅の深い傷は筋肉まで達し、その激痛により腕を動かすことが困難になっている。トニ・マルティンは今日の検査後には、チームに合流し休息する予定だ。ツール・ド・フランスの第2ステージへの出走については、一晩おいて病状の進行具合を考慮したうえで決定する。
OPQS(オメガファーマ・クイックステップ)は、ツール・ド・フランスの医療サービスに感謝する。また、バスティアの病院のメディカルスタッフの援助と支援にも感謝したい。
様子を見るとは書いているものの、かなり重症なのでDNSしそうです。OPQSとしては有力なアシストを欠いてしまうわけです。報じられいませんが、ステーグマンスも落車に巻き込まれていましたし、カヴにとってはかなりの試練になるでしょうね。