【雑感】ごぶさたです。1年2ヵ月ぶりの更新です。6年ぶりにCW本誌での選手コメントの翻訳を担当いたしましので、ご紹介します。
今回のツールはマイヨジョーヌ100周年。なんか5年に1回くらいの割合で100周年イベントをやっている感じですね。ちなみに2023年で110周年記念大会となる模様です。
さて、今大会は大本命のクリス・フルームが直前のドーフィネでの試走中に落車・骨折という大事故にあい、出場をキャンセル。「これならワンチャンあるかも!」と鼻息を荒くした選手たちの意気込みにより、ちょっとしたカオスな状況になりつつある、と予想しています。
バルデやピノ、ベルナルといった若手の台頭もあって、新生代の息吹を感じるどころか、フルームがいないあいだに世代交代が進んでしまうかもしれませんね。そういう兆しを見せてくれたのが第1ステージ。ユンボ・ヴィズマのスプリンター、ディラン・フルーネウェーヘンが落車により遅れたものの、そのサポートであったマイク・テウニッセンが、なんとペテル・サガンを差しての勝利。誰もが予想していなかった勝利でした。いや、キャリアをあさると、勝ってしかるべき実力なんですが。まさかサガンが僅差で差されるシーンを目にする日が来るとは思いませんでした。
そのサガンもチームメイトを率いて、けっこうクレバーで戦略的な走りをするようになり、パスタを頬張っていたやんちゃっぷりを中野マッサーに隠し撮りされていたのが遠い過去のようです(過去ですが)。
ともあれ、大本命不在により均衡が崩れたツール・ド・フランス2019。今年のジロ・デ・イタリアと同じで最後まで勝負がもつれそうで、なかなか楽しみです。
あ、ちなみに。コメント翻訳は諸事情により、原則として土日のみの担当となります。