ヴィモリー〜セリリーの約200kmの平坦ステージ。向かい風が強く、集団のペースも遅かった。総合1位のナセル・ブアニ(フランス、FDJ)が落車によりリタイアする波乱もあった。少し斜度のある上りゴールを制したのは、マルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ)。エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール・プロサイクリング)が総合1位・新人賞を獲得。山岳ポイントがなかったため山岳賞は変化なし。選手のコメントなどは後ほど修正・追加します。[2013-03-06 11:44:ヴィヴィアーニのコメントを追加/2013-03-06 19:09:別府史之選手のツイートを埋め込み]
●ステージ優勝のマルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ)
——昨日は不運だったけど、今日は幸運だった。
昨日は本当に調子がよかった。そして勝つつもりでいた。コースも自分向きだったし。今日もしっかり狙っていた。スプリンター向けのラストチャンスというものではないけど、ラストチャンスのひとつだったから。これでプレッシャーがなくなった。
——今日のスプリントについて。
少しはよく見て走らないとダメだ。それで前方で遅れてしまった。チームメイトが少しだけ早めに離脱したのもわかった。それで他の誰かに付くことにした。最後の200メートルで、前方にいる選手たちの前に出ようと決めた。それで右側に出た。完璧だった。
——これまでのキャリアの中で、今日の勝利の位置付けは?
パリ〜ニースでの勝利だ。ワールド・ツアーのレースというだけではなく、長い伝統と長い歴史を持つレースだ。今年のワールド・ツアーでの1勝目をチームメイトたちに喜んで捧げたい。個人的にもステージ1勝できてとても満足だ。
——落車でリタイアしたナセル・ブアニに一言。
彼が落車したところを実際に目撃していた。彼は自分の鼻を押さえるようにして倒れていて、とても辛そうに見えた。残念だ。彼の快復を願う。
[コメント出典◆http://www.letour.fr/paris-nice/2013/us/stage-2/news/int/marcel-kittel-a-very-important-victory.html ]
●総合1位・ポイント賞・新人賞のエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール・プロサイクリング)
——素晴らしいジャージのコレクションですね。
たしかに。集団が逃げに追いつくのわかったとき、今日は2回スプリントしなきゃいけないと思った。最終周回(のスプリントポイント)とゴールスプリントだ。今日はステージ優勝できそうだと感じていた。キッテルにはハードすぎるだろうと思った。でも、まったくハードじゃなかったようだ。彼は本当に強いスプリンターだ。ぼくは、このジャージを獲得できて満足だ。
——最終周回のスプリントポイントでは力を使い果たした?
ちがうよ。シャヴァネルがスプリントしたのがわかったので、考えなおした。「今日は回スプリントしよう」って。メインの目的は今日のマイヨ・ジョーヌだった。
——昨年はトラック競技に集中したけど、今年はロードに?
昨年はロンドンオリンピックのトラックでとても素晴らしいシーズンになったから、今シーズンの冬はロードの練習にすごく集中した。その成果が、今日の結果だ。
——フランス人スプリンターの新世代が誕生してますが、イタリア人スプリンターでも?
その通り。フランス人だと、アルノー・デマール(フランス、FDJ)とナセル・ブアニ(フランス、FDJ)は知ってる。それから、ブリアン・コカール(フランス、ヴァンデU)もいるね。彼はとても素質がある。スプリントでフランス人たちが強くなってきた。でも、イタリア人スプリンターたちも強いよ。
[コメント出典◆http://www.letour.fr/paris-nice/2013/us/stage-2/news/int/viviani-the-important-thing-was-the-jersey.html ]
●ステージ48位/総合--位:別府史之(オリカ・グリーンエッジ)
Paris-Nice#2 第一ステージに続き平坦基調のステージ、道が悪くて狭かった。そのせいかとても落車が多くて泥だらけの選手がかなり多かった。この日もハワードにスプリントをさせるためにチームで固まった最後1km手前まで引いて仕事を終えた。ハワード3位でゴール。今日はいくよ
— Fumiyuki Beppuさん (@Fumybeppu) 2013年3月6日
- パリ〜ニース2013 第2ステージリザルト
- ステージ:マルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ)
- 総合1位:エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール・プロサイクリング)10h 33' 11''
- 総合2位:シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファーマ・クイックステップ)+ 00' 07''
- 総合3位:ダミアン・ゴダン(フランス、ユーロップカー)+ 00' 08''
- ポイント賞:エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール・プロサイクリング)
- 山岳賞:ベルトイヤン・リンデマン(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)
- 新人賞:エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール・プロサイクリング)
- チーム総合:オメガファーマ・クイックステップ
- ステージ48位/総合--位:別府史之(オリカ・グリーンエッジ)
レース雑感:この坂は登れないんじゃないかと思っていたら、まさかのキッテル大勝利でした。リプレイを見ると、キッテルはトレインをスイスイと乗り継いでいるんですね。マキュアンの水平移動に近いくらいの匠の技ですよ。録画した人、もしくは明日のJスポ放送のハイライトでご確認ください :)
▼アルゴスの戦士 マッスルインパクト