2013/03/11

【翻訳】パリ〜ニース2013 第7ステージ 選手コメント(更新)

http://www.letour.fr/paris-nice/2013/us/stage-7.html

パリニース最終日はニース市内からエズ峠までの9.6キロの山岳個人タイムトライアル。総合1位のリッチー・ポルト(オーストラリア、スカイプロサイクリング)を32秒差で追うアンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)が、どこまで詰め寄れるかが最大のポイント。リッチー・ポルトが圧倒的なスピードでステージを制し、総合1位としての実力を見せつけた。(2013-03-11 12:51更新:タランスキーとシャヴァネルのコメントを追加、fumyのツイートも埋め込み)


ステージ優勝・総合1位のリッチー・ポルト(オーストラリア、スカイプロサイクリング)「将来はマイヨ・ジョーヌを」

——パリ〜ニースに総合優勝した気持ちは?
前にも言ったけど、この大会には去年ウィギンズの勝利をアシストした以外に良い印象はない。今回参加して総合優勝できたことが信じられない。実感が沸くまで時間がかかるだろう。

この2〜3日のあいだ、かなりストレスを感じていたが、本当に理解できない。この登坂コースは知り尽くしているのに。トレーニングで何度も走っているけど、いつも肝心なときに少しプレッシャーを感じてしまう。ぼくやチームメイトの7名にとっては、このパリ〜ニースに参加して総合優勝できて非常に満足している。

——この優勝はどういう意味を持つ?
このレースの歴史は計り知れない。そして、自転車競技の歴史に残る数々のビッグネーム選手たちの脇に、自分の名前を刻むことになる。単なるタスマニア出身の若者には信じられないことだ。このような一週間は初めての体験だ。

——自分の将来をどうしたい?
黄色一色を望む。自分が黄色に身を包まなくても、自分の素晴らしい友人であるウィギンズやフルームをサポートするだけでも満足だ。ぼくは数年のうちにグランツールを狙える実力は示せた。でも、自転車に乗り始めて長くはないし、レースのたびに学んでいる。チームスカイは修行するには最適なチームだ。

——7月のレース(ツール・ド・フランス)に狙いを定めている?
7月(ツール・ド・フランス)のことはまだわからない。来年の5月(ジロ・デ・イタリア)ではマリアローザを狙ってみたいと思う。ツールは世界最大のレースだけど、パリ〜ニースが劣るとは思わない。そのレースで総合優勝できて、ステージ2勝できた。

——昨年はウィギンズの総合タイムに4秒足りないだけでしたが。
そのことはまったく期待してなかった。ウィギンズは偉大なチャンピオンだ。彼に1秒差で勝てたとしたら、すごかっただろう。でも、そういうのはおそらく来年のことだ。
コメント出典
http://www.letour.fr/paris-nice/2013/us/stage-7/news/int/richie-porte-the-future-is-in-yellow.html


○新人賞・総合2位・ステージ2位のアンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)「次に出るときは勝つつもりだ」

——強い者が勝った?
その通りだ。

——後悔は?
まったくない。強い選手がレースに勝つことが好ましい。そしてリッチーは、総合優勝するにふさわしいほど強かった。結果には満足している。将来は、またこのレースに参加して勝ちたいと思う。

——モンターニュ・ド・リュールでアタックした判断は悪くなかった?
あれが問題じゃない。今日、誰もが理解したと思うが、リッチーのほうが強かった。自分には打つ手がなかった。今年のパリ〜ニースは大きな収穫だ。ステージでも2位だったし、総合成績でも2位だ。来年は、そしていつかは優勝したい。

——今大会はキャリアとしても大きな収穫があった?
大きなステップアップだ。昨年はツール・ド・ロマンディで総合2位だった。ウィギンズと激しく競ったけど、このパリ〜ニースのほうがハードだった。ロマンディのころより、ひとつ以上ステップアップできた。パリ〜ニースは、ドーフィネと並んで、最も過酷な1週間レースで、最も名誉のある一週間のレースだと思う。1週間版のツール・ド・フランスと言える。

——今年のツール・ド・フランスは走る予定?
もちろん。

——そのときのガーミン・シャープのエースは、あなたとライダー・ヘシェダルのどっちになる?
ヘシェダルは全力で今年のジロを狙っている。彼はツールでもかなり良い成績を出すだろう。たぶん、ぼくとヘシェダルがエースになるはずだ。昨年のスカイのように、リーダーが2人いたってかまわない。山岳で選手が10人以下になったときは、ぼくひとりよりも、ヘシェダルと2人で残ったほうが有利だし。
コメント出典
http://www.letour.fr/paris-nice/2013/us/stage-7/news/int/talansky-i-ll-come-back-and-win.html


ポイント賞・総合5位のシルヴァン・シャヴァネル(フランス、メガファーマ・クイックステップ)「第一目標はクリア」

——タイムトライアルについて。
よくがんばった。去年の記録を更新できた。すべて予想通りだった。総合4位から3〜4秒ほど遅れることになるだろうと思っていた。本当にギリギリだった。些細なことだけど。

——今回のパリ〜ニースを総括してください。
良いパリ〜ニースだった。このレースではいつも調子が良い。あと、たいていのチームにとっては、今年初めての大きな大会だった。ほとんどステージをうまく切り抜けられたから、この緑のジャージが獲得できた。第一目標は達成した。

——ポイント賞ジャージは重要?
このジャージを着てるときに、その栄誉を維持しようと努力するのが重要だ。でも、いちばん重要なのは、昨日のステージで、もがいて勝てたことだ。

——いまやスプリンターとお呼びすべきですか?
小集団スプリントなら。あの勝利は他のなによりも驚いた。

——これからの予定は?
自分のコンディションを調整して、次の目標に向けて準備することだ。すぐに大きなクラシックレースのシーズンになる。
コメント出典
http://www.letour.fr/paris-nice/2013/us/stage-7/news/int/chavanel-first-goal-achieved.html



●ステージ128位/総合112位の別府史之(オリカ・グリーンエッジ)


  • パリ〜ニース2013 第7ステージリザルト
    • ステージ優勝:ステージ優勝:リッチー・ポルト(オーストラリア、スカイプロサイクリング)29h 59' 47''
    • 総合1位:リッチー・ポルト(オーストラリア、スカイプロサイクリング) 29h 40' 31''
      • 総合2位:アンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ) + 00' 55''
      • 総合3位:ジャンクリストフ・ペロー(フランス、アージェードゥーゼル) + 01' 21''
    • ポイント賞:シルヴァン・シャヴァネル(フランス、メガファーマ・クイックステップ)
    • 山岳賞:ヨハン・チョップ(スイス、IAMサイクリング)
    • 新人賞:アンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)
    • チーム総合:カチューシャ 89h 05' 04''
    • ステージ128位/総合112位:別府史之(オリカ・グリーンエッジ)

レース雑感:タラちゃんがどれだけ肉薄するかを期待して見ていたのですが、逆にリッチー・ポルトが圧倒的な実力を見せてステージを下しましたね。いやー、すごかった。ティージェイはギリギリで表彰台に届かず。プロローグのレース解説で砂田弓弦さんがおっしゃっていたように、今回のパリ〜ニースは将来活躍しそうな選手が目白押し、いい感じの青田買いになりましたね(シャヴァネルのスプリンター開眼も含めw)。新人賞のタランスキーとポイント賞のシャヴァネルのコメントは、これから訳します。しばし待たれよ。←やりました!

▼本日の「いいのかそれで」:lecoq sportif ツールドフランス レプリカ ジャージ
 

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