2013/03/13

【翻訳】ティレノ〜アドリアティコ2013 第7ステージ 選手コメント[更新]

http://www.gazzetta.it/Speciali/TirrenoAdriatico/it/?lang=it&t=01

3/12に開催されたティレノ〜アドリアティコ最終日の第7ステージは、サン・ベネデット・デル・トロントでの9.2キロの個人タイムトライアル。ステージを制したのはTT世界チャンピオンのトニ・マルティン(ドイツ、オメガファルマ・クイックステップ)。総合優勝はヴィンツェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)が飾った。山岳賞はダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・メリダ)、ポイント賞はアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ)、新人賞はミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)となった。(2013-03-13 15:15更新:フルームとホアキンのコメントを追加)


●ステージ優勝のトニ・マルティン(ドイツ、オメガファルマ・クイックステップ)

本当のタイムトライアルは、ここから始まるといった感じのコースだった。

ぼくはもっと長距離の20〜50キロのコースほうが好きだ。でも、このコースもかなり良い。それほどテクニカルでもないから。コースも良かったし、天候にも恵まれて、雨も降らなくてラッキーだった。なにもかも本当に恵まれていた。最終的にタイムを競うことになるのは、ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・レオパード・トレック)かアドリアーノ・マローリ(イタリア、ランプレ・メリダ)と思っていた。でも、この結果でOKだ。優勝できて、とても満足している。今日のステージ優勝で自分のタイムトライアルのコンディションが良好だと示せたし、今シーズンのやる気が高まった。

今日が楽しみだった。ここで勝てて、とても満足だ。ティレノ〜アドリアティコは、今回が初めての参加だ。このレースが本当に好きになった。1週間にかけて試練が続くので、コンディションを調整するのにちょうど良い。タイムトライアルじゃないステージでは、日ごとにパフォーマンスが向上していった。山岳コースではまだまだ改善の余地があるものの、まだまだシーズン序盤だ。ともあれ、今日はこのステージで優勝できて満足だ。それにチームメイトのミカル・クヴィアトコウスキーも総合成績で上位に付けて、良かった。この1週間はチームにとっても良かった。とくに2つにタイムトライアルに勝てたし。

チームの雰囲気はとても良好だ。チームの全員が全力でサポートしてくれるのを感じる——選手やスタッフ、メカニック、マッサー、スポーツ・ディレクター、本当にみんながサポートしてくれる。このチームの一員なのが、とても幸せだし、誇りに思う。ぼくたちは自分らをお互いに限界まで高め合ったいると信じているし、そう感じている。だからチームメイトの誰かの勝利は、チーム全体の勝利だ。そういう勝利が更なるパワーを与えてくれるし、みんなを勇気づける。勝利にはそれ以上の価値があると、ぼくは信じている。 
コメント出典
http://www.omegapharma-quickstep.com/en/news/show/tirreno-adriatico-stage-7-tony-martin-wins-tirreno-tt-kwiatkowski-wins-white-jersey/1115


総合優勝のヴィンツェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)

この総合優勝は、2回目になるけど、とてもうれしい。去年より良い。このような表彰台にのぼるだけの素質を持った選手たちと一緒にいるのは、とても気持ちが良い。

今シーズン、アスタナ・プロ・チームへの移籍後の練習は、ぼくにとってはかなり効果があった。自分の目標へ向かって着実に前進できるように集中できている。5月のジロ・デ・イタリアに向けて、週単位でじっくり向上させていきたい。

スペシャライズド・レーシングのスタッフたちのサポートも充分だった。タイムトライアル用のバイクを、最適で快適なフィッティングを見つけ出してくれた。このShivは高速だし剛性もある。アルゼンチンのツール・ド・サンルイスや今日のステージなど、今シーズンのタイムトライアルで、だんだん良くなっている。ジロに出るころには、勝利に向けてしっかり作戦を練るので、個人タイムトライアルでもっと果敢に攻める方法が見つかっていると思う。
コメント出典
http://proteam-astana.com/en/news/tirreno-adriatico-results-stage-seven


山岳賞のダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・メリダ)

山岳賞を獲得できてうれしい。この数日の成果が報われた。昨日のステージは、アタックして良い逃げグループに入ることができた。ただ、その逃げグループがあまりアドバンテージを持たなかったのが残念だ。自分では満足はしている。ロードレースファンにサービスもできたし、チームや自分自身にもメリットはあった。それにコンディションが良くなってきているのもわかった。
コメント出典
http://www.teamlampremerida.com/en/2013/03/tirreno-adriatico-cunego-in-maglia-verde-niemiec-8-in-classifica/


○新人賞・総合4位の:ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)

できるだけのことはやった——でも、正直にいうと、今週は少し精神的にも疲れてしまった。

この大会は、そんなに簡単なものじゃなかった。これからもずっと覚えておきたい大会だ。素晴らしかったのは、自分をサポートしてくれるチームメイトたちが周囲にいてくれたことだ。もしかしたら、もっとうまくできたかもしれないけど、今は世界でも屈指の3人の選手に続いて総合4位に付けたことを素直に喜びたい。このような大会での、ぼく自身の役割については不満はない。いまは満足しているし、次のレースも意欲をもって挑みたい。
コメント出典
http://www.omegapharma-quickstep.com/en/news/show/tirreno-adriatico-stage-7-tony-martin-wins-tirreno-tt-kwiatkowski-wins-white-jersey/1115


●総合2位のクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)

少し早めにシーズンインしたかった。

冬のトレーニングは着実に成果があった。まったく病気もせずトラブルもなく、今シーズンに向かうことができた。

今のぼくがベストな状態にあることは言うまでもない。でも、3月に向けてもっと調整すべきだった。今のぼくが出した結果は、どんなものであれ、ツールへの途中経過でしかないし、かならず自分のためになるものだ。それに自分が適切の方向へ進んでいるという着実な示唆でもある。
コメント出典
http://www.teamsky.com/article/0,27290,17553_8559842,00.html


●総合5位のホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)

ほんの2秒差で表彰台を逃してしまって残念だ。後半のステージだけなら、表彰台に乗れるだけの走りはしたと思う。ともかく、しっかりステージ優勝できたし、この大会の後半には調子を高いレベルで維持できた。後悔するとすれば、初日のチームTTくらい。あそこで10秒は稼げたと思う。今後は数日ほど休息してから、カタルーニャ一周に出場する予定だ。今度こそ総合優勝を狙うよ。
コメント出典
http://www.katushateam.com/2013/03/tirreno-adriatico-joaquim-rodriguez-is-5th-in-final-classification/


レース雑感:最終日に表彰台を失ってしまったプリト。総合3〜5位が1秒差ってのはすごいです。しかし、この結果を見るとプリトはTTをこなせるほどうまくなったんですね。グランツールでの活躍も期待したいです。あと、ミカル・クヴィアトコウスキーは読みにくいなーと言ってたら、愛称が「カワサキ」であることを教えてもらいました。今後は川崎ミカル君として応援したいと思います。その他の選手コメントは、できたら後ほど追加します。


  • ティレノ〜アドリアティコ2013 第7ステージリザルト
    • ステージ優勝:トニ・マルティン(ドイツ、オメガファルマ・クイックステップ)
    • 総合1位:ヴィンツェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ) 28.08'17
      • 総合2位:クリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング) + 0'23
      • 総合3位:アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ) + 0'52
      • 総合4位:ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ) + 0'53
      • 総合5位:ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) + 0'54
    • 山岳賞:ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・メリダ)
    • ポイント賞:アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ)
    • 新人賞:ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)


▼本日のニーバリ:Cycle Sport [UK] January 2013 (単号)
 B00AH4N90C

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