第2ステージはサン・ヴィンツェンツォからインディカトーレ(アレッツォ)までの232キロの長距離レース。降雨による悪天候のなかレースは進んだ。スプリンター勢がひしめきあうなか、ゴールを制したのはマシュー・ゴス(オーストラリア・オリカ・グリーンエッジ)。マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファルマ・クイックステップ)は5位に沈んだが、マリア・アズーラはキープした。
●ステージ優勝・ポイント賞のマシュー・ゴス(オーストラリア・オリカ・グリーンエッジ)
これが今年ヨーロッパでの初勝利だ。勝利を持ち帰ることができて満足だ。これで自分のモチベーションや自信を高めることができるし、できればチームにも良い影響があってほしい。今日は(同チーム所属のアルバジーニが)パリ〜ニースでも勝利していて、チームとしては最高の瞬間だ。オリカ・グリーンエッジにとって素晴らしい日だ。
プレッシャーは、たいていチームやメディアが原因だ。自分が原因のこともある。今日は絶好の状況だったけど、明日はさらに良くなるはずだ。チームが自分をサポートしてくれるとき、ゴールでは彼らの仕事に報いようとするプレッシャーがつねにつきまとう。
(レース前のプランで)特定の目印を決めておいた。残り1.8キロでは前に出ておいてから、陸橋を越えたかった。陸橋の後は、右まわりのコーナーになる。この最後のコーナーは残り1キロの地点にある。このコーナーのときに、およそでいいからトップ10内にいなければ、今日のレースで勝つ見込みがないことはわかっていた。
そこからは、どのくらいの速く走ったか、何人のチームメイトがサポートしてくれたかはよくわからない。その地点で、みんながスプリントを開始したので、前に出ることが重要になった。ぼくたちのチームが前方に位置取りして、ぼくの勝利を準備してくれた。チームメイトにはとても感謝している。とくにブレット・ランカスターとミッシェル・ドッカーは、一日中サポートしてくれた。今日は完全にチームの功績だ。
今回は強力なチームで参加している。スプリントに特化しただけのチームではない。最終日のタイムトライアルをしっかりこなす選手たちもいるし、レース後半のいくつかのステージを狙っている選手もいる。こんなにいい形で早期にステージ優勝ができた。今日の優勝が残りのレースにむけての口火になればいいと思う。
コメント出典
http://www.greenedgecycling.com/news/matt-goss-wins-field-sprint-in-indicator
●総合1位のマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファルマ・クイックステップ)
今日はスプリントする予定だった。スプリントしたかった。レース序盤からチームでレースをコントロールした——マーティン・ベリトスやギヨーム・ファンケイルスブルクがコントロールしていた。補給地点を過ぎたところで、少し助けてもらった。最終周はかなり混戦模様になった。雨が降ってきたので、かなりリスクが増えた。総合上位を狙うチームたちが前方に残ろうとしちえたので、かなり混戦した。ぼくは最後の1キロでは30番目くらいにいて、残り300メートルで、まだチャンスがあると思っていくことにした。右側のコースを取ったんだけど、同時に集団も右側に寄せてきた。だから、残り200メートルで急ブレーキをかけてしまった。あれが最後のチャンスだった。今日のレースの走りは、もっといろいろやれることがあったと感じている。明日またトライする。
コメント出典
http://www.omegapharma-quickstep.com/en/news/show/tirreno-adriatico-stage-2-cavendish-still-in-blue-after-chaotic-sprint-finish-in-pouring-rain/1106
(チームのトレインが残り1.3キロで崩壊したことについて)今晩、そのことについて話し合うつもりだ。ガッカリしている。
コメント出典
http://www.gazzetta.it/TirrenoAdriatico/en/07-03-2013/victory-for-goss-and-the-rain-cavendish-keeps-the-lead-92359275174.shtmlレース雑感:パリ〜ニースでのアルバジーニの勝利から30分後に、ゴスが勝利して、グリーンエッジの日でした。カヴは公式の動画を見るとわかるのですが、思い切り消沈していて、昨日とは大違いです。実際にはチームに辛辣な言葉を投げていた模様。ガゼッタ公式のコメントでは、ややトーンダウンしています。OPQSの公式では、さすがにチームの悪口は言っておりませんね :)
- ティレノ〜アドリアティコ2013 第2ステージリザルト
- ステージ優勝:マシュー・ゴス(オーストラリア・オリカ・グリーンエッジ)
- 総合1位:マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファルマ・クイックステップ) 6.08'02
- 総合2位:ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ) +0'02
- 総合3位:ニキ・テルプストラ(オランダ、オメガファーマ・クイックステップ) +0'03
- ポイント賞:マシュー・ゴス(オーストラリア・オリカ・グリーンエッジ)
- 山岳賞:ガリコイツ・ブラーボ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)
- 新人賞:ミハウ・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファルマ・クイックステップ)
▼本日の「いいのかそれで」:怒りをコントロールできる人、できない人―理性感情行動療法(REBT)による怒りの解決法