2013/03/08

【翻訳】パリ〜ニース2013 第4ステージ 選手コメント

http://www.letour.fr/paris-nice/2013/us/stage-4/news/int/-albasini-a-stage-win-was-my-goal.html

2級・3級の山岳が連続するブリウド〜サン・ヴァリエの第4ステージ(199.5キロ)。ゴールスプリントを制したのはミハエル・アルバジーニ(スイス、グリーンエッジ)。総合1位・新人賞はアンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)、ポイント賞はエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール・プロサイクリング)がそれぞれ維持。山岳賞はヨハン・チョップ(スイス、IAMサイクリング)に移った。

●ステージ優勝のミハエル・アルバジーニ(スイス、グリーンエッジ)「目標はステージ優勝だった」

——今日は脚がよくまわっていた?
脚がまわっていたかどうかはわからないけど、いつもより頭は使った。適切なタイミングで、適切なポジションを狙った。最後の2つの山岳はかなり苦しんだ。最後から2つめのほうでは、ギアの変速にトラブルがあったので、今日は終わったなと思った。それで53人の集団内に留まることにした。でも、終盤に平坦になったときに、がんばって前方のほうに入った。ゴールでは左右の状況を確認しただけだ。考える余裕はなかった。そのまま行って、チャンスを掴んだ。

——パリ〜ニースでの目的は?
高い山岳コースへの準備が充分にできていない。今回の目的はステージ1勝だった。冬のあいだにしっかり練習したことが結果につながって満足している。冬のあいだはあまりレースをしなかったし、故郷に戻っても雪が積もっているから自分のコンディションが確認できないんだ。この結果で満足している。

——今シーズンの目的は?
アルデンヌ・クラシック(アムステルゴールドレース、フレッシュ・ワロンヌ、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ)とバスク一周が大きな目標だ。ツール・ド・スイスも目標にしている。去年はフレッシュ・ワロンヌで2位だったので、可能性はあると思う。この冬は長距離に向けて、かなり真剣に練習した。パリ〜ニースのようなステージレースのステージの積み重ねは大丈夫なんだけど、200キロ台を越えるとキツくなる。この冬は、その対策をした。だから準備はできている。

[コメント出典◆http://www.letour.fr/paris-nice/2013/us/stage-4/news/int/-albasini-a-stage-win-was-my-goal.html ]


総合1位・新人賞のアンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)「頭を使った」

——最後は独りで走っていたけど、うまく切り抜けましたね。
今日は抜け目なく走る必要がった。ぼくはそうしたけど、他の選手はそうでもなかった。今日のステージは、かなりトリッキーになりそうだったので、ゴールでは独りになりそうだと思っていた。

——終盤にチームメイトがいないのは不安?一緒に来たチームメイトたちのタイプは分かっている。昨晩、チームでそのことについて話し合って、残り30キロは単独で走ることになりそうだとわかった。そういう準備ができていたから驚きはしなかった。このジャージをキープするつもりだったけど、そのプレッシャーはなかった。失ったとしても、次の日にいつでも取り戻せるはずだから。戦略がとてもうまくハマった。マイヨ・ジョーヌを狙う選手やステージ優勝を狙う選手たちとは争わないことにしていた。この方法が完璧だった。今日ジャージを守る唯一の方法は、このスマートな戦略だった。

——まるで総合リーダーのベテランみたいですが。ぼくたちのチームには、ずっと総合リーダーとしての振る舞いをしてきた選手がいる。たとえば、デーヴィッド・ミラー(イギリス)、アンドレアス・クリアー(ドイツ)、ヨハン・ヴァンスーメレン(ベルギー)たちだ。彼らは、ぼくに平静さを保つように教えてくれた。昨晩、アンドレアスは「ゴールでは取り乱すな。孤独になるかもしれないけど、平静さを保て」と教えてくれた。さもないと体力を消費するだろうって。だから、単に平静さを保つことが、いつも良い結果になるわけだ。

——明日のモンターニュ・ド・リューは試練のひとつですが。
明日は今後の行方がわかるだろう。明日はいくつかの山岳を登ることになるけど、実を言うと10〜15分の登坂は、ぼくでもかなり厳しい。(最後の山岳は)20〜30分はかかるだろう。たぶん35分の登坂になると思う。コンタドールはそこを2009年に34分で上った。だから速くても35分だろう。1,600メートルは、ぼくたちにとってはかなり高い。ぼくにとっては高所での山岳タイムトライアルとなる。明日になれば、その意味がわかるはず。

——明日が楽しみに?
その通り。今日はストレスフルだったけど、明日は登坂に入ったら力の限り踏めばいい。あとは起きるべきことが起きるのを待つだけ。シンプルな作戦だ。

[コメント出典◆http://www.letour.fr/paris-nice/2013/us/stage-4/news/int/-talansky-i-was-smart.html ]



レース雑感:本日はダラダラ見ておりました。アルバジーニが見事にかわしてゴールしましたね。いい伸びでした。終盤に孤独にひた走るタランスキーを見て「お客さまのなかにスカイのアシストはいらっしゃいませんか?」と言いたくなる切なさがありましたが、織り込み済みだっったのですな。あと、出典の英文コメントは少し合わないところもあったので、ASOがYouTubeにアップしたインタビューも少し参考にしました。

  • パリ〜ニース2013 第4ステージリザルト
    • ステージ優勝:ミハエル・アルバジーニ(スイス、グリーンエッジ)
    • 総合1位:アンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)19h 35' 17''
      • 総合2位:アンドレー・グリブコ(ウクライナ、アスタナ)+ 00' 03''
      • 総合3位:ペーター・ベリトス(スロバキア、オメガファーマ・クイックステップ)+ 00' 04''
    • ポイント賞:エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール・プロサイクリング)
    • 山岳賞:ヨハン・チョップ(スイス、IAMサイクリング)
    • 新人賞:アンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)
    • チーム総合:アスタナ
    • ステージ83位/総合94位:別府史之(オリカ・グリーンエッジ)

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