2013/08/31

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第7ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/115809



【覚書】ほんとにキワキワの差でしたね。ブエルタのスプリントステージで、こんな接戦が見られるとは思っていなかったです。実は、今年のグランツールのなかで、個人的にいちばん白熱している気がしております。優勝したスティバルは、膝の手術から復帰して、つい先週までエネコ・ツアー2013を走っていたのですね。そこで総合優勝して、ちょっと疲れを残しつつ、好調のままブエルタに参戦というわけです。

CW本誌にある「エネコツアーでステージ2勝、あと少しで3勝」というのは、ステージ2位のことです。サイクリングアーカイブスのZdeněk Štybarから、エネコツアーでの1位と2位での成績をひっぱっておきます。

  • 第3ステージ 1位
  • 第6ステージ 2位
  • 第7ステージ 1位


ということで、本日のオマケ翻訳はチーム公式リリースのほうのスティバルのコメント。レース公式と重複気味だったので、本誌のほうでは割愛しております。

ステージ優勝のゼネク・スティバル(チェコ、オメガファーマ・クイックステップ)

自分にとっても、チーム全員にとってもとても素晴らしい結果になった。昨日のトニ・マルティン(ドイツ)の激闘のあと、チーム全員が彼のことを誇らしく思った。彼はチームの士気も多いに高めてくれた。彼のおかげで、みんながステージを真剣に狙うようになった。

100kmを過ぎた後にチームの監督に「最後の上りで誰かがアタックするなら、ぼくもアタックするつもりだ。アタックがなかったら、ジャンニ[ジャンニ・メールスマン(ベルギー)]かアンディ[アンドリュー・フェン(イギリス)]のスプリントのために先行したい」と告げた。これはぼくにとってチャンスだし、チームの誰もがスプリントの準備のために牽かなくても済む良い状態になると思った。

最後の10kmは自分に適したテクニカルなコースで、集団も捕まえにくそうなコースになることも知っていた。シナリオとしては完璧だった。スプリントを開始したタイミングだけど、あの場所で以前にラップされたことがあるので、アタックすべき場所だとわかっていた。実際には、後ろから集団が迫ってきていたので、あまりうまくスプリントできなかった。勝てるのであれば、1センチ差か1ミリ差かは関係ない。でも、世界チャンピオンを相手にして勝利するなんて、そうそうあることではない。だから、本当にうれしい。今日の勝利はチーム全員に、とくにトニ・マルティンに捧げたい。昨日は、彼やチームにとっては本当に辛かった。だけど、今晩はこの勝利をチーム全員で分かち合って祝うつもりだ。

エネコツアーのときからずっと好調だった。でも、正直、ブエルタの序盤のいくつかのステージはかなり厳しかった。エネコツアーの疲労は完全に抜けきってはいない。それでもかまわない。今日の調子も良かったし、結果を出せた。再び勝利できたことで、今後のブエルタとシーズンの残りのレースについて、大きな自信を持つことができた。

2013/08/30

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第6ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/115747



【覚書】ドイツ、脅威のメカニズム、トニ・マルティンでしたね。失速してステージ7位だったので、本当にあと僅かというタイミングでした。惜しかった! 前日のステージでアルノー・クーテル(フランス、FDJ.fr)が「スプリンターがいないチームはスプリントステージでは逃げて勝つ以外の方法がない(大意)」と語っていたのですが、それが証明されそうなステージでした。

そして、そのクーテルのコメントでは「背後からトニ・マルティンが集団を率いて迫っていた」と言っているわけですが、第6ステージではそのトニ・マルティンが逃げ、背後からもうひとりのTTマシン、カンチェラーラが集団を鬼牽きする状況で、いろいろと重なるものがあっておかしかったです。

本日の注目コメントは、やはりトニ・マルティンです。あれだけの逃げだったので、展開や気持ちを語っているチーム公式リリースのほうのコメントを採用しました。本人としても、ああなるとは思わなかったみたいですね。

あと、本日の「おまえがいうな」は、やはりカンチェでしょうか。終盤のスプリントは、各チームともコントロールを失っていて混戦模様だったようです。が、下記に示すリケーゼのコメントにあるように、トニ・マルティンを追いかけるために、カンチェラーラが鬼牽きした結果、集団がかなり疲弊してしまっていた模様。それもあって、ちょっと変わった結果になったようですね。

ということで、本日のオマケ翻訳は、チーム公式リリースのほうのリケーゼのコメントです。勝利まであとわずかの繰り返しなので、今日の第7ステージでそろそろ……という感じでしょうか。

第5ステージに続いてステージ2位のマキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、ランプレ・メリダ)

今日は本当に調子が良かった。昨日よりも良かった。今日のスプリントはちょっと特別だった。難易度の高いランドバウト(ロータリー)やカーブが連続していたので、集団はずっと一列棒状だったけど、トニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)が最後まで粘ったおかげで緊急事態になった。あの粘りには誰もが本当に驚いていた。それで、ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・レオパード)が先頭に立って集団を牽いて、最後の緩い勾配のストレートでのスプリント勝負になった。

カンチェラーラの鬼牽きのおかげでマルティンとの差が縮んだけど、あそこで体力をかなり消耗した。スプリント勝負の段階でもうガス欠になっていたことを白状しておきたい。着順が明かになって、ぼくやタイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・シャープ)とは異なるタイプの選手が1位になっていた。今日の優勝に必要だった脚質の違いがよくわかる結果だといえる。

こう何度も目前で勝利が消えてしまうことにイラだってはいる。でも、同時に今回のブエルタでは、自分がベストな状態で他のスプリンターたちと勝負できていることは満足している。明日からはまたがんばりたい。優勝への手応えは感じている。

コメント出典
http://www.teamlampremerida.com/en/2013/08/vuelta-6-tappa-richeze-secondo-ma-primo-dei-velocisti/

2013/08/29

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第5ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/115690


【覚書】やっと普通の自転車レースっぽいものを見た気がします。今年のブエルタは序盤に毒気が多くて、あてられっぱなしでした。さて、今日のCW本誌のコメントの注目は「逃げで最後まで粘ったアルノー・クーテル(フランス、FDJ.fr)」です。「うちにはスプリンターがいないから、こういうステージでは逃げる以外の方法がない(大意)」とかぶっちゃけたり、吸収されるときの話で「(振り返ると)トニ・マルティンが重いギアを踏みながら集団を率いて迫ってくるのがわかった(大意)」とかね、正直すぎてかわいい。

話は前後して、昨日のCW本誌のコメント、カンチェの「55kgと85kg〜」の数値についてです。もう推測していただいていると思うのですが、あの数値はカンチェがおおざっぱに言ってるだけのようですね。Wikipediaベースの情報だとモレーノは59kgとのこと。少し盛りやがったな、カンチェ、という感じです(この場合は減らしやがったな、ですが)。

で、本日のオマケ翻訳は本誌で採用しなかったマイケル・マシューズのチーム公式でのコメント。レース公式リリースのほうがコンパクトで情報量が多かったので、そちらを優先いたしました。チーム公式リリースのほうはチームへのリップサービスもあるのか話が長いんですよ。そのぶん展開はわかるのですが、ちょっとダラけちゃうので採用しませんでした。チームへの信頼感、そしてアタックしたジルベールが後退した理由などがちょっとだけわかりますね。いずれにせよ、マシューズ、すげーイイ奴であります。

http://www.greenedgecycling.com/cms_images/13507_28-08-2013_2189.jpg

ステージ優勝のマイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)

フィニッシュラインを越えた瞬間に、うれしくてたまらなかった。その数秒後には、自分が成し遂げたことを身にしみて実感した。その後に思わず涙がにじんでいた。この勝利は、ぼくのキャリアの上でも重要だ。チームメイトたちも今日は素晴らしかった。彼らのアシストが完璧だったので、自分の目標を達成できた。

(戦略として)クリスティアン・メイヤー(カナダ)に序盤から逃げている集団を追いかけてもらった。彼はガーミンの2名の選手と合流して、10分のタイム差を4分まで縮めてくれた。今日は本当に彼の仕事が素晴らしかった。

チームとして、ゲランス(オーストラリア)、クック(オーストラリア)、ラーク(オーストラリア)、ビューリー(ニュージーランド)の4名を使って追走した。リー・ハワード(オーストラリア)とミッチェル・ドッカー(オーストラリア)の2名については、リードアウトのために温存した。それ以外のチームメイトたちは集団前方で全力で走って、逃げを追いかけつつ、ぼくの安全をキープしてくれた。

彼らは、ぼくのキャリア全般を通して、ずっと目標にしてきた選手たちだ。その彼らが、ぼくのために集団前方で走っている姿を見ると、涙が浮かんでしまった。

スプリントで勝負することの美点は、追走のことを心配する必要がないことだ。前を走る選手の後ろに付くだけでいいので、心を無にして、ステージ最後の仕事だけに集中することができる。チームの仕事は、逃げ集団を捕まえることだ。ぼくはチームメイトたちが、その仕事をやり遂げると信じていたし、彼らもぼくが望まれた仕事をやり遂げると信じていた。

だから、差を縮めることや追走することについては、まったく心配していなかった。最後のスプリントでのあらゆるシナリオを想定することだけに集中していた。リードアウトがあるなら、どう走ろうか? リードアウトがないなら、どう走ろうか? こういったことを考えていた。

ジルベールが動こうとしているのがキッカケになった。ジルベールのアタックは予想していた。彼はおそらく最後は勾配が厳しくなると考えていたはずだ。でも、実際は平坦なスプリント勝負だった。こういうコースだとアタックは決まりにくい。オメガファーマ・クイックステップやアルゴス・シマノのリードアウトたちが前に出始めたこともあって、彼はすぐに戻ってきた。それでゴールまでのスプリントで取りたいラインがとてもクリアになったので、世界に向けてぼくの脚を披露した。

表彰台に立ったときに、オーストラリア人の観客が数名いることに気づいた。グランツールでのステージ優勝は素晴らしい。(オーストラリアとは)地球の裏側に位置するような場所で、表彰台に上って優勝を祝ってもらっているときに、故郷からの観客がいて祝ってくれているのは、本当に格別なものだった。

第5ステージで、早くも1勝できたことはチームとしても非常に喜ばしい。このチームは今後のステージについても、大きな可能性を秘めている。今日の勝利が、チームにとっての始まりであることを願う。

コメント出典
http://www.greenedgecycling.com/news/michael-matthews-sprints-to-maiden-grand-tour-victory

2013/08/28

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第4ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/115558



【覚書】最大斜度29%という強烈な登りにあえぐ選手たちを見て、これぞスペインと思ったみなさんこんにちは。大きな事故もなく選手たちが、ただただ苦しむだけという良いステージでしたね。さて、本日の選手コメントですが、注目はやはりダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ)です。チームメイト、エースであるホアキン・ロドリゲス(スペイン)のことをやたらと意識したコメントです。

これはインタビュアーがわざわざ「チームとして許可を得ているのか?」と質問しているからなんですが、モレーノの答えがちょっと上っ面の模範解答すぎて、ちょっと裏を勘ぐってしまいます。第9ステージも狙いたいとか言ってますし。仮に、これが内紛の前兆だとすると、それをほくそ笑むバルベルデ師匠の姿を想像してしまってですね、なんともゲスい話ですが、やっぱりこういう想像は面白いと思うのでした。いや、ぼくはホアキン・ロドリゲスを応援しますよ! JCでサインもらいましたから!

さて、本日のオマケ翻訳は辛くもマイヨロホを失ってしまったクリス・ホーナーのチーム公式サイトのほうのコメントです。レース公式コメントとも内容がほぼ重複しているので、CW本誌のほうでは割愛したものです。どちらコメントでもブエルタで一波乱を起こそうと考えているようで、山岳ステージでの見所のひとつとなりそうです。

あと、ホーナーで思い出しました。昨日のCW本誌のクリス・ホーナーの訳文の一部ですが、

41歳の自転車選手によるグランツールのリーダージャージ獲得回数や、ブエルタのステージ優勝回数はどのくらいだろう?


よりも

41歳という年齢で、グランツールのリーダージャージを獲得したり、ブエルタでステージ優勝した選手は、何人いるだろう?


のほうが意味が伝わりやすいですね。どっちも意訳なんですが、次に読むときは、後者のほうに読み替えていただければありがたいです :) ということで、本日のオマケ翻訳です。


総合2位のクリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・レオパード)

美しいステージだったが、ゴール近くで少し差が開くことが何度もあった。無事にステージにゴールした今となっては(マイヨロホを失ったことは)大きな問題じゃない。バスに戻って、シャワーを浴びて、ゆっくりと次のステージ向けて準備したい。(総合1位とは)ほんの3秒差なので、山岳ステージに入ったらマイヨロホを狙ってみたいと思う。いつでも昨日のことを思い出すことができるし、総合1位のジャージを獲得した気分も想像できる。でも、重要なのは最終日にジャージを持っていることなのだろう。総合ジャージを失ったのは、たしかにスポンサーに対して申し訳ないが、今はこれを受け入れる。脚の調子も良いので、取り戻すつもりだ。このブエルタをファンタスティックにするつもりだ。


コメント出典
http://www.radioshackleopardtrek.com/news/horner-calm-after-loss-race-lead

2013/08/27

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第3ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/115476



【覚書】逆走するコースプロファイル、サドルが取れたルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ)とレースそのものじゃない見所も多かった第3ステージでした。というか、やはり41歳パワーでのクリス・ホーナーの勝利は素晴らしかったです。

本日のオマケ翻訳はレディオシャック・レオパードの公式サイトのほうに掲載されているホーナーのコメント。来シーズンの契約が決まってないのだそうですが、第3ステージの勝利は良い交渉材料になったんじゃないでしょうか。来シーズンもこの勇姿を見たいものです。というか、ジャパンカップに来日するんですよね。そのときは42歳になっているはず。古賀志は「クリス」コールが響くんじゃないでしょうか。楽しみですね。

ステージ1位・総合1位のクリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・レオパード)

今日は最高の気分だ。何度もアタックが起きていたけど、後ろを振り返ったときに少し差が開いてた。それで、自分に行こうと言い聞かせた。前の選手に追いついたときは激しいアタック合戦が起きていた。この選手が(追いかけるべき)最後の選手かは確信が持てなかったけど、チームカーから「行け! 行け!」という声が聞こえてきた。それでゴールラインまで全力で走った。優勝は、いつだって素晴らしい贈り物だ。この世界レベルの選手たちが集結する中で優勝できたのなら、自分がベストライダーのひとりということにもなる。本当に素晴らしい気分だ。

今年は序盤に膝を痛めてしまった。だからツアー・オブ・ユタは3月末以来の初めてのレースだった。こうして復帰できて、調子も良い。他のレースでも勝てそうな気がしている。激しいトレーニングを続けてきて、仕事に復帰できた。そして今日は、このジャージを獲得するつもりだった。計画通りにいったので、このジャージをできるだけ長くキープしたい。

レディオシャックには、ぼくやチームを4年間もスポンサーしてくれて感謝している。今季でサポートは終了し、ぼくの契約期間も終わりになる。(来シーズンの)契約交渉は、誰に対してでも開放している。

コメント出典
http://www.radioshackleopardtrek.com/news/tour-spain-leader-horner-i-feel-i-can-keep-racing-forever

2013/08/26

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第2ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/115415

 

【覚書】ニコラス・ロッシュがグランツール11回出場で掴んだ初勝利でした。地味に応援していただけにうれしかったです。ロッシュはもしかしたらステージレースよりクラシックのほうが向いているんじゃないかとか思っていましたが、どのグランツールでも総合成績は悪くないです。下記にCycling ArchivesのNicolas Rocheのデータからグランツールの総合成績を抜き書きします。

  • 2007年
    • ジロ・デ・イタリア 総合123位
  • 2008年
    • ブエルタ・ア・エスパーニャ 総合13位
  • 2009年
    • ツール・ド・フランス 総合23位
  • 2010年
    • ツール・ド・フランス 総合15位
  • 2010年
    • ブエルタ・ア・エスパーニャ 総合7位
  • 2011年
    • ツール・ド・フランス 総合26位
    • ブエルタ・ア・エスパーニャ 総合16位
  • 2012年
    • ツール・ド・フランス 総合12位
    • ブエルタ・ア・エスパーニャ 総合12位
  • 2013年
    • ツール・ド・フランス 総合40位


と、こんな感じなんですよ。今年のツールはちょっと振るわなかったけど、コンタドールのアシストだったことを考えれば、こんなものでしょうね。

あ、コメントの見所はニコラス・ロッシュのオレグ・ティンコフ氏への言及でしょうか。インタビュアーもきっついこと訊きますよね。また、本誌の記事での紹介には間に合いませんでしたが、サクソ・ティンコフに帯同する中野マッサーのブログも更新されております。こちらもロッシュ愛に満ちたエントリになっております。



さて、本日のオマケ翻訳はバルベルデ師匠です。

ステージ5位・総合8位のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

今日のゴールでは、ステージ優勝に絡めなくて、少し苦い思いをしている。狙っているゴールではなかったけど。調子は良いし、チームの仕事ぶりも素晴らしかった。そのことに満足しておくべきだろう。ニーバリ(イタリア、アスタナ)がこんなに早い段階でマイヨロホを獲得したことが少し気がかりだ——でも、ブエルタは長いし、ステージごとに勝ち負けもある。明日が今日より良い日になればいい。今日より少し長いステージなことに、ちょっと注意したい。

コメント出典 http://www.movistarteam.com/news/2013-8-25/blue-train-makes-first-gaps

2013/08/25

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第1ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/115378


【覚書】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013でもコメント翻訳を担当させてもらうことになりました。また3週間、よろしくお願いします。ということで、第1ステージのコメントが公開されました。

本日のコメントの見所は、やはり今シーズンは悲運が連続するブライコヴィッチです。来シーズンのチームが決まってないことについて、レース公式リリースでは「アスタナは契約するつもりがないらしい(大意)」と悲しみに満ちた告白をして、チーム公式リリースでは「このチームの一員でうれしい(大意)」という秋波を送っています :) あとコメント内でも触れていますが、7年前の新人時代にブエルタでマイヨロホを着たのが、このガリシア州でのステージだったそうで、ちょっとした縁があるんでしょうね。

で、このマイヨロホについて、アスタナのゴールシーンをハイライトなどで確認してもらいたいのですが、残り75mくらいでニーバリがブライコヴィッチに声をかけているようなんですね。ニーバリのコメントにある「マイヨロホを譲った」の劇的瞬間は、たぶんこのあたりです。

ほかの注目コメントとしては、無邪気に「ニーバリに30秒差がついたけど、明るい材料としてはプリトーに30秒差をつけられた」とのたまうバルベルデ師匠でしょうか。まだ第1ステージなのにかわいすぎますね :)

本日のオマケ翻訳はチームで2位に入ったレディオシャック・レオパードの総合系ライダー、クリス・ホーナー。カンチェが牽きすぎて隊列が千切れそうになっていたっぽいですね。

クリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・レオパード)

ちょっと変わった言い方をすれば、最後の下りでは休んでいた。チーム内で差が広がっていたので、それを縮める必要があったからだ。その下りからゴールまでは、ファビアン・カンチェラーラがずっと牽いてくれた。今日の仕事のほとんどは彼がやった。自分がブエルタに出場した目的は、良いレースをすることだ。明日の山岳ステージは総合ジャージを獲得するチャンスがあると思う。

コメント出典
http://www.radioshackleopardtrek.com/news/great-start-la-vuelta-team-time-trial

2013/08/06

【編集・執筆】逆転裁判5 公式コンプリートガイド




8月8日に発売予定の『逆転裁判5 公式コンプリートガイド』のお手伝いをしました。今回は資料の下調べ、2章全般、小ネタの迷走法廷の構成を担当いたしました。逆転裁判シリーズの攻略本を担当するの初めてですが、もともと楽しんでプレイしていたので、すんなりと入っていけました。とくに今作ではシリーズ1〜3の主役・成歩堂くんの復活もあって、力も入りました。

また、3Dになったことで、従来以上に多様な表現・表情がなされていたのがよかったです。パッと見だと書き起こしのイラストかと思ったら、3Dモデルからの絵だったりして、元々の素材のクオリティが相当高いのですね。

登場人物に関しても、アクの強い(強すぎる)キャラクターは健在。というか、これまで以上でした。ちょっとした事情で投獄されている夕神検事のキャラクターなんて、テストプレイの最初の2時間でガッツリとハートをつかまれました。打ち合わせからの帰りの段階で「宵越しの罰は下さねえ」という名台詞を反芻しながら西武新宿線に乗ったことを白状しておきます。

さて、いつも通りならガッツリと最後まで全体的に絡むのですが、今回に限っては6月末からツール・ド・フランスの仕事とタイミングがバッティングするため、担当ページの著者校段階でDNF(Did Not Finish: 途中離脱)することになりました。

初校や念校など最後まできっちり関われなかったのが心残りです。もう少し、いろんなネタをつっこんでみたかったのも正直なところです。とはいえ、あまり関与できなかった割には、作業時間で費やしたのはトータルで210時間ほど。部分担当でこのボリュームなので、トータルでかかわると400〜500時間は軽く越えていたと思います。

それだけの密度が詰まった作品でありました。セリフのひとつひとつが素晴らしいので、プレイするときには積極的に間違えて、キャラクターを多面的に楽しむのも、この作品の味わいかたのひとつだと思います(という方向性のひとつとして、迷走裁判を構成したのでした)。


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