2014/06/24

ツール・ド・フランスが始まるので、7月のJ SPORTSでのRR関連番組のGoogleカレンダーを更新しました【雑文】

前哨戦であるクリテリウム・ドゥ・ドーフィネもツール・ド・スイスが閉幕し、いよいよツール・ド・フランスが始まります。

ので、7月末までのJ SPORTSのロードレース関連番組とツール・ド・フランスをGoogleカレンダーに登録いたしました。個人用にエクセルで管理している備忘録を登録したものですので、ちょっとしたミスがありましたら、ご容赦。


※再放送分は含めておりません。





で、ここまでやったところで、例によって

見たい!番組リストの使い方 | J SPORTS

の存在を忘れておりましたよ……。前もやったような……。次回はもっと楽に管理でしょう :)

2014/06/23

コスタ「アルカンシェル以上の達成感」/ ツール・ド・スイス2014 第9ステージ 選手コメント【翻訳】

http://www.tourdesuisse.ch/en/news/news_detail/article/costa-gewinnt-tour-de-suisse-vor-frank-im-finalen-krimi/



【雑感】マルティンがギリギリ逃げ切ってしまえるだろうと思って、放送途中まで仕事しておりました。で、視聴してみたら、なんとなんとの大逆転でありました。ロードレースは本当に、その日の流れで大きく逆転してしまうこともあるのでおもしろいですねえ。そして、ルイ・コスタの勝負感のすごさ。3人での駆け引きでも、良いポイントでアタックしてゴールを決めました。いやうまかった〜。エヴァンスに次ぐ、新エバーセカンドになるかと思いきや、ツール・ド・スイス3連覇の偉業とは恐れ入りました。
 さて、いよいよツール・ド・フランス開幕ですね。好調のコンタドールと、落車の影響が気になるフルーム。カヴ、キッテルらのスプリンターのベテラン対新人の決戦など見どころは満載です。日本からは新城選手の出場も決まっていますし、本当に楽しみです。今年もまた暑い夏がやってきますね。
 ——その前に、八幡平で全日本選手権があるんですけど :)

●ステージ優勝・総合優勝のルイ・コスタ(ポルトガル、ランプレ・メリダ)

素晴らしすぎる日だ。ステージ優勝と総合優勝を手にすることができた。これ以上の結末は望むべくもない。ツール・ド・スイスの3年連続総合優勝はまだ誰も達成したことがない。ぼくがそれを達成した人物になれたことを誇らしく思う。(世界チャンピオンの)アルカンシエルのジャージを獲得したときを超えたかもしれないほど、大きな達成感が得られたと思う。

今期6回の総合2位のあとで、やっと手にした総合優勝だ。自分にとってもチームにとっても喜ばしい。

チームメイトたち、チームのスタッフ、スポンサーの方々、スイスの沿道で応援してくれたポルトガル人のファンのみなさんに感謝したい。

出典:http://www.teamlampremerida.com/en/2014/06/rui-costa-e-nella-storia-tris-al-giro-di-svizzera/


チームメイトたちが自分のために働いてくれたことに感謝したい。このアルカンシェルのジャージを獲得して以来、初めての優勝になる。だから、本当に特別な意味がある。

出典:http://www.tourdesuisse.ch/en/news/news_detail/article/costa-gewinnt-tour-de-suisse-vor-frank-im-finalen-krimi/


●総合4位のトニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)

今年は総合優勝を狙えるほど絶好調だった。だけど、追走集団内でうまく協調できなかった。このチームは特定のステージやスプリントステージに特化したものだったからだ。でも、それも仕方ない。この大会のために充分な仕事できたと思うので、満足すべきだろう。機会があれば、次の大会でまた総合優勝を狙って競いたいと思う。これこそがスポーツ、そして自転車教護の醍醐味だ。

総合優勝のライバルたちは、今日は山岳で先行し、全力で踏んでいた。ぼくは彼らに直接追うこともできず、タイム差を詰めることもできなかった。ライバル勢の追走をチームメイトたちがサポートしてくれるかことに期待して、少し賭けてみることもしたが、うまくいかなかった。だけど、自分としても今日のコースのすべてで手を抜くことはしなかったので、今日の走りにも満足すべきだと思う。

チームメイトたちについては、本当にこの1週間ずっとベストを尽くしてくれていた。このチームが今大会の山岳ステージに適したチームではないことは明らかだ。それでも彼らは全力を尽くしてくれた。チームメイトたち、自分自身についても健闘を称えたい。今後についても前向きに考えたいと思う。現在は2〜3年ほど前のコンディションに復調できている。それもあって総合ジャージを獲得する機会にも恵まれた。数日前なら総合4位でステージ2勝と言われていたら、それで満足していただろう。

この1週間は、ずっと総合ジャージを着ていた。チームメイトたちも、ずっとぼくをアシストしてくれて、チームとしても今大会でステージ4勝を獲得できた。今回のリザルトを振り返ると、結果は総合4位ではあったが、誇らしいものだと感じている。今週はずっとチーム全員が最大限の力を出していた。最大限に尽くしてくれたチームメイトたち全員に感謝したい。

出典:http://www.omegapharma-quickstep.com/en/news/show/tour-de-suisse-stage-9-martin-gives-all-in-final-fight-for-yellow/1815

2014/06/22

チャベス「アタックに最適なタイミングを待った」/【翻訳】ツール・ド・スイス2014 第8ステージ 選手コメント

http://www.tourdesuisse.ch/en/news/news_detail/article/kolumbianer-chavez-gewinnt-in-verbier/


【雑感】ぼんやりと見てたら、抜けだしたチャベスがスルっとゴールしてしまったというようなステージでありました(気を抜きすぎ)。タイミングの妙というか、ひそかなレース巧者なのかもしれません。ともあれスイスでも最後に来てコロンビア人選手が存在感を見せつけております。総合1位はマルティンがキープ。デュムランが山岳で詰めることができず、逆に開いてしまった結果。デュムラン、ルイ・コスタともに1分程度の差。マルティン優勢ながらもバッド・デイやトラブル一発で逆転できそうなタイムではあります。このままマルティンが守り切れるかが見どころですね。

●ステージ優勝のホアン・エステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ)

山岳ではすべてがうまくいった。暑さもあったが、自分は暑さに慣れている。アタックに最適なタイミングを待って仕掛けた。今日の優勝に本当に満足している。

どの選手もツール・ド・フランスに向けてピークを上げているなかで、優勝できたことは自分のキャリアのなかでも大金星だと思う。

出典:http://www.tourdesuisse.ch/en/news/news_detail/article/kolumbianer-chavez-gewinnt-in-verbier/


●総合1位のトニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)

(他の総合候補たちにタイムを詰められなかった結果に)少し驚いてる。ただ、今はチーム全員がかなり疲れていると思う。だけど、まだレースが終わったわけではない。明日は今日よりも(総合に絡んだ)アタックが多くなりそうだ。

出典:http://www.tourdesuisse.ch/en/news/news_detail/article/kolumbianer-chavez-gewinnt-in-verbier/

2014/06/21

マルティン「今日の区間優勝が目標だった」/【翻訳】ツール・ド・スイス2014 第7ステージ 選手コメント

http://www.tourdesuisse.ch/en/news/news_detail/article/tour-de-suisse-7-etappe-martin-bleibt-der-gejagte/



【雑感】総合1位だと最後のスタートになってしまうため、恒例のホットシートでのマルティン百面相が見られなくて寂しかったみなさん、こんにちは。ぼくも寂しかったです。カンチェラーラは余裕でヒマしてましたね。さて、やはりマルティン、ドゥムラン、ルイ・コスタの接戦となりました。だけど、圧倒的な速さのマルティンに脱帽いたしました。あとルイ・コスタは再びニイ・コスタになるかと思いきや3位でありました。少しは呪いから脱却しつつあるのか(違う)。残る山岳ステージで、マルティンとチームがどうやってジャージを防衛していくのかが見物です。


●ステージ優勝・総合1位のトニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)

フィニッシュラインを超えたときの速度は時速80キロを示していた。とてもタフなコースで、タイムトライアルのスペシャリストよりも、クライマー向けのコースだった。最終的に勝てたので満足している。これまでずっと今日の区間優勝を目標にやってきた——最後の目標は総合優勝してポディウムに立つことだ。

いまの自分は、ファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレック)がツール・ド・スイスに総合優勝したときとまったく同じ年齢だ。カンチェラーラはかなり忍耐力があったに違いない。

ルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター)に比べて、ここまで速いタイムを出せるとは期待していなかった。コスタも絶好調だから、まだまだ最上級のライバルといえる。

出典:http://www.tourdesuisse.ch/en/news/news_detail/article/tour-de-suisse-7-etappe-martin-bleibt-der-gejagte/


●ステージ2位のトム・ドゥムラン(フランス、ジャイアント・シマノ)

またマルティンの後塵を拝して2位になったことに落胆している。これで今期6度めだ。

出典:http://www.tourdesuisse.ch/en/news/news_detail/article/tour-de-suisse-7-etappe-martin-bleibt-der-gejagte/

2014/06/20

マルティン「すべて明日の個人TTにかかっている」/【翻訳】ツール・ド・スイス2014 第6ステージ 選手コメント

http://www.tourdesuisse.ch/en/news/news_detail/article/trentin-gewinnt-massensprint-in-delemont/



【雑感】終盤だけをざっと視聴。最後のくだりのサガンの速度に呆然としました。あと、途中のテクニカルな部分もしっかりカバーしていたし。本当にバイクコントロールがうまいなあ。また、マルティンの牽きで差を詰めて、トレンティンのゴールという流れも素晴らしかったです。区間優勝と総合1位を手にして、今回のツールはOPQSの調子の良さを見せつけておりますな。

●ステージ優勝のマッテーオ・トレンティン(イタリア、オメガファーマ・クイックステップ)

アメリカでの高地トレーニングから帰ってきたばかりだ。今日の優勝で、ツール・ド・フランスに向けての適切な準備を行なっていたと確信が持てた。

出典:http://www.tourdesuisse.ch/en/news/news_detail/article/trentin-gewinnt-massensprint-in-delemont/


●総合1位のトニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)

チームの仕事ぶりも素晴らしかった。だから、自分もあまり大きく体力を消耗することのない範囲でのお返しをしてみる気になった。マッテーオ[トレンティン]のスピードが乗っていて、脚もフレッシュだったので、彼のために位置取りをした。トレンティンが勝ててうれしい。彼はこれまでの1週間、ぼくのためにハードに働いてくれたから。

今日のリザルトは、明日のタイムトライアルに次いで重要だった。他の総合候補者たちとのタイム差を広げられるかは、すべて明日のタイムトライアルにかかっている。

出典:http://www.tourdesuisse.ch/en/news/news_detail/article/trentin-gewinnt-massensprint-in-delemont/

2014/06/19

モドロ「残り100メートルが勝負所だと予想していた」/【翻訳】ツール・ド・スイス2014 第5ステージ 選手コメント

http://www.teamlampremerida.com/en/2014/06/modolo-settima-meraviglia-stagionale/




【雑感】けっこうテクニカルなゴールでしたね。あんなにクネクネ曲がっていて、カーブ後に道幅も狭くなっていましたし。落車したカヴも大きなケガはなかったようで、なによりでした。第4ステージの僅差での敗北を果たすように、サッシャ・モドロが見事に優勝。トレイ崩壊するチームが多いなか、意外に最後までパリーニとリケーゼががんばっているように見えました。また、コメント中にある「最優先課題」は時期的に考えてもツール・ド・フランスのことでしょうね。久しぶりに大暴れするイタリア人スプリンターが見られそうです。あ、そうそう。モドロは今期7勝目のようですね。


●ステージ優勝のサッシャ・モドロ (イタリア、ランプレ・メリダ)

今日のステージの最終区間については、監督のサポートもあって、しっかり予習していた。キーとなるタイミングは、残り100メートルに差し掛かったときのカーブになるだろうと予想していた。こういったタイプの(登り)ゴールだと、サガン(スロバキア、キャノンデール)が最も有利な優勝候補だということもわかっていた。だから、彼の後ろに張り付いて、残り100メートルのカーブで交わした。

チームメイトたちに感謝したい。とくにパリーニ(イタリア)とリケーゼ(アルゼンチン)が気持ちを盛り上げてくれたおかげで、素晴らしいスプリントができたと思う。

昨日の第4ステージも好調だったし、今日もステージ優勝にしっかり絡んで良い結果が出せると思っていた。そして、実現した。おかげで最優先課題に対して、モチベーションを高めることができた。

出典:http://www.teamlampremerida.com/en/2014/06/modolo-settima-meraviglia-stagionale/

2014/06/18

カヴ「ツールに向けて調子も上がってきた」/【翻訳】ツール・ド・スイス2014 第4ステージ 選手コメント

http://www.tourdesuisse.ch/en/news/news_detail/article/cavendish-hatte-die-schnellsten-beine/



【雑感】2日続けてのサガン勝利かと思いきや、スプリントの仕掛けが早く始まってしまいましたね。こういう平坦のロングスプリントだと、まだまだカヴェンディッシュに軍配が上がります。というか、去年だと失速気味になっていたと思うのだけど、今期は持続力ありますね。かなり絞ってきたんではないでしょうか。昨年はキッテルに奪われたシャンゼリゼ・ゴールの栄冠を本気で取り戻しにかかってる気がします。


●ステージ優勝のマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ)

ゴール間際は本当に白熱していて、ぼくはマーク・レンショー(オーストラリア)の後ろにいた。彼の後ろに付けば安全だとわかっていたからだ。ツール・ド・フランスのときは車間を詰めすぎて落車したので、今回はリスクはまったく負いたくなかった。

勝利はいつだって気持ちよいものだ。勝者になると、自信が持てる。一方で、敗者になると、世界最速級のスプリンターといえども自信を失なってしまう。ツールに向けての調子も上がってきた。

出典:http://www.tourdesuisse.ch/en/news/news_detail/article/cavendish-hatte-die-schnellsten-beine/


●総合1位のトニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)

今日は完璧だった。狙っていたステージ優勝も獲得できたし、総合ジャージも守れた。今日はチーム全員で祝勝会を開いてもよいだけの理由がある。

この総合ジャージは、次のタイムトライアル[第7ステージ]までは着用できると思うから、できればタイムトライアルで他の総合優勝候補者たちに差を付けたい。だけど、次の日からは山岳ステージに入ってしまうから、ここからが本当の総合優勝争いの始まりになる。第7ステージのタイムトライアルで結果を出すことが、(総合優勝に向けての)の通過儀礼的な目標といえる。

出典:http://www.tourdesuisse.ch/en/news/news_detail/article/cavendish-hatte-die-schnellsten-beine/

2014/06/17

サガン「線戦復帰!!!」/【翻訳】ツール・ド・スイス2014 第3ステージ 選手コメント

https://twitter.com/petosagan/status/478571073819406336/photo/1



【雑感】第3ステージを制したのは、変なガッツポーズで入ったサガンでした。やっぱり強かった。キャノンデールのサイトにはサガンのコメントがなかったため、Twitterから。また、ツール・ド・スイスの公式サイトからレース前のトニ・マルティンのコメントをピックアップ。今日のステージは第2の故郷の近くなので、地の利があったようです。レース展開予想も意外にあたっいて、アルバジーニはステージ2位でした。惜しい。

●ステージ1位のペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)

昨日は5位、今日は4位、明日は3位かな? ステップ・バイ・ステップだ :)
[第2ステージ後のコメント]

出典:https://twitter.com/petosagan/status/478215672858951680


戦線復帰!!!
[第3ステージ後のコメント]

出典:https://twitter.com/petosagan/status/478571073819406336


●総合1位のトニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)

今日のルートは一目で理解できた。ゴールまでの登りは裏表を知り尽くしている[訳注:第3ステージはマルティンの第2の故郷であるクロイツリンゲンの間近だったため]。だけど、次第にレースのコントロールが難しくなって、集団でゴールすることになりそうだ。ぼくの予想では、今日のステージ優勝候補はミハエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・グリーンエッジ)だ。

このスイスの地で、総合ジャージを着用できていることは個人的にも栄誉に感じている。だけど、ツール・ド・スイスは始まったばかりなので、現実的になる必要もある。まだまだあらゆる可能性が残されている。
[第3ステージ前のコメント]

出典:http://www.tourdesuisse.ch/en/news/news_detail/article/zielankunft-auf-der-sonnenterrasse-heiden/

2014/06/16

マイヤー「シーズン後半に向けて仕切り直しの勝利」/【翻訳】ツール・ド・スイス2014 第2ステージ 選手コメント

http://www.greenedgecycling.com/news/cameron-meyer-earns-hard-fought-victory-



【雑感】ドーフィネに夢中で、あんまり見てないのですが :) 策士マイヤーさんのコメントをお楽しみください。トラック出身だけあって、駆け引きはうまいですよねえ。

●ステージ優勝のキャメロン・マイヤー(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)

自分にとっては価値ある1勝だ。この前のジロは、今シーズン前半の最大の個人的な目標だった。チームタイムトライアルでチームメイトたちとステージ優勝できたのは素晴らしかった。だけど、個人的にはそれ以降が下り坂だった。病気になったし、落車もしたし、最終的にはリタイアしてしまった。その逆境からしっかり立ち直って、シーズン後半に力強く復帰しようと思っていた。今日の優勝は、その仕切り直しとしては最高だ。

最後の山岳では少し苦しかった。脚の調子も良くなかった。でも、先頭との差が1分半以内なら、前の2人のところまで独走すれば、追いつけると思った。そうなれば、自分にもステージ優勝の可能性はあると思っていた。そこまで頭の中でシミュレーションして、全力で走って、残り10キロで先頭の2人に追いつくことができた。

(終盤は)実際にはスティーヴンズ監督の言葉を実行しただけだ。数分ほど体力が回復するのを待ってから、他の2名とローテーションを始めた。そうやって彼らと一緒にローテーションしたのは、集団が迫ってきていて吸収されたくなかったからだ。最後に思い切り踏み込んだのはステージ優勝を狙ってのものだったけど、集団に差を詰められないようにする意味も大きかった。

小集団での競り合いでは、後方から交わしたほうが勝利しやすい。だから3番手の位置に付きたかった。自分以外の2人は、ぼくが山岳で落ちたこともあって疲労していると考えたようだ。そう思わせることができてラッキーだった。彼らは、ぼくのことは見もせずに、お互いに牽制しあっていて、完璧なシチュエーションだった。

彼らは早めにスプリントを始めた。でも、ぼくは待った。そして、残り150メートルでスプリントを開始して、フィニッシュラインの前で2人を抜き去った。

出典:http://www.greenedgecycling.com/news/cameron-meyer-earns-hard-fought-victory-

タランスキー「総合優勝は極上の栄誉」/【翻訳】クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2014 第8ステージ 選手コメント

http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-8.html


【雑感】まさかの大逆転でタランスキーの総合優勝となりました。フルームは第6ステージの落車が尾を引いていて、精彩を欠くどころか、非常に苦しそうでした。コンタドールは総合優勝にそこまでこだわりはなくて、フルームをチェックするほうを主眼に置いていたような走りでしたね。フルームが調子が悪くても、アシストがしっかりステージ優勝をとってしまうところが、チームスカイの強さなんでしょうね。
 優勝したタランスキーは漁夫の利的な印象も強いかもですが、ツールでも総合トップ10に入るほどの実力者。いつ総合優勝してもおかしくなかった選手です。トラブルであれども優勝できるチャンスがあるときに、それを掴むことができる位置にいたことだけでも、その強さの証明といえます。コメントでは、なかなか栄誉を掴めない不遇さを少し語っております。実直なひとだなあという印象を受けました。
 あと、やはりフルームは心配ですね。あそこまで苦しそうな顔は初めて見ました。擦過傷がひどくてうまく眠れずに疲労が取れないないのだろうとは思いますが、あの痛がりかたはもしかしたら骨もやってしまったのではないかと危惧してしまいます。しっかりツールまでに回復してほしいですが、万が一の場合、ウィギンズがエースとして登場する可能性もゼロではないかもしれません。
 ともあれ、ツール前哨戦のひとつ、ドーフィネが閉幕しました。しっかり調整してきたコンタドールと、前年覇者フルームの復調して、ベストバウトを繰り広げることを祈りながら、ツール・ド・スイスを見ることにします :)


●ステージ優勝のミケル・ニエベ(スペイン、チームスカイ)
「フルームをアシストするつもりだった」


今日はハードなステージだった。序盤から高速なペースだった。チームとしてはクリス・フルームをアシストするつもりだったけど、フルームは落車の影響から充分に快復できず、とても苦しんでいた。それで自分がステージ優勝を勝ち取るチャンスを選択した。おかげでほっとしている。

出典:http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-8/news/int/mikel-nieve-171-we-were-hoping-to-help-froome-187.html


●総合優勝のアンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)
「ドーフィネの総合優勝は極上の栄誉」


こんな結果になるなんて予想すらしていなかった。とくに今日のステージは、どの選手たちもステージ優勝を狙う最後のチャンスだったから。アタックする選手がいたので、ライダー・ヘジダル(カナダ)とぼくで彼らを追った。ステージ終盤になって、かなりのタイム差があるとわかったけど、総合優勝を狙おうとは思ってもいなかった。ひたすら自分のペースで走ることに集中した。

フィニッシュラインを超えて、テレビの画面を見た瞬間に自分が総合優勝したことを理解した。ドーフィネの総合優勝は極上の栄誉だ。自分のキャリアのなかでも最上級に位置する勝利だし、これ以上に活躍するようにがんばりたい。ぼくやぼくの周囲の人々も、いつの日かこういう偉業を達成できるだろうとずっと信じてきた。しかし、この結果を出すまでの日々は長かった。この勝利は、今までぼくや家族が犠牲にしてきたすべてのものに充分に見合うものだ。ぼくが自転車競技に注いだ情熱への見返りだ。これまで自転車に乗ってきた不運な日々のすべてを補なってあまり余るだけの素晴らしい瞬間だった。

出典:http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-8/news/int/andrew-talansky-171-it-s-an-absolute-honour-to-win-the-dauphine-187.html


●山岳賞のアレッサンドロ・デマルキ(イタリア、キャノンデール)
「自分に新たな情熱を見つけた」


この山岳賞はチームで勝ち取ったものだ。今日はずっと疲れを感じていたので、前に上がることができなかった。それで、クリスティアン・コレン(スロベニア)が逃げ集団に入って、ポイントを潰してくれた。この山岳賞の水玉ジャージを獲得できて、望外な喜びを感じている。こういった感情は今まで経験したことのないものだ。このドーフィネで、このようなリザルトになって、自分に新たな情熱が生まれたことを発見した。もう一度、山岳賞を獲得したいと思った。それがツール・ド・フランスなら最高だ。このジャージが、フランスのファンにとって、とても大切なものであることを実感している。

出典:http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-8/news/int/alessandro-de-marchi-171-i-ve-discovered-a-new-passion-187.html


●チーム総合優勝を喜ぶヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)
「チーム総合優勝は意義がある」


アスタナにとって、チーム総合優勝の獲得は大いに意義がある。チームメイトたち全員の調子が良かったことになるからだ。だけど、今日に限っては、ぼく個人が苦しんでしまったけど。運試しをしたつもりだったけど、これだけのハイレベルな1週間の最終日とあって、エネルギーがまったく残ってなかった。

ツール・ド・フランスの調整としてはちょうどいい途中経過にあると思う。7月5日までは、まだまだ日数がある。今年のツールはかなりハードになるだろう。とくに最後の2週間は。だから、そのときにベストな状態にあるようにしたいと思う。

出典:http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-8/news/int/vincenzo-nibali-171-the-team-classification-is-important-for-astana-187.html


●総合2位のアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)
「満足。まったく落胆していない」


(今日の結果には)まったく落胆はしていない。同時に今日の走りにとても満足している。力強く走れたと思う。タイム差をキープするのは難しいことはわかっていたけど、今日の自分の成果は勝利よりも価値がある。アンドリュー・タランスキーの総合優勝には驚いていない。タランスキーはとても優秀な選手だし、ライダー・ヘジダルを始めとする強力なチームメイトたちのアシストもあった。

今晩は美味しいピザを食べて、しっかり休息をとる予定だ。その後で最後の山岳トレーニングキャンプに入る。ツール・ド・フランスが始まる7月5日にはベストな状態を見せられると思う。

出典:http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-8/news/int/alberto-contador-171-i-m-very-happy-not-disappointed-at-all-187.html

2014/06/15

マルティン「大きく差がついたのは下り」/【翻訳】ツール・ド・スイス2014 第1ステージ 選手コメント

http://www.omegapharma-quickstep.com/en/gallery/show/tour-de-suisse-prologue/869



【雑感】ドーフィネで忙しくて、そこまで見てませんが速報気味に。ツール・ド・スイスは公式サイトにコメントが掲載されないので、ステージ優勝した選手のチームに公式サイトにコメントがあれば、こちらにポストしていく感じにします。にしてもトニマルは強いですねえ。


●ステージ優勝・総合1位のトニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)
「大きく差がついたのは下り」


しっかりした戦略が必要だと思っていた。平坦部分で100パーセントの力を出し切ってしまうと、山岳での体力が足りなくなると考えたからだ。

第1中間計測ポイントでのタイムはローハン・デニス(オーストラリア、ガーミン・シャープ)に次いで2位だった。あの計測ポイントでは、体力をセーブしていたので、まだ余力があると信じていた。全力で走らないといけないとは思ったけど、同時に下りへの準備も必要だった。頂上に着いたときに全力を出し尽くしていると、下りのテクニカルなコースに必要な集中力を欠いてしまうからだ。だから、下りを意識して、山頂を通過の段階で体力を出しすぎないようにしていた。同時に下りの各カーブでは全力で踏むようにもしていた。

レース全体を通じて、かなり好調だったと思うけど、大きく差がついたのは下りだったのだと思う。愛車のSpecialized Shivのおかげで、下りで攻めるだけの自信があった。あのコースは、これまでのキャリアのなかでも最上級に難易度が高かった。コースの距離が短くても、こういったタイプのコースは舐めてかかってはダメだ。

これでツール・ド・スイスで通算3勝になる。こういうレースは大好きだし、よくオーガナイズされている。今大会では自分に向いたステージでは全力を尽くしたいと思う。次は第7ステージの個人タイムトライアルに向けてがんばりたい。全力を尽くして良い結果を出したい。あと、山岳ステージについても期待してほしい。

出典:http://www.omegapharma-quickstep.com/en/news/show/tour-de-suisse-prologue-martin-climbs-to-victory/1795

コンタドール「予想以上の結果」/【翻訳】クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2014 第7ステージ 選手コメント

http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-7.html



【雑感】ヴェストラ執念のステージ優勝! そして2名でリードしながらゴール前でステージ優勝を奪われたカチューシャの大反省会といった内容でした。ヴェストラはゴールラインに入ったところで、チームスタッフに支えられていたほどだったので、本当に力を出し尽くしたんでしょうね。セーブしなかったのはヴェストラは第6ステージで逃げて僅差で負けたことの悔しさもあったのか。おもしろいレースでした。
 また、コンタ vs. フルームは、終盤のコンタドールのアタックが光りました。20秒の差をつけてゴールして、8秒差で総合1位となりました。一方、フルームは昨日の落車の影響なのか、なかなか対応できず苦しそうにゴール。フルームはジャージの下にもうっすらと包帯とガーゼが見えています。骨に異常はないみたいだけど、擦過傷で眠れずにうまく回復できてないのかもしれませんね。最終ステージで、この8秒差がどうなるのか。願わくば、フルームもしっかり回復してくれて、ガチなツール・ド・フランスの前哨戦を楽しみたいものです。


●ステージ優勝リエーベ・ヴェストラ(オランダ、アスタナ)
「夢みたいだ」


やった! この2〜3日は絶好調だったので、すべての(ステージで)逃げ集団に潜り込んでいた。今日のステージは、最初のうちは一度くらいは休息日にしようと思っていたけど、脚は充分に残っていた。それで、また逃げに入ることにした。山岳ではあまり好調ではなかったけど、最後の登りだけは違った。自分のペースで走って、2名のロシア人[訳注:カチューシャのユーリ・トロフィモフとエゴール・シリン]を残り200メートルで追い抜けた。夢みたいだ。

出典:http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-7/news/int/lieuwe-westra-it-s-crazy.html


●総合1位のアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)
「予想以上の結果」


本当のことをいうと、今日のゴールの登りについは少しだけ知っていた。でも、最後の5キロがあんなにハードだなんて誰にも教わってなかった。(今日は)チームメイトの5人にしっかり護送してもらった。残り2キロでは、限界ギリギリだった。だけど運試しのつもりでアタックした。

こうしてマイヨジョーヌを獲得できたなんて、本当に信じられないサプライズだ。今日はすごいレースになった。予想を遙かに超えていた。でも、ドーフィネが終わったわけじゃない。明日は登りゴールで難易度の高いステージだ。それにチームスカイは強い。ともかく、脚の調子が日ごとに上がっていることに満足している。今大会は調整レースのひとつで、最も大切なのは7月5日[訳注:ツール・ド・フランスの開幕日]までに自分の力を100パーセントまで持っていくことだ。

出典:http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-7/news/int/alberto-contador-beyond-expectations.html

2014/06/14

フルーム「痛むけど骨に異常はない」/【翻訳】クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2014 第6ステージ 選手コメント

http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-6/news.html



【雑感】放送開始時点で、すでに残り距離が40kmを切っていて、まったりと見てしまいました。最後はバケランツ、ヴェストラ、リヒハルトの3人の旧ヴァカンソレイユ組が互いの手の内を知ってるような牽制のしあいでおもしろかったですね。フルームの落車は心配ですが、骨には異常がなさそうで、ちょっと安心です。身体にダメージがなければ、土曜日・日曜日の最終決戦が盛り上がりで楽しみです。やっぱり、フルーム vs. コンタの力勝負って見たいですよね〜。


●ステージ優勝のヤン・バケランツ(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
「自分には中級山岳が向いている」


最後のスプリントでは、ヴェストラ(オランダ、アスタナ)が進路を塞ごうとしているように思えて、あれはフェアじゃなかった。でも、すでに彼を追い抜く途中だったので、結果的に彼は道をあけて通してくれた。こういうフェアプレイには感謝したい。今日のような状況は、失望と歓喜の差は紙一重だ。ドーフィネでステージ優勝したことで、今年のシーズンは部分的には成功したことになる。

この2日間ともに決定的な逃げ集団にずっと入っていたけど、いつも道中で自分より強いチームメイトがいることに気づいていた。逃げに入り込むときは、あまりもがかずに入り込めている。今日は一日中ずっとスムーズにペダルを踏めたので、ヴェストラがアタックしたときにも脚は残っていた。2名の選手と一緒だったので、充分に警戒はしていた。ヴェストラとリヒハルト(オランダ、ロット・ベリソル)のことは、ヴァカンソレイユ時代にチームメイトだったから、みんなお互いによく知っている。ゴールでは本当に接戦だった。自分が中級山岳向けの選手だということを、しっかり証明できたと思う。

出典:http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-6/news/int/jan-bakelants-medium-mountain-stages-suit-me.html


●クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)
「痛むけど骨に異常はない」


落車をしてしまった。経緯はよくわからないけど、前輪が排水溝に落ちてしまった。痛みはあるけど、骨はどこも折れてない。包帯は必要だろうけど。でも、たいした問題じゃないよ。ぼくがトラブルに遭遇したとき、集団はペースを落としてくれた。ライバルたちに感謝したい。ティンコフ・サクソとアスタナが率先して、僕を待つようにと説得してくれた。彼らは、ぼくに充分な敬意を払ってくれて、素晴らしいスポーツマンシップを見せてくれた。

明日の朝にならなければ感触はわからないけど、難易度の高いステージになりそうだ。明日の山岳についてはよく知らないけど、ひとつだけわかることはゴールの段階で充分な脚を持った選手だけが勝てるということだ。ともかく、明日アタックするかどうかは、ぼくが決めることではない。

出典:http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-6/news/int/chris-froome-it-s-painful-but-nothing-is-broken.html


●山岳賞のアレッサンドロ・デマルキ(イタリア、キャノンデール)
「ささやかな夢がかなった」


山岳賞の水玉ジャージを着ることは、ぼくのささやかな夢だった。こんな体験は初めてのことだ。でも、山岳賞ジャージを着るのは、とても責任が重い。このジャージがフランス人にとって、どういう意味を持つかも知っている。

昨日のステージ(第5ステージ)で山岳賞を獲得できたのはうれしかったが、驚きでもあった。昨日のステージの目的はステージ優勝だったのだけど、脚がベストな状態ではなかったので、山岳賞争いを最優先に絞り込んだ。今週末はベストを尽くしたい。だけど、山岳ステージでは自分の身になにが起きるかが本当にわからない。

出典:http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-6/news/int/alessandro-de-marchi-171-it-s-a-small-dream-187.html


●新人賞・総合3位のウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ベルキン)
「まだまだ絶好調だ」


今日のステージは序盤からペースが速かった。でも、逃げはすぐに決まって、チームとしてはブラム・タンキンク(オランダ)を先頭に送り込めた。それでメイン集団は落ち着いた。もちろん、ゴール前になるとスピードは上がったけど、それでも一定ペースで走れて、脚の調子が良いことも実感した。

チームメイトたちのアシストもバッチリだった。彼らのおかげでメイン集団の前方に一ドルこともできた。ジロ・デ・イタリアを経てからの、この6日間のドーフィネを走ってきたけど、まだ絶好調だ。でも、明日の山岳は今週冒頭に経験したものよりも、さらに過酷なものになりそうだ。ぼくの目的はコンタドールとフルームに付いていくこと。それが実現できればうれしい。

出典:http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-6/news/int/wilco-kelderman-171-i-m-still-in-a-great-shape-187.html

2014/06/13

フルーム「楽そうなコースプロファイルだったけど、実際は……」 / 【翻訳】クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2014 第5ステージ 選手コメント

http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-5.html



【雑感】第4ステージに続いて2日連続、カチューシャがゴールを制した第5ステージ。独走状態のスピラックにちゃんとジャージのジッパーを上げてスポンサーアピールするようにと指示するチームカーと、それに従うスピラックがおかしくてたまりませんでしたね。やはり昨日のゴールでは、スポンサーから監督が怒られたんでしょうか。また、中盤から終盤にかけてはコンタドールが、良い感じに逃げ集団を追走しており、その調子の良さを見せておりました。さらにコンタのフルームへのプレッシャーを利用して、ケルデルマンもしっかりタイムを詰めております。ちょっとした三すくみの状況になりつつあり、二正面作戦をとらざるを得ないフルームがどう対応するかも見物ではありますね。


●ステージ優勝:サイモン・スピラック(スロベニア、カチューシャ)

「カチューシャにとっては特別な週だ」


暑さのおかげで、かなり厳しいステージだった。暑さは本当に苦手だ。残り500メートルになってようやく、ステージ優勝を確信できた。実際には残り1キロの標識で後ろを振り返ったときには、誰もいなかったけど。

最初の登りでアタックしたときは、今日のステージ優勝なんて思いもよらなかった。アタックした選手たちを追うことだけで頭がいっぱいだった。昨日のユーリ・トロフィモフ(ロシア、カチューシャ)の優勝もあって、今週はチーム・カチューシャにとっては信じられない週だ。予想以上の結果だ。とくに、こんな暑い日のレースで勝てるなんて。

出典:http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-5/news/int/simon-spilak-it-s-an-incredible-week-for-katusha.html


●総合1位のクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)

「楽そうなコースプロファイルだったけど、実際は……」


コースプロファイルを紙で見ると、あまり難易度は高くなさそうなのに、実際にはかなりハードになることはよくある。今日はそういう日で、コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)が前に出て、かなりのプレッシャーがあった。今日はチームメイトたちが本当によく仕事をしてくれた。全員の仕事ぶりがすばらしく、とくにリッチー・ポルト(オーストラリア)がめざましかった。

自分についていえば、今日は調子良く自転車に乗れていた。ゴール後はかなり疲れているけど、今日はみんなも同じだろう。チームとしては、総合上位に浮上してくる選手は誰であれライバルとなるので、終盤にケルデルマン(オランダ、ベルキン)を追う必要があった。だけど、険しい山岳が控えている土曜日は、今日とはちがったレース展開になりそうだ。

出典:http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-5/news/int/chris-froome-it-turned-out-to-being-very-hard.html


●新人賞・総合3位のウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ベルキン)
「フルームとコンタをアタックするチャンスも」


今日は終盤になって、自分にとっても上出来なステージだった。だけど今日はずっとハードでもあった。チームスカイがコンタドールを追走しようとスピードを上げたときは、付いていくのが難しかった。下りでは、かなり緊張もした。

ゴール付近では誰もが力強く踏み込んでいた。アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・グリーンエッジ)がアタックするのがわかったので、彼に付いていったおかげで、少しだけどアドバンテージを維持できた。つまり、ぼくにもフルームやコンタドールをアタックできる可能性があるということだ。ただし、状況が許せばのはなしだけど。

今週末に今日のような状況がまた訪れるかはわからない。今の成績よりも上位を狙えるかもわからない。なんとか上位に食い込めたままなら、素晴らしいと思う。このドーフィネの前にコンタドールと同着2位を目指すと言っていたけど、それが本当になりそうだ(訳注:現在は同タイムの12秒差)。

出典:http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-5/news/int/wilco-kelderman-171-it-s-possible-to-attack-froome-and-contador-187.html

2014/06/12

ブエ「チームスカイがマイヨジョーヌを手放すと信じていた」/【翻訳】クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2014 第4ステージ 選手コメント

http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-4.html



【雑感】逃げ13人という中規模の逃げにも関わらず、まったりとしたレース展開で、落ち着いてみることができましたな。本日のコメントの見所はブエ。ブエの読みでは、そろそろスカイ勢がアシストを休ませるために逃げを容認して、逃げからかなり遅れてゴールするんじゃないかと思っていたようです。で、第3ステージの段階で「総合で2分43秒差だから、マイヨジョーヌのワンチャンあるで!」と思っていた模様。ただ、フルームのコメントにあるようにペースが速かったこともあり、ブエの野望は達成できませんでしたな。ブエェ……。


●ステージ1位のユーリ・トロフィモフ(ロシア、カチューシャ):勝てるとは思わなかった

勝てるとは信じてなかった。今日の登りは、去年のツール・ド・フランスで経験していた。うまく逃げに乗れたので、ステージの序盤から終盤まで、ずっと脚を溜めていた。登りに入ってから全力を出した。最大限の力を出した。逃げに入っている選手たちのことは全員、よく知っている。できれば、ツール・ド・フランスでもステージ優勝を狙いたい。

出典:http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-4/news/int/yuriy-trofimov-171-i-can-t-believe-i-won-187.html


●総合1位のクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ):マイヨジョーヌは手放してもよかった

今日は簡単なステージだなんて言うつもりはない。それから、チームメイトたちがトラブルを防止してくれたことに感謝したい。今はツール・ド・フランスに向けてのチームづくりの段階で、今日は幸先が良かった。チームとしては、マイヨジョーヌは成り行きに任せてもいいと思っている。最終日以外なら、他のチームが獲得してもかまわない。今日のレースは本当にペースが速くて、逃げ集団のゴール直後に、ぼくたちのチームもゴールしたほどだった。

出典:http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-4/news/int/chris-froome-171-it-was-our-intention-to-let-the-yellow-jersey-go-187.html



●新人賞のウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ベルキン):フルームやコンタドールに付いていくつもり

ステージの序盤は本当にハードだった。逃げが速い段階でなかなか決まらなかったからだ。たくさんの選手たちが逃げに入ろうとしていて、とてもピリピリした雰囲気だった。後半は路面の状態は良好だったけど、それもガップの下りに入るまでだった。いくつかのカーブでは、ギリギリのところでブレーキを使った。

明日からは、フルームやコンタドールへのアタックが難しくなってくる。できるだけ彼らに付いていって、最終日まで新人賞ジャージを持ち越したいと思う。

出典:http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-4/news/int/wilco-kelderman-171-i-ll-try-to-follow-froome-and-contador-187.html



●ステージ6位・総合7位のマキシム・ブエ(フランス、アージェードゥーゼル):チームスカイがマイヨジョーヌを譲ってくれると信じていた

今朝の段階では、チームの作戦は5〜6人の逃げ集団ができたら選手1人を先頭に送り、15人以上の逃げ集団だったら2人を先頭に送り込むことだった。

(第2ステージの)コル・デュ・ベアルで苦戦したこともあって、チームとしては今日のステージ優勝を狙っていた。あと一歩というとこだったので、かなり落胆している。

(最後の山岳の)マンス峠の段階で、脚にちがいが出ていた。トロフィモフ(ロシア、カチューシャ)は最強だった。彼が自力で飛び出したとき、なんとか状況をコントロールしようとしたが、自分の優勝の目がなくなったことはわかった。そこで2位でゴールしようとがんばることにした。高速で走ったものの、うまく勝負に持ち込めず、みんながぼくの後ろに付いてしまった。

どこかのステージで、ぼくがマイヨジョーヌを獲得できるかもしれないと信じていた。というのも、チームスカイはアシスト勢に1〜2日ほど休息を与えるはずだから(その機会を狙っていた)。でも、彼らはそうしなかった……皮算用しすぎてしまった。

出典:http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-4/news/int/bouet-171-i-ve-believed-team-sky-would-let-me-take-the-yellow-187.html

2014/06/10

【翻訳】クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2014 第3ステージ 選手コメント

http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-3/news.html




【雑感】ぐだぐだなスプリントを僅差で逃げ切って制したのはアルント君でした。ジャイアント・シマノのおかげでドイツ人ライダーの活躍が見られてうれしいすな。Tモバイルの復活みたいな感触があります。さて、どうもドーフィネの公式リリースはステージ優勝者だけに限ってるようです。ですので第2ステージは昨日のままで更新しておりません。第3ステージも総合1位のコメントなどが公式にあがっていたら、後ほど更新しますが、たぶんないと思われます :)

 と思ったら、3勝ジャージ(コンタ除く)と新人賞のコメントがあったので、こちらを追加。レザの山岳賞て、戸惑いますよね。


●ステージ1位のニキアス・アルント(ドイツ、ジャイアント・シマノ)

今日ステージ優勝するとは思っていなかった。チームとして考えていたスプリンターはラインハルト[レイナード・ヤンセファンレンズバーグ(南アフリカ、ジャイアント・シマノ)]だった。だけど、彼はステージ序盤に落車してしまったこともあり、彼がスプリントで勝負できるかがわからなかった。そこで、チームとして集団に2名のスプリンターを送り込むことになった。なんとかスプリントに持ち込んだものの、暑さのせいと、序盤に逃げ集団を追走する必要もあったから、ハードなレース展開だった。

今日のステージ優勝はアルノー・クーテル(フランス、FDJ)が最も可能性が高いと思っていた。だけど、すばらしいチームワークのおかげで、完璧なリードアウトになっていた。最終コーナーを過ぎたときには、8番手〜10番手あたりだったので、まだ自信はなかった。だけど、自分の予想以上の速度でスプリントできた。トップスピードを維持できたので、ラインハルトを発射せずに、そのままスプリントを続けた。おかげで、1位と3位に入れたので、非常に満足している。

ジャイアント・シマノは、マルセル・キッテル(ドイツ)やジョン・デゲンコルブ(ドイツ)といったトップスプリンターを擁するチームとして有名だ。だけど、ルーカ・メスゲツ(スロベニア)やラインハルト、ぼくなどのスプリンターたちも充分に実力があることを示せた。素晴らしい勝利だ!

出典:http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-3/news/int/nikias-arndt-i-wasn-t-the-designated-sprinter.html



●新人賞のウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ベルキン)

とても暑かった! 今日は自転車に乗っているあいだじゅうずっと向かい風が強かった。でも、ぼくにとってはそれが好都合だった。まだ脚にジロの疲れが残っているので、今は果敢に攻めるよりもゆっくり走りたい。といっても、風に加えて暑さのせいもあって、本当にハードなレースだった。ともかく、この新人賞ジャージを着ていることを満喫しつつも、最後まで維持したいと思う。

出典:http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-3/news/int/wilco-kelderman-171-i-prefer-to-ride-slowly-now-187.html


●ケヴィン・レザ(フランス、ユーロップカー)

今日の目標は、今晩まで山岳賞ジャージを維持することだった。それが実現できてとてもうれしいし、かなりのアドバンテージも維持できた。このジャージは自分の脚質とはまったく向いてないものだ。でも、このドーフィネという大きなレースで、こういった特別なジャージを着ることは多いに意味がある。このジャージでどこまで行けるかがんばってみるつもりだ。ただ、ジャージを維持するための長期プランはない。今のところは着ているだけで満足だ。

出典:http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-3/news/int/kevin-reza-171-no-long-term-plan-187.html


●総合1位のクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)

今日はみんなが暑がっていた。ぼく個人は、こういった暑さは好きだ。今日は総合ジャージを守るのに、まったく問題はなかった。チームとしても逃げ集団を追ってはいなかった。落車があるまでは、FDJとトレックが追っていた。

今日は穏やかなステージだったけど、明日はかなり波乱のあるステージになると思う。本当にハードなステージなりそうだし、また大きなバトルもありそうだ。(ゴールの)ギャップまでの下りで差が開いてしまうこともありうる。こういったゴールだと状況が複雑になる可能性もある。トラブルに巻き込まれずに、マイヨジョーヌを維持したいと思う。

出典:http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-3/news/int/chris-froome-171-another-big-fight-tomorrow-187.html

2014/06/09

【翻訳】クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2014 第2ステージ 選手コメント

http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-2.html



【雑感】第2ステージで、いきなりの超級ゴールで超盛り上がりましたね。さっそくフルームのコメントが出ていたのでポスト。他の選手は公式サイトにアップされてから。たぶん明日以降、Coming Noonて感じです :)

●総合1位・ステージ1位のクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)

今日は全力を尽くした。あんな登りだったからこそ、アルベルト・コンタドールとのバトルは熾烈になった。ぼくたちはヘトヘトになるまで走った。ふたりとも本当にタフだった。

2〜3回ほどコンタドールにアタックを仕掛けたけど、彼はとても強かった。今回出場している選手たちは誰もが、ツール・ド・フランスのときとほぼ同じレベルまで持ってきている。今日は初めての一騎打ちだった。お互いに調子は良かった。そういった状況でも優勝できたことに満足している。

出典:http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-2/news/int/chris-froome-171-our-first-duel-with-the-two-of-us-in-form-187.html

【翻訳】クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2014 第1ステージ 選手コメント

http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-1.html



【雑感】ドーフィネの選手コメント(ソースは公式サイト)です。遅ればせながら、今年もやります。

●総合1位・ステージ1位のクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)

今日の走りには、とても満足している。ここまで短くてフラットなTTだから、あまりうまくいくとは思っていなかった。今大会の出場目的は、優勝を目指してのものだ。だから、できることは何でもするつもりだけど、最も大切なのはレースの最終日にイエロージャージを着ていることだ。今年のドーフィネは第1ステージや第2ステージから、かなりハードだ。今日のリザルトを見てもわかると思うけど(訳注:かなりの接戦だったこと)、山岳ステージでは熾烈なレースになると思う。充分とはいわないまでも、去年よりも大きな手応えを感じている。

出典:http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-1/news/int/chris-froome-it-ll-be-a-very-big-race-in-the-mountains.html


●総合8位・ステージ8位のヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)

惜しかった。思っていたよりも難しかったことは確かだ。今朝、コースを確認したときは、あんなに風は強くなかった。後になって、あそこまで風が強くなるとは思わなかったので、前輪のリムを深いものにしてしまった。だけど、今日の走りには満足している。

上位争いに絡む選手たちは、かなり調子が良さそうだ。自分自身も他の総合優勝候補たちに並んでいるし、大きく離されていない。実際、しっかりトレーニングして準備したし、今大会はまったくストレスを感じないで、ひたすら落ち着いて状態で出場できた。だから、良いスタートを切れて、ほっとしている。毎日、着実にレースをしていくつもりだ。

出典:http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-1/news/int/vincenzo-nibali-171-the-wind-made-it-harder-than-i-expected-187.html

●総合2位・ステージ2位のアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)

このタイムなら満足! 最後の区間がハードだった。ゴールに向かって、向かい風になることはわかっていた。おかげで、今日のステージはかなり難易度が上がった。下りの区間では無駄なリスクは負いたくなかった。というのも、今朝、モトバイクが(下りで)落車したそうなので、路上のオイルを警戒したためだ。自分が最も重要視しているのは、落車しないことだ。自転車に乗った感触は良好だった。今日のリザルトには満足している。

出典:http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-1/news/int/alberto-contador-171-my-feeling-on-the-bike-was-good-187.html


●総合3位・ステージ3位のボブ・ユンヘルス(ルクセンブルク、トレックファクトリーレーシング)

暫定1位の状態で長いあいだ待機していて、最後の最後に僅差で負けてしまったので、ちょっとガッカリしている。だけど、クリス・フルームやアルベルト・コンタドールに継いで上位3位に食い込んだことに驚いている。うれしい誤算だ。調子は良かったのだけど、骨折からの復帰レースなので実際は未知数だった。結果として、総合上位に食い込むことができた。チームメイトたちと一緒に、この順位をできるだけ長く維持しようと思う。

とはいえ、現実的になることも必要だ。総合上位陣はツール・ド・フランスの総合優勝に向けて、しっかり準備している選手たちだ。だから、成り行きに任せたいと思う。自分にとって今年の目標は、終盤のブエルタ・ア・エスパーニャだ。

出典:http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-1/news/int/bob-jungels-171-it-s-a-nice-surprise-187.html

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