2013/09/19

【雑文】ロード世界選手権2013を見るには?

[追記アリ:2013-09-23 8:56]次の日曜日(9/22)から9/29まで、ロードの世界選手権が開催されます。残念ながら、J SPORTSでの放送はなく、NHKだけでの放送となるようです。なぜJ SPORTSで放送できなくなったかを、以前調べていたて、教えたもらった理由のひとつが「放送」と「通信」の話でした。世界戦の「放送」は排他的な契約で、これをNHKと結んでいて、J SPORTSとの契約は「通信」(CS)であったとのこと。ところがJ SPORTSがBS放送にも移行したため、この排他的契約に抵触してしまったとかそういう話でありました。ウワサレベルではあるのですが、BSデジタルへの移行時期と重なっているので、あながちウソとは言い切れないと思います。

それまでJ SPORTSで女子やU23、個人TT、ロードといったものをたっぷり10時間以上をライブで楽しんできたのが、いきなりNHKでの2時間ダイジェストだけに退行してしまったので、ちょっと残念な状態なのですよね。ロードレースはプロセスのスポーツだけに、ゴールシーンだけ見せられてもと考えているひとも多いでしょう。ライブじゃない限りは、戦略的な駆け引きがあったシーンやポイントとなったシーンがわかっているのですから、NHKにはていねいな編集での番組を望みたいですね。編集するのが面倒ならSD解像度でもいいのでライブで流してほしかった。

ということもあったのですが、今年はCSのSPEEDチャンネルで、9/29の午後4時50分から男子エリートがライブで放送されるようです。また、同日の深夜0時より再放送もあるようです。
うちでも契約しようと思ったのですが、SPEEDチャンネルは旧スカパーのみのサービスなので、110度CSでは放送してないのですね。ということで契約できませんでした。で、しょげているところに朗報。YouTubeのUCIチャンネルでライブストリーミングがあるようです。現在は放送前のカウントダウンとなっております。
ライブのみなのか、アーカイブしてリピートもあるのかは不明です。あとPCの画面ではなく、TVの大きな画面で見たい場合はYouTubeに対応したメディアプレイヤー的なものがあれば便利です。安いところでは1万円前後のApple TVでしょうか。PlayStation 3をお持ちなら、それでもいけます。テレビと接続する場合はぜひともHDMIケーブルで(PS3をいまだに付属のコンポジットケーブル接続してるかたも多いようで、もったいないです)。

最終的な問題はUCIチャンネルが妙なプロテクトをかけないことを祈るばかりです(TOEIチャンネルはこれらの機器では視聴できず、PCからしか見られません)。現在のところ、そういう様子はないので大丈夫だと思うのですが……と書きつつ、守銭奴のごとくAmazonアソシエイトのリンクを貼っておきますw

[2013-09-23 8:56 追記]昨日のチームTTのストリーミング放送を見たところ、ライブストリーミングについてはApple TVもPlayStation 3でもYouTubeからの直接視聴は不可能でした。ただし、Apple TVはMacやiPhoneなどを経由してAirPlayでテレビに表示させることは可能です。

また、昨日のライブストリーミングですが、放送終了後に同じURLで「Men's & Women's Elite Team Time Trials FULL RE-RUN - 2013 UCI Road World Championships」の名前でアーカイブを公開しています。こちらはApple TVでもPlayStation 3でも視聴できました。生で楽しむでのはなく、あとでゆっくり楽しむことができますね。よかった〜。

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2013/09/16

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第21ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/117251

【覚書】21日間の激闘がついに終了。第20ステージはまさに死闘という感じで、個人的には今年のベストバウトです。最終ステージとなったマドリードは、数少ないスプリントステージ。なかなか勝利が得られないランプレ・メリダはリケーゼでがんばったものの、ダメでした。ということで、以下にランプレ・メリダが惜しいところまでいくがステージ優勝できてないかを下記にピックアップ。

  • レンプレ・メリダが上位に絡んだけど惜しくも優勝できなかった回数
    • ステージ2位 4回
    • ステージ3位 2回
    • ステージ5位 1回
    • ステージ6位 1回
    • ステージ7位 2回


ステージ2位が4回なのはジタンダ踏むだろうなあ。あと、第21ステージのステージ2位のファラーもやはり惜しいところで止まっているようです。月並みながらもステージ1位と2位のあいだには大きな隔たりがあるのですね。

さて、CW本誌のコメントですが、残念ながらプリトとモレーノがレース公式にもチーム公式にも出ておりませんでした。なんらかの反応は期待したかったです。注目としてはホーナーでしょうか。ポディウムでうろつくバルベルデの子供を意識したようなコメントでした。また、チーム公式でのホーナーのコメントでは来シーズンのことは語っていません。レース公式では、まだ来シーズンの契約が決まっていない模様です。ご本人はあと2年はやれると語っておりますね。

CW本誌ではニーバリが、今回のホーナーの勝利を分析しているところが興味深いです。ホーナーは今シーズンを前半をケガの治療で走ってないのですね。シーズン終盤ともいえるブエルタの出場選手のなかで、最もフレッシュだったことが大きいのではないかとのこと。それと泣かせるのがサミュエル・サンチェスのコメントです。19年の歴史を終えるエウスカルテルを代表して語っております。短いですが、表彰台に選手とスタッフ一同がのぼったときのシーンを見ると、ちょっと涙腺が緩みますね。

さて、本日のオマケ翻訳はチーム公式のほうのホーナーのコメント。レース公式でのコメントとほぼ変わりませんが、少しだけ詳しく語っている感じです。第20ステージは本当に激戦だった模様です。

総合1位・複合賞のクリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・レオパード)

今回のブエルタのコースが愛おしかった。最初にコースプロファイルを見たときに、完全にぼくのレーススタイルに合わせてデザインされていると思った。最初はチーム・タイムトライアルだった。ファビアン・カンチェラーラ(スイス)がチームを牽引するだろうから、そこで総合ジャージを獲得できるだろうと思った。その時点では、自分がブエルタを総合優勝できるとは思わなかった。だけど、表彰台入りの可能性と、赤い総合ジャージを何回か着用する可能性はあると感じていた。それで、かなり高い意欲をもって参加した。

プロ選手になってから約20年の歳月を過ごしてきた。今回の優勝は、これまでずっと過酷な仕事をしてきたことの功績だと感じている。グランツールは、常にあらゆる自転車選手にとっての目標で、そこに出て自分の実力を示したいと思うものだ。今回の思い出は永遠に続くだろう。一緒に走った選手たちは素晴らしかった。そして、チームメイトたちもファンタスティックだった。

家族は自宅のテレビでこの瞬間を見ているだろう。16歳と14歳の娘、そして11歳の息子は、この勝利の意味を理解できる年齢だ。総合優勝する選手は、ほとんどの場合20代か30代前半なので、彼らの子供は小さい。だけど、ぼくの子供たちは、自分の父親がなにを成し遂げたかを理解できる年齢だ。自宅に戻ったら、この話題で持ちきりになると思う。

昨日は、このブエルタでの総合優勝を目指してニーバリ(イタリア、アスタナ)が必死で走っている姿を目にしたと思う。ぼくにとっても、簡単なことではなかった。昨日は自分のキャリアのなかでも最高難易度の勝利だったと思う。これまでのプロ生活で、もっとも難しいレースだったかもしれない。

コメント出典
http://www.radioshackleopardtrek.com/news/chris-horner-takes-historic-victory-tour-spain

2013/09/15

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第20ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/117161



【覚書】手に汗を握るバトルでした。いやー、こんなに熱い総合優勝争いを見たのは本当に久しぶりでした。ホーナーが41歳でグランツール勝利で、ブエルタに勝利した初のアメリカ人という栄冠に輝きました。ステージ優勝のケニー・エリッソンド(フランス、FDJ.fr)もプロ2年目で、大金星でしたね。FDJは第15ステージでジェニエも勝っているし、フランス人クライマーの台頭でおもしろくなりそうですね。

CW本誌コメントのほうの注目はまずはエリッソンド。ちょっとだけFDJ.frのチームのよさについて触れています。そして、総合優勝を確定させたホーナー。膝の治療中の息子との交流が泣かせます。優勝を逃してしまったニーバリですが、コメント内容からはマイヨロホを早く取り過ぎたことを後悔している節も感じられます。通算13日着用して失ったわけですから悔しいでしょうね。他のコメントについては、ほぼチームへの感謝を述べるケースが多かったです。バルベルデ師匠がいちはやく世界戦へと気持ちを切り替えています。

最終日の第21ステージは久しぶりのスプリントステージ。注目は、エターナルセカンドの異名あげたいランプレ・メリダ。今度こそ、リケーゼの優勝を見てみたいです。

さて、オマケ翻訳のほうはチーム公式のほうのホーナーのコメント。長いです。長いので粗訳の段階で放出します。誤字・脱字はおめこぼしを :)


総合1位・複合賞・ステージ2位のクリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・レオパード)

膝の手術で自宅にいたとき、この膝はもう二度と快復しないのではないかと思った。そのとき11歳の息子に自分がレースを続けられるかを話したことがある。「レースを続けたいが、膝が治らなかったらリタイアせざるを得ないだろう」と息子に言ったら、彼はこう返した。「お父さん、リタイアはダメ。学校で他の子供たちにお父さんの仕事を訊かれたときにクールじゃなくなるから。今はお父さんは自転車選手で、ツール・ド・フランスやブエルタ・ア・エスパーニャという大きなレースで走ってると自慢している。ぼくは友達みんなにお父さんは元自転車選手だなんて言いたくない!」

今日はずっとペダルを踏みながら考えていた。息子は自分の父親がグランツールを総合優勝した選手で、ブエルタ・ア・エスパーニャを総合優勝した唯一のアメリカ人で、しかもグランツール史上唯一の41歳で優勝した選手だと自慢してもらおうと。これで息子は、これからの人生をずっと自慢できるだろうし、この瞬間をずっと喜んでくれると思う。

この年齢ともなると、実感が沸くのを明日まで待つ必要はない。この瞬間がいかに美しいかを理解している。この結果につながったニーバリ(イタリア、アスタナ)との死闘が愛おしいし、レースで勝つために暗中模索した苦しみさえも愛おしい。

(ニーバリのアタックで差を付けられるたびに)自分に立ち返って何が有効かを考える必要があった。彼が執拗にアタック繰り返す時間が長かったため、最初のうちは有効なものを必死で続けていたが、次第に何が有効かを思い出さねばならなくなっていた。最終的には、彼が一瞬だけ快復できない隙を作るために、ゴールまで全力でアタックを繰り返すことになってしまった。ほんのわずかな差がついても彼はすぐに快復して、加速して付いてきていた。最初のうちはそういうミスを何度か繰り返したが、やがて自分のほうが前に出て自分のペースで走ることにした。

シッティングで登るのは好きじゃない。たいていの場合、スタンディングのほうが楽に登れる。そのほうがリズムが出るようだ。自宅でもそういうトレーニングをしているから、ずっとそういう方法でやってきた。ぼくだけのスタイルかもしれないが、自分にとっては最も楽な登りかただ。ぼくは自分の自転車でレースするのが好きだ。ぼくの人生には大切なものが4つあるが[訳注:妻と3人の子供]、自転車を5番目として加えたい。

今日はかなりハードで、これまで以上に苦しくなるだろうと考えていた。ニーバリは素晴らしかった。ここでニーバリやバルベルデ、ロドリゲスといった強力なチャンピオンたちに勝つことは、自分にとって大きな意味がある。今回、彼らと一緒に総合優勝を争うことが信じられない。ニーバリがあれほどの回数アタックする姿を見て、自転車ファンはかなりエキサイトしたにちがいない。椅子から中腰になるくらい興奮したと思う。ぼくの年齢の選手がグランツールで総合優勝を果たしたのは、伝説的な瞬間になるだろうと思った。だから、ファンが喜ぶ顔を想像しながらペダルを踏みこみ、自分自身の苦しみを楽しみ、これまで自分がやってきた乗り方を続けた。自分がもがくたびに、ファンのみんながその姿を楽しんでいるだろうと思った。

霧が深すぎて最後の1kmは(よく見えずに)誤解してしまった。山岳賞ポイントを通過したので下りになると思ったのだけど、まだ登りが続いていた![霧で見えずに残り1kmのバナーを山岳賞のバナーと勘違いしていた] 最後の1kmは下りになるという話だったので、その山岳賞のバナーを過ぎたときは不思議に思った。その山岳賞のポイントまでは全力で走っていたのだけど、そこがゴールじゃなかったんだ。そこで一息入れてから、大きなギアにシフトして、もっと苦しみ続けることにした。

今日もチームメイトたちは信じられない働きをした。それからすべてのスポンサーにも感謝したい。ラスタマン[グレゴリー・ラスト(スイス)]は、このブエルタで本当に何度も助けてくれた。ロベルト(クロアチア)と若手のマシュー・ブッシュ(アメリカ、レディオシャック・レオパード)を始めとする全員があらゆるサポートをしてくれた。レディオシャックはずっと素晴らしかったし、ニッサンにも同様にお世話になった。今日の結果に関係するすべての人々に感謝したい。

コメント出典
http://www.radioshackleopardtrek.com/news/horner-goes-battle-la-vuelta-win

2013/09/14

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第19ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/117093

  • ロドリゲス「イリュージョンを披露したい」 ホーナー「両脚もファンタスティックな状態だ」 | cyclowired http://www.cyclowired.jp/?q=node/117093



【覚書】まず、本日のCWのタイトルが期せずしてルー大柴風味になったことをお詫びしますw

さて。

きましたね、マジックナンバー3。第4ステージで3秒差で総合1位をニーバリにゆずったホーナーが、第18ステージでニーバリに3秒差に詰め寄り、そして第19ステージで3秒差でニーバリから総合1位の座を獲得しました。第20ステージでも3秒にまつわる因縁が起きたりするんでしょうかね。久しぶりに見応えのある山岳最終決戦となっています。

本日のCW本誌のコメントの注目は、やはり総合のにらみ合いにまつわるものです。ホーナーはその長いキャリアをして、バルベルデやホアキンに対しては、その手の内は読めるからね、と軽くおっさんコメントを出しています。あと、この年になれば、もう勝ち負けに悩まず眠るよという余裕も見せております。一方のホアキンは第19ステージの優勝でジャンプアップしたこととが表彰台圏内に入ってきて俄然やる気を見せています。バルベルデは事態を冷静に眺めて防戦体制に入るようです。そしてニーバリはあえてコメントを出さないという不気味さを見せています。総合争いと、表彰台狙いで、ものすごい混戦が見られそうで楽しみですね。

本日のオマケ翻訳はロドリゲス、バルベルデ、ウリッシのチーム公式のほうのコメントです。CW本誌とほぼ内容は同じですが、ややチーム寄りのコメントとなっています。補助資料としてお楽しみください。


ステージ優勝・総合4位のホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)

今日の結果は非常に満足している。ようやくステージ優勝できた。このチームはすべてが素晴らしい。チームメイトたちは、ぼくが勝つことを信じて、最初の1kmから最後1kmまでしっかりサポートしてくれた。最後の山岳でアタックする作戦だった。だけど、この山岳についてはあまり知らなかった。だけど、チームの監督がサポートしてくれて、適切な情報を教えてくれた。それで最後の1kmだとわかったときにアタックした。とてもハードだったが、全力で走ってステージ優勝できた。本当に喜ばしい。自分にも選手としての志があり、この勝利をずっと熱望していた。おかげでさらにモチベーションが高まった。

明日は最後の山岳ステージを走ることになる。総合成績はそこで決まるだろう。アングリルは今日の登りよりも遙かにハードだ。だから、あらゆる事態が起こりうる。すべてのクライマーが明日のステージでの優勝を狙うだろう。それだけの名誉があるステージだ。だから、自分も今日の好調を維持したいし、明日の勝利に向けて戦うつもりだ。

今日は表彰台に近づくことができた。それが今の目標だ。ぼくとチームの全員は、最後の1mまで可能な限り全力を尽くして最高の成績を目指したい。まだ総合優勝を目指しているか? 実際にはとても難しい。だけど、アングリルは怖ろしい山岳だ。選手たちはこの過酷な大会をここまで戦ってきて、誰もが疲れている。だから、なにが起こっても不思議ではない。

コメント出典
http://www.katushateam.com/2013/09/vuelta-a-espana-joaquim-rodriguez-conquests-alto-del-naranco/


ポイント賞・総合3位・ステージ6位のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

ずっと勝つつもりだったが、もう余力が残ってなかった。プリト[ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)]は手札の使い方が本当にうまかった。彼がアタックしたとき、他のライバルたち全員がぼくに注目した。全員がぼくに追わせようとしたが、もう追うことができなかった。このブエルタで、ぼくたちはずっとハードな日々を過ごしてきて、つねに全力を出して走ってきた——あの(アタックされた)瞬間は誰もが疲れを感じていたときだった。

明日はマドリードに行くまえの最終決戦となる山岳だ。アングリルは厳しい山岳で、そこで通用する作戦はただひとつ。自分のペースだけを貫き通し、ライバルたちのことは忘れることだ。明日の天気もあまり好ましいものではない。だけど、できるかぎりのベストは尽くすつもりだ。

ホーナー(アメリカ、レディオシャック・レオパード)は本当に調子がよさそうで、タイム差はわずかとはいえ、明日の大本命だと思う。明日の地形はニーバリにとっては、ぼくとホーナー、そしてプリトに比べるとやや不利だと思う——だからホーナーが最強じゃないかと思える。今日は、ぼくたちのチームも再び素晴らしいサポートをしてくれた。

コメント出典
http://www.movistarteam.com/news/2013-9-13/all-set-for-l-angliru


ステージ2位のディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ)

ミケーレ(イタリア)とぼくの今日のレースの出来はすばらしかった。ステージの最終区間でも、ぼくたちはしっかりレースに絡めいていた。できれば、チームにステージ優勝をプレゼントしたかった。ぼくたちは、このブエルタでずっと良いパフォーマンスを出せているから、優勝しても不思議ではない。今日のロドリゲス(スペイン、カチューシャ)のロドリゲスは強力だった。それでも、ぼくは優勝したかった。


コメント出典
http://www.teamlampremerida.com/en/2013/09/vuelta-ulissi-vicino-al-capolavoro-2-sullalto-de-naranco/

2013/09/13

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第18ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/116995


【覚書】熱いおとこの走りを見た。そんな第18ステージでありました。きっとペーニャ・カバルガの道には、ホーナー(41歳)のからだからしたたり落ちた漢汁おとこじるが転々と模様を描いていることでしょう :) わずか3秒差の大接戦となりつつあるブエルタ2013。第19・第20ステージもまた手に汗を握る展開になりそうですね。

本日のCW本誌の注目コメントはステージ勝者のキリエンカ。あの執拗なまでのキッスポーズの意味が明かになります(ええと全文読まなくても見出しでバレてますね)。またホーナーの絶好調ぶりもニーバリやロドリゲスのコメントからうかがい知れると思います。また、ホーナー自身も相当にやる気を見せています。この「3秒」という数字は、今大会でホーナーにとっては因縁の深い秒数になっているようで、これで総合優勝できなかったらトラウマの数字なってしまうかも。

追記:本誌のほうに補足が1点と、誤解釈が1点ありました。下記のように修正したいです。
  • ステージ優勝のヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ、スカイプロサイクリング)
    • 訂正前:ジロとツールではステージ優勝の経験があるが、ブエルタではステージ2位止まりだった(2008年の第19ステージ)。
    • 訂正後:ジロとツールではステージ優勝の経験があるが、ブエルタではステージ2位止まりだった(2008年の第19ステージ)[訳注:原文ママ。ツールでもステージ2位が最高位。グランツール優勝はジロのみ]。
  • 総合5位、ステージ11位のニコラス・ロッシュ(アイルランド、サクソ・ティンコフ)
    • 訂正前:数kmくらいは彼に先行していたのだけど。
    • 訂正後:数kgくらい彼より重かったのが原因だ。




さて、本日のオマケ翻訳はステージ4位のアダム・ハンセン。長すぎたのと、第18ステージのレース展開には大きく絡んでいないこともあってCW本誌では後半のパラグラフをバッサリとカットしました。そのカットした部分です。やはり今年のブエルタはかなり苦しそうです。もう1本はステージ4位のマルティン・コーラー。キリエンカが強さがジワジワとわかりますね。


ステージ3位のアダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ベリソル)

昨日は本当に厳しくて、体力を大きく消耗した。たった2人[ハンセンとハビエル・アラメンディア(スペイン、カハルーラル)]だけで走っていて、他の選手たちが合流してくれることを願っていた。ともかく、今年のブエルタは本当に難易度が高い。寒い日を2日も体験している。あのときは寒暖差の移り変わりがハードだった。だけど、もうじきブエルタもあと3ステージを残すところとなった。明日も先頭集団で走るつもりだ。土曜日のステージ[第20ステージ]では、とても厳しく、真のクライマーたちの舞台となる。これで7回目のグランツールを完走できそうなことに喜びを感じている。グランツールの完走は1回目も7回目も関係なく、つねに喜ばしいものだ。だけど、今回はとくに格別な気持ちになりそうだ。
コメント出典
http://www.lottobelisol.be/en/hansen-3rd-in-mountain-stage-1462.htm
ステージ4位のマルティン・コーラー(スイス、BMCレーシングチーム)

今朝の段階でコースプロファイルを確認したときは、登りよりも下りが多いステージだと思った。だから、このステージは自分向きだと考えた。だけど、ゴール間際は、とても険しかった。残り2kmでは20%近くの斜度になっていた。

キリエンカ(ベラルーシ、スカイプロサイクリング)の走りは素晴らしかった。(ステージ3位となった)アダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ベリソル)が急勾配の区間でアタックしたので、ぼくはまず彼に付いていくことを考えた。だけど、その後で距離が15m、20m、50mと次第に開いていった。

コメント出典
http://www.bmcracingteam.com/index.php?id=115&tx_ttnews%5Byear%5D=2013&tx_ttnews%5Bmonth%5D=09&tx_ttnews%5Bday%5D=12&tx_ttnews%5Btt_news%5D=2222&cHash=8f9e9e5bc2eb0bf85b10f8595c6d1c8f

2013/09/12

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第17ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/116824



【覚書】モレマ、まさかのグランツール初勝利。てことで、あの飛び出しと、後方での牽制をうまく利用して初勝利をものにしたモレマでした。ジロかブエルタで1勝してたんじゃないかと思ってたので、今回がグランツール初勝利だなんてビックリしましたよ。

昨日のステージの大きな見所は、横風区間(とその後に)大暴れしたカンチェラーラでした。どさくさに紛れてステージ5位ってところもちょっとだけ注目しております。これ、もしかして世界戦のロードもまだ諦めてないんじゃないかと匂わせてくれました。

本日のコメントの注目はバルベルデ。第18ステージのゴール地点であるペーニャ・カバルガを走ったことがないそうです。さらに下見もしてないそうで「調子が良ければ問題ない(大意)」という大物っぷりを発揮してらっしゃいます。あとはホーナー老師のコメント「ビール準備して待ってろ、クズども。It's a SHOW TIME! HAHAHAHA(大意)」もビールクズとして見逃せません。まさに山場に入ろうとしているブエルタ2013でした。

あ、あと、宮澤選手においしくネタにしていただいた誤変換があります。ニコラス・ロッシュのコメントの次の部分です。

  • ×:最初にポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼル)が取り残されたことを
  • ○:最初にポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼル)が取り残されたことを知り


編集部に修正をお願いしておりますので、しばらく後に反映されると思います。お恥ずかしい限りです :(

さて、本日のオマケ翻訳はランプレ・メリダのマチン監督。リケーゼの悲しみのコメントが載るかと思いきや監督コメントでした。ランプレ・メリダは良い動きを見せるものの、ほんとに勝利が遠いですね。サッカーにたとえるとシュート本数も多く、枠内シュート率も高いけど、なかなかゴールを割ることができなものどかしさに近いです。山岳ステージのどこかでスカルポーニ、マドリードでリケーゼといったストーリーはありそうですね。


なかなか勝利をつかめないランプレ・メリダのシュアン・フェルナンデス・マチン監督

チームのパフォーマンスがしっかり発揮されたステージだった。ずっと状況をコントロールできていたし、困難な局面であっても、しっかり対応できていた。エシェロン隊形で走った後に、先頭集団に4名の選手を送り込んだ。ディエゴ・ウリッシ(イタリア)が活躍して、あと一歩で勝利に届きそうだった。彼以外にもマキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン)も勝利へ向けてがんばってくれた。だけど、残念ながら、バウク・モレマ(オランダ、ベルキンプロサイクリング)のことは誰も予想だにしていなかった。ブエルタのスタート以来、このチームは良いパフォーマンスを出し続けているが、いまだに勝利に恵まれない。

コメント出典
http://www.teamlampremerida.com/en/2013/09/vuelta-a-espana-richeze-3-mollema-vince-da-finisseur/

2013/09/10

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第16ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/116667


【覚書】ピレネー3連戦が終了し、ようやく休息日へと入りました。ステージ優勝したのはワレン・バーギル(フランス、アルゴス・シマノ)。

CW本誌での注目コメントはまずはバーギルでしょうか。本人はかたくなにインタビューで否定していましたが、フランスの新たなヒーローといってもいいんじゃないでしょうかね。あと、今回のブエルタは本当に若手の台頭が目立つ感じがします。それと「グランツール初勝利」というフレーズもけっこう聞きました。第3週でも誰かしら若手が出てきたりするのでしょうかね。

本日のオマケ翻訳はチーム公式のほうのプリトのコメント。あたりさわりのないものでございました :) 本日はCW本誌のほうの分量が多かったので、ちょっと燃え尽きております。


総合4位・ステージ17位のホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)

満足はしている。自分の目標を達成するまで戦うつもりだ。今日はこの数日間に比べると天候も素晴らしく良かった。おかげで体調も良かったので、チームメイトたちとステージのどこかで動いてみるつもりだった。今日はチームも完璧に機能していた。ゴールでは、アタックしてライバルたちとの差を詰めようとした。とくに、ぼくの総合順位にもっとも近いバルベルデ(スペイン、モビスター)との差を詰めたかった。第3週も間もなくスタートする。これからもかなりハードなステージが待ち構えているだろう。

コメント出典
http://www.katushateam.com/2013/09/vuelta-a-espana-joaquim-rodriguez-gained-some-seconds-over-his-rivals/

2013/09/09

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第15ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/116518


【覚書】最長距離となった第15ステージ。昨日に続いて若手のジェニエ君が逃げ切って勝利でした。ブエルタは若手の台頭も見られてうれしいですね。昨日ほどの悪天候ではなかったのも良かったです。CW本誌のコメントの見所としては、ジェニエのプライドの高さと策士っぽいところが透けて見えるところでしょうか。「山岳賞には、それに見合った走りが必要だ」と思っているようで、誇り高いですねー。同時に駆け引きもうまいようですし。ヴォクレールの後継者なのかもと思ったりします。次の第16ステージはピレネー3連戦の締めくくり、休息日前ということもあって総合勢が大きく仕掛けてきそうです。

さて、本日のオマケ翻訳はチーム公式リリースのほうのスカルポーニ。それと昨日のステージの途中でリタイアしたジルベール。もともと2週間の予定で、途中から世界選手権に備えてリタイアする予定だったのだとか。


ステージ2位・総合13位のミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ)

このスペインにやってきてから、ようやく好調といっていいレベルになってきた。今日は大きな結果が出せそうだった。両脚の調子は良かったけど、勝利するほどではなかった。がんばって走っているから、体力を消耗している分だけ結果に報われるように願っている。

コメント出典
http://www.teamlampremerida.com/en/2013/09/vuelta-scarponi-vicino-alla-vittoria-preceduto-solo-da-geniez/
54km地点でリタイアしたフィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム)

昨日は猛烈に寒くて、今朝の段階で少し風邪気味だった。だから世界選手権に備えて、これ以上のリスクは抱えたくなかった。以前にも(ブエルタ開始前にも)述べたと思うが、ブエルタは2週間だけの予定だった——その予定を達成して、ちょっとだけ上回った。だから、このリタイアは自分にとってもチームにとっても想定外の事態ではない。

今回のブエルタで走ることができて満足している。膝の調子が満足ではなかったが、多くのチャンスを掴むことができたからだ。ステージ2位(第7ステージ)とステージ優勝(第12ステージ)の結果が出せたから、悪くはなかった。他のチームメイトたちが、最後の週にベストな結果が出せることを願っている。

コメント出典
http://www.bmcracingteam.com/index.php?id=115&tx_ttnews%5Byear%5D=2013&tx_ttnews%5Bmonth%5D=09&tx_ttnews%5Bday%5D=08&tx_ttnews%5Btt_news%5D=2202&cHash=d566df93b0a5460c82746173a27f500a

2013/09/08

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第14ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/116437


【覚書】荒天に見舞われた第14ステージでしたね。中継ヘリが飛ばず、延々とゴールの定点カメラの環境映像を見ることになるかと思ってましたが、なんとか復帰。で、ライブ映像が届きはじめると、あまりの過酷さに涙しました。40度から4度までの区間を走ったわけで、そりゃあ低体温症にもなるでしょうね。

ということで、第14ステージについては、ほとんどの選手が「ハードだ」と口にしております。経験豊富なホーナーさえ「死ぬんじゃないかと思った」というほどのステージだったようです。

で、注目コメントは逃げ切って勝利したラット。あれはチームオーダーとしての逃げではなくて、どうやらバッソを下りでサポートするために先行していた「前からアシストが降ってくる作戦」だったようです。しかし、そのバッソがレースそのものをリタイア。おかげで本来はスプリンターであるはずのラットが山岳ステージで優勝し、さらに山岳賞まで獲得してしまう奇妙な事態になってしまいました。CW本誌での見出しになっている「残念賞」云々は、このことをさしています。なかなかユーモアのある選手ですね。

今日開催予定の第15ステージもかなりの荒天となるようで、選手たちが無事にゴールすることを願いたいです。え

さて、本日のオマケ翻訳は、バルベルデ。CW本誌に採用したレース公式と大同小異で、チーム公式のほうがやや長いです。いずれにせよ、今後の目標を総合優勝から表彰台に切り替えた模様です。ただ、こういうふうに言って油断させることもあるので、今の段階で全面的には信用できません :)

ポイント賞・総合3位・ステージ6位のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

ぼくにとっては本当に厳しい日だった。怖ろしく、残忍なステージだった。自分のなかでも、ここまでずっと自転車に乗ってきたなかで最も過酷な日だった。コースが過酷だったせいだけじゃなく、コンディションのおかげで、事態がより深刻で過酷なものになってしまった。下りに入ったときは寒さで凍えてペダルが回せず、落車寸前だった。多くの選手たちがずっとぼくを追い抜いていった……登りになっても、まだ寒さを感じていた——あらゆることが困難になってしまった。

チームのみんなに感謝したい。彼らはすべてをぼくに捧げてくれて、驚異的な仕事をしてくれた。彼らのおかげで、今日を乗り切ることができた——彼ら、そしてファンの声援が励みになったおかげで乗り切れた。最後の登りでは、自分が復調しているのがわかった。暖まったし、良いペースで他の選手たちを追い抜き始めていた。だから、今日の結果には満足している。

今日はあらゆることがゾッとする一日だった。多くの選手がリタイアするのを目撃した。明日のステージは、ニュートラル・ゾーンを含めて250kmの距離があるうえに、今日と同じような天候になりそうだ。なにが起きるかはわからない。諦めるかって? 絶対に諦めるつもりはない。今は総合3位にいる。ブエルタの総合優勝は難しいだろう。でも、最後をポディウムで締めくくるのはいつだって美しいと思う。

コメント出典
http://www.movistarteam.com/news/2013-9-7/valverde-s-tenacity

2013/09/07

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第13ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/116341


【覚書】昨日と同じで、第14ステージから始まる山岳ステージ前の静けさみたいなステージでした。ステージを制したいのはネオプロのワレン・バーギル(フランス、アルゴス・シマノ)。ベテラン勢は口々に「Smart」といって、彼の頭を使った走りを褒めております。ヴォクレールのような狡猾な選手になるのでしょうか……なりそうですね。

さて、インタビューのなかでは「ツール・ド・ラブニールを云々」という質問が出ています。ツール・ド・ラブニールは、若手の登竜門とも言われているようで、ツール・ド・フランスで活躍する多数輩出しているのですね。Wikipediaのツール・ド・ラブニールの項目ではありますが、クインターナ、シカール、モレマ、バケランツといった、この1〜2年のツール・ド・フランスで活躍した選手が目に入ります。歴代優勝者もそうそうたる顔ぶれでした。見る側としては青田買いできるレースなんですね。ということもあって、ベテラン勢を相手にうまく立ち回ったバーギルは今後の大きな有望株と見なされてしまったようです。

あと、ちょっと残念だったのが、リナルド・ノチェンティーニ(イタリア、アージェードゥーゼル)。上位には食い込むものの、このところ優勝がないと思ったら、前に優勝したのが2010年のツール・デュ・オーヴァルの第1ステージが最後なんですね。さすがにこれは涙を誘いました。で、もうひとつ残念だったのは、総合17位でこれから上位を狙える可能性を秘めたものの、ケガでブエルタを去ったローレンス・テンダム(オランダ、ベルキンプロサイクリング)でした。両者とも仕切り直しで世界戦を視野に調整するようです。

で、本日のオマケ翻訳はチーム公式リリースのほうのサンタロミータのコメント。あと、トンネルで落車した大きく遅れたインチャウスティです。モビスターは、ちょっとついてないですね。

ステージ4位のイヴァン・サンタロミータ(イタリア、BMCレーシングチーム)

何名かの選手たちが牽制し合っている一瞬の隙をついて、ワレン・バーギル(フランス、アルゴス・シマノ)が先に言ってしまった。

また挑戦したい。このイタリア・チャンピオンジャージを着て、このブエルタでステージ優勝したい。

コメント出典
http://www.bmcracingteam.com/index.php?id=115&tx_ttnews%5Byear%5D=2013&tx_ttnews%5Bmonth%5D=09&tx_ttnews%5Bday%5D=06&tx_ttnews%5Btt_news%5D=2182&cHash=cca2347b67ab4e59ab71bab412a322b2

ステージ10位のベナト・インチャウスティ(スペイン、モビスター)

今日のスタート直後は本当に運が悪かった。パブロ・ラストラス(スペイン、モビスター)が落車でブエルタから去ってしまったのは大きな痛手だ——彼はこのチームに必要な選手だ。今後は彼にできるだけのサポートをしたいと思う。それで今日はチームとしてはバランスを欠いたまま1日中走ることになった。今日のレースは信じられないくらい速いペースで、運が良いことに強い選手たちと一緒に逃げに入ることができた。

アルト・デル・ラトペナットの厳しい試練を乗りこえて、逃げの10名の選手はお互いにうまい協調体制を築けていた。このまま全員がゴールに向かっていくのだろうと思って、ゴールに向けての戦略を練り始めていた。だけど、次の山頂に向かうコースを右折するトンネルに入った瞬間にコントロールを失ってしまった。すぐに自転車に戻ろうとしたが、チェーンがハズレていたし、ギアもちょっと壊れていた……そのうえチームカーは、隊列のずっと後方でブロックされていいた。そのままレースは続いていたので、ぼくのチャンスはそこで消えてしまった。とても悲しかった。自分は最速の選手でもないし、最強の選手でもない。今日のようなゴールだけが大きなチャンスだった。

今日のことはもう切り替えて、明日のことを考え始めたい。ぼくたちは、このブエルタにアレハンドロ(スペイン)をアシストするために参加していて、まだそれが狙える状態だ。これから、今年のブエルタの趨勢を決める3日が始まる。アレハンドロができるだけ勝利の栄冠に輝くようにがんばりたいと思う。

コメント出典
http://www.movistarteam.com/news/2013-9-6/the-day-of-misfortune

2013/09/06

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第12ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/116221


【覚書】不振のジルベールがようやく優勝。これに尽きる第12ステージでした。ぼくを含め、ほっとしたファンも多いと思います。というか、なんですか、あの最後の登りゴール。けっこう勾配ありましたよね。さすがスペイン!

さて、CW本誌のほうの注目コメントは、やはりジルベール。インタビュアーさんが「2011年に比べて、なんでこの2年は不振なの?」とストレートな質問をしてらっしゃいます。ジルベールはこれに対して「ロット時代とは異なり、エースのアシストの役目もある」てな感じの答えをしています。雑ぱくにいうと、エヴァンスのアシストの仕事もあって、なかなか勝負に絡むことができないのでしょうね。ただ、2〜3位には入っているので、体力面での不調は感じてないようなのが安心材料でしょうか。どうもBMCへの移籍はジルベール本人にとっては、メリットが少なかったのかも。とはいえ、ここまでのスター選手を雇えるだけのチームが他にあるかというと、ちょっと難しいかもしれません。

あとおもしろかったのは、ジルベールは昨年もカタルーニャでのステージでシーズン初勝利を遂げたそうで、良いジンクスのある地方なのかもしれません。

第12・第13ステージは総合勢にとっては、ちょっと休みとなるようなステージです。本格的な総合争いは土曜日の第14ステージから。と考えると、第2週は若干の緊張をはらみつつ、ちょっと骨休め的な週になりそうですね。

さて、本日のオマケ翻訳は、チーム公式リリースのほうのジルベールのコメント。20秒までのスプリントなら、もっとも力が発揮できるとのことで、やっぱり勘を取り戻しつつあるんじゃないでしょうかね。今後のステージにも、そして世界選手権にも期待したいです(本人はぼくだけを期待するなと言ってますが)。

ステージ優勝のフィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム)

(優勝できる)手応えはあった。先日、2位になったとき[土曜日の第7ステージ]は、ほぼ優勝といってよかった——本当に厄介なゴールだった。そこで、今回はかなり早めに前に上がることに決めた。たとえば、今日は残り20kmで前のほうに上がった。おかげで、残りの距離をずっと風を受けて走ることになり、かなり体力を使ってしまった。だけれども、次々とやってくる事態を自分で確認できるし、自分の好きなラインを取ることもできる。残り2kmではチームメイトたちが完璧にサポートしてくれた。とくにダニーロ・ウィス(スイス)のサポートは素晴らしかった。

スプリントの開始があまりに速い場合は、とくにフィニッシュラインまで20秒近くの長い時間がかかる場合は、簡単とは言えない。その時間以内が、自分がもっと強いと思う。全力で踏めば、勝てるだろうとは思っていた。それでエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、スカイプロサイクリング)をかわして勝つことができた。夢のようで、驚いている。

コメント出典
http://www.bmcracingteam.com/index.php?id=115&tx_ttnews%5Byear%5D=2013&tx_ttnews%5Bmonth%5D=09&tx_ttnews%5Bday%5D=05&tx_ttnews%5Btt_news%5D=2173&cHash=fbfd1f9400a0f26fcb2fa1f17bd3afd9

2013/09/05

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第11ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/116157



【覚書】休養日明けとなった第11ステージ。自分が住んでいる地域では、豪雨の影響があって、衛星からのシグナルが途絶え気味で、あまりテレビが映らずまともに観戦できませんでした。ちょっと悔しいです。とはいいつつも、放送開始時にはすでに趨勢は決していて、カンチェラーラがしっかり決めておりましたので、そこまでの影響はなかったのですが。

本日のCW本誌で注目していただきたいのはトニ・マルティンのコメント。第11ステージのタイムトライアルは、コースとしてはまったくTT向けじゃないとカンチェもトニマルも述べてはいるのですが、世界選手権のTTの前哨戦の意味あいもありました。で、この結果にカンチェも自信をもったし、同時にトニ・マルも世界戦のコースは下りがないから、彼の自信も揺らいでないとのこと(でも、悔しそう)。月末に控える世界戦に向けて、早くも静かな火花が散っているようですね。

また、昨日・今日とハチ(蜂)が、微妙な影響を与えているようです。ニーバリはハチに刺されて、目がかなり腫れているようです。インタビューではサングラスをかけて隠していましたね。また、クリス・ホーナーもTT中に唇にハチが止まって大変だったようです。コメントとしておもしろかったのは、ニーバリのほう。ハチ刺されの治療として、UCIの許可を得てクスリを使ったけど、MPCC[信頼できる自転車界を作るムーヴメント]の同意を得ていないというところ。こういうユーモアが出てくるのは余裕があるのでしょうね。また、ハチに刺されたからといって、ブエルタを去ることはないとも明言したのは、ちょっと喜ばしかったです。

なお、バルベルデやモレーノのコメントもほしかったのですが、レース公式リリースやチーム公式リリースには掲載されておらず、ピックアップできませんでした。ちょい残念ですね。

さて、本日のオマケ翻訳は11ステージの勝者カンチェラーラ。CW本誌に掲載できるほどの話題ではなかったので没にしました。が、最初の10日間はけっこうハードに走って疲れがたまっていたようで、昨日のステージには少し不安があったことがうかがえます。


ステージ優勝・敢闘賞のファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・レオパード)

TTが終わって満足している。とてもハードなコースで、TTスペシャリストには完璧といっていいほど不向きだった。だけど、自分のペースでレースをしようと言い聞かせて、自分にとってちょうど良いペースを見つけるようにしただけだ。

登り区間は風の強さもあって、本当に辛かった。おかげでかなりペースをクズしてしまった。さらに昨日は休息日というこもあって、休息日明けの自分の身体がどこまで反応してくれるかもまったくわからなかった。このブエルタの最初の10日間は、クリス・ホーナー(アメリカ)のためにかなりの労力の仕事をこなしていたこともある。


コメント出典
http://www.radioshackleopardtrek.com/news/fabian-cancellara-soars-vuelta-time-trial-victory

2013/09/03

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第10ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/115994



【覚書】史上最高齢でのグランツールのステージ2勝目……と書くと、なんだかおじいちゃんっぽいのですが、41歳にしてブエルタの山岳で2勝目ですよ。本日コメントの注目はやはりクリス・ホーナー。意外に大雑把な性格なようで、昨日のコースについても「ポポヴィッチの後について下って、最後に登る(大意)」とおっしゃっています。というか、覚えていないみたいです。ものすごく鷹揚ですね。原因は、次のうちどちらでしょうか?
  1. 沖縄生まれだから
  2. おじいちゃんだから

ユキヤもけっこうぶっつけ本番で挑むタイプのようで、おもしろいので、ここの答えは「1」を期待したいところですね。

さて、もうひとりの注目株はピノですよ。「このレースではスペイン人は○○して、イタリア人は○○して、(フランス人)のぼくは○○」という素晴らしい三段オチがあります。それからツールでの不調がトラウマになったのか、総合8位を死守するとは言わない心がけも素晴らしいです。このネガティブさは、いいキャラ立ちといえます。

さて、オマケ翻訳はチーム公式のほうのクリス・ホーナーのコメント。ちょっと長すぎたのと、内容が重複気味だったのでCW本誌ではピックアップしませんでした。ただ、こちらのコメントのほうが「ちょっとだけのリードなら、ニーバリたち3人にお見合いさせたまま逃げ切れるという作戦」ということがわかりやすく書いてあります。老獪な戦術でしたね。素晴らしい。


ステージ優勝・総合1位・山岳賞・複合賞のクリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・レオパード)

モビスターが最初の区間でしっかり仕事をしていた。ニーバリ(イタリア、アスタナ)が激しいアタックをしたおかげで、選手の数が4人に絞られた。バルベルデ(スペイン、モビスター)が厳しそうなのがわかったので、もがいて先行するなら今しかないと自分に言い聞かせた。少しくらいの差だったら、他の選手たちは後方で牽制し合って、あまりハードに追ってくることはないだろうと考えた。だから、それほど強く加速しなかったが、スピードが乗ってきた段階で維持していた。仮に少しの差ができたら、最後までずっとその差を維持する速度で走り続けられるだろうとは思っていた。

(水曜日の第11ステージの)タイムトライアルの後には、この総合ジャージを持っているとは思えない——タイムトライアルはぼくの専門でもないし、ニーバリはタイムトライアルを得意とする選手だ。現段階では少しだけタイム差に余裕があるけど、おそらくニーバリは、タイムトライアル前なら、このくらいのタイム差をぼくに(ハンデとして)与えてもいいと考えていて、あまり心配はしてないはずだ。僅差を保つことができていれば、その次の山岳ステージがおそらく今年のブエルタの趨勢を決めることになる。最後の登りでは、どのトップ選手も必ず単独になっている。そこでは、つねに駆け引きが行なわれることになる。

今日はとても難しい登りだった。勾配も急でハードで、誰もまったく牽引されなかった。だから、グループで走っても、単独で走っても関係なかった。どちらでも消耗度合いは同じだった。自分にとっては、後ろのほうでお互いに戦術的に駆け引きしてくれたことが功を奏した。パワー・メーターを見て、ずっと98%になるように、絶対に100%にならないようなラインを取って走った。

今朝のチーム・ミーティングでは、今日の山について話し合った。自分としては一度も見たことがないと思っていた。だけど、2006年か2007年に1度だけ経験があることを思い出した。今後は次の山岳へ向けて北上することになる。その山岳のすべてを知らない可能性もある。でも、もしかしたらすべてを知っているかもしれない。

今回のタイムトライアルのコースが、ぼく向けなのかがわからない。だけど、タイムトライアルで良い結果を出したのが数年前なので、現状のままマイヨロホをキープできるとは思わない。ぼくは小柄だし、クライマーで、タイムトライアルでは時々しか良い結果を出せない。おそらく2日後にはまた手放すことになるだろう。

今日はファビアン・カンチェラーラ(スイス)のアシストが素晴らしかった。チーム全員のアシストもまた信じられないくらい良かった。彼らはしっかり、ぼくのために働いてくれた。これ以上の幸せはない。今日は再び、グランツールでステージ優勝した最高年齢の選手になれた。マイヨロホを獲得したことへのプレッシャーは感じていない。でも、マイヨロホを獲得すると、ステージが終わった後にプレス陣に対して対応が増えてしまい、休みたくても自分の時間がなくなってしまう。だけど、明日は休息日だ。しっかり快復できると思う。仮にタイムトライアルでマイヨロホを失うことになっても、その後の山岳ステージで戦って再び取り戻したい。

コメント出典
http://www.radioshackleopardtrek.com/news/horner-seeing-red-second-time



2013/09/02

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第9ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/115914




【覚書】世界屈指の激坂があると大会運営サイドが喧伝する「バルデペニャス・デ・ハエン」。一昨年も笑いましたが、今年も笑うしかなかったんですね。制したのは絶好調のダニエル・モレーノ。CW本誌のほうは、ちょっと長めですが、レース公式とチーム公式の2つのコメントを掲載しました。というのも、モレーノがアタックしたポイントは、2011年にホアキンがアタックした場所で、ああいう作戦だったとチーム公式リリースで語っているからでした。ちょっと長めですが、お楽しみください。

また、現在のモレーノは誰も手が付けられないほど絶好調のようで、他の選手たちも口々にそう語っています。こちらも注目でしょうか。あと、第9ステージということもあって、そろそろ疲れが出始めているようです。ニコラス・ロッシュのコメントからはツール完走組に疲れが出始めているようなんですが……でも、モレーノもホアキンもバルベルデもツール完走してるんですよえん。ホアキンは表彰台だったし。てことを考えると、また調子を上げてきたホアキンの底知れないポテンシャルに驚きます。

あと、注目なのはやっと出てきた、リゴベルト・ウラン君のコメントです。無難な内容ですが、こういうコメントが出るということは、スカイはウランで行かざるを得ないと腹をくくったのかもしれません(あくまで妄想です)。

で、本日のオマケ翻訳はチーム公式のほうのジルベールのコメントです。あと、昨日、本誌に載せようと思ってすっかり忘れていたダニエル・マーティンのコメントも、ここにこっそりアップしておきます(よっぽど「ピヨる」という言葉を使おうと思ったw)。

ステージ8位:フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム)

チームとしては1日中ずっとうまく機能していた。序盤にはマルティン・コーラー(スイス)とクラース・ロデウィック(ベルギー)が逃げをコントロールしていた。全員が自分たちの仕事をしっかりしていた。とくにヤニック・エイセン(ベルギー)とダニーロ・ウィス(スイス)は終盤にがんばっていた。おかげで狭い道幅のコースだけど、完璧な位置取りで走れた。ダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ)が上りの早い段階でアタックして、アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)や彼のチームメイトのホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)に4秒差を付けて優勝した。さらに、ニコラス・ロッシュ(アイルランド、サクソ・ティンコフ)から総合1位の座も奪い取ってしまった。

コメント出典
http://www.bmcracingteam.com/index.php?id=115&tx_ttnews%5Byear%5D=2013&tx_ttnews%5Bmonth%5D=09&tx_ttnews%5Bday%5D=01&tx_ttnews%5Btt_news%5D=2141&cHash=2a55be4d75282d61cb1860d3eae353ec


第7ステージの落車が原因でブエルタをリタイアするダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ)

このブエルタを去ることになってしまい残念だ。でも、頭のまわりに小鳥がピヨピヨまわっている状態では、レースでは戦えない。路上にあった穴ボコか石に当たってしまい、落車する羽目になった。

コメント出典
https://twitter.com/DanMartin86/status/373734474208780288


UCIのコミッセールの思いやりのなさに呆然としている。資金集めなんかよりも、もっと選手の安全に気を配ってほしい。
コメント出典
https://twitter.com/DanMartin86/status/373735441192984576

2013/09/01

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第8ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/115871



【覚書】第1週の山場となる山岳三連戦の初日でした。招待チームであるネットアップのケーニッヒが見事に大金星をあげましたね。あのアタック、見事でした。ずっと上位に残っているので、思ったより強いチームなのですね。総合勢も戦々恐々としつつ様子見をしているようです。たぶん動きがあるのは、三連戦の最終日、休息日前の月曜日なんでしょうね。CW本誌のほうの、各選手のコメントもそれをにおわせる感じです。ということもあって、今日の第9ステージはたがいに牽制して大きな動きはないかもしれません。

さて、本日のオマケ翻訳はクリス・ホーナーのチーム公式リリースのほうから。レース公式コメントとほぼ同内容なので、本誌では没としたものです。

総合2位のクリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・レオパード)

今日の上りは、それほど厳しくないこともあって、ニーバリ(イタリア、アスタナ)がぴったり、ぼくをマークしていた。ぼくがアタックすると、かならず付いてきた。その後でロッシュ(アイルランド、サクソ・ティンコフ)が大きくアタックした。彼とぼくは、ここ2〜3日ごとにちょっとした自由をトレードオフにして結果を出しているようにも見える。たぶん、明日はぼくの番だ。今日の彼の走りは素晴らしかった。

今日は、このチームの選手たちの力強い走りを確認できたと思う。だけど、残り3kmを過ぎたところで差を詰めようとしたが、できなかった。その後で、ロッシュが他の2名の選手と一緒に大きくアタックした。ニーバリはぼくに彼を追わせようとしたのだけど、ニーバリは少し息切れしていたし、ぼくもロッシュを追うことができなかった。

今日もまた美しいステージだった。とても素晴らしいコースで、ぼくが住んでいる南カリフォルニアのことを思い出した。最後の上りはとてもハードだったけど、沿道やテレビで観戦している人たちが満足する走りを見せることができたと確信している。チームメイトたちの走りも見事だった。今日のカンチェラーラ(スイス)やマシュー・ブッシュ(アメリカ)の走りは、驚くほど素晴らしかった。

コメント出典
http://www.radioshackleopardtrek.com/news/horner-performs-well-mountain-stage

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