2013/12/31

【編集・執筆】日本ファルコム公式 英雄伝説 閃の軌跡 ザ・コンプリートガイド



発売からずいぶんと時間が経ってしまいましたが、11月8日発売の同書をお手伝いしました。今回担当したのは、綴じ込み小冊子の『『英雄伝説 閃の軌跡』のあそびかた』のなかの「Lv99の《VII組》ステータスランキング!」のコーナーです。集計してみると各キャラクターの特徴を反映した、おもしろいステータスとなっております。

ちょっと裏話。画面写真に使っている【戦闘後の掛け合いシーン】ですが、実は2〜4ページの企画として進めていた「ハイタッチ集(仮題)」が元ネタです。8割ほどデータ採取が終わったところで、国勢調査のページが足りないとの連絡。「ハイタッチ集」を没にして、ステータスランキングの画面写真に入れ込もうということになりました。


本作はバトルシステムがけっこう爽快で、仕事とはいえ楽しくプレイできました。おもしろいタイトルでしたので、関連本や続編があるのだったら、また手伝わせてくれとお願いしております :)

関連URL

2013/09/19

【雑文】ロード世界選手権2013を見るには?

[追記アリ:2013-09-23 8:56]次の日曜日(9/22)から9/29まで、ロードの世界選手権が開催されます。残念ながら、J SPORTSでの放送はなく、NHKだけでの放送となるようです。なぜJ SPORTSで放送できなくなったかを、以前調べていたて、教えたもらった理由のひとつが「放送」と「通信」の話でした。世界戦の「放送」は排他的な契約で、これをNHKと結んでいて、J SPORTSとの契約は「通信」(CS)であったとのこと。ところがJ SPORTSがBS放送にも移行したため、この排他的契約に抵触してしまったとかそういう話でありました。ウワサレベルではあるのですが、BSデジタルへの移行時期と重なっているので、あながちウソとは言い切れないと思います。

それまでJ SPORTSで女子やU23、個人TT、ロードといったものをたっぷり10時間以上をライブで楽しんできたのが、いきなりNHKでの2時間ダイジェストだけに退行してしまったので、ちょっと残念な状態なのですよね。ロードレースはプロセスのスポーツだけに、ゴールシーンだけ見せられてもと考えているひとも多いでしょう。ライブじゃない限りは、戦略的な駆け引きがあったシーンやポイントとなったシーンがわかっているのですから、NHKにはていねいな編集での番組を望みたいですね。編集するのが面倒ならSD解像度でもいいのでライブで流してほしかった。

ということもあったのですが、今年はCSのSPEEDチャンネルで、9/29の午後4時50分から男子エリートがライブで放送されるようです。また、同日の深夜0時より再放送もあるようです。
うちでも契約しようと思ったのですが、SPEEDチャンネルは旧スカパーのみのサービスなので、110度CSでは放送してないのですね。ということで契約できませんでした。で、しょげているところに朗報。YouTubeのUCIチャンネルでライブストリーミングがあるようです。現在は放送前のカウントダウンとなっております。
ライブのみなのか、アーカイブしてリピートもあるのかは不明です。あとPCの画面ではなく、TVの大きな画面で見たい場合はYouTubeに対応したメディアプレイヤー的なものがあれば便利です。安いところでは1万円前後のApple TVでしょうか。PlayStation 3をお持ちなら、それでもいけます。テレビと接続する場合はぜひともHDMIケーブルで(PS3をいまだに付属のコンポジットケーブル接続してるかたも多いようで、もったいないです)。

最終的な問題はUCIチャンネルが妙なプロテクトをかけないことを祈るばかりです(TOEIチャンネルはこれらの機器では視聴できず、PCからしか見られません)。現在のところ、そういう様子はないので大丈夫だと思うのですが……と書きつつ、守銭奴のごとくAmazonアソシエイトのリンクを貼っておきますw

[2013-09-23 8:56 追記]昨日のチームTTのストリーミング放送を見たところ、ライブストリーミングについてはApple TVもPlayStation 3でもYouTubeからの直接視聴は不可能でした。ただし、Apple TVはMacやiPhoneなどを経由してAirPlayでテレビに表示させることは可能です。

また、昨日のライブストリーミングですが、放送終了後に同じURLで「Men's & Women's Elite Team Time Trials FULL RE-RUN - 2013 UCI Road World Championships」の名前でアーカイブを公開しています。こちらはApple TVでもPlayStation 3でも視聴できました。生で楽しむでのはなく、あとでゆっくり楽しむことができますね。よかった〜。

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2013/09/16

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第21ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/117251

【覚書】21日間の激闘がついに終了。第20ステージはまさに死闘という感じで、個人的には今年のベストバウトです。最終ステージとなったマドリードは、数少ないスプリントステージ。なかなか勝利が得られないランプレ・メリダはリケーゼでがんばったものの、ダメでした。ということで、以下にランプレ・メリダが惜しいところまでいくがステージ優勝できてないかを下記にピックアップ。

  • レンプレ・メリダが上位に絡んだけど惜しくも優勝できなかった回数
    • ステージ2位 4回
    • ステージ3位 2回
    • ステージ5位 1回
    • ステージ6位 1回
    • ステージ7位 2回


ステージ2位が4回なのはジタンダ踏むだろうなあ。あと、第21ステージのステージ2位のファラーもやはり惜しいところで止まっているようです。月並みながらもステージ1位と2位のあいだには大きな隔たりがあるのですね。

さて、CW本誌のコメントですが、残念ながらプリトとモレーノがレース公式にもチーム公式にも出ておりませんでした。なんらかの反応は期待したかったです。注目としてはホーナーでしょうか。ポディウムでうろつくバルベルデの子供を意識したようなコメントでした。また、チーム公式でのホーナーのコメントでは来シーズンのことは語っていません。レース公式では、まだ来シーズンの契約が決まっていない模様です。ご本人はあと2年はやれると語っておりますね。

CW本誌ではニーバリが、今回のホーナーの勝利を分析しているところが興味深いです。ホーナーは今シーズンを前半をケガの治療で走ってないのですね。シーズン終盤ともいえるブエルタの出場選手のなかで、最もフレッシュだったことが大きいのではないかとのこと。それと泣かせるのがサミュエル・サンチェスのコメントです。19年の歴史を終えるエウスカルテルを代表して語っております。短いですが、表彰台に選手とスタッフ一同がのぼったときのシーンを見ると、ちょっと涙腺が緩みますね。

さて、本日のオマケ翻訳はチーム公式のほうのホーナーのコメント。レース公式でのコメントとほぼ変わりませんが、少しだけ詳しく語っている感じです。第20ステージは本当に激戦だった模様です。

総合1位・複合賞のクリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・レオパード)

今回のブエルタのコースが愛おしかった。最初にコースプロファイルを見たときに、完全にぼくのレーススタイルに合わせてデザインされていると思った。最初はチーム・タイムトライアルだった。ファビアン・カンチェラーラ(スイス)がチームを牽引するだろうから、そこで総合ジャージを獲得できるだろうと思った。その時点では、自分がブエルタを総合優勝できるとは思わなかった。だけど、表彰台入りの可能性と、赤い総合ジャージを何回か着用する可能性はあると感じていた。それで、かなり高い意欲をもって参加した。

プロ選手になってから約20年の歳月を過ごしてきた。今回の優勝は、これまでずっと過酷な仕事をしてきたことの功績だと感じている。グランツールは、常にあらゆる自転車選手にとっての目標で、そこに出て自分の実力を示したいと思うものだ。今回の思い出は永遠に続くだろう。一緒に走った選手たちは素晴らしかった。そして、チームメイトたちもファンタスティックだった。

家族は自宅のテレビでこの瞬間を見ているだろう。16歳と14歳の娘、そして11歳の息子は、この勝利の意味を理解できる年齢だ。総合優勝する選手は、ほとんどの場合20代か30代前半なので、彼らの子供は小さい。だけど、ぼくの子供たちは、自分の父親がなにを成し遂げたかを理解できる年齢だ。自宅に戻ったら、この話題で持ちきりになると思う。

昨日は、このブエルタでの総合優勝を目指してニーバリ(イタリア、アスタナ)が必死で走っている姿を目にしたと思う。ぼくにとっても、簡単なことではなかった。昨日は自分のキャリアのなかでも最高難易度の勝利だったと思う。これまでのプロ生活で、もっとも難しいレースだったかもしれない。

コメント出典
http://www.radioshackleopardtrek.com/news/chris-horner-takes-historic-victory-tour-spain

2013/09/15

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第20ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/117161



【覚書】手に汗を握るバトルでした。いやー、こんなに熱い総合優勝争いを見たのは本当に久しぶりでした。ホーナーが41歳でグランツール勝利で、ブエルタに勝利した初のアメリカ人という栄冠に輝きました。ステージ優勝のケニー・エリッソンド(フランス、FDJ.fr)もプロ2年目で、大金星でしたね。FDJは第15ステージでジェニエも勝っているし、フランス人クライマーの台頭でおもしろくなりそうですね。

CW本誌コメントのほうの注目はまずはエリッソンド。ちょっとだけFDJ.frのチームのよさについて触れています。そして、総合優勝を確定させたホーナー。膝の治療中の息子との交流が泣かせます。優勝を逃してしまったニーバリですが、コメント内容からはマイヨロホを早く取り過ぎたことを後悔している節も感じられます。通算13日着用して失ったわけですから悔しいでしょうね。他のコメントについては、ほぼチームへの感謝を述べるケースが多かったです。バルベルデ師匠がいちはやく世界戦へと気持ちを切り替えています。

最終日の第21ステージは久しぶりのスプリントステージ。注目は、エターナルセカンドの異名あげたいランプレ・メリダ。今度こそ、リケーゼの優勝を見てみたいです。

さて、オマケ翻訳のほうはチーム公式のほうのホーナーのコメント。長いです。長いので粗訳の段階で放出します。誤字・脱字はおめこぼしを :)


総合1位・複合賞・ステージ2位のクリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・レオパード)

膝の手術で自宅にいたとき、この膝はもう二度と快復しないのではないかと思った。そのとき11歳の息子に自分がレースを続けられるかを話したことがある。「レースを続けたいが、膝が治らなかったらリタイアせざるを得ないだろう」と息子に言ったら、彼はこう返した。「お父さん、リタイアはダメ。学校で他の子供たちにお父さんの仕事を訊かれたときにクールじゃなくなるから。今はお父さんは自転車選手で、ツール・ド・フランスやブエルタ・ア・エスパーニャという大きなレースで走ってると自慢している。ぼくは友達みんなにお父さんは元自転車選手だなんて言いたくない!」

今日はずっとペダルを踏みながら考えていた。息子は自分の父親がグランツールを総合優勝した選手で、ブエルタ・ア・エスパーニャを総合優勝した唯一のアメリカ人で、しかもグランツール史上唯一の41歳で優勝した選手だと自慢してもらおうと。これで息子は、これからの人生をずっと自慢できるだろうし、この瞬間をずっと喜んでくれると思う。

この年齢ともなると、実感が沸くのを明日まで待つ必要はない。この瞬間がいかに美しいかを理解している。この結果につながったニーバリ(イタリア、アスタナ)との死闘が愛おしいし、レースで勝つために暗中模索した苦しみさえも愛おしい。

(ニーバリのアタックで差を付けられるたびに)自分に立ち返って何が有効かを考える必要があった。彼が執拗にアタック繰り返す時間が長かったため、最初のうちは有効なものを必死で続けていたが、次第に何が有効かを思い出さねばならなくなっていた。最終的には、彼が一瞬だけ快復できない隙を作るために、ゴールまで全力でアタックを繰り返すことになってしまった。ほんのわずかな差がついても彼はすぐに快復して、加速して付いてきていた。最初のうちはそういうミスを何度か繰り返したが、やがて自分のほうが前に出て自分のペースで走ることにした。

シッティングで登るのは好きじゃない。たいていの場合、スタンディングのほうが楽に登れる。そのほうがリズムが出るようだ。自宅でもそういうトレーニングをしているから、ずっとそういう方法でやってきた。ぼくだけのスタイルかもしれないが、自分にとっては最も楽な登りかただ。ぼくは自分の自転車でレースするのが好きだ。ぼくの人生には大切なものが4つあるが[訳注:妻と3人の子供]、自転車を5番目として加えたい。

今日はかなりハードで、これまで以上に苦しくなるだろうと考えていた。ニーバリは素晴らしかった。ここでニーバリやバルベルデ、ロドリゲスといった強力なチャンピオンたちに勝つことは、自分にとって大きな意味がある。今回、彼らと一緒に総合優勝を争うことが信じられない。ニーバリがあれほどの回数アタックする姿を見て、自転車ファンはかなりエキサイトしたにちがいない。椅子から中腰になるくらい興奮したと思う。ぼくの年齢の選手がグランツールで総合優勝を果たしたのは、伝説的な瞬間になるだろうと思った。だから、ファンが喜ぶ顔を想像しながらペダルを踏みこみ、自分自身の苦しみを楽しみ、これまで自分がやってきた乗り方を続けた。自分がもがくたびに、ファンのみんながその姿を楽しんでいるだろうと思った。

霧が深すぎて最後の1kmは(よく見えずに)誤解してしまった。山岳賞ポイントを通過したので下りになると思ったのだけど、まだ登りが続いていた![霧で見えずに残り1kmのバナーを山岳賞のバナーと勘違いしていた] 最後の1kmは下りになるという話だったので、その山岳賞のバナーを過ぎたときは不思議に思った。その山岳賞のポイントまでは全力で走っていたのだけど、そこがゴールじゃなかったんだ。そこで一息入れてから、大きなギアにシフトして、もっと苦しみ続けることにした。

今日もチームメイトたちは信じられない働きをした。それからすべてのスポンサーにも感謝したい。ラスタマン[グレゴリー・ラスト(スイス)]は、このブエルタで本当に何度も助けてくれた。ロベルト(クロアチア)と若手のマシュー・ブッシュ(アメリカ、レディオシャック・レオパード)を始めとする全員があらゆるサポートをしてくれた。レディオシャックはずっと素晴らしかったし、ニッサンにも同様にお世話になった。今日の結果に関係するすべての人々に感謝したい。

コメント出典
http://www.radioshackleopardtrek.com/news/horner-goes-battle-la-vuelta-win

2013/09/14

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第19ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/117093

  • ロドリゲス「イリュージョンを披露したい」 ホーナー「両脚もファンタスティックな状態だ」 | cyclowired http://www.cyclowired.jp/?q=node/117093



【覚書】まず、本日のCWのタイトルが期せずしてルー大柴風味になったことをお詫びしますw

さて。

きましたね、マジックナンバー3。第4ステージで3秒差で総合1位をニーバリにゆずったホーナーが、第18ステージでニーバリに3秒差に詰め寄り、そして第19ステージで3秒差でニーバリから総合1位の座を獲得しました。第20ステージでも3秒にまつわる因縁が起きたりするんでしょうかね。久しぶりに見応えのある山岳最終決戦となっています。

本日のCW本誌のコメントの注目は、やはり総合のにらみ合いにまつわるものです。ホーナーはその長いキャリアをして、バルベルデやホアキンに対しては、その手の内は読めるからね、と軽くおっさんコメントを出しています。あと、この年になれば、もう勝ち負けに悩まず眠るよという余裕も見せております。一方のホアキンは第19ステージの優勝でジャンプアップしたこととが表彰台圏内に入ってきて俄然やる気を見せています。バルベルデは事態を冷静に眺めて防戦体制に入るようです。そしてニーバリはあえてコメントを出さないという不気味さを見せています。総合争いと、表彰台狙いで、ものすごい混戦が見られそうで楽しみですね。

本日のオマケ翻訳はロドリゲス、バルベルデ、ウリッシのチーム公式のほうのコメントです。CW本誌とほぼ内容は同じですが、ややチーム寄りのコメントとなっています。補助資料としてお楽しみください。


ステージ優勝・総合4位のホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)

今日の結果は非常に満足している。ようやくステージ優勝できた。このチームはすべてが素晴らしい。チームメイトたちは、ぼくが勝つことを信じて、最初の1kmから最後1kmまでしっかりサポートしてくれた。最後の山岳でアタックする作戦だった。だけど、この山岳についてはあまり知らなかった。だけど、チームの監督がサポートしてくれて、適切な情報を教えてくれた。それで最後の1kmだとわかったときにアタックした。とてもハードだったが、全力で走ってステージ優勝できた。本当に喜ばしい。自分にも選手としての志があり、この勝利をずっと熱望していた。おかげでさらにモチベーションが高まった。

明日は最後の山岳ステージを走ることになる。総合成績はそこで決まるだろう。アングリルは今日の登りよりも遙かにハードだ。だから、あらゆる事態が起こりうる。すべてのクライマーが明日のステージでの優勝を狙うだろう。それだけの名誉があるステージだ。だから、自分も今日の好調を維持したいし、明日の勝利に向けて戦うつもりだ。

今日は表彰台に近づくことができた。それが今の目標だ。ぼくとチームの全員は、最後の1mまで可能な限り全力を尽くして最高の成績を目指したい。まだ総合優勝を目指しているか? 実際にはとても難しい。だけど、アングリルは怖ろしい山岳だ。選手たちはこの過酷な大会をここまで戦ってきて、誰もが疲れている。だから、なにが起こっても不思議ではない。

コメント出典
http://www.katushateam.com/2013/09/vuelta-a-espana-joaquim-rodriguez-conquests-alto-del-naranco/


ポイント賞・総合3位・ステージ6位のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

ずっと勝つつもりだったが、もう余力が残ってなかった。プリト[ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)]は手札の使い方が本当にうまかった。彼がアタックしたとき、他のライバルたち全員がぼくに注目した。全員がぼくに追わせようとしたが、もう追うことができなかった。このブエルタで、ぼくたちはずっとハードな日々を過ごしてきて、つねに全力を出して走ってきた——あの(アタックされた)瞬間は誰もが疲れを感じていたときだった。

明日はマドリードに行くまえの最終決戦となる山岳だ。アングリルは厳しい山岳で、そこで通用する作戦はただひとつ。自分のペースだけを貫き通し、ライバルたちのことは忘れることだ。明日の天気もあまり好ましいものではない。だけど、できるかぎりのベストは尽くすつもりだ。

ホーナー(アメリカ、レディオシャック・レオパード)は本当に調子がよさそうで、タイム差はわずかとはいえ、明日の大本命だと思う。明日の地形はニーバリにとっては、ぼくとホーナー、そしてプリトに比べるとやや不利だと思う——だからホーナーが最強じゃないかと思える。今日は、ぼくたちのチームも再び素晴らしいサポートをしてくれた。

コメント出典
http://www.movistarteam.com/news/2013-9-13/all-set-for-l-angliru


ステージ2位のディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ)

ミケーレ(イタリア)とぼくの今日のレースの出来はすばらしかった。ステージの最終区間でも、ぼくたちはしっかりレースに絡めいていた。できれば、チームにステージ優勝をプレゼントしたかった。ぼくたちは、このブエルタでずっと良いパフォーマンスを出せているから、優勝しても不思議ではない。今日のロドリゲス(スペイン、カチューシャ)のロドリゲスは強力だった。それでも、ぼくは優勝したかった。


コメント出典
http://www.teamlampremerida.com/en/2013/09/vuelta-ulissi-vicino-al-capolavoro-2-sullalto-de-naranco/

2013/09/13

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第18ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/116995


【覚書】熱いおとこの走りを見た。そんな第18ステージでありました。きっとペーニャ・カバルガの道には、ホーナー(41歳)のからだからしたたり落ちた漢汁おとこじるが転々と模様を描いていることでしょう :) わずか3秒差の大接戦となりつつあるブエルタ2013。第19・第20ステージもまた手に汗を握る展開になりそうですね。

本日のCW本誌の注目コメントはステージ勝者のキリエンカ。あの執拗なまでのキッスポーズの意味が明かになります(ええと全文読まなくても見出しでバレてますね)。またホーナーの絶好調ぶりもニーバリやロドリゲスのコメントからうかがい知れると思います。また、ホーナー自身も相当にやる気を見せています。この「3秒」という数字は、今大会でホーナーにとっては因縁の深い秒数になっているようで、これで総合優勝できなかったらトラウマの数字なってしまうかも。

追記:本誌のほうに補足が1点と、誤解釈が1点ありました。下記のように修正したいです。
  • ステージ優勝のヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ、スカイプロサイクリング)
    • 訂正前:ジロとツールではステージ優勝の経験があるが、ブエルタではステージ2位止まりだった(2008年の第19ステージ)。
    • 訂正後:ジロとツールではステージ優勝の経験があるが、ブエルタではステージ2位止まりだった(2008年の第19ステージ)[訳注:原文ママ。ツールでもステージ2位が最高位。グランツール優勝はジロのみ]。
  • 総合5位、ステージ11位のニコラス・ロッシュ(アイルランド、サクソ・ティンコフ)
    • 訂正前:数kmくらいは彼に先行していたのだけど。
    • 訂正後:数kgくらい彼より重かったのが原因だ。




さて、本日のオマケ翻訳はステージ4位のアダム・ハンセン。長すぎたのと、第18ステージのレース展開には大きく絡んでいないこともあってCW本誌では後半のパラグラフをバッサリとカットしました。そのカットした部分です。やはり今年のブエルタはかなり苦しそうです。もう1本はステージ4位のマルティン・コーラー。キリエンカが強さがジワジワとわかりますね。


ステージ3位のアダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ベリソル)

昨日は本当に厳しくて、体力を大きく消耗した。たった2人[ハンセンとハビエル・アラメンディア(スペイン、カハルーラル)]だけで走っていて、他の選手たちが合流してくれることを願っていた。ともかく、今年のブエルタは本当に難易度が高い。寒い日を2日も体験している。あのときは寒暖差の移り変わりがハードだった。だけど、もうじきブエルタもあと3ステージを残すところとなった。明日も先頭集団で走るつもりだ。土曜日のステージ[第20ステージ]では、とても厳しく、真のクライマーたちの舞台となる。これで7回目のグランツールを完走できそうなことに喜びを感じている。グランツールの完走は1回目も7回目も関係なく、つねに喜ばしいものだ。だけど、今回はとくに格別な気持ちになりそうだ。
コメント出典
http://www.lottobelisol.be/en/hansen-3rd-in-mountain-stage-1462.htm
ステージ4位のマルティン・コーラー(スイス、BMCレーシングチーム)

今朝の段階でコースプロファイルを確認したときは、登りよりも下りが多いステージだと思った。だから、このステージは自分向きだと考えた。だけど、ゴール間際は、とても険しかった。残り2kmでは20%近くの斜度になっていた。

キリエンカ(ベラルーシ、スカイプロサイクリング)の走りは素晴らしかった。(ステージ3位となった)アダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ベリソル)が急勾配の区間でアタックしたので、ぼくはまず彼に付いていくことを考えた。だけど、その後で距離が15m、20m、50mと次第に開いていった。

コメント出典
http://www.bmcracingteam.com/index.php?id=115&tx_ttnews%5Byear%5D=2013&tx_ttnews%5Bmonth%5D=09&tx_ttnews%5Bday%5D=12&tx_ttnews%5Btt_news%5D=2222&cHash=8f9e9e5bc2eb0bf85b10f8595c6d1c8f

2013/09/12

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第17ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/116824



【覚書】モレマ、まさかのグランツール初勝利。てことで、あの飛び出しと、後方での牽制をうまく利用して初勝利をものにしたモレマでした。ジロかブエルタで1勝してたんじゃないかと思ってたので、今回がグランツール初勝利だなんてビックリしましたよ。

昨日のステージの大きな見所は、横風区間(とその後に)大暴れしたカンチェラーラでした。どさくさに紛れてステージ5位ってところもちょっとだけ注目しております。これ、もしかして世界戦のロードもまだ諦めてないんじゃないかと匂わせてくれました。

本日のコメントの注目はバルベルデ。第18ステージのゴール地点であるペーニャ・カバルガを走ったことがないそうです。さらに下見もしてないそうで「調子が良ければ問題ない(大意)」という大物っぷりを発揮してらっしゃいます。あとはホーナー老師のコメント「ビール準備して待ってろ、クズども。It's a SHOW TIME! HAHAHAHA(大意)」もビールクズとして見逃せません。まさに山場に入ろうとしているブエルタ2013でした。

あ、あと、宮澤選手においしくネタにしていただいた誤変換があります。ニコラス・ロッシュのコメントの次の部分です。

  • ×:最初にポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼル)が取り残されたことを
  • ○:最初にポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼル)が取り残されたことを知り


編集部に修正をお願いしておりますので、しばらく後に反映されると思います。お恥ずかしい限りです :(

さて、本日のオマケ翻訳はランプレ・メリダのマチン監督。リケーゼの悲しみのコメントが載るかと思いきや監督コメントでした。ランプレ・メリダは良い動きを見せるものの、ほんとに勝利が遠いですね。サッカーにたとえるとシュート本数も多く、枠内シュート率も高いけど、なかなかゴールを割ることができなものどかしさに近いです。山岳ステージのどこかでスカルポーニ、マドリードでリケーゼといったストーリーはありそうですね。


なかなか勝利をつかめないランプレ・メリダのシュアン・フェルナンデス・マチン監督

チームのパフォーマンスがしっかり発揮されたステージだった。ずっと状況をコントロールできていたし、困難な局面であっても、しっかり対応できていた。エシェロン隊形で走った後に、先頭集団に4名の選手を送り込んだ。ディエゴ・ウリッシ(イタリア)が活躍して、あと一歩で勝利に届きそうだった。彼以外にもマキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン)も勝利へ向けてがんばってくれた。だけど、残念ながら、バウク・モレマ(オランダ、ベルキンプロサイクリング)のことは誰も予想だにしていなかった。ブエルタのスタート以来、このチームは良いパフォーマンスを出し続けているが、いまだに勝利に恵まれない。

コメント出典
http://www.teamlampremerida.com/en/2013/09/vuelta-a-espana-richeze-3-mollema-vince-da-finisseur/

2013/09/10

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第16ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/116667


【覚書】ピレネー3連戦が終了し、ようやく休息日へと入りました。ステージ優勝したのはワレン・バーギル(フランス、アルゴス・シマノ)。

CW本誌での注目コメントはまずはバーギルでしょうか。本人はかたくなにインタビューで否定していましたが、フランスの新たなヒーローといってもいいんじゃないでしょうかね。あと、今回のブエルタは本当に若手の台頭が目立つ感じがします。それと「グランツール初勝利」というフレーズもけっこう聞きました。第3週でも誰かしら若手が出てきたりするのでしょうかね。

本日のオマケ翻訳はチーム公式のほうのプリトのコメント。あたりさわりのないものでございました :) 本日はCW本誌のほうの分量が多かったので、ちょっと燃え尽きております。


総合4位・ステージ17位のホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)

満足はしている。自分の目標を達成するまで戦うつもりだ。今日はこの数日間に比べると天候も素晴らしく良かった。おかげで体調も良かったので、チームメイトたちとステージのどこかで動いてみるつもりだった。今日はチームも完璧に機能していた。ゴールでは、アタックしてライバルたちとの差を詰めようとした。とくに、ぼくの総合順位にもっとも近いバルベルデ(スペイン、モビスター)との差を詰めたかった。第3週も間もなくスタートする。これからもかなりハードなステージが待ち構えているだろう。

コメント出典
http://www.katushateam.com/2013/09/vuelta-a-espana-joaquim-rodriguez-gained-some-seconds-over-his-rivals/

2013/09/09

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第15ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/116518


【覚書】最長距離となった第15ステージ。昨日に続いて若手のジェニエ君が逃げ切って勝利でした。ブエルタは若手の台頭も見られてうれしいですね。昨日ほどの悪天候ではなかったのも良かったです。CW本誌のコメントの見所としては、ジェニエのプライドの高さと策士っぽいところが透けて見えるところでしょうか。「山岳賞には、それに見合った走りが必要だ」と思っているようで、誇り高いですねー。同時に駆け引きもうまいようですし。ヴォクレールの後継者なのかもと思ったりします。次の第16ステージはピレネー3連戦の締めくくり、休息日前ということもあって総合勢が大きく仕掛けてきそうです。

さて、本日のオマケ翻訳はチーム公式リリースのほうのスカルポーニ。それと昨日のステージの途中でリタイアしたジルベール。もともと2週間の予定で、途中から世界選手権に備えてリタイアする予定だったのだとか。


ステージ2位・総合13位のミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ)

このスペインにやってきてから、ようやく好調といっていいレベルになってきた。今日は大きな結果が出せそうだった。両脚の調子は良かったけど、勝利するほどではなかった。がんばって走っているから、体力を消耗している分だけ結果に報われるように願っている。

コメント出典
http://www.teamlampremerida.com/en/2013/09/vuelta-scarponi-vicino-alla-vittoria-preceduto-solo-da-geniez/
54km地点でリタイアしたフィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム)

昨日は猛烈に寒くて、今朝の段階で少し風邪気味だった。だから世界選手権に備えて、これ以上のリスクは抱えたくなかった。以前にも(ブエルタ開始前にも)述べたと思うが、ブエルタは2週間だけの予定だった——その予定を達成して、ちょっとだけ上回った。だから、このリタイアは自分にとってもチームにとっても想定外の事態ではない。

今回のブエルタで走ることができて満足している。膝の調子が満足ではなかったが、多くのチャンスを掴むことができたからだ。ステージ2位(第7ステージ)とステージ優勝(第12ステージ)の結果が出せたから、悪くはなかった。他のチームメイトたちが、最後の週にベストな結果が出せることを願っている。

コメント出典
http://www.bmcracingteam.com/index.php?id=115&tx_ttnews%5Byear%5D=2013&tx_ttnews%5Bmonth%5D=09&tx_ttnews%5Bday%5D=08&tx_ttnews%5Btt_news%5D=2202&cHash=d566df93b0a5460c82746173a27f500a

2013/09/08

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第14ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/116437


【覚書】荒天に見舞われた第14ステージでしたね。中継ヘリが飛ばず、延々とゴールの定点カメラの環境映像を見ることになるかと思ってましたが、なんとか復帰。で、ライブ映像が届きはじめると、あまりの過酷さに涙しました。40度から4度までの区間を走ったわけで、そりゃあ低体温症にもなるでしょうね。

ということで、第14ステージについては、ほとんどの選手が「ハードだ」と口にしております。経験豊富なホーナーさえ「死ぬんじゃないかと思った」というほどのステージだったようです。

で、注目コメントは逃げ切って勝利したラット。あれはチームオーダーとしての逃げではなくて、どうやらバッソを下りでサポートするために先行していた「前からアシストが降ってくる作戦」だったようです。しかし、そのバッソがレースそのものをリタイア。おかげで本来はスプリンターであるはずのラットが山岳ステージで優勝し、さらに山岳賞まで獲得してしまう奇妙な事態になってしまいました。CW本誌での見出しになっている「残念賞」云々は、このことをさしています。なかなかユーモアのある選手ですね。

今日開催予定の第15ステージもかなりの荒天となるようで、選手たちが無事にゴールすることを願いたいです。え

さて、本日のオマケ翻訳は、バルベルデ。CW本誌に採用したレース公式と大同小異で、チーム公式のほうがやや長いです。いずれにせよ、今後の目標を総合優勝から表彰台に切り替えた模様です。ただ、こういうふうに言って油断させることもあるので、今の段階で全面的には信用できません :)

ポイント賞・総合3位・ステージ6位のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

ぼくにとっては本当に厳しい日だった。怖ろしく、残忍なステージだった。自分のなかでも、ここまでずっと自転車に乗ってきたなかで最も過酷な日だった。コースが過酷だったせいだけじゃなく、コンディションのおかげで、事態がより深刻で過酷なものになってしまった。下りに入ったときは寒さで凍えてペダルが回せず、落車寸前だった。多くの選手たちがずっとぼくを追い抜いていった……登りになっても、まだ寒さを感じていた——あらゆることが困難になってしまった。

チームのみんなに感謝したい。彼らはすべてをぼくに捧げてくれて、驚異的な仕事をしてくれた。彼らのおかげで、今日を乗り切ることができた——彼ら、そしてファンの声援が励みになったおかげで乗り切れた。最後の登りでは、自分が復調しているのがわかった。暖まったし、良いペースで他の選手たちを追い抜き始めていた。だから、今日の結果には満足している。

今日はあらゆることがゾッとする一日だった。多くの選手がリタイアするのを目撃した。明日のステージは、ニュートラル・ゾーンを含めて250kmの距離があるうえに、今日と同じような天候になりそうだ。なにが起きるかはわからない。諦めるかって? 絶対に諦めるつもりはない。今は総合3位にいる。ブエルタの総合優勝は難しいだろう。でも、最後をポディウムで締めくくるのはいつだって美しいと思う。

コメント出典
http://www.movistarteam.com/news/2013-9-7/valverde-s-tenacity

2013/09/07

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第13ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/116341


【覚書】昨日と同じで、第14ステージから始まる山岳ステージ前の静けさみたいなステージでした。ステージを制したいのはネオプロのワレン・バーギル(フランス、アルゴス・シマノ)。ベテラン勢は口々に「Smart」といって、彼の頭を使った走りを褒めております。ヴォクレールのような狡猾な選手になるのでしょうか……なりそうですね。

さて、インタビューのなかでは「ツール・ド・ラブニールを云々」という質問が出ています。ツール・ド・ラブニールは、若手の登竜門とも言われているようで、ツール・ド・フランスで活躍する多数輩出しているのですね。Wikipediaのツール・ド・ラブニールの項目ではありますが、クインターナ、シカール、モレマ、バケランツといった、この1〜2年のツール・ド・フランスで活躍した選手が目に入ります。歴代優勝者もそうそうたる顔ぶれでした。見る側としては青田買いできるレースなんですね。ということもあって、ベテラン勢を相手にうまく立ち回ったバーギルは今後の大きな有望株と見なされてしまったようです。

あと、ちょっと残念だったのが、リナルド・ノチェンティーニ(イタリア、アージェードゥーゼル)。上位には食い込むものの、このところ優勝がないと思ったら、前に優勝したのが2010年のツール・デュ・オーヴァルの第1ステージが最後なんですね。さすがにこれは涙を誘いました。で、もうひとつ残念だったのは、総合17位でこれから上位を狙える可能性を秘めたものの、ケガでブエルタを去ったローレンス・テンダム(オランダ、ベルキンプロサイクリング)でした。両者とも仕切り直しで世界戦を視野に調整するようです。

で、本日のオマケ翻訳はチーム公式リリースのほうのサンタロミータのコメント。あと、トンネルで落車した大きく遅れたインチャウスティです。モビスターは、ちょっとついてないですね。

ステージ4位のイヴァン・サンタロミータ(イタリア、BMCレーシングチーム)

何名かの選手たちが牽制し合っている一瞬の隙をついて、ワレン・バーギル(フランス、アルゴス・シマノ)が先に言ってしまった。

また挑戦したい。このイタリア・チャンピオンジャージを着て、このブエルタでステージ優勝したい。

コメント出典
http://www.bmcracingteam.com/index.php?id=115&tx_ttnews%5Byear%5D=2013&tx_ttnews%5Bmonth%5D=09&tx_ttnews%5Bday%5D=06&tx_ttnews%5Btt_news%5D=2182&cHash=cca2347b67ab4e59ab71bab412a322b2

ステージ10位のベナト・インチャウスティ(スペイン、モビスター)

今日のスタート直後は本当に運が悪かった。パブロ・ラストラス(スペイン、モビスター)が落車でブエルタから去ってしまったのは大きな痛手だ——彼はこのチームに必要な選手だ。今後は彼にできるだけのサポートをしたいと思う。それで今日はチームとしてはバランスを欠いたまま1日中走ることになった。今日のレースは信じられないくらい速いペースで、運が良いことに強い選手たちと一緒に逃げに入ることができた。

アルト・デル・ラトペナットの厳しい試練を乗りこえて、逃げの10名の選手はお互いにうまい協調体制を築けていた。このまま全員がゴールに向かっていくのだろうと思って、ゴールに向けての戦略を練り始めていた。だけど、次の山頂に向かうコースを右折するトンネルに入った瞬間にコントロールを失ってしまった。すぐに自転車に戻ろうとしたが、チェーンがハズレていたし、ギアもちょっと壊れていた……そのうえチームカーは、隊列のずっと後方でブロックされていいた。そのままレースは続いていたので、ぼくのチャンスはそこで消えてしまった。とても悲しかった。自分は最速の選手でもないし、最強の選手でもない。今日のようなゴールだけが大きなチャンスだった。

今日のことはもう切り替えて、明日のことを考え始めたい。ぼくたちは、このブエルタにアレハンドロ(スペイン)をアシストするために参加していて、まだそれが狙える状態だ。これから、今年のブエルタの趨勢を決める3日が始まる。アレハンドロができるだけ勝利の栄冠に輝くようにがんばりたいと思う。

コメント出典
http://www.movistarteam.com/news/2013-9-6/the-day-of-misfortune

2013/09/06

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第12ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/116221


【覚書】不振のジルベールがようやく優勝。これに尽きる第12ステージでした。ぼくを含め、ほっとしたファンも多いと思います。というか、なんですか、あの最後の登りゴール。けっこう勾配ありましたよね。さすがスペイン!

さて、CW本誌のほうの注目コメントは、やはりジルベール。インタビュアーさんが「2011年に比べて、なんでこの2年は不振なの?」とストレートな質問をしてらっしゃいます。ジルベールはこれに対して「ロット時代とは異なり、エースのアシストの役目もある」てな感じの答えをしています。雑ぱくにいうと、エヴァンスのアシストの仕事もあって、なかなか勝負に絡むことができないのでしょうね。ただ、2〜3位には入っているので、体力面での不調は感じてないようなのが安心材料でしょうか。どうもBMCへの移籍はジルベール本人にとっては、メリットが少なかったのかも。とはいえ、ここまでのスター選手を雇えるだけのチームが他にあるかというと、ちょっと難しいかもしれません。

あとおもしろかったのは、ジルベールは昨年もカタルーニャでのステージでシーズン初勝利を遂げたそうで、良いジンクスのある地方なのかもしれません。

第12・第13ステージは総合勢にとっては、ちょっと休みとなるようなステージです。本格的な総合争いは土曜日の第14ステージから。と考えると、第2週は若干の緊張をはらみつつ、ちょっと骨休め的な週になりそうですね。

さて、本日のオマケ翻訳は、チーム公式リリースのほうのジルベールのコメント。20秒までのスプリントなら、もっとも力が発揮できるとのことで、やっぱり勘を取り戻しつつあるんじゃないでしょうかね。今後のステージにも、そして世界選手権にも期待したいです(本人はぼくだけを期待するなと言ってますが)。

ステージ優勝のフィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム)

(優勝できる)手応えはあった。先日、2位になったとき[土曜日の第7ステージ]は、ほぼ優勝といってよかった——本当に厄介なゴールだった。そこで、今回はかなり早めに前に上がることに決めた。たとえば、今日は残り20kmで前のほうに上がった。おかげで、残りの距離をずっと風を受けて走ることになり、かなり体力を使ってしまった。だけれども、次々とやってくる事態を自分で確認できるし、自分の好きなラインを取ることもできる。残り2kmではチームメイトたちが完璧にサポートしてくれた。とくにダニーロ・ウィス(スイス)のサポートは素晴らしかった。

スプリントの開始があまりに速い場合は、とくにフィニッシュラインまで20秒近くの長い時間がかかる場合は、簡単とは言えない。その時間以内が、自分がもっと強いと思う。全力で踏めば、勝てるだろうとは思っていた。それでエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、スカイプロサイクリング)をかわして勝つことができた。夢のようで、驚いている。

コメント出典
http://www.bmcracingteam.com/index.php?id=115&tx_ttnews%5Byear%5D=2013&tx_ttnews%5Bmonth%5D=09&tx_ttnews%5Bday%5D=05&tx_ttnews%5Btt_news%5D=2173&cHash=fbfd1f9400a0f26fcb2fa1f17bd3afd9

2013/09/05

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第11ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/116157



【覚書】休養日明けとなった第11ステージ。自分が住んでいる地域では、豪雨の影響があって、衛星からのシグナルが途絶え気味で、あまりテレビが映らずまともに観戦できませんでした。ちょっと悔しいです。とはいいつつも、放送開始時にはすでに趨勢は決していて、カンチェラーラがしっかり決めておりましたので、そこまでの影響はなかったのですが。

本日のCW本誌で注目していただきたいのはトニ・マルティンのコメント。第11ステージのタイムトライアルは、コースとしてはまったくTT向けじゃないとカンチェもトニマルも述べてはいるのですが、世界選手権のTTの前哨戦の意味あいもありました。で、この結果にカンチェも自信をもったし、同時にトニ・マルも世界戦のコースは下りがないから、彼の自信も揺らいでないとのこと(でも、悔しそう)。月末に控える世界戦に向けて、早くも静かな火花が散っているようですね。

また、昨日・今日とハチ(蜂)が、微妙な影響を与えているようです。ニーバリはハチに刺されて、目がかなり腫れているようです。インタビューではサングラスをかけて隠していましたね。また、クリス・ホーナーもTT中に唇にハチが止まって大変だったようです。コメントとしておもしろかったのは、ニーバリのほう。ハチ刺されの治療として、UCIの許可を得てクスリを使ったけど、MPCC[信頼できる自転車界を作るムーヴメント]の同意を得ていないというところ。こういうユーモアが出てくるのは余裕があるのでしょうね。また、ハチに刺されたからといって、ブエルタを去ることはないとも明言したのは、ちょっと喜ばしかったです。

なお、バルベルデやモレーノのコメントもほしかったのですが、レース公式リリースやチーム公式リリースには掲載されておらず、ピックアップできませんでした。ちょい残念ですね。

さて、本日のオマケ翻訳は11ステージの勝者カンチェラーラ。CW本誌に掲載できるほどの話題ではなかったので没にしました。が、最初の10日間はけっこうハードに走って疲れがたまっていたようで、昨日のステージには少し不安があったことがうかがえます。


ステージ優勝・敢闘賞のファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・レオパード)

TTが終わって満足している。とてもハードなコースで、TTスペシャリストには完璧といっていいほど不向きだった。だけど、自分のペースでレースをしようと言い聞かせて、自分にとってちょうど良いペースを見つけるようにしただけだ。

登り区間は風の強さもあって、本当に辛かった。おかげでかなりペースをクズしてしまった。さらに昨日は休息日というこもあって、休息日明けの自分の身体がどこまで反応してくれるかもまったくわからなかった。このブエルタの最初の10日間は、クリス・ホーナー(アメリカ)のためにかなりの労力の仕事をこなしていたこともある。


コメント出典
http://www.radioshackleopardtrek.com/news/fabian-cancellara-soars-vuelta-time-trial-victory

2013/09/03

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第10ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/115994



【覚書】史上最高齢でのグランツールのステージ2勝目……と書くと、なんだかおじいちゃんっぽいのですが、41歳にしてブエルタの山岳で2勝目ですよ。本日コメントの注目はやはりクリス・ホーナー。意外に大雑把な性格なようで、昨日のコースについても「ポポヴィッチの後について下って、最後に登る(大意)」とおっしゃっています。というか、覚えていないみたいです。ものすごく鷹揚ですね。原因は、次のうちどちらでしょうか?
  1. 沖縄生まれだから
  2. おじいちゃんだから

ユキヤもけっこうぶっつけ本番で挑むタイプのようで、おもしろいので、ここの答えは「1」を期待したいところですね。

さて、もうひとりの注目株はピノですよ。「このレースではスペイン人は○○して、イタリア人は○○して、(フランス人)のぼくは○○」という素晴らしい三段オチがあります。それからツールでの不調がトラウマになったのか、総合8位を死守するとは言わない心がけも素晴らしいです。このネガティブさは、いいキャラ立ちといえます。

さて、オマケ翻訳はチーム公式のほうのクリス・ホーナーのコメント。ちょっと長すぎたのと、内容が重複気味だったのでCW本誌ではピックアップしませんでした。ただ、こちらのコメントのほうが「ちょっとだけのリードなら、ニーバリたち3人にお見合いさせたまま逃げ切れるという作戦」ということがわかりやすく書いてあります。老獪な戦術でしたね。素晴らしい。


ステージ優勝・総合1位・山岳賞・複合賞のクリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・レオパード)

モビスターが最初の区間でしっかり仕事をしていた。ニーバリ(イタリア、アスタナ)が激しいアタックをしたおかげで、選手の数が4人に絞られた。バルベルデ(スペイン、モビスター)が厳しそうなのがわかったので、もがいて先行するなら今しかないと自分に言い聞かせた。少しくらいの差だったら、他の選手たちは後方で牽制し合って、あまりハードに追ってくることはないだろうと考えた。だから、それほど強く加速しなかったが、スピードが乗ってきた段階で維持していた。仮に少しの差ができたら、最後までずっとその差を維持する速度で走り続けられるだろうとは思っていた。

(水曜日の第11ステージの)タイムトライアルの後には、この総合ジャージを持っているとは思えない——タイムトライアルはぼくの専門でもないし、ニーバリはタイムトライアルを得意とする選手だ。現段階では少しだけタイム差に余裕があるけど、おそらくニーバリは、タイムトライアル前なら、このくらいのタイム差をぼくに(ハンデとして)与えてもいいと考えていて、あまり心配はしてないはずだ。僅差を保つことができていれば、その次の山岳ステージがおそらく今年のブエルタの趨勢を決めることになる。最後の登りでは、どのトップ選手も必ず単独になっている。そこでは、つねに駆け引きが行なわれることになる。

今日はとても難しい登りだった。勾配も急でハードで、誰もまったく牽引されなかった。だから、グループで走っても、単独で走っても関係なかった。どちらでも消耗度合いは同じだった。自分にとっては、後ろのほうでお互いに戦術的に駆け引きしてくれたことが功を奏した。パワー・メーターを見て、ずっと98%になるように、絶対に100%にならないようなラインを取って走った。

今朝のチーム・ミーティングでは、今日の山について話し合った。自分としては一度も見たことがないと思っていた。だけど、2006年か2007年に1度だけ経験があることを思い出した。今後は次の山岳へ向けて北上することになる。その山岳のすべてを知らない可能性もある。でも、もしかしたらすべてを知っているかもしれない。

今回のタイムトライアルのコースが、ぼく向けなのかがわからない。だけど、タイムトライアルで良い結果を出したのが数年前なので、現状のままマイヨロホをキープできるとは思わない。ぼくは小柄だし、クライマーで、タイムトライアルでは時々しか良い結果を出せない。おそらく2日後にはまた手放すことになるだろう。

今日はファビアン・カンチェラーラ(スイス)のアシストが素晴らしかった。チーム全員のアシストもまた信じられないくらい良かった。彼らはしっかり、ぼくのために働いてくれた。これ以上の幸せはない。今日は再び、グランツールでステージ優勝した最高年齢の選手になれた。マイヨロホを獲得したことへのプレッシャーは感じていない。でも、マイヨロホを獲得すると、ステージが終わった後にプレス陣に対して対応が増えてしまい、休みたくても自分の時間がなくなってしまう。だけど、明日は休息日だ。しっかり快復できると思う。仮にタイムトライアルでマイヨロホを失うことになっても、その後の山岳ステージで戦って再び取り戻したい。

コメント出典
http://www.radioshackleopardtrek.com/news/horner-seeing-red-second-time



2013/09/02

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第9ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/115914




【覚書】世界屈指の激坂があると大会運営サイドが喧伝する「バルデペニャス・デ・ハエン」。一昨年も笑いましたが、今年も笑うしかなかったんですね。制したのは絶好調のダニエル・モレーノ。CW本誌のほうは、ちょっと長めですが、レース公式とチーム公式の2つのコメントを掲載しました。というのも、モレーノがアタックしたポイントは、2011年にホアキンがアタックした場所で、ああいう作戦だったとチーム公式リリースで語っているからでした。ちょっと長めですが、お楽しみください。

また、現在のモレーノは誰も手が付けられないほど絶好調のようで、他の選手たちも口々にそう語っています。こちらも注目でしょうか。あと、第9ステージということもあって、そろそろ疲れが出始めているようです。ニコラス・ロッシュのコメントからはツール完走組に疲れが出始めているようなんですが……でも、モレーノもホアキンもバルベルデもツール完走してるんですよえん。ホアキンは表彰台だったし。てことを考えると、また調子を上げてきたホアキンの底知れないポテンシャルに驚きます。

あと、注目なのはやっと出てきた、リゴベルト・ウラン君のコメントです。無難な内容ですが、こういうコメントが出るということは、スカイはウランで行かざるを得ないと腹をくくったのかもしれません(あくまで妄想です)。

で、本日のオマケ翻訳はチーム公式のほうのジルベールのコメントです。あと、昨日、本誌に載せようと思ってすっかり忘れていたダニエル・マーティンのコメントも、ここにこっそりアップしておきます(よっぽど「ピヨる」という言葉を使おうと思ったw)。

ステージ8位:フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム)

チームとしては1日中ずっとうまく機能していた。序盤にはマルティン・コーラー(スイス)とクラース・ロデウィック(ベルギー)が逃げをコントロールしていた。全員が自分たちの仕事をしっかりしていた。とくにヤニック・エイセン(ベルギー)とダニーロ・ウィス(スイス)は終盤にがんばっていた。おかげで狭い道幅のコースだけど、完璧な位置取りで走れた。ダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ)が上りの早い段階でアタックして、アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)や彼のチームメイトのホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)に4秒差を付けて優勝した。さらに、ニコラス・ロッシュ(アイルランド、サクソ・ティンコフ)から総合1位の座も奪い取ってしまった。

コメント出典
http://www.bmcracingteam.com/index.php?id=115&tx_ttnews%5Byear%5D=2013&tx_ttnews%5Bmonth%5D=09&tx_ttnews%5Bday%5D=01&tx_ttnews%5Btt_news%5D=2141&cHash=2a55be4d75282d61cb1860d3eae353ec


第7ステージの落車が原因でブエルタをリタイアするダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ)

このブエルタを去ることになってしまい残念だ。でも、頭のまわりに小鳥がピヨピヨまわっている状態では、レースでは戦えない。路上にあった穴ボコか石に当たってしまい、落車する羽目になった。

コメント出典
https://twitter.com/DanMartin86/status/373734474208780288


UCIのコミッセールの思いやりのなさに呆然としている。資金集めなんかよりも、もっと選手の安全に気を配ってほしい。
コメント出典
https://twitter.com/DanMartin86/status/373735441192984576

2013/09/01

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第8ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/115871



【覚書】第1週の山場となる山岳三連戦の初日でした。招待チームであるネットアップのケーニッヒが見事に大金星をあげましたね。あのアタック、見事でした。ずっと上位に残っているので、思ったより強いチームなのですね。総合勢も戦々恐々としつつ様子見をしているようです。たぶん動きがあるのは、三連戦の最終日、休息日前の月曜日なんでしょうね。CW本誌のほうの、各選手のコメントもそれをにおわせる感じです。ということもあって、今日の第9ステージはたがいに牽制して大きな動きはないかもしれません。

さて、本日のオマケ翻訳はクリス・ホーナーのチーム公式リリースのほうから。レース公式コメントとほぼ同内容なので、本誌では没としたものです。

総合2位のクリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・レオパード)

今日の上りは、それほど厳しくないこともあって、ニーバリ(イタリア、アスタナ)がぴったり、ぼくをマークしていた。ぼくがアタックすると、かならず付いてきた。その後でロッシュ(アイルランド、サクソ・ティンコフ)が大きくアタックした。彼とぼくは、ここ2〜3日ごとにちょっとした自由をトレードオフにして結果を出しているようにも見える。たぶん、明日はぼくの番だ。今日の彼の走りは素晴らしかった。

今日は、このチームの選手たちの力強い走りを確認できたと思う。だけど、残り3kmを過ぎたところで差を詰めようとしたが、できなかった。その後で、ロッシュが他の2名の選手と一緒に大きくアタックした。ニーバリはぼくに彼を追わせようとしたのだけど、ニーバリは少し息切れしていたし、ぼくもロッシュを追うことができなかった。

今日もまた美しいステージだった。とても素晴らしいコースで、ぼくが住んでいる南カリフォルニアのことを思い出した。最後の上りはとてもハードだったけど、沿道やテレビで観戦している人たちが満足する走りを見せることができたと確信している。チームメイトたちの走りも見事だった。今日のカンチェラーラ(スイス)やマシュー・ブッシュ(アメリカ)の走りは、驚くほど素晴らしかった。

コメント出典
http://www.radioshackleopardtrek.com/news/horner-performs-well-mountain-stage

2013/08/31

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第7ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/115809



【覚書】ほんとにキワキワの差でしたね。ブエルタのスプリントステージで、こんな接戦が見られるとは思っていなかったです。実は、今年のグランツールのなかで、個人的にいちばん白熱している気がしております。優勝したスティバルは、膝の手術から復帰して、つい先週までエネコ・ツアー2013を走っていたのですね。そこで総合優勝して、ちょっと疲れを残しつつ、好調のままブエルタに参戦というわけです。

CW本誌にある「エネコツアーでステージ2勝、あと少しで3勝」というのは、ステージ2位のことです。サイクリングアーカイブスのZdeněk Štybarから、エネコツアーでの1位と2位での成績をひっぱっておきます。

  • 第3ステージ 1位
  • 第6ステージ 2位
  • 第7ステージ 1位


ということで、本日のオマケ翻訳はチーム公式リリースのほうのスティバルのコメント。レース公式と重複気味だったので、本誌のほうでは割愛しております。

ステージ優勝のゼネク・スティバル(チェコ、オメガファーマ・クイックステップ)

自分にとっても、チーム全員にとってもとても素晴らしい結果になった。昨日のトニ・マルティン(ドイツ)の激闘のあと、チーム全員が彼のことを誇らしく思った。彼はチームの士気も多いに高めてくれた。彼のおかげで、みんながステージを真剣に狙うようになった。

100kmを過ぎた後にチームの監督に「最後の上りで誰かがアタックするなら、ぼくもアタックするつもりだ。アタックがなかったら、ジャンニ[ジャンニ・メールスマン(ベルギー)]かアンディ[アンドリュー・フェン(イギリス)]のスプリントのために先行したい」と告げた。これはぼくにとってチャンスだし、チームの誰もがスプリントの準備のために牽かなくても済む良い状態になると思った。

最後の10kmは自分に適したテクニカルなコースで、集団も捕まえにくそうなコースになることも知っていた。シナリオとしては完璧だった。スプリントを開始したタイミングだけど、あの場所で以前にラップされたことがあるので、アタックすべき場所だとわかっていた。実際には、後ろから集団が迫ってきていたので、あまりうまくスプリントできなかった。勝てるのであれば、1センチ差か1ミリ差かは関係ない。でも、世界チャンピオンを相手にして勝利するなんて、そうそうあることではない。だから、本当にうれしい。今日の勝利はチーム全員に、とくにトニ・マルティンに捧げたい。昨日は、彼やチームにとっては本当に辛かった。だけど、今晩はこの勝利をチーム全員で分かち合って祝うつもりだ。

エネコツアーのときからずっと好調だった。でも、正直、ブエルタの序盤のいくつかのステージはかなり厳しかった。エネコツアーの疲労は完全に抜けきってはいない。それでもかまわない。今日の調子も良かったし、結果を出せた。再び勝利できたことで、今後のブエルタとシーズンの残りのレースについて、大きな自信を持つことができた。

2013/08/30

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第6ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/115747



【覚書】ドイツ、脅威のメカニズム、トニ・マルティンでしたね。失速してステージ7位だったので、本当にあと僅かというタイミングでした。惜しかった! 前日のステージでアルノー・クーテル(フランス、FDJ.fr)が「スプリンターがいないチームはスプリントステージでは逃げて勝つ以外の方法がない(大意)」と語っていたのですが、それが証明されそうなステージでした。

そして、そのクーテルのコメントでは「背後からトニ・マルティンが集団を率いて迫っていた」と言っているわけですが、第6ステージではそのトニ・マルティンが逃げ、背後からもうひとりのTTマシン、カンチェラーラが集団を鬼牽きする状況で、いろいろと重なるものがあっておかしかったです。

本日の注目コメントは、やはりトニ・マルティンです。あれだけの逃げだったので、展開や気持ちを語っているチーム公式リリースのほうのコメントを採用しました。本人としても、ああなるとは思わなかったみたいですね。

あと、本日の「おまえがいうな」は、やはりカンチェでしょうか。終盤のスプリントは、各チームともコントロールを失っていて混戦模様だったようです。が、下記に示すリケーゼのコメントにあるように、トニ・マルティンを追いかけるために、カンチェラーラが鬼牽きした結果、集団がかなり疲弊してしまっていた模様。それもあって、ちょっと変わった結果になったようですね。

ということで、本日のオマケ翻訳は、チーム公式リリースのほうのリケーゼのコメントです。勝利まであとわずかの繰り返しなので、今日の第7ステージでそろそろ……という感じでしょうか。

第5ステージに続いてステージ2位のマキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、ランプレ・メリダ)

今日は本当に調子が良かった。昨日よりも良かった。今日のスプリントはちょっと特別だった。難易度の高いランドバウト(ロータリー)やカーブが連続していたので、集団はずっと一列棒状だったけど、トニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)が最後まで粘ったおかげで緊急事態になった。あの粘りには誰もが本当に驚いていた。それで、ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・レオパード)が先頭に立って集団を牽いて、最後の緩い勾配のストレートでのスプリント勝負になった。

カンチェラーラの鬼牽きのおかげでマルティンとの差が縮んだけど、あそこで体力をかなり消耗した。スプリント勝負の段階でもうガス欠になっていたことを白状しておきたい。着順が明かになって、ぼくやタイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・シャープ)とは異なるタイプの選手が1位になっていた。今日の優勝に必要だった脚質の違いがよくわかる結果だといえる。

こう何度も目前で勝利が消えてしまうことにイラだってはいる。でも、同時に今回のブエルタでは、自分がベストな状態で他のスプリンターたちと勝負できていることは満足している。明日からはまたがんばりたい。優勝への手応えは感じている。

コメント出典
http://www.teamlampremerida.com/en/2013/08/vuelta-6-tappa-richeze-secondo-ma-primo-dei-velocisti/

2013/08/29

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第5ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/115690


【覚書】やっと普通の自転車レースっぽいものを見た気がします。今年のブエルタは序盤に毒気が多くて、あてられっぱなしでした。さて、今日のCW本誌のコメントの注目は「逃げで最後まで粘ったアルノー・クーテル(フランス、FDJ.fr)」です。「うちにはスプリンターがいないから、こういうステージでは逃げる以外の方法がない(大意)」とかぶっちゃけたり、吸収されるときの話で「(振り返ると)トニ・マルティンが重いギアを踏みながら集団を率いて迫ってくるのがわかった(大意)」とかね、正直すぎてかわいい。

話は前後して、昨日のCW本誌のコメント、カンチェの「55kgと85kg〜」の数値についてです。もう推測していただいていると思うのですが、あの数値はカンチェがおおざっぱに言ってるだけのようですね。Wikipediaベースの情報だとモレーノは59kgとのこと。少し盛りやがったな、カンチェ、という感じです(この場合は減らしやがったな、ですが)。

で、本日のオマケ翻訳は本誌で採用しなかったマイケル・マシューズのチーム公式でのコメント。レース公式リリースのほうがコンパクトで情報量が多かったので、そちらを優先いたしました。チーム公式リリースのほうはチームへのリップサービスもあるのか話が長いんですよ。そのぶん展開はわかるのですが、ちょっとダラけちゃうので採用しませんでした。チームへの信頼感、そしてアタックしたジルベールが後退した理由などがちょっとだけわかりますね。いずれにせよ、マシューズ、すげーイイ奴であります。

http://www.greenedgecycling.com/cms_images/13507_28-08-2013_2189.jpg

ステージ優勝のマイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)

フィニッシュラインを越えた瞬間に、うれしくてたまらなかった。その数秒後には、自分が成し遂げたことを身にしみて実感した。その後に思わず涙がにじんでいた。この勝利は、ぼくのキャリアの上でも重要だ。チームメイトたちも今日は素晴らしかった。彼らのアシストが完璧だったので、自分の目標を達成できた。

(戦略として)クリスティアン・メイヤー(カナダ)に序盤から逃げている集団を追いかけてもらった。彼はガーミンの2名の選手と合流して、10分のタイム差を4分まで縮めてくれた。今日は本当に彼の仕事が素晴らしかった。

チームとして、ゲランス(オーストラリア)、クック(オーストラリア)、ラーク(オーストラリア)、ビューリー(ニュージーランド)の4名を使って追走した。リー・ハワード(オーストラリア)とミッチェル・ドッカー(オーストラリア)の2名については、リードアウトのために温存した。それ以外のチームメイトたちは集団前方で全力で走って、逃げを追いかけつつ、ぼくの安全をキープしてくれた。

彼らは、ぼくのキャリア全般を通して、ずっと目標にしてきた選手たちだ。その彼らが、ぼくのために集団前方で走っている姿を見ると、涙が浮かんでしまった。

スプリントで勝負することの美点は、追走のことを心配する必要がないことだ。前を走る選手の後ろに付くだけでいいので、心を無にして、ステージ最後の仕事だけに集中することができる。チームの仕事は、逃げ集団を捕まえることだ。ぼくはチームメイトたちが、その仕事をやり遂げると信じていたし、彼らもぼくが望まれた仕事をやり遂げると信じていた。

だから、差を縮めることや追走することについては、まったく心配していなかった。最後のスプリントでのあらゆるシナリオを想定することだけに集中していた。リードアウトがあるなら、どう走ろうか? リードアウトがないなら、どう走ろうか? こういったことを考えていた。

ジルベールが動こうとしているのがキッカケになった。ジルベールのアタックは予想していた。彼はおそらく最後は勾配が厳しくなると考えていたはずだ。でも、実際は平坦なスプリント勝負だった。こういうコースだとアタックは決まりにくい。オメガファーマ・クイックステップやアルゴス・シマノのリードアウトたちが前に出始めたこともあって、彼はすぐに戻ってきた。それでゴールまでのスプリントで取りたいラインがとてもクリアになったので、世界に向けてぼくの脚を披露した。

表彰台に立ったときに、オーストラリア人の観客が数名いることに気づいた。グランツールでのステージ優勝は素晴らしい。(オーストラリアとは)地球の裏側に位置するような場所で、表彰台に上って優勝を祝ってもらっているときに、故郷からの観客がいて祝ってくれているのは、本当に格別なものだった。

第5ステージで、早くも1勝できたことはチームとしても非常に喜ばしい。このチームは今後のステージについても、大きな可能性を秘めている。今日の勝利が、チームにとっての始まりであることを願う。

コメント出典
http://www.greenedgecycling.com/news/michael-matthews-sprints-to-maiden-grand-tour-victory

2013/08/28

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第4ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/115558



【覚書】最大斜度29%という強烈な登りにあえぐ選手たちを見て、これぞスペインと思ったみなさんこんにちは。大きな事故もなく選手たちが、ただただ苦しむだけという良いステージでしたね。さて、本日の選手コメントですが、注目はやはりダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ)です。チームメイト、エースであるホアキン・ロドリゲス(スペイン)のことをやたらと意識したコメントです。

これはインタビュアーがわざわざ「チームとして許可を得ているのか?」と質問しているからなんですが、モレーノの答えがちょっと上っ面の模範解答すぎて、ちょっと裏を勘ぐってしまいます。第9ステージも狙いたいとか言ってますし。仮に、これが内紛の前兆だとすると、それをほくそ笑むバルベルデ師匠の姿を想像してしまってですね、なんともゲスい話ですが、やっぱりこういう想像は面白いと思うのでした。いや、ぼくはホアキン・ロドリゲスを応援しますよ! JCでサインもらいましたから!

さて、本日のオマケ翻訳は辛くもマイヨロホを失ってしまったクリス・ホーナーのチーム公式サイトのほうのコメントです。レース公式コメントとも内容がほぼ重複しているので、CW本誌のほうでは割愛したものです。どちらコメントでもブエルタで一波乱を起こそうと考えているようで、山岳ステージでの見所のひとつとなりそうです。

あと、ホーナーで思い出しました。昨日のCW本誌のクリス・ホーナーの訳文の一部ですが、

41歳の自転車選手によるグランツールのリーダージャージ獲得回数や、ブエルタのステージ優勝回数はどのくらいだろう?


よりも

41歳という年齢で、グランツールのリーダージャージを獲得したり、ブエルタでステージ優勝した選手は、何人いるだろう?


のほうが意味が伝わりやすいですね。どっちも意訳なんですが、次に読むときは、後者のほうに読み替えていただければありがたいです :) ということで、本日のオマケ翻訳です。


総合2位のクリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・レオパード)

美しいステージだったが、ゴール近くで少し差が開くことが何度もあった。無事にステージにゴールした今となっては(マイヨロホを失ったことは)大きな問題じゃない。バスに戻って、シャワーを浴びて、ゆっくりと次のステージ向けて準備したい。(総合1位とは)ほんの3秒差なので、山岳ステージに入ったらマイヨロホを狙ってみたいと思う。いつでも昨日のことを思い出すことができるし、総合1位のジャージを獲得した気分も想像できる。でも、重要なのは最終日にジャージを持っていることなのだろう。総合ジャージを失ったのは、たしかにスポンサーに対して申し訳ないが、今はこれを受け入れる。脚の調子も良いので、取り戻すつもりだ。このブエルタをファンタスティックにするつもりだ。


コメント出典
http://www.radioshackleopardtrek.com/news/horner-calm-after-loss-race-lead

2013/08/27

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第3ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/115476



【覚書】逆走するコースプロファイル、サドルが取れたルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ)とレースそのものじゃない見所も多かった第3ステージでした。というか、やはり41歳パワーでのクリス・ホーナーの勝利は素晴らしかったです。

本日のオマケ翻訳はレディオシャック・レオパードの公式サイトのほうに掲載されているホーナーのコメント。来シーズンの契約が決まってないのだそうですが、第3ステージの勝利は良い交渉材料になったんじゃないでしょうか。来シーズンもこの勇姿を見たいものです。というか、ジャパンカップに来日するんですよね。そのときは42歳になっているはず。古賀志は「クリス」コールが響くんじゃないでしょうか。楽しみですね。

ステージ1位・総合1位のクリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・レオパード)

今日は最高の気分だ。何度もアタックが起きていたけど、後ろを振り返ったときに少し差が開いてた。それで、自分に行こうと言い聞かせた。前の選手に追いついたときは激しいアタック合戦が起きていた。この選手が(追いかけるべき)最後の選手かは確信が持てなかったけど、チームカーから「行け! 行け!」という声が聞こえてきた。それでゴールラインまで全力で走った。優勝は、いつだって素晴らしい贈り物だ。この世界レベルの選手たちが集結する中で優勝できたのなら、自分がベストライダーのひとりということにもなる。本当に素晴らしい気分だ。

今年は序盤に膝を痛めてしまった。だからツアー・オブ・ユタは3月末以来の初めてのレースだった。こうして復帰できて、調子も良い。他のレースでも勝てそうな気がしている。激しいトレーニングを続けてきて、仕事に復帰できた。そして今日は、このジャージを獲得するつもりだった。計画通りにいったので、このジャージをできるだけ長くキープしたい。

レディオシャックには、ぼくやチームを4年間もスポンサーしてくれて感謝している。今季でサポートは終了し、ぼくの契約期間も終わりになる。(来シーズンの)契約交渉は、誰に対してでも開放している。

コメント出典
http://www.radioshackleopardtrek.com/news/tour-spain-leader-horner-i-feel-i-can-keep-racing-forever

2013/08/26

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第2ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/115415

 

【覚書】ニコラス・ロッシュがグランツール11回出場で掴んだ初勝利でした。地味に応援していただけにうれしかったです。ロッシュはもしかしたらステージレースよりクラシックのほうが向いているんじゃないかとか思っていましたが、どのグランツールでも総合成績は悪くないです。下記にCycling ArchivesのNicolas Rocheのデータからグランツールの総合成績を抜き書きします。

  • 2007年
    • ジロ・デ・イタリア 総合123位
  • 2008年
    • ブエルタ・ア・エスパーニャ 総合13位
  • 2009年
    • ツール・ド・フランス 総合23位
  • 2010年
    • ツール・ド・フランス 総合15位
  • 2010年
    • ブエルタ・ア・エスパーニャ 総合7位
  • 2011年
    • ツール・ド・フランス 総合26位
    • ブエルタ・ア・エスパーニャ 総合16位
  • 2012年
    • ツール・ド・フランス 総合12位
    • ブエルタ・ア・エスパーニャ 総合12位
  • 2013年
    • ツール・ド・フランス 総合40位


と、こんな感じなんですよ。今年のツールはちょっと振るわなかったけど、コンタドールのアシストだったことを考えれば、こんなものでしょうね。

あ、コメントの見所はニコラス・ロッシュのオレグ・ティンコフ氏への言及でしょうか。インタビュアーもきっついこと訊きますよね。また、本誌の記事での紹介には間に合いませんでしたが、サクソ・ティンコフに帯同する中野マッサーのブログも更新されております。こちらもロッシュ愛に満ちたエントリになっております。



さて、本日のオマケ翻訳はバルベルデ師匠です。

ステージ5位・総合8位のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

今日のゴールでは、ステージ優勝に絡めなくて、少し苦い思いをしている。狙っているゴールではなかったけど。調子は良いし、チームの仕事ぶりも素晴らしかった。そのことに満足しておくべきだろう。ニーバリ(イタリア、アスタナ)がこんなに早い段階でマイヨロホを獲得したことが少し気がかりだ——でも、ブエルタは長いし、ステージごとに勝ち負けもある。明日が今日より良い日になればいい。今日より少し長いステージなことに、ちょっと注意したい。

コメント出典 http://www.movistarteam.com/news/2013-8-25/blue-train-makes-first-gaps

2013/08/25

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第1ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/115378


【覚書】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013でもコメント翻訳を担当させてもらうことになりました。また3週間、よろしくお願いします。ということで、第1ステージのコメントが公開されました。

本日のコメントの見所は、やはり今シーズンは悲運が連続するブライコヴィッチです。来シーズンのチームが決まってないことについて、レース公式リリースでは「アスタナは契約するつもりがないらしい(大意)」と悲しみに満ちた告白をして、チーム公式リリースでは「このチームの一員でうれしい(大意)」という秋波を送っています :) あとコメント内でも触れていますが、7年前の新人時代にブエルタでマイヨロホを着たのが、このガリシア州でのステージだったそうで、ちょっとした縁があるんでしょうね。

で、このマイヨロホについて、アスタナのゴールシーンをハイライトなどで確認してもらいたいのですが、残り75mくらいでニーバリがブライコヴィッチに声をかけているようなんですね。ニーバリのコメントにある「マイヨロホを譲った」の劇的瞬間は、たぶんこのあたりです。

ほかの注目コメントとしては、無邪気に「ニーバリに30秒差がついたけど、明るい材料としてはプリトーに30秒差をつけられた」とのたまうバルベルデ師匠でしょうか。まだ第1ステージなのにかわいすぎますね :)

本日のオマケ翻訳はチームで2位に入ったレディオシャック・レオパードの総合系ライダー、クリス・ホーナー。カンチェが牽きすぎて隊列が千切れそうになっていたっぽいですね。

クリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・レオパード)

ちょっと変わった言い方をすれば、最後の下りでは休んでいた。チーム内で差が広がっていたので、それを縮める必要があったからだ。その下りからゴールまでは、ファビアン・カンチェラーラがずっと牽いてくれた。今日の仕事のほとんどは彼がやった。自分がブエルタに出場した目的は、良いレースをすることだ。明日の山岳ステージは総合ジャージを獲得するチャンスがあると思う。

コメント出典
http://www.radioshackleopardtrek.com/news/great-start-la-vuelta-team-time-trial

2013/08/06

【編集・執筆】逆転裁判5 公式コンプリートガイド




8月8日に発売予定の『逆転裁判5 公式コンプリートガイド』のお手伝いをしました。今回は資料の下調べ、2章全般、小ネタの迷走法廷の構成を担当いたしました。逆転裁判シリーズの攻略本を担当するの初めてですが、もともと楽しんでプレイしていたので、すんなりと入っていけました。とくに今作ではシリーズ1〜3の主役・成歩堂くんの復活もあって、力も入りました。

また、3Dになったことで、従来以上に多様な表現・表情がなされていたのがよかったです。パッと見だと書き起こしのイラストかと思ったら、3Dモデルからの絵だったりして、元々の素材のクオリティが相当高いのですね。

登場人物に関しても、アクの強い(強すぎる)キャラクターは健在。というか、これまで以上でした。ちょっとした事情で投獄されている夕神検事のキャラクターなんて、テストプレイの最初の2時間でガッツリとハートをつかまれました。打ち合わせからの帰りの段階で「宵越しの罰は下さねえ」という名台詞を反芻しながら西武新宿線に乗ったことを白状しておきます。

さて、いつも通りならガッツリと最後まで全体的に絡むのですが、今回に限っては6月末からツール・ド・フランスの仕事とタイミングがバッティングするため、担当ページの著者校段階でDNF(Did Not Finish: 途中離脱)することになりました。

初校や念校など最後まできっちり関われなかったのが心残りです。もう少し、いろんなネタをつっこんでみたかったのも正直なところです。とはいえ、あまり関与できなかった割には、作業時間で費やしたのはトータルで210時間ほど。部分担当でこのボリュームなので、トータルでかかわると400〜500時間は軽く越えていたと思います。

それだけの密度が詰まった作品でありました。セリフのひとつひとつが素晴らしいので、プレイするときには積極的に間違えて、キャラクターを多面的に楽しむのも、この作品の味わいかたのひとつだと思います(という方向性のひとつとして、迷走裁判を構成したのでした)。


関連URL

2013/07/26

【翻訳】【雑文】ツール・ド・フランス2013 八大がっかり選手権(後編)

Sportwereldさんのゲスい記事「Dit waren de 8 floppers van de Tour」(ツール2013の八大ガッカリ選手)に、各選手のツール前後のコメントをつけてみようというゲスい記事の後編です(前編はこちら)。なお、Sportwereldさんのコメントの原文はオランダ語で、それを英語にしたものを重訳しております。厳密な解釈のズレなどはご容赦ください :)

さて、後編で登場するのは下記の4選手。

  • ティボー・ピノ(フランス、FDJ.FR)
  • マシュー・ゴス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
  • ユルゲン・ファンデンブロック(ベルギー、ロット・ベリソル)
  • レイン・ターラマエ(エストニア、コフィディス)

ケガや体調不良でツールを去ってしまう選手は、本当に残念ですね。後半のこの4人は若手中心なので、来年以降のツールでの活躍も期待したいところです。




第15ステージ(総合80位)でツールを去ったティボー・ピノ(フランス、FDJ.FR)

TDF2013 8RIDERS004

Sportwereld誌コメント:この若きフランス人選手は、昨年のツールで総合10位という予期せぬ好成績を修めたことから、フランス全土の期待をその華奢な両肩に背負わされてしまった。そして、そのプレッシャーに屈してしまった。ピレネーのステージでは、苦手とする下りで1時間半ほどタイムを失ってしまい、さらに病気になってしまう。(最後の1文、Hij verkeerde naar eigen zeggen nochtans in de vorm van zijn leven. Doodzonde.の意味がとれないので今回はペンディング)。

ティボー・ピノの成績(stage:ステージ、class.:ステージ順位、g.c.:総合順位)
stage123456789101112131415161718192021
class.576278-72626530130118553613013980------
g.c.573942494542412947494848525252------



総合152位のマシュー・ゴス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)

TDF2013 8RIDERS005

Sportwereld誌コメント:今後マシュー・ゴスが衆目を集めるとすれば、シャンゼリゼのスプリントステージで勝利することだ[訳注:元記事は第20ステージ直後の記事]。そうじゃない限り、彼のツールを振り返ると成功とは言いがたい。このオリカ・グリーンエッジ所属のスプリンターは、昨年のツールでは上位10位へ7回入賞している。しかし、今年は一度として上位10位に入っていない。

マシュー・ゴスの成績(stage:ステージ、class.:ステージ順位、g.c.:総合順位)
stage123456789101112131415161718192021
class.166146152-1691517916012811887978104145161831308914012
g.c.166176167151175166165167164164160159166165168166164163152153152



第5ステージ(総合146位)でツールを去ったユルゲン・ファンデンブロック(ベルギー、ロット・ベリソル)

TDF2013 8RIDERS006

Sportwereld誌コメント:VdBという略称を持つ彼にとって、ツール・ド・フランス2013は忘れたいもののひとつだ。このベルギー人はひどい落車の後で、望みむなしく第6ステージのスタートには現れなかった。(同じ落車に巻き込まれた)オランダ人のバウク・モレマ(オランダ、ベルキンプロサイクリング)とローレンス・テンダム(オランダ、ベルキンプロサイクリング)が見事な成績を見せた一方、このベルギー人はその活躍を見守るしかなかった。「いったいなにが……?」という疑問が永遠に残る。
第1ステージ前日のコメント
ドーフィネ(クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ)の後は、しっかり回復するチャンスがあった。病気で寝ていられる時間はほとんどない。だから、自問もしなかった。シエラネバダ山脈でのトレーニング中は、自分の脚が好調なことに気づいた。ベルギーのナショナル選手権でも全力を出して、調子を確かめた。だから、明日は気持ちよくスタートできると思う。重要なのは、最初から集中することだ。脚の調子も良いし、たくさんの幸運も手に入れている。
コメント出典:
PREVIEW TOUR WITH VDB AND GREIPEL

第6ステージ後のコメント(出場はしなかった)
昨日の落車のせいで、右膝を強く打ってしまった。初見では擦り傷程度だと思ったのだが、すぐに腫れはじめて、膝を曲げることすらできなくなってしまった。膝から血が出ていることもわかった。夜の12時半を過ぎるまで、ドクターのマチューと理学療法士のティム・アーツが膝の治療をしてくれた。膝をアイシングして腫れをひかせるなど、機能が回復することならあらゆる手を尽くしてくれた。昨日の夕方には、今日にはよくなるだろうと望んでいた。昨晩は目を閉じて眠ることができなかった。今朝の段階で、ドクターが膝から85ccの浸出液を吸引したが、そのほとんどが血液だった。これは良くない兆候なのは理解した。その後、ローラー台に乗ってみたが、その20分のあいだに全力で(ペダルを)回すことができなかった。それでスタートするという選択肢が消えることになった。

不運のせいでツールを去るのは、これで2度目だ。2010年と2012年はすべてが自分としてもすべてうまくいった。たぶん奇数の年度は運が悪いんだろう(笑)。すべてがまさに始まったばかりだった。コルシカ島のステージ[第1〜第3ステージ]では、完璧にシナリオ通りだった。火曜日[第4ステージ]は、チームタイムトライアルで良い走りができた。だけど昨日、事態が悪い方へと向かってしまった。ナセル・ブアニ(フランス、FDJ.FR)とマッテーオ・トレンティン(イタリア、オメガファーマ・クイックステップ)が目の前で落車したので、ぼくはペースを落とした。ぼくはあの場にいる必要があったのだろうか? あそこで集団が分裂してしまえば数秒を失ってしまう可能性が常にあった。カタルーニャ一周のときにそういうケースがあったので、同じことを避けたかった。

今シーズンは、残りのレースのなかから自分が出場できるそうなレースの時期になるまで待機することになった。仮にブエルタで走れるとしても、2011年のように走れるかは確約できない。まずはドクターの判断を仰ぎたい。2年前にリタイアせざるを得なかったときは自宅でツールを見ていた。あれはひどい拷問だった。今回はどうするかはわからない。今日はベッドのうえで最後の8kmを見ていた。自分がレースに出ていなかったのは悔しかったけど、(グライペルの勝利の瞬間を)見られたことはうれしかった。チームにとっては素晴らしいことだから、今晩はしっかりと祝いたい。今大会はメリハリがありすぎる。チームタイムトライアルが大成功して多幸感に包まれたと思ったら、ぼくの落車で地獄を味わった。そして今はアンドレ・グライペル(ドイツ)の勝利で喜びにあふれている。
コメント出典:
VAN DEN BROECK ABANDONS
ユルゲン・ファンデンブロックの成績(stage:ステージ、class.:ステージ順位、g.c.:総合順位)
stage123456789101112131415161718192021
class.312825-146----------------
g.c.3113121413----------------



総合102位のレイン・ターラマエ(エストニア、コフィディス)

TDF2013 8RIDERS007

Sportwereld誌コメント:目の肥えた批評家たちが何年ものあいだ、このコフィディスの選手のことをチーム内で最高の潜在能力を持つと評価している。実際、2011年のツールでは総合11位という成績で、その将来性を充分に期待させた。しかし、今年のターラマエは持ち前の能力を発揮できなかった。現在[訳注:第20ステージ終了直後]の彼はクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)に3時間遅れて、総合102位の成績だ。

レイン・ターラマエの成績(stage:ステージ、class.:ステージ順位、g.c.:総合順位)
stage123456789101112131415161718192021
class.77112120-138178894912215036102113701379318153137121145
g.c.7710510410610411896627877767377788989849199102102

2013/07/25

【翻訳】【雑文】ツール・ド・フランス2013 八大がっかり選手権(前編)

Sportwereldさんに「Dit waren de 8 floppers van de Tour」という記事があります。もとがベルギーのコンテンツなので、英語に機械翻訳して読んでみると「ツール2013の八大ガッカリ選手」というような内容です。

リード部分だけでも訳すと、下記のように非常に「ゲスいのちょーだい」という感じの自転車大国ベルギーを彷彿とさせる雑ぱくな前置きですばらしいです。
今晩、プロトンがパリに到着し、ツール・ド・フランスは終了する。100回記念大会となったツール・ド・フランスを評価する時期がきたようだ。素晴らしいハイライトとともに八大ガッカリ選手を順番に紹介しよう。
この記事をベースに、ツール2013の八大ガッカリ選手についての総合成績、Sportwereld誌の寸評、出場前のコメント、ツール終了後のコメントをしてみます——と思って、途中まで作業したのですが、さすがに全部はそろいませんね。とりあえず、見つかったコメントのみをピックアップしておきました。まとめて読むと、悲喜こもごもで切なくなります。

ともあれ、書いてみたら意外に長くなっちゃったので前編と後編に分けて、4人ずつご紹介します。前編では下記の4選手。
  • トマ・ヴォクレール(フランス、ユーロップカー)
  • カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)
  • トーマス・デヘント(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM)
  • アンディ・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・レオパード)

前編の4人はざっくりといってベテランどころです。がっかりの原因は不調・調整不足などもあるようですね。エヴァンスに関しては、エースの座の移譲の含みがありそうです。というか、ベルギーのメディアは、どうもBMCのお家騒動を期待している節を感じてしまったのですが……。



●総合65位:トマ・ヴォクレール(フランス、ユーロップカー)

TDF2013 8RIDERS000
Sportwereld誌コメント:みんなのアイドルでもあるフランス人が、ツール・ド・フランスでまったく精彩を欠いていたのは、この5年で初めてだった。2009年も2010年もステージ1勝をあげ、2011年には総合4位の成績をおさめ、昨年はステージ2勝のうえ山岳賞も獲得した。今年はまったく活躍することがなく、ステージ優勝への意欲も見せなかった。彼の活躍が見られなくて寂しい。

トマ・ヴォクレールの成績(stage:ステージ、class.:ステージ順位、g.c.:総合順位)
stage123456789101112131415161718192021
class.1008489-1251121657517215811414916816042191113859120121
g.c.100726664605486839495959810510792717263626565



●総合39位:カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)

TDF2013 8RIDERS001
Sportwereld誌コメント:今年のツール・ド・フランスは、プロトンのなかで最も余裕のあるはずのチームにとって、長い苦行となった。総合系選手であるカデル・エヴァンスはまったくの無力だった。ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ)は昨年のツールで総合5位に輝いた素晴らしいクライマーだったが、今年は見る影もなかった。フィリップ・ジルベール(ベルギー)が最後になってようやくその名誉を守ろうとしたが、一足遅かった。BMC内部の不協和音が、唯一の見物だったともいえる。
第1ステージ後のコメント
(ゴール地点の変更についての)情報は、ずっと知らされていなかった。だから、なにが起きているか、ぼくたちはわからなかった。それで、普通にフィニッシュラインを越えて、いつも通りの仕事をしただけだ。

今日のレースのスピードは、トレインを作るにはかなり難しかった。身体の面でも良いスタートが切れたことに満足している。チームメイトたちも全員しっかり乗れていた。これもまた重要な要素だ。

第21ステージ後のコメント
心のなかでは、このような結果でツールを去りたくはない——競争にすら参加できず、上位に入ることもなかった。

だけど、これはチームとしての望みでもあった。このチームはアメリカのチームで、ティージェイ・ヴァンガーデレンはアメリカ人であるということは覚えておいてほしい。ともあれ、これでツールは終わる。今回のツールを顧みて、ゆっくりと各自の目的を確認すべきだろう。そして、これからのチームの方向性も考えるべきだと思う。

リザルトに無関係な状況や、レースに出場しながらもタイム差を稼いだり失ったりしなくてもいいという状況は、とても興味深かった。この状況に感謝して、さまざまなことを楽しんだ。昨日は15〜18分ほど遅れたけど、その分、観客のなかにいる知り合いを探したり、合図を送ることなどができた。こういうことをするチャンスは、これまで絶対に手にすることができなかったものだ。

コメント出典:
tour de france in the books
カデル・エヴァンスの成績(stage:ステージ、class.:ステージ順位、g.c.:総合順位)
stage123456789101112131415161718192021
class.232213-27172526621212021433140167801558855
g.c.23109282623222316161414121316171829363939



●総合96位:トーマス・デヘント(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM)

TDF2013 8RIDERS002
Sportwereld誌コメント:今回のツールについては、あまり責めるべきではないと思う。この東フラマン人は、体調に大きな問題を抱えていて、今回のツールに向けて調整していないようだった。このような問題は別にしても、モンサンミッシェルの個人タイムトライアル[訳注:第11ステージ]でステージ3位の輝かしい成績を修めているし、山岳ステージでは集団のアタックをコントロールしていた。しかし、デヘントならもっとやれるだろうという期待はあった。
第2ステージ後(ステージ159位/総合165位)
今朝の段階で、自分の状態が100%ではないと感じた。腹部や腸にちょっとしたトラブルがある。最初の山岳の段階で、かなりハードだった。次の山岳で、先頭集団のペースが速すぎた。今回は上位5位に入れるとは思わなかった。次は、もっとリードを広げて逃げの可能性を高めたい。

第17ステージ(山岳個人タイムトライアル)後(ステージ19位/総合90位)

2番目の登りで限界に達してしまった。少しペースが速すぎたのだと思う。最後の10kmは、TTバイクならかなり効果的に走れたはずだった。事前にコースの偵察をして、どこかの地点からTTバイクで走ることも考えることもした。最終的には自分で通常のバイクで走ることに決めた。下りがテクニカルだったので、自分にとっては不利だった。100%は満足していないが、納得はしている。他の選手たちの中間計測のタイムを見て、もっといけるだろうと願っていた。自分としてはうまくできたタイムトライアルだと思う。
トーマス・デヘントの成績(stage:ステージ、class.:ステージ順位、g.c.:総合順位)
stage123456789101112131415161718192021
class.103159113-130164121666611031441611016615197573122132
総合103165150150142153155129120119117118124125115959089929696



総合20位:アンディ・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・レオパード)

TDF2013 8RIDERS003
Sportwereld誌コメント:あの悲劇から2年。アンディ・シュレクはツール・ド・スイスの湖畔で復活した。「意欲をもってツールに挑む」と元ツール・ド・フランスの総合優勝者は語ってくれた。不調なスタートではあったが、彼は活躍することを約束してくれた。「アルプスではステージ優勝するつもりだ」と聞こえた。でも、それはまったく起こらなかった。
第4ステージ(チームTT)後
今日は良いタイムが出せた。チームとしては1kmにつき1秒失っただけで済んだ。もっとこまめにローテーションできていたら、10〜15秒ほど改善できたかもしれない。でも、これで充分だ。個人的には、このチームと一緒でモチベーションもある。いまのところ、自分が成果を出せてないこともわかっている。ルクセンブルクのナショナル選手権でも調子が悪かったけど、コルシカ島での3つのステージは調子が良かった。充分に自信はある。だけど、まだ自分自身が総合優勝候補のひとりだとは思えない。目標はステージ優勝だ。

第21ステージ後
ツールが終わってほっとしている。これでもう自分のバイクを見なくてもすむし、誰かに1日中質問攻めにあうこともない。今回が5回目のツールだけど、表彰台に立たなかったのは初めての経験だ。いまはこんな状態だけど、世界の終わりというわけではない。とくに昨年の状態から、ここまで来られたということを注目してほしい。
アンディ・シュレクの成績(stage:ステージ、class.:ステージ順位、g.c.:総合順位)
stage123456789101112131415161718192021
stage797456-867968211282123109239439571540532153
総合795545383534332115151717141518191618212020



【翻訳】【雑文】ツール・ド・フランス2013 八大がっかり選手権(後編)へ続く

2013/07/22

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 第21ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/113472

【覚書】0時の放送開始はやっぱりしんどかった! いちおう備えて昼間に仮眠はとっていたものの、ゴールを見届けるともに睡魔に負けてしまいました。90分ほど仮眠して、今日の作業に入ったのでした。

CW本誌のほうで白眉なのは、フルームとクインターナですね。フルームはアフリカなどの開発途上国への自転車普及を考えているようです。そして、クインターナは2011年のツール・ド・スイスで事故により引退を余儀なくされたマウリシオ・ソレールについて言及しております。同じ母国で、モビスターでの先輩にもあたるんですよね。縁の深さなどをちょっと考えたりしました。

その他のコメントですが、サガンは「満足している」を連発するものの、やはりステージ1勝が悔しいようです。ホアキンはチーム公式のコメントということもあってか、ちょっとポジショントークでした。

で、昨日のステージで2位・3位となったカヴはグライペルについては、チーム公式のコメントはなし。レースが終わったのが夜遅かったので、そのまま打ち上げに入ったんでしょうね。5連覇を阻止されたカヴのコメントは、ちょっと読んでみたかったです(下衆いですよ、ええ)。

オマケ翻訳はモレマ、フグルサング、テンダムの3人。総合勢で安定してコメント出してくれるのが彼らなので。注目株はテンダムでしょうか。安定してGCに入れようになってきたころから、少し自信がついたようです。ブエルタでの活躍にも期待したいところですね。

ということで、21日間+2日間、お疲れでした! 次はブエルタで!(たぶん)

総合6位のバウク・モレマ(オランダ、ベルキンプロサイクリング)

総合6位という成績に満足している。総合6位と総合5位のあいだには極めて大きな溝があるが、病気にさえならなければ、その溝を越えることはできていたと思う。この成績は、最大限に努力した結果だから、とても満足している。充実したツールだったと思う。最後の数日間はとても厳しかったが、そうなることはあらじめわかっていた。

コメント出典
http://www.teambelkin.com/teamnews/tdf-quotes-following-stage--1127


(第13ステージでエシェロンを組んだ象徴的なシーンについて)
このチームは第13ステージで本当に強さを発揮した。最終的にローレンス・テンダム(オランダ)と一緒に第1集団に入ったが、チームメイトたちの助けがなければ、あの展開に持ち込むことはできなかった。チームメイトの素晴らしい仕事だった。彼らのおかげで、ずっとメイン集団の前方にいることができて、それに報いることができた。
コメント出典
http://www.teambelkin.com/teamnews/pride-and-joy-on-the-champs-lyses-1133

総合7位のヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ)

ぼくたちはシーズンの序盤に目標を定め、そのおかげで今日はこのパリに到達できた。ぼくたちはマネージャーや監督たちとともに、トレーニング・キャンプや年間のレーススケジュールを準備した。もちろん、このレースに備えての特定のトレーニングについてもだ。

ツール・ド・フランスは、世界中の他の自転車レースとはまったく異なる。その総合上位10位に入のは、極めて達成困難な目標であることはわかっていた。チームメイトやマッサー、メカニック、監督、スタッフなどの支援、そしてスペシャライズド・レーシングやカンパニョーロやコリマなどの技術支援のおかげで、ぼくたちはこの100回記念大会で総合7位でゴールすることができた。ぼくたちは自分たちの目標を実現できたのだ。

コメント出典
http://proteam-astana.com/en/news/2013-tour-de-france-stage-twenty-one

総合13位のローレンス・テンダム(オランダ、ベルキンプロサイクリング)

今回のツールについて、ひとつだけ思いを馳せるとするなら、自分が総合5位になったときのことだ。正直にいうと、総合13位で終わったのは、少し残念に思っている。ただし、前もって保証されるのなら、総合13位でも喜んで契約すると思う。いまは今回の成績を評価するのは難しい。きっと後で明らかになるだろう。直近の2つのグランツールでは、総合8位と総合13位の成績だ[訳注:2012年のブエルタ・ア・エスパーニャで総合8位]。自分が総合成績の常連になりはじめていると思う。願わくば、次のブエルタでも同じようなことになってほしい。

コメント出典
http://www.teambelkin.com/teamnews/tdf-quotes-following-stage--1132

2013/07/21

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 第20ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/113372

【覚書】事実上の最終日となる第20ステージ。最後の山岳だけに、コンタドールのアタックが見られるかと思ったのですが、ちょっと防戦的な動きでしたね。最終日に動いたのは、絶好調のモビスターでした。昨日に引き続いての2連勝ですよ。しかも、クインターナは総合2位と山岳賞の座まで獲得して好調ぶりを見せつけました。新たな山岳王の誕生といってもいいかもしれませんね。第19ステージを制したルイ・コスタといい、モビスターは選手も粒ぞろいで本当にしっかりしたチーム作りをした結果が出た感じですね。

さて、CW本誌のほうのコメントですが、ツール公式はクインターナとフルームの2名のみのリリースでした。各チームも下山やパリ郊外への移動で慌ただしいようで、あまりしっかりしたコメントが出ておりません。せめてコンタドールと、山岳賞を逃してしまったピエール・ロランのコメントは出したかったのですが、ソースがないことには……ということで今回はありませんでした(コンタドールはFacebookやTwitterでコメントしてますが紋切り型の挨拶でした)。

そのかわりといってはなんですが、今回は最終日前の記者会見でフルームのロングインタビューがベースになっております。けっこう感極まった感じでありますよ。よかったねー、フルーム。

さて、オマケ翻訳はモレマとフグルサング。第2週まで大健闘していたベルキンと、そしてチームメイトがガンガン撤退して窮地に立たされていたアスタナという2つのチーム事情を考えると、少しおもしろいかも。というか、このふたり、おたがいに意識しあってたのが笑いどころです。

総合6位のバウク・モレマ(オランダ、ベルキンプロサイクリング)

ぼくの脚がもっとスーパーだったら、大物たちと一緒に走ることができたのだけど。でも、今日の最後の山岳のペースは莫迦みたいに速くて、登り口に着いたときにはもう限界に達していた。ヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ)が脱落していくのが見えたとき、彼は自分の同志だと思った。彼はおそらく、ぼくが彼の後ろに付いていたことはうれしくなかっただろう。でも、彼は理解してくれると思う。総合6位の成績には満足している。これが、ぼくが出せる最大の結果だ。

コメント出典
http://www.teambelkin.com/teamnews/tdf-quotes-following-stage--1127

総合7位のヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ)

バウク・モレマ(オランダ、ベルキンプロサイクリング)は、先週ずっと戦っていたので、この2〜3日はかなり疲れているように見えた。今日は山岳の最終日で、彼をアタックするチャンスがある最後の日だった。だけど、今日の彼はうまいレース運びで自転車に乗っていて、まったく諦めることがなかった。彼はとても強い選手だ。彼とゴールまで戦えたことに敬意を表したい。

コメント出典
http://proteam-astana.com/en/news/2013-tour-de-france-stage-twenty


2013/07/20

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 第19ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/113270


【覚書】さすがにラルプ・デュエズ2周が効いたのか、第19ステージはおとなしかったですね。総合勢が静かにしているなか、モビスターがしっかりと動いて、ルイ・コスタががっつりステージ2勝となりました。山岳最終日となる第20ステージでは、大きな動きがあるかもしれませんね。

さて、本日のおまけ翻訳は、コンタドールです。第20ステージでのアタックは逃げ次第ということのようです。

総合2位のアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ)

チームメイトたちの仕事は素晴らしかった。チーム総合成績のために、メイン集団をコントロールしていた。仮にアタックしていたら、ロマン・クロイツィゲル(チェコ)に迷惑をかけていたかもしれない。アタックしようかと思った場面もあった。雨は自分にとって好都合だからだ。だけど、今日は下りがそこまでトリッキーでもないため、一緒にいたほうがベストだと判断した。実際、まとまって落ち着いて走ったほうが良かった。明日については、すべては自分の脚次第だ。今日の終盤はとても好調だった。明日の戦略は、逃げの状況次第ということになりそうだ。
コメント出典
http://teamsaxotinkoff.com/ny_news.asp?n_id=4128


2013/07/19

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 第18ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/113125


【覚書】フルーム無双と思いきやハンガーノックで、少し攻撃力が落ちたフルームでした。しかし、リッチー・ポルトの献身的なアシストでなんとか克服しましたね。また、コメントによるとコンタドールは脱水症状だったようで、せっかくの攻撃のチャンスを逃してしまったいた感じです。逆に、ここで少し成績を稼いだのがクインターナ。現段階で総合3位となりました。ここにきて、ホアキン・ロドリゲスも調子をあげており、明日・明後日の山岳ステージで熾烈な表彰台争いが繰り広げられそうですね。これはこれでおもしろそう。

さて、本日のおまけ翻訳は、今日も果敢に攻めたフォイクト父さん、そして上がり調子のプリトことホアキン・ロドリゲス、それからしっかりと総合10位に入っているカワサキ君の豪華3本立てです。

伝説を作りつつあるイェンス・フォイクト(ドイツ、レディオシャック・レオパード)

(勝利については)わからない——単純に莫迦なのだと思う。どのステージも、ワンデイ・レースと捉えて、次の日のことを考えてないのだろう。今日は1日中全力で走った。しばらくは好調だったけど、サクソ・ティコフがチーム総合成績を守ろうとして、後ろのほうでレースの難易度を上げてしまっていた。それから、前のほうにいた選手たちも莫迦なことに、一緒に行くことをやめて、分裂してしまっていた。それで最後の山岳が難しくなってしまった。良い挑戦ができたが、本当に疲れた。

(最後の数kmでは)暖かくて気持ちよいシャワーと食事のことばかりを考えていた。ヘッドホンから聞こえてたのは臨終の歌だったのかもしれない。決して、アインシュタインとその理論についての話ではなかった。

コメント出典
http://www.radioshackleopardtrek.com/news/alpe-dhuez-challenges-gc-hopefuls

総合5位・ステージ5位のホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)

素晴らしい経験だった。今日は終盤が絶好調だったと思う。この「ツール・ド・フランス」の準備のために、多くのトレーニングを積んできた。だけど、もう勝てるだろうとは思わない。クリス・フルームの走りは素晴らしいし、彼は勝利に値すると思うからだ。でも、表彰台の位置が近くなってくると、それを狙うのも悪くないと思う。

正直にいうと、今がぼくのスタンダードな状態だ。前のシーズンで見せた通りで、第1週は本調子ではなかった。ピレネーの段階で今の調子だったら、タイム差もここまで開くことはなかっただろう。明日と明後日は、2つともかなり厳しいステージだ。ぼくもチームメイトたちも、そのことはよくわかっている。そして、アタックして挑戦してみようと思っている。

コメント出典
http://www.katushateam.com/2013/07/tour-de-france-joaquim-rodriguez-moves-up-to-5th-overall-at-alpe-dhuez/

総合9位のミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)

ステージごとに次第にハードになっていくと感じている。このツール・ド・フランスは絶対に毎日ハードになっている。次のステージは、ぼくの人生の中でも最もハードなステージになると思う。明日はおそらく今日よりもハードだ。ラルプ・デュエズの最初の登りはかなり苦しかった。でも、ペーター・ベリトス(スロバキア)の完璧なアシストで乗り切った。だから彼には、本当に感謝している。そのおかげで、サレンヌ峠からは第1集団に合流できた。その後、最後にラルプ・デュエズを登るときは自分のペースで走った。今回のツールでは、たくさんの経験をしている。それが、ぼくの主な目的でもある。

コメント出典
http://www.omegapharma-quickstep.com/en/news/show/tour-de-france-stage-18-kwiatkowski-top-finisher-after-double-alpe-d-huez-ascent/1326


2013/07/18

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 第17ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/113041


【覚書】フルー無双! コンタの悔しそうな顔が印象的でしたね。あと、コンタとホアキンの差が0.72秒というのも驚きでした。ホアキンは、モンサンミッシェルのTTでもそんなに悪いタイムではなかったので、この数年で本当にTTを改善してきたのですね。いよいよ最終週も大詰めの山岳ステージに入ります。フルームは堅実に守りに入る一方、それ以外の選手たちが一波乱を起こそうとしている感じです。コンタドールもそれなりに調子を上げてますし、ホアキンもバルベルデも好調です。このメンツをエヴァンスが「無敵艦隊」と読んでるんですね(下記参照)。

ということで、今日のオマケ翻訳はエヴァンスの日記からのコメント。なお、CW本誌のほうでもエヴァンスのコメントを掲載していますが、そちらはBMC公式のもので、今回の不調の原因を述べております。こちらは不調のことはまったく離れた観測者としてのコメントです。


冷静に分析するカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)

この3週間のレースのなかで、そして第3週という意味でも、過酷なタイムトライアルだった。選手と機材の両方にとっては試練となった。延々と登りが続き(走行時間の50%以上が相当する)、高速なダウンヒル区間ではエアロ効果の高いTTバイクが大きく勝敗を決した。

今日はオブザーバーとして参加したので、他の選手が選択した機材やバイク交換の手際などをチェックしていた。「気軽」に行くことにしたので——ぼくはこういうことに慣れてないのだけど——タイムを失いつつも、次の数日間の可能性に備えて体力を温存した。ダウンヒルの区間は、今日はうれしさと悲しさの両方がないまぜだった。コースを熟知していれば、タイムも縮められるコースだった。

少し残念なのは、ジャンクリストフ・ペロー(フランス、アージェードゥーゼル)のツールが終わってしまったことだ。これまで、彼はしっかり乗れていて、フランス人選手のなかでも最上位だった。そして同じ元MTB選手としても、彼のことはとても残念に思う。グランツールの第3週で勝ちを狙おうとする選手ならば、この段階でのレースでの勝利には、メンタル面での疲労蓄積と集中力が必要なことは理解できると思う。明日のステージについてはって? 「スペインの無敵艦隊」の波状攻撃が見られるんじゃないかな?


コメント出典
http://www.cadelevans.com.au/cadelsdiary.aspx
Tour de France - Stage 17 Wednesday, 17 July 2013

2013/07/17

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 第16ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/112865


【覚書】第3週に脚を合わせてきたように見えるコンタドール。調子を確認するかのように、揺さぶりをかけてましたね。あの華麗なアタックをまた見たいものです。が、落車して膝をケガしてしまいました。山岳TTの前だけに、大きなケガじゃなければ良いのですが。

さて、本日のおまけ翻訳は、ベルキンのモレマとテンダムです。第16ステージでは、限界そうに見えたのですが、実はアタックは第18ステージ以降と考えていた模様(なんとのんきな……)。華麗な言い訳とタイムトライアルを期待するをするふたりの弁をどうぞ。


順位を下げた総合6位のローレンス・テンダム(オランダ、ベルキンプロサイクリング)

正直なところ今日は戦うことになるとは思っていなかった。最後の登りで付いていけなかったのは残念だ。あそこは一触即発な状況だった。ぼくの前にいた2名の選手が脱落して、突然ギャップができて、それを埋めることができなかった。楽な部類に入るステージなのに、タイムを失ってしまったのはおもしろくはない。だけど、明日はタイムトライアルで今日のロス分を取り戻すつもりだ。全力を尽くそうと考えている。前回のタイムトライアルのおかげで、モチベーションも高まった(訳注:ステージ22位の成績だった)。今回のタイムトライアルは、前回よりはぼくに向いている。


明日にやる気を見せる総合2位のバウク・モレマ(オランダ、ベルキンプロサイクリング)

コンタドールなどの選手からの波状攻撃は明日以降の可能性があると考えていた。自分自身は今日は好調だった。ステージが始まる前に、最後の山岳の下りのビデオをチェックしていたので、コースの道なりを正確に把握できていた。明日のタイムトライアルはかなりトリッキーだ。でも、コンタドールより良いタイムが出せると期待している。2つの山岳があるので、まるでフィールドアスレチックのようだと思う。前回のタイムトライアルのおかげで、かなりモチベーションも高まっている(訳注:ステージ11位で、コンタドールはステージ15位だった)。


コメント出典
http://www.teambelkin.com/teamnews/tdf-quotes-following-stage--1097

2013/07/16

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 休息日 選手&チーム関係者のコメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/112270



【覚書】今年のcyclowiredはひと味違うぜ。てことで、第2回目の休息日のコメントです。最終週に意欲を見せるコンタドール、クインターナ、バルベルデの3人と、休息日でツールを去ることになった19歳のダニー・ファンポッペル君のコメントとなっております。意欲を見せる3人が共通して語ることは「フルーム最強」のようです。ほんとに勝てる気がしないようです。手が付けられない状態なんでしょうね。

さて、本日はオマケ翻訳はなし。

なのですが、休息日でも更新されていた各チームのネタをご紹介。

■アルゴスシマノ
「ソーシャル・メディア・ステージ」と題して、ファンからの質問に回答しております。時間があったら訳したかったのですが、ぼくにも休息日が必要なので…。
Fan questions – Part 1

■オリカ・グリーンエッジ
ビデオコーナーがしっかりと更新されています。第15ステージのモンヴァントゥーの人だかりを車載カメラで捉えているのですが、圧巻です。
ORICA GreenEDGE Cycling Australia : Videos


■オメガファーマ・クイックステップ
ツール専用ブログ「Tour De France 2013 | Omega Pharma - Quick-Step Pro Cycling Team」で、しっかりとビデオニュースがエントリーされております。

モンヴァントゥーでの敢闘賞を喜ぶシャヴァネル
Chavanel Gets Combative on Ventoux | Giro | Omega Pharma - Quick-Step Pro Cycling Team



第14ステージを優勝したトレンティンへのパーソナルインタビュー
Meet Matteo | Giro | Omega Pharma - Quick-Step Pro Cycling Team



クヴィアトコウスキーへのインタビュー(マッサージ中)
Diary of Kwiato 2 | Giro | Omega Pharma - Quick-Step Pro Cycling Team



ブライアン・ホルム監督を迎えた休息日トレーニング
A Special Rest Day Guest Rider | Giro | Omega Pharma - Quick-Step Pro Cycling Team


■ヨーロップカー
2015シーズンまでチームのスポンサー継続が決定(ツールとは関係ありません)
Europcar renews its sponsorship of Team Europcar

2013/07/15

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 第15ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/112865


【覚書】魔の山モンヴァントゥーでの頂上ゴールとなった第15ステージ。フルームの強さが際立っておりました。コンタドールもこの前に比べて復調してきてる感じがしたのですが(いつものダンシングに近い動きに見えた)、それでもフルームは強かった。

また、事前の予想通り、クインターナもよかったですね。最後、失速気味でしたが、あの軽やかさは見事でした。今後が楽しみだなあ。それと、注目株はエウスカルテルのミケル・ニエベでしょうね。初めてのツール参加で、モンヴァントゥでコンタとホアキンを押さえての3位です。チーム存亡の危機にあるエウスカルテルのことを考えれば、彼は良いアピールになったのではないでしょうか。

今日の休息日を挟んで、来週からはアルプスの連戦となりますね。第17ステージの山岳TTは標高1200mの山岳が2つ控えている、けっこう頭の悪い厳しいコースです。ここで、ほぼ勝負が決しそうです。コンタドールのあの軽やかなダンシングの復活を見たいなあ。

さて、本日のおまけ翻訳は、ベルキンのモレマとテンダム。そして、不遇のチャンプ、カデル・エヴァンスです。

総合2位のバウク・モレマ(オランダ、ベルキンプロサイクリング)

ここまでがんばるべきだったかどうか、わからない。最後の10kmは、本当にきつかった。ローレンスはとても強くて、しっかり仕事をしてくれた。本当に助かった。登りのあいだに少しリードが広がったけど、最終的に総合2位を維持できた。今日は死力を尽くす必要があった。でも、総合2位にいるには、それだけの痛みが伴うものだと思う。

総合5位のローレンス・テンダム(オランダ、ベルキンプロサイクリング)

今日はバウクをしっかりアシストできて満足だ。ふたりとも総合成績の上位を防衛できたことも満足している。モンヴァントゥーでは手応えを感じていた。残念ながら、フルームには付いていけなかったけど、驚くには値しないと思う。この1年というもの、彼はあまりにも強い。

コメント出典
http://www.teambelkin.com/teamnews/tdf-quotes-following-stage--1085

総合16位・ステージ31位のカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)

なにも言えない。自分の望みの順位からもほど遠く、困難ばかりだ。今日は好調なままスタートできた。スタートしてから少し疲れてたが、上りが始まる前にはすでに消耗してしまっていた。山岳が始まる前の段階ですでに消耗している場合は、大きな成果を期待するのは難しい。登坂をするにつれて、次第に不調になっていった。集団からも脱落して、かなりモチベーションも下がってしまった。

コメント出典
http://www.bmcracingteam.com/index.php?id=115&tx_ttnews%5Byear%5D=2013&tx_ttnews%5Bmonth%5D=07&tx_ttnews%5Bday%5D=14&tx_ttnews%5Btt_news%5D=1824&cHash=774e6cb525a976343b1a48e04d844e07


2013/07/14

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 第14ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/112351



【覚書】昨日の第13ステージとちがって、逃げが容認される落ち着いたステージでした。昨日の疲れもあるでしょうし、第15ステージのモンヴァントゥーの頂上ゴールに備える意味もあるのでしょう。コースプロファイルとしては、新城選手が得意とするような地形でした。本当にケガが悔やまれます。本ステージで注目すべきは、やっぱりフォイクトの逃げでしょうか。41歳で、あの逃げっぷり。素晴らしかった。

うまく逃げたものの、最後の直線がかなり長くて、意外に失速していく選手が多かったですね。で、オメガファーマ・クイックステップの2連勝となりました。今大会、けっこう調子良いですね。さて、本日のオマケ翻訳は、小集団スプリントで届かなかったアルバジーニ君です。

ステージ2位のミハエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・グリーンエッジ)

(終盤の残り25kmくらいでの)アタック合戦が始まったときは、誰もチームメイトがいなかったので、とてもハードだった。最初にぼくがアタックしたのは、逃げ集団を小さくできると思ったからだ。

ジュリアン・シモン(フランス、ソジャサン)の追走は、ぼくに任されてはいなかった。ぼくは後ろの集団のコントロールに集中していた。だから、彼を追わなくてもよかった。彼は本当に強力に走っていた。間一髪で、ぼくたち全員がアタックを繰り返して、彼を吸収できた。

最後の直線は向かい風が強かった。ぼくの飛び出しは早すぎた。風がなければ、完璧なタイミングだったと思う。本当に早すぎるタイミングだった。

コメント出典
http://www.greenedgecycling.com/news/oh-so-close-for-michael-albasini-in-lyon



2013/07/13

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 第13ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/112684




【覚書】ツール史上でも、けっこう伝説となった平坦区間じゃないでしょうか。海岸線でもないごく普通の平坦コースだと思ったら、これですよ。ツールがなにがあるかわからないを堪能いたしました。

ということで、本日はCW本誌のほうのコメントはステージ優勝と4賞の各5名、そして総合勢で大きくタイムを詰めたもの3名、そして大きくタイムを落とした師匠の1名の計9名という大きなコメントになっております。

さて本日のコメントの見所は、バルベルデです。相当な遺恨となって、今後のツールの表彰台に影響しそうです。とくに次の3カ所に注目です。

全チームが止まって、ぼくが復帰するのを待ってくれていて、ぼくたちもギャップを埋めようとがんばった。でも、ベルキンやユーロップカーといったチームが状況を困難にした。
チームとして決定すれば、ぼくたちは彼をアシストすることになる。
だけど、ぼくたちは誰かを妨害して、最終日のポディウムに影響を与えるというチーム戦略をとることもありうる。


これによって、モビスターは来週のアルプス山岳ステージの連戦で、以下の3つの戦略をとる可能性が出てきました。

  • 素直にクインターナの総合上位入賞と新人賞獲得のアシストをする
  • ポディウムへの影響1:ベルキンの総合入賞を阻止
  • ポディウムへの影響2:ユーロップカーのローランの山岳賞阻止


また、総合リーダーの座についても、スカイがアシスト勢の脱落でチームとしての総合力はかなり下がっております。このなかでフルームがどうやって戦っていくのかも見物です。

翻って、すでに本決まりしつつあったと思われるツール・ド・フランス100回記念大会ですが、ここにきての大番狂わせで、堅牢と思われていたフルームの勝利が揺らぎ始めました。あわせて、タレ具合に関しては人後に落ちないとまでいわせた、老獪なバルベルデ師匠による各方面への遺恨。来週の山岳ステージはgdgdになること盛り上がること必至ですね。

ということで、本日のCW本誌は今後の訳者となるべき選手たちのコメントを取りそろえて、過去最大級のボリュームでお送りしました。よって、本日は朝から燃え尽きてしまったので、こちらでのオマケコメントはないです :) お時間ありましたら、ぜひ本誌コメントを読んで、いろいろとドラマを想像してください!

Vive le Tour!(訳:ビブショーツでツール・ド・フランスを見ようぜ!)

2013/07/12

【翻訳】ツール・ド・フランス2013 第12ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/112351




【覚書】フレチャ、絶好調なんじゃないでしょうか。けっこう逃げらっしゃいますし。スプリントはキッテルが制して、通算3勝目を達成。絶好調ですね。昨日はゴスだと思っていたのですが、最初の落車でタフトを失い、次の落車で詰まってしまうというかわいそうな事態でした。グリーンエッジは、リードアウト役のインピーががんばって6位に入っておりました。また、このところ連携がうまくいかないといわれていたオメガファーマ・クイックステップですが、昨日はしっかりとステーグマンがカヴを発射できた模様。そのマッチアップをキッテルが下したということで、スプリンターたちのあいだでも存在感が増しているんでしょうね。

さて、最後の落車では新城選手が巻き込まれてしまったようです。メカに手を突っ込んでしまい切ってしまったとのこと。第13ステージで逃げる気だったようで、ちょっと残念ですね。

で、今日のおまけ翻訳は2つの落車で勝機を失ってしまったオリカ・グリーンエッジのマシュー・ホワイト監督。その不運の弁をどうぞ。

2つの落車について語るマシュー・ホワイト監督(オリカ・グリーンエッジ)

今日のプランはゴッシー[マシュー・ゴス(オーストラリア)]を残り数kmで可能な限りサポートすることだった。途中までは、かなりうまくいっていた。スヴェイン・タフト(カナダ)がプロトンの先頭でラウンドバウトを迂回するときに落車してしまい、次の落車でゴッシーが捕まってしまい、結果として集団から離れてしまった。

ダリル・インピー(南アフリカ)は落車に巻き込まれずに前のほうにいた。彼は無理矢理スプリントに絡んで、なんとかステージ6位に滑り込んだ。

(今日のレース展開について)ファースト・アタックが決まるまでは時間がかかった。それ以降はよくコントロールされたレースだった。今日のステージの大半は横風と追い風が強く、この天候のおかげで集団のペースが速かった。

(タフトの落車は)実際よりも悪く見えた。スヴェイン・タフトはちょっとした皮膚とヒジをかなり擦りむいたようだが、あとは大丈夫なようだ。

残り2.4kmの落車については、誰も巻き込まれることがなかったのは運が良かった。ゴッシーは落車の近くにいて、他の数名の選手が落車で止まってしまったが、誰も地面に倒れることはなかった。

ステージの終盤が集団スプリントになる日ほど、思いがけないことが起きるものだ。明日はスプリント・トレインにとって最後のチャンスのひとつだ。ステージ優勝を引き寄せたい。

コメント出典
http://www.greenedgecycling.com/news/late-race-crash-mars-field-sprint-in-tours




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