2013/08/30

【翻訳】ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第6ステージ 選手コメント[cyclowired]

http://www.cyclowired.jp/?q=node/115747



【覚書】ドイツ、脅威のメカニズム、トニ・マルティンでしたね。失速してステージ7位だったので、本当にあと僅かというタイミングでした。惜しかった! 前日のステージでアルノー・クーテル(フランス、FDJ.fr)が「スプリンターがいないチームはスプリントステージでは逃げて勝つ以外の方法がない(大意)」と語っていたのですが、それが証明されそうなステージでした。

そして、そのクーテルのコメントでは「背後からトニ・マルティンが集団を率いて迫っていた」と言っているわけですが、第6ステージではそのトニ・マルティンが逃げ、背後からもうひとりのTTマシン、カンチェラーラが集団を鬼牽きする状況で、いろいろと重なるものがあっておかしかったです。

本日の注目コメントは、やはりトニ・マルティンです。あれだけの逃げだったので、展開や気持ちを語っているチーム公式リリースのほうのコメントを採用しました。本人としても、ああなるとは思わなかったみたいですね。

あと、本日の「おまえがいうな」は、やはりカンチェでしょうか。終盤のスプリントは、各チームともコントロールを失っていて混戦模様だったようです。が、下記に示すリケーゼのコメントにあるように、トニ・マルティンを追いかけるために、カンチェラーラが鬼牽きした結果、集団がかなり疲弊してしまっていた模様。それもあって、ちょっと変わった結果になったようですね。

ということで、本日のオマケ翻訳は、チーム公式リリースのほうのリケーゼのコメントです。勝利まであとわずかの繰り返しなので、今日の第7ステージでそろそろ……という感じでしょうか。

第5ステージに続いてステージ2位のマキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、ランプレ・メリダ)

今日は本当に調子が良かった。昨日よりも良かった。今日のスプリントはちょっと特別だった。難易度の高いランドバウト(ロータリー)やカーブが連続していたので、集団はずっと一列棒状だったけど、トニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)が最後まで粘ったおかげで緊急事態になった。あの粘りには誰もが本当に驚いていた。それで、ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・レオパード)が先頭に立って集団を牽いて、最後の緩い勾配のストレートでのスプリント勝負になった。

カンチェラーラの鬼牽きのおかげでマルティンとの差が縮んだけど、あそこで体力をかなり消耗した。スプリント勝負の段階でもうガス欠になっていたことを白状しておきたい。着順が明かになって、ぼくやタイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・シャープ)とは異なるタイプの選手が1位になっていた。今日の優勝に必要だった脚質の違いがよくわかる結果だといえる。

こう何度も目前で勝利が消えてしまうことにイラだってはいる。でも、同時に今回のブエルタでは、自分がベストな状態で他のスプリンターたちと勝負できていることは満足している。明日からはまたがんばりたい。優勝への手応えは感じている。

コメント出典
http://www.teamlampremerida.com/en/2013/08/vuelta-6-tappa-richeze-secondo-ma-primo-dei-velocisti/

zenback