2013/03/18

【予習】Voltaことカタルーニャ一周のコースプロファイルが頭がおかしい件について

今日から始まるUCIワールドツアーのレース、VoltaことVolta Ciclista a Catalunya(カタルーニャ一周)を予習しようと公式サイトとかをチェックしていたら、コースプロファイルがあまりにアレすぎておかしかったので、この込み上げるおかしさを共有すべく、ここにご報告します。


第1ステージです。Calella → Calella 159 kmですが、レース開始直後の40kmにいきなり1級山岳の山頂となります。というか、いきなり登坂から始まることから、このレースの特質を彷彿とさせます。


第2ステージ。Girona → Banyolesの161 km。普通の山岳ステージの序盤といった感じです。ただし「s.i.」と「s.l.」の表記に注目して下さい。これ、たぶんポイントです。どうも平地にあったり下りにあったり、山岳への登り口にあったりします。第1ステージでもそうでした。気のせいじゃありません。


第3ステージ。Vidreres → Vallter 2000 (Setcases)の180 km。 前日が普通の山岳ステージの序盤と思って、気を抜くと3日めにして超級の上りゴールという修羅場を迎えます。山頂にポイントを儲ける気配りも忘れません。


第4ステージはLlanars (Vall de Camprodon) → Port Ainé (Pallars Sobirà-Rialp)の118 km。お、短いと思わせていますが、超級を越えて、超級上りゴールというプロファイル。80km地点にある2級山岳が、その前の1級山岳より標高が高いところにあるのも目が離せません。やっと越えたと思ったら「あとちょっとだけ続くんじゃ」みたいな感じでしょうか。


第5ステージ。Rialp → Lleidaの157 km。やっとまとな山岳ステージのコースプロファイル。前日までが熾烈なプロファイルだっただけに、まともになっただけで楽になったわけではないと思えます。が、たぶん、この日はスプリントステージになるんでしょうか。s.i.が下りに2箇所あるのが注目ポイントです。


第6ステージ。Almacelles → Vallsの179 km。最終ステージ前です。これも普通といえば普通なんですが、1級山岳の山頂は1000mあります。念のため。あと、各ステージに「Tour 100」のポイントがあります。これ、今年でツール・ド・フランスが100回記念大会になるのを記念しての特別賞ポイントだそうです。理由は後述。


第7ステージ。El Vendrell → Barcelonaの122 km。見てください! 最後の周回コースを3級山岳を8周するとか頭おかしいですよ、カテジナさん!! 締めに相応しいコースプロファイルだと思います。


以上がコースプロファイルで、まさに山山山山山山山……といったステージレースです。参戦するホアキンが意欲を見せているのも理解できます。あと、なにげバルベルデ師匠もいたり、ウィギンズもいたりで、けっこうおもしろいステージレースになりそうです。

前述した「Tour 100賞」ですが、カタルーニャ一周は世界で三番目に古いレースだそうです。今年はツール・ド・フランスが100回大会、ジロ・デ・イタリアが96回大会、このカタルーニャ一周が93回大会とのこと。同じ古株のレースとして、ツールに敬意を表してとのこと。なんとなく上から目線……。

参加チームの紹介に公式サイトのリンクを貼ろうと思ってチェックしたら、公式サイトが落ちておりますな。さすがカタルーニャw steephill.tvさんの特集ページが手際よくまとまっているのでリンクを貼っておきます。スタートリストなどのご参考にどうぞ。

参考ポインタ

【翻訳】ミラノ〜サンレモ 2013 選手コメント [更新]

http://www.teammtnqhubeka.com/?news=ciolek-wins-first-major-classic-milan-sanremo
3/17開催のミラノ〜サンレモ2013は積雪のため途中の山岳がニュートラル扱いとなり、選手たちはチームバスで移動するなど波乱に満ちた大会だった。ゴールを制したのは、今年誕生した南アフリカのプロコンチネンタルチームに所属するゲラルド・チオレック(ドイツ、MTNキュベカ)。最終局面でライバルをうまく利用した見事な頭脳戦だった。2位はペーター・サガン(スロバキア、キャノンデールプロサイクリング)、3位はファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・レオパード)。最近、小集団スプリントに意欲を見せていたシルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファーマ・クイックステップ)は4位で、表彰台に届かなかった。(2013-03-18 5:29更新:サガン、カンチェラーラ、シャヴァネル、カヴェンディッシュのコメントを追加/2013-03-18 14:41:チオレックのコメントを追加)


●優勝したゲラルド・チオレック(ドイツ、MTNキュベカ)

本当に信じられない。teammtnqhubekaに感謝したい。言葉にならない……
コメント出典:本人のツイート(下記)
https://twitter.com/GeraldCiolek/status/313346568499650560

信じられない。ぼくたちが優勝するなんて信じられない。驚くべき一日だ。ぼくたちのチームは今回は単にワイルドカードでの参戦しただけだったけど、表彰台にトロフィーと共に立っていた。素晴らしい。ポッジオでは、すぐれた選手たちに付いていかざるを得ないだろうと読んでいた。そして、まったくその通りになった。

このチームを選んだとき、誰もがぼくが単なるプロ・コンチネンタル・チームに移籍する理由を不思議がって、信じてもらえなかった。このチームのコーチやスタッフは、とてもプロフェッショナルだ。選手たちのケアをここまで徹底するチームは見たことがなかった。このチームのために勝てて、うれしい。
コメント出典
http://www.teammtnqhubeka.com/?news=ciolek-wins-first-major-classic-milan-sanremo


●2位のペーター・サガン(スロバキア、キャノンデールプロサイクリング)「両脚がもたなかった」

おそらく今日は、ぼくの日ではなかった。いろんなレースで勝ったり負けたりしているけど、いつもやってみないとわからない。今日は、ぼくの最初の目標でもある、クラシックシーズの初戦だった。自分なりの目標は達成できたし、次のレースに向けての良い兆しも掴めた。

今日は本当に奇妙なレースだった。ひどく寒かったし、雪や雨も降るし、それからバスでの移動もあった。チオレックが優勝したのは、本当に驚いた。でも、サンレモはこういうレースだ。優勝候補者が勝つと思っていたら、そうじゃない選手が勝ってしまう。ゴール近くでは、ぼくはカンチェラーラの動きに備えて、ぼくのほうが速いからと思っていた。集団のことは見くびっていた。それで早めにもがいたので、両脚にツケがまわった。スプリントするのが早過ぎたので、両脚がもたなかった。とてもガッカリしているけど、これも経験のうちだ。ミラノのような伝統あるクラシックで2位の成績は、悪くはない。
コメント出典
http://www.cannondaleprocycling.com/second-post-for-peter-sagan-at-milan-sanremo/


●3位のファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・レオパード)「誰もがヒーローだ」

奇妙なレースだった。補給ポイントに入る前には、リタイヤしようかと思うほど凍えていた。チームカーまで下がってグローブを交換したときに、チームカーからやる気をもらったので、走り続けることができた。

チームメイトたちの仕事はとても素晴らしかった。彼らは戦士だった。今日のレースをこんなに良い成績で終えられるとは思ってなかった。今日はイヤな瞬間が何度もあったけど、3位だったので満足している。本当に完走できたことに満足している。優勝したのはチオレックだけど、今日は誰もがヒーローだ。

本来のミラノ〜サンレモは昨日の練習のときにような太陽の光とともにスタートして、このサンレモに到着する。途中にチームバスで移動するために中断するなんてしない。だから、今日はおかしな日だと思う。このところ、たくさんのレースが雪のせいで中止になる経験をしている。今日は雪のせいでトルキーノまでチームバスで移動しなければならなかった。今日は何度もトラブルがあった。大きなトラブルは再スタート後にしっかりと補給できなかったことだ。チームバスのなかでは眠くて仕方なかったけど、寝ることは無理だった。今朝のミーティングで、チームのエースになることが決まったから、このレースを終えたかったからだ。今日は全員が素晴らしい仕事をしてくれた。家に戻ったら、全員が今日の勝者といってもいい。
コメント出典
http://www.radioshackleopardtrek.com/news/cancellara-everyone-hero-today


●4位のシルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファーマ・クイックステップ)「ワールドツアー1位に驚いている」

本当にハードなレースだった。とても展開が速かったし、中断して再スタートしたりで、本当に奇妙だった。今朝のスタート段階では、本当にやる気に満ちていたけど、再スタートのときにはやる気が下がっていた。でも、自転車にまたがったら、再びプレッシャーを感じて、すぐにやる気が出た。

今日は両脚の調子もすごく良かった。ただ、ポッジオの最後のところで、両脚が攣るトラブルがあった。そのせいでペダルを踏むのが本当に大変だった。でも、選手全員が同じようなトラブルを抱えているはずだと考えた。今日は誰もが限界まで追い込んで、これ以上は無理だというところまで来ていた。

ゴールでは少し早めにスプリントをスタートした。そのときは両脚はもうガス欠状態だった。それでもOKだ。4位に入れた。ミラノ〜サンレモでの優勝まであとわずかなところまで行って、勝てなかったのは、ほろ苦く感じる。少しがっかりはしているけど、同時にしっかり仕事できたとも感じている。先週までに、しっかり走りこんだことが結果に出ていることがわかった。それで満足だ。

それから、自分がワールドツアー・ランキングの1位なのも驚いた。とても素晴らしくて、興奮している。これは初めての経験だ。レースを終えてシャワーを浴びた後にでも、わずか1週間だろうけど世界1位の座にある悪くない気持ちを噛みしめたい。

自分のキャリアを考えて、現時点でここまで達成できたことに満足している。とても好調だし、自分の仕事と自転車に乗ることが好きだ。今後の予定としては、金曜日に次のワールドツアーレースであるE3プライス・ハレルベケに出場する予定だ。そこでもベストを尽くしたい。ぼくたちのチームは強力だし、次のレースで優勝できるようにチームとしてベストを尽くすつもりだ。

レースがニュートラルになっていたあいだは、ぼくは寝ていた。寝て快復しようとした。それから、今日は完走した選手たち全員が、ちょっとしたヒーローだと思う。今日のコンディションは本当に熾烈だった。しっかり完走できたことに満足している。
コメント出典
http://www.omegapharma-quickstep.com/en/news/show/milano-sanremo-chavanel-4th-after-playing-protagonist-despite-extreme-conditions-leads-worldtour/1122


●9位のマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ)「チオレックはライバルのひとり」

寒かったけど、大丈夫だった。再スタートでもう一度同じ気持ちで自転車に乗るのは簡単じゃなかった。でも、これは一緒に走った選手全員が同じ気持ちだったはずだ。ぼくが走り続けられた理由は、ミラノ〜サンレモで優勝する可能性があったからだ。チームとして走り始めて、全員が全力を出した。ぼくはチームメイト全員からアシストしてもらった。シャヴァネルもアシストしてくれた。つまり、ぼくたちには前もって作戦を練っていた。結果として優勝には結びつかなかったけど、シャヴァネルを上位に送り込めただけでも満足だ。チオレックの優勝は驚きはしない。彼はU23の世界選手権でチャンピオンにもなっているし、有能なライバルのひとりとして認識している。今年、彼は見事に復活した。彼が優勝したレースの数は少ないけど、優勝するだけの資質はある。彼は本当にすごい選手だ。彼の勝利を祝福したい。
コメント出典
http://www.omegapharma-quickstep.com/en/news/show/milano-sanremo-chavanel-4th-after-playing-protagonist-despite-extreme-conditions-leads-worldtour/1122

レース雑感:コース途中でニュートラル扱いとなり、Jスポーツでの放送開始時間とチームバスでの移動時間が重なってしまうという不運。と、思いきや、その時間を利用して、ティレノ〜アドリアティコの全ステージハイライトを流してくれる粋なはからいがうれしかったのですよ。再スタートしたレースは残り20kmのボッジオあたりからが、やはり盛り上がりました。最後の最後の駆け引きもおもしろかったし、あまり表情を出さないサガンが悔しがるなど見物でありました。

  • ミラノ〜サンレモ 2013 リザルト
    • 1位:ゲラルド・チオレック(ドイツ、MTNキュベカ) 5:37:20
    • 2位:ペーター・サガン(スロバキア、キャノンデールプロサイクリング) ST
    • 3位:ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・レオパード) ST
      • 4位:シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファーマ・クイックステップ) ST
      • 5位:ルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ) ST
      • 6位:イアン・スタナード(イギリス、スカイプロサイクリング) ST
      • 7位:テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム) ST
      • 8位:アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ) + 0:00:14
      • 9位:マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ)
      • 10位:ベルンハルト・アイゼル(オーストリア、スカイプロサイクリング)


    ▼本日のQhubeka:Qhubeka!
     B0002GN55Y

    2013/03/13

    【翻訳】ティレノ〜アドリアティコ2013 第7ステージ 選手コメント[更新]

    http://www.gazzetta.it/Speciali/TirrenoAdriatico/it/?lang=it&t=01

    3/12に開催されたティレノ〜アドリアティコ最終日の第7ステージは、サン・ベネデット・デル・トロントでの9.2キロの個人タイムトライアル。ステージを制したのはTT世界チャンピオンのトニ・マルティン(ドイツ、オメガファルマ・クイックステップ)。総合優勝はヴィンツェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)が飾った。山岳賞はダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・メリダ)、ポイント賞はアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ)、新人賞はミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)となった。(2013-03-13 15:15更新:フルームとホアキンのコメントを追加)


    ●ステージ優勝のトニ・マルティン(ドイツ、オメガファルマ・クイックステップ)

    本当のタイムトライアルは、ここから始まるといった感じのコースだった。

    ぼくはもっと長距離の20〜50キロのコースほうが好きだ。でも、このコースもかなり良い。それほどテクニカルでもないから。コースも良かったし、天候にも恵まれて、雨も降らなくてラッキーだった。なにもかも本当に恵まれていた。最終的にタイムを競うことになるのは、ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・レオパード・トレック)かアドリアーノ・マローリ(イタリア、ランプレ・メリダ)と思っていた。でも、この結果でOKだ。優勝できて、とても満足している。今日のステージ優勝で自分のタイムトライアルのコンディションが良好だと示せたし、今シーズンのやる気が高まった。

    今日が楽しみだった。ここで勝てて、とても満足だ。ティレノ〜アドリアティコは、今回が初めての参加だ。このレースが本当に好きになった。1週間にかけて試練が続くので、コンディションを調整するのにちょうど良い。タイムトライアルじゃないステージでは、日ごとにパフォーマンスが向上していった。山岳コースではまだまだ改善の余地があるものの、まだまだシーズン序盤だ。ともあれ、今日はこのステージで優勝できて満足だ。それにチームメイトのミカル・クヴィアトコウスキーも総合成績で上位に付けて、良かった。この1週間はチームにとっても良かった。とくに2つにタイムトライアルに勝てたし。

    チームの雰囲気はとても良好だ。チームの全員が全力でサポートしてくれるのを感じる——選手やスタッフ、メカニック、マッサー、スポーツ・ディレクター、本当にみんながサポートしてくれる。このチームの一員なのが、とても幸せだし、誇りに思う。ぼくたちは自分らをお互いに限界まで高め合ったいると信じているし、そう感じている。だからチームメイトの誰かの勝利は、チーム全体の勝利だ。そういう勝利が更なるパワーを与えてくれるし、みんなを勇気づける。勝利にはそれ以上の価値があると、ぼくは信じている。 
    コメント出典
    http://www.omegapharma-quickstep.com/en/news/show/tirreno-adriatico-stage-7-tony-martin-wins-tirreno-tt-kwiatkowski-wins-white-jersey/1115


    総合優勝のヴィンツェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)

    この総合優勝は、2回目になるけど、とてもうれしい。去年より良い。このような表彰台にのぼるだけの素質を持った選手たちと一緒にいるのは、とても気持ちが良い。

    今シーズン、アスタナ・プロ・チームへの移籍後の練習は、ぼくにとってはかなり効果があった。自分の目標へ向かって着実に前進できるように集中できている。5月のジロ・デ・イタリアに向けて、週単位でじっくり向上させていきたい。

    スペシャライズド・レーシングのスタッフたちのサポートも充分だった。タイムトライアル用のバイクを、最適で快適なフィッティングを見つけ出してくれた。このShivは高速だし剛性もある。アルゼンチンのツール・ド・サンルイスや今日のステージなど、今シーズンのタイムトライアルで、だんだん良くなっている。ジロに出るころには、勝利に向けてしっかり作戦を練るので、個人タイムトライアルでもっと果敢に攻める方法が見つかっていると思う。
    コメント出典
    http://proteam-astana.com/en/news/tirreno-adriatico-results-stage-seven


    山岳賞のダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・メリダ)

    山岳賞を獲得できてうれしい。この数日の成果が報われた。昨日のステージは、アタックして良い逃げグループに入ることができた。ただ、その逃げグループがあまりアドバンテージを持たなかったのが残念だ。自分では満足はしている。ロードレースファンにサービスもできたし、チームや自分自身にもメリットはあった。それにコンディションが良くなってきているのもわかった。
    コメント出典
    http://www.teamlampremerida.com/en/2013/03/tirreno-adriatico-cunego-in-maglia-verde-niemiec-8-in-classifica/


    ○新人賞・総合4位の:ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)

    できるだけのことはやった——でも、正直にいうと、今週は少し精神的にも疲れてしまった。

    この大会は、そんなに簡単なものじゃなかった。これからもずっと覚えておきたい大会だ。素晴らしかったのは、自分をサポートしてくれるチームメイトたちが周囲にいてくれたことだ。もしかしたら、もっとうまくできたかもしれないけど、今は世界でも屈指の3人の選手に続いて総合4位に付けたことを素直に喜びたい。このような大会での、ぼく自身の役割については不満はない。いまは満足しているし、次のレースも意欲をもって挑みたい。
    コメント出典
    http://www.omegapharma-quickstep.com/en/news/show/tirreno-adriatico-stage-7-tony-martin-wins-tirreno-tt-kwiatkowski-wins-white-jersey/1115


    ●総合2位のクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)

    少し早めにシーズンインしたかった。

    冬のトレーニングは着実に成果があった。まったく病気もせずトラブルもなく、今シーズンに向かうことができた。

    今のぼくがベストな状態にあることは言うまでもない。でも、3月に向けてもっと調整すべきだった。今のぼくが出した結果は、どんなものであれ、ツールへの途中経過でしかないし、かならず自分のためになるものだ。それに自分が適切の方向へ進んでいるという着実な示唆でもある。
    コメント出典
    http://www.teamsky.com/article/0,27290,17553_8559842,00.html


    ●総合5位のホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)

    ほんの2秒差で表彰台を逃してしまって残念だ。後半のステージだけなら、表彰台に乗れるだけの走りはしたと思う。ともかく、しっかりステージ優勝できたし、この大会の後半には調子を高いレベルで維持できた。後悔するとすれば、初日のチームTTくらい。あそこで10秒は稼げたと思う。今後は数日ほど休息してから、カタルーニャ一周に出場する予定だ。今度こそ総合優勝を狙うよ。
    コメント出典
    http://www.katushateam.com/2013/03/tirreno-adriatico-joaquim-rodriguez-is-5th-in-final-classification/


    レース雑感:最終日に表彰台を失ってしまったプリト。総合3〜5位が1秒差ってのはすごいです。しかし、この結果を見るとプリトはTTをこなせるほどうまくなったんですね。グランツールでの活躍も期待したいです。あと、ミカル・クヴィアトコウスキーは読みにくいなーと言ってたら、愛称が「カワサキ」であることを教えてもらいました。今後は川崎ミカル君として応援したいと思います。その他の選手コメントは、できたら後ほど追加します。


    • ティレノ〜アドリアティコ2013 第7ステージリザルト
      • ステージ優勝:トニ・マルティン(ドイツ、オメガファルマ・クイックステップ)
      • 総合1位:ヴィンツェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ) 28.08'17
        • 総合2位:クリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング) + 0'23
        • 総合3位:アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ) + 0'52
        • 総合4位:ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ) + 0'53
        • 総合5位:ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) + 0'54
      • 山岳賞:ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・メリダ)
      • ポイント賞:アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ)
      • 新人賞:ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)


    ▼本日のニーバリ:Cycle Sport [UK] January 2013 (単号)
     B00AH4N90C

    2013/03/12

    【翻訳】ティレノ〜アドリアティコ2013 第6ステージ 選手コメント

    http://www.cannondaleprocycling.com/relentless-peter-sagan-one-two-at-the-tirreno-adriatico/

    3/11開催の第6ステージは、ポルト・サンテルピディオ〜ポルト・サンテルピディオ区間の209キロ。荒天かつアップダウンが激しく難度の高いステージとなった。ゴールを制したのは、今年のティレノ2勝目となるペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)。また、サガンと一緒に逃げたヴィンツェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)が逆転して総合1位となり、総合2位のクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)に34秒の差を付けた。総合3位はトップと37秒差のホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)。また、山岳賞はダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・メリダ)に移った。(2013-03-12 12:17更新:人知れずミスを訂正


    ●ティレノ2勝目のペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)

    勝つには難しい日だった。

    今朝の時点では調子も良くなかった。ここ数日の疲れもあった。今日のステージはスタートからハードだった。レースの序盤のうちは、あまり体力を使わないようにしていたら、だんだん良くなってきた。結果が出せそうな絶好の機会だと思ったので、チームメイトたちと集団の前に出ることにした。そしてチームメイトたちが、しっかりと逃げ集団を捉えてくれた。

    ニーバリがアタックしたときは、良いチャンスが来た思った。彼とは3年前に一緒のチームでレースをしていたから、仲も良かったし、お互いに助け合えると思った。彼がいなかったら、今日の逃げがうまく行ったとは思わない。ぼくと彼ともに満足いく結果になった。あの勇気ある行動はリーダージャージを着るにふさわしいよ。

    (ゴール時のガッツーポーズで上腕二頭筋にキスしたことについて)今日は、両脚だけじゃなく両腕も必要だった。斜度が30%を越える登坂もあって、両腕を使ってリズムを維持しながら仕事する必要があった。だから、ぼくの両腕は公の場で感謝するのにふさわしかった。
    コメント出典
    http://www.cannondaleprocycling.com/relentless-peter-sagan-one-two-at-the-tirreno-adriatico/


    総合1位:ヴィンツェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ) 27.57'26

    サンルイス(ツール・ド・サンルイス)よりもオマーン(ツアー・オブ・オマーン)よりもハードだった。とくに昨日と今日のステージは。2013年のティレノ〜アドリアティコで、もっとも過酷な日を終えることができた。

    雨が降り始めたときは感謝した。ぼくは濡れた路面で冷たい天気のコンディションが得意な選手だ。それに今日はチーム戦術を展開するのが難しいコースだったからだ。最終的には適切な場所で適切なタイミングでアタックを仕掛ける展開になるだろうと思った。

    今日使ったバイクは、このコースに向けて完璧にセッティングされていた。チームのメカニックやスタッフには感謝している。彼らは、ぼくたち全員が今日のコースを安全で快適に走れるように準備してくれた。明日の9キロのタイムトライアルでは、青い総合ジャージを着て走ることになる。それを守ったままゴールした。今日はタイムを稼げた。でも、まだ明日の仕事が残っている。
    コメント出典
    http://proteam-astana.com/en/news/tirreno-adriatico-results-stage-six


    • ティレノ〜アドリアティコ2013 第6ステージリザルト
      • ステージ優勝:ペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)
      • 総合1位:ヴィンツェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ) 27.57'26
        • 総合2位:クリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング) + 0'34
        • 総合3位:ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) + 0'37
      • 山岳賞:ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・メリダ)
      • ポイント賞:アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ)
      • 新新人賞:ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)

    ▼本日の「上腕二頭筋」:超兄貴 ~「聖なるプロテイン伝説」~
     B0000C0SSL

    【翻訳】ティレノ〜アドリアティコ2013 第5ステージ 選手コメント

    http://www.katushateam.com/2013/03/joaquim-rodriguez-takes-the-first-worldtour-win-for-katusha-in-2013/

    3/10に開催された第5ステージはオルトナ〜キエーティ区間の230キロ。最大斜度20%の山頂ゴールを制したのは、ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)。クリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)がついにマリア・アズーラを獲得。総合2位のアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ)、総合3位のヴィンツェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)とトップ3に優勝候補者がひしめきあう形となった。


    ●ステージ優勝のホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)

    実力を発揮できて満足している。

    今日の勝利は、ぼくにとってもチームにとってもかなり重要だ。今年のワールド・ツアーのレースでの初勝利だからだ。今日のステージの後半と、あの激しい斜度は覚えている。ぼくたちは今日は序盤から最後まで注意深く走った。このキエーティで勝つのはとても難しいとわかっていたからだ。みんな、ぼくがなにかすると期待するからだ。彼らは、ぼくがこういう上りゴールの専門家なのを知ってるからだ。

    明日は長くてタフなステージになるだろう。ぼくたちは、もう総合成績を狙って、これ以上走るつもりはない。ただ良い成績は残そうとは思う。それにチームメイトたちの調子もかなり良い。誰かを逃げ集団に送り込んで、なにかしでかすのもおもしろい。失うものはなにもないから。
    コメント出典
    http://www.katushateam.com/2013/03/joaquim-rodriguez-takes-the-first-worldtour-win-for-katusha-in-2013/

    総合1位のクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング) 

    クヴィアトコウスキーが少し下がったというのを聞いて、少しモチベーションが上がった。でも、正直なところ、もうガス欠になるところだった。

    ぼくたちのチームは、残り45〜50kmの2〜3の山岳でやる気を出して、本気で牽き始めた。そして総合リーダーに何度もプレッシャーをかけた。今日のステージの終盤に、この効果が出て、最後の登坂で彼は脱落し、けっこうな差がつけられるだろうと思った。

    防衛戦は、とても有利な立場だ。

    ぼくはタイム差を稼ぐように走るより、防戦するほうが好きだ。明日は他の選手が、すべてを投げ打つように走ってほしいと思う。明日は天気がだんだんと悪くなっていきそうだ。コースも1日中アップダウンが多くて、ぼくたちにとってもあまり簡単ではない。

    最終日の9.2キロのタイムトライアルが総仕上げになるのだけど、最後の最後までずっと戦うことになるだろう。
    コメント出典
    http://www.teamsky.com/article/0,27290,28563_8554866,00.html


    • ティレノ〜アドリアティコ2013 第5ステージリザルト
      • ステージ優勝:ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)
      • 総合1位:クリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング) 22.11'53
        • 総合2位:アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ) + 0'20
        • 総合3位:ヴィンツェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)  + 0'20
      • 山岳賞:チェザーレ・ベネデッティ(イタリア、ネットアップ・エンデューラ)
      • ポイント賞:アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ)
      • 新人賞:ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)

    ▼本日の「いいのかそれで」:電子葉巻アンティーク [LT-G106] タバコ
     B0095FGCPI

    2013/03/11

    【翻訳】ティレノ〜アドリアティコ2013 第4ステージ 選手コメント

    http://www.teamsky.com/article/0,27290,28563_8552283,00.html

    3/4開催の第4ステージはナルニ〜プラーティ・ディ・ティーボの173キロの区間。ステージを制したのはクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)。ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)が総合1位を獲得し、新人賞をキープした。ヴィンツェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)やアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ)も総合上位に迫っている。


    ●ステージ優勝したクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)

    勝利できて満足している。今日は、ぼくたちにとって本当に良い日だった。最終的には、自力で風のなかを1キロ進むことになったけど、本当にゆりかごみたいに快適に走れた。山岳の登りでは、リゴベルト・ウランやセルジオルイス・エナオモントーヤ、ダリオダヴィデ・チオーニといった選手と一緒にいたので、ニーバリやコンタドールがアタックしたときに、彼らに牽いてもらうことができて、とても快適だった。

    山頂付近では全員が疲れ切っているしていると思っていた。最後の1キロは、ぼくの余力も少ししかなくて、今日1日チームメイトが仕事をしてくれた分だけ、わずかに余裕があった。

    今後は熾烈なレースになるだろう。ミカル・クヴィアトコウスキーが総合リーダーなのは驚くかもしれないけど、彼は自分が好調で、総合リーダーの座に付くのにふさわしいことを、しっかりと証明している。彼から奪い取るのは難しそうだが、あせらずにじっくりと(総合1位を)獲得するつもりだ。できるだけのことはやる。

    パリ〜ニース組が(第5ステージでリッチー・ポルトの優勝で)結果を出した瞬間に、こっち側のチームもとても勢いがついた。ものすごく活気づいて、ぼくもやらなきゃと思った。本当にすごい感情がわき起こって、士気が高まった。昨日のパリ〜ニースでしっかり仕事をした選手たちの映像を見て、ぼくたち全員のモチベーションも高まった。それで、今日は結果を出せた。
    コメント出典
    http://www.teamsky.com/article/0,27290,28563_8552283,00.html


    総合1位・新人賞のミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)

    ティレノ〜アドリアティコは、今シーズン序盤の目標のひとつだった。でも、今日リーダージャージを着るなんてことは想像してなかった。

    ここにはコンタドールやフルーム、ニーバリといった蒼々たるチャンピオンたちがいる。今日まで彼らと並ぶことになるなんて信じられなかった。でも、チームメイトたちが第1ステージから今日まで素晴らしい仕事をしてくれたおかげで、自分自身を信じられたし、最後の登りでベストを尽くして、ぼくたちのチームのためにリーダージャージをキープすることができた。

    明日は、かなりハードなステージになる。今日までは、すべてがうまく行っていた。

    ぼくが何を期待されているかはわからない。でも、ベストを尽くして、このジャージをキープしてみようと思う。チームメイトたちもかなりアシストしてくれるだろうから、明日、あるいは明後日は、それほどタイムを失わなくて済むと思う。今回のぼくの目標は、新人賞の白いジャージだ。ぼくの専門はタイムトライアルなので、最終日には数秒ほど稼ぎたいと思う。強力な選手が大勢いるけど、自分たちの目標を達成するまでは、できるだけベストを尽くすつもりだ。
    コメント出典
    http://www.omegapharma-quickstep.com/en/news/show/tirreno-adriatico-stage-4-kwiatkowski-takes-maglia-azzurra-on-prati-di-tivo/1109


    • ティレノ〜アドリアティコ2013 第4ステージリザルト
      • ステージ優勝:クリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)
      • 総合1位:ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ) 16.04'59
        • 総合2位:クリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング) + 0'04
        • 総合3位:ヴィンツェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ) + 0'16
      • 山岳賞:フランチェスコ・ファイッリ(イタリア、ヴィーニファンティーニ)
      • ポイント賞:マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファルマ・クイックステップ)
      • 新人賞:ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)

    ▼本日の「いいのかそれで」:笑う大天使(ミカエル) (第1巻) (白泉社文庫)
     4592883144

    【翻訳】ティレノ〜アドリアティコ2013 第3ステージ 選手コメント

    http://www.cannondaleprocycling.com/peter-sagan-sings-up-on-tirreno-adriatico-claiming-the-third-stage/

    3/8に開催されたティレノ〜アドリアティコ第3ステージは、アレッツォ〜ナルニ・スカロの190キロの区間を走った。ゴールを制したのはペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)。総合1位のマリア・アズーラはマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファルマ・クイックステップ)がキープ。

    ●ステージ優勝したペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)

    今年のワールド・ツアーでの初勝利ができてうれしい。おかげで明日以降のステージに対して、チーム全員がリラックスして挑める。ぼくたちは、このステージの難易度を上げて、他のスプリンターたちを消耗させた。最後の登坂でのチームメイトたちは素晴らしかった。おかげで他の優勝候補者たちは最後のストレートで、そのツケを払うことになった。集団内にいる優秀なスプリンターたちに勝てて、とても満足している。

    今年のティレノでの目的は達したので、あとは毎日の成り行きを見守りたい。明日はモゼールやカルーゾが得意なコースだ。だから、ぼくは少し休もうと思う。彼らが総合上位に居続けるなら、この後のステージでは彼らの総合成績をアシストする準備はできている。

    ——今年の最初のクラシックレース「ミラノ〜サンレモ」について
    まだあと1週間も先のことだから、今の目標はいい形でティレノを終えることだ。ぼくの調子はいいけど、サンレモは不思議なレースだから。
    コメント出典
    http://www.cannondaleprocycling.com/peter-sagan-sings-up-on-tirreno-adriatico-claiming-the-third-stage/

    • ティレノ〜アドリアティコ2013 第3ステージリザルト
      • ステージ優勝:ペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)
      • 総合1位:マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファルマ・クイックステップ) 11.23'08
        • 総合2位:ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ) + 0'07
        • 総合3位:ニキ・テルプストラ(オランダ、オメガファーマ・クイックステップ) + 0'09
      • 山岳賞:チェザーレ・ベネデッティ(イタリア、ネットアップ・エンデューラ)
      • ポイント賞:マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファルマ・クイックステップ)
      • 新人賞:ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)

    ▼本日の「いいのかそれで」:1/9 アクションヒーロービネットシリーズ ハルク (プラスチックモデル塗装済キット)
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    【翻訳】パリ〜ニース2013 第7ステージ 選手コメント(更新)

    http://www.letour.fr/paris-nice/2013/us/stage-7.html

    パリニース最終日はニース市内からエズ峠までの9.6キロの山岳個人タイムトライアル。総合1位のリッチー・ポルト(オーストラリア、スカイプロサイクリング)を32秒差で追うアンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)が、どこまで詰め寄れるかが最大のポイント。リッチー・ポルトが圧倒的なスピードでステージを制し、総合1位としての実力を見せつけた。(2013-03-11 12:51更新:タランスキーとシャヴァネルのコメントを追加、fumyのツイートも埋め込み)


    ステージ優勝・総合1位のリッチー・ポルト(オーストラリア、スカイプロサイクリング)「将来はマイヨ・ジョーヌを」

    ——パリ〜ニースに総合優勝した気持ちは?
    前にも言ったけど、この大会には去年ウィギンズの勝利をアシストした以外に良い印象はない。今回参加して総合優勝できたことが信じられない。実感が沸くまで時間がかかるだろう。

    この2〜3日のあいだ、かなりストレスを感じていたが、本当に理解できない。この登坂コースは知り尽くしているのに。トレーニングで何度も走っているけど、いつも肝心なときに少しプレッシャーを感じてしまう。ぼくやチームメイトの7名にとっては、このパリ〜ニースに参加して総合優勝できて非常に満足している。

    ——この優勝はどういう意味を持つ?
    このレースの歴史は計り知れない。そして、自転車競技の歴史に残る数々のビッグネーム選手たちの脇に、自分の名前を刻むことになる。単なるタスマニア出身の若者には信じられないことだ。このような一週間は初めての体験だ。

    ——自分の将来をどうしたい?
    黄色一色を望む。自分が黄色に身を包まなくても、自分の素晴らしい友人であるウィギンズやフルームをサポートするだけでも満足だ。ぼくは数年のうちにグランツールを狙える実力は示せた。でも、自転車に乗り始めて長くはないし、レースのたびに学んでいる。チームスカイは修行するには最適なチームだ。

    ——7月のレース(ツール・ド・フランス)に狙いを定めている?
    7月(ツール・ド・フランス)のことはまだわからない。来年の5月(ジロ・デ・イタリア)ではマリアローザを狙ってみたいと思う。ツールは世界最大のレースだけど、パリ〜ニースが劣るとは思わない。そのレースで総合優勝できて、ステージ2勝できた。

    ——昨年はウィギンズの総合タイムに4秒足りないだけでしたが。
    そのことはまったく期待してなかった。ウィギンズは偉大なチャンピオンだ。彼に1秒差で勝てたとしたら、すごかっただろう。でも、そういうのはおそらく来年のことだ。
    コメント出典
    http://www.letour.fr/paris-nice/2013/us/stage-7/news/int/richie-porte-the-future-is-in-yellow.html


    ○新人賞・総合2位・ステージ2位のアンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)「次に出るときは勝つつもりだ」

    ——強い者が勝った?
    その通りだ。

    ——後悔は?
    まったくない。強い選手がレースに勝つことが好ましい。そしてリッチーは、総合優勝するにふさわしいほど強かった。結果には満足している。将来は、またこのレースに参加して勝ちたいと思う。

    ——モンターニュ・ド・リュールでアタックした判断は悪くなかった?
    あれが問題じゃない。今日、誰もが理解したと思うが、リッチーのほうが強かった。自分には打つ手がなかった。今年のパリ〜ニースは大きな収穫だ。ステージでも2位だったし、総合成績でも2位だ。来年は、そしていつかは優勝したい。

    ——今大会はキャリアとしても大きな収穫があった?
    大きなステップアップだ。昨年はツール・ド・ロマンディで総合2位だった。ウィギンズと激しく競ったけど、このパリ〜ニースのほうがハードだった。ロマンディのころより、ひとつ以上ステップアップできた。パリ〜ニースは、ドーフィネと並んで、最も過酷な1週間レースで、最も名誉のある一週間のレースだと思う。1週間版のツール・ド・フランスと言える。

    ——今年のツール・ド・フランスは走る予定?
    もちろん。

    ——そのときのガーミン・シャープのエースは、あなたとライダー・ヘシェダルのどっちになる?
    ヘシェダルは全力で今年のジロを狙っている。彼はツールでもかなり良い成績を出すだろう。たぶん、ぼくとヘシェダルがエースになるはずだ。昨年のスカイのように、リーダーが2人いたってかまわない。山岳で選手が10人以下になったときは、ぼくひとりよりも、ヘシェダルと2人で残ったほうが有利だし。
    コメント出典
    http://www.letour.fr/paris-nice/2013/us/stage-7/news/int/talansky-i-ll-come-back-and-win.html


    ポイント賞・総合5位のシルヴァン・シャヴァネル(フランス、メガファーマ・クイックステップ)「第一目標はクリア」

    ——タイムトライアルについて。
    よくがんばった。去年の記録を更新できた。すべて予想通りだった。総合4位から3〜4秒ほど遅れることになるだろうと思っていた。本当にギリギリだった。些細なことだけど。

    ——今回のパリ〜ニースを総括してください。
    良いパリ〜ニースだった。このレースではいつも調子が良い。あと、たいていのチームにとっては、今年初めての大きな大会だった。ほとんどステージをうまく切り抜けられたから、この緑のジャージが獲得できた。第一目標は達成した。

    ——ポイント賞ジャージは重要?
    このジャージを着てるときに、その栄誉を維持しようと努力するのが重要だ。でも、いちばん重要なのは、昨日のステージで、もがいて勝てたことだ。

    ——いまやスプリンターとお呼びすべきですか?
    小集団スプリントなら。あの勝利は他のなによりも驚いた。

    ——これからの予定は?
    自分のコンディションを調整して、次の目標に向けて準備することだ。すぐに大きなクラシックレースのシーズンになる。
    コメント出典
    http://www.letour.fr/paris-nice/2013/us/stage-7/news/int/chavanel-first-goal-achieved.html



    ●ステージ128位/総合112位の別府史之(オリカ・グリーンエッジ)


    • パリ〜ニース2013 第7ステージリザルト
      • ステージ優勝:ステージ優勝:リッチー・ポルト(オーストラリア、スカイプロサイクリング)29h 59' 47''
      • 総合1位:リッチー・ポルト(オーストラリア、スカイプロサイクリング) 29h 40' 31''
        • 総合2位:アンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ) + 00' 55''
        • 総合3位:ジャンクリストフ・ペロー(フランス、アージェードゥーゼル) + 01' 21''
      • ポイント賞:シルヴァン・シャヴァネル(フランス、メガファーマ・クイックステップ)
      • 山岳賞:ヨハン・チョップ(スイス、IAMサイクリング)
      • 新人賞:アンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)
      • チーム総合:カチューシャ 89h 05' 04''
      • ステージ128位/総合112位:別府史之(オリカ・グリーンエッジ)

    レース雑感:タラちゃんがどれだけ肉薄するかを期待して見ていたのですが、逆にリッチー・ポルトが圧倒的な実力を見せてステージを下しましたね。いやー、すごかった。ティージェイはギリギリで表彰台に届かず。プロローグのレース解説で砂田弓弦さんがおっしゃっていたように、今回のパリ〜ニースは将来活躍しそうな選手が目白押し、いい感じの青田買いになりましたね(シャヴァネルのスプリンター開眼も含めw)。新人賞のタランスキーとポイント賞のシャヴァネルのコメントは、これから訳します。しばし待たれよ。←やりました!

    ▼本日の「いいのかそれで」:lecoq sportif ツールドフランス レプリカ ジャージ
     

    2013/03/10

    【翻訳】パリ〜ニース2013 第6ステージ 選手コメント

    http://www.letour.fr/paris-nice/2013/us/stage-6/news/int/porte-i-have-to-be-confident.html

    今大会最長のマノスク〜ニース間220キロで開催された第6ステージ。ゴールスプリントを制したのは、パリ〜ニース通算3勝目となるシルヴァン・シャヴァネル(フランス、メガファーマ・クイックステップ)。総合1位はリッチー・ポルト(オーストラリア、スカイプロサイクリング)が守った。

    ●ステージ優勝のシルヴァン・シャヴァネル(フランス、メガファーマ・クイックステップ)「愉快なサプライズだ」

    ——あなたがスプリンターだとは思いませんでした。
    スプリントには自信があった。今の自分がその第1段階にあることは分かる。でも、ピュア・スプリンターとは言えないけど。それでもすごかった。向かい風だったけど、パニックにはならなかった。とても驚いている。パリ〜ニースの終了前に、こういうふうに勝てた日はこれで2回目だ。今大会は、ずっと調子がいい。今朝は小集団でのゴールスプリントになるだろうと思っていたけど、勝てるとは考えてなかった。

    ——自分自身でも驚いている?
    愉快なサプライズだ。パリ〜ニースが始まったときは絶好調ではなkったけど、日ごとによくなってきた。毎日、強くなっていることを感じる。レースが続くかぎり、そうなって欲しい。

    ——最終日のタイムトライアルについて。
    明日は全力で、ベストを尽くす。登坂だけど、がんばってみる。トップ10に入れればいい。そうできると思っている。
    コメント出典
    http://www.letour.fr/paris-nice/2013/us/stage-6/news/int/sylvain-chavanel-a-pleasant-surprise.html


    総合1位のリッチー・ポルト(オーストラリア、スカイプロサイクリング)「自信はある」

    ——今日は長く感じた?
    前にもジロで総合1位の立場は経験したことがある。とてもストレスフルだった。でも、キリエンカとロペスガルシアが、素晴らしい仕事をしくれた。彼らを信じてる。本当に助かった。今日はスタートから、ぼくらのチームがしっかりレースをコントロールできたし、ぼくらがこの大会で強いチームであることを示せた。彼らのおかげで、ぼくの仕事はかなり楽になった。ぼくはサドルに座っているだけでよかったし、自分の前で走る2〜3名のチームメイトがレースをコントロールしてくれた。

    ——ナーバスになっている?
    少しナーバスな状態がずっと続いている。220キロを越えるレースだから、悪くなる可能性のほうが高い。でも、自分たちのできることはやった。出来る限り、ベストなコンディションでニースに到着できたと思う。

    ——自信はある?
    モナコに住んでいるからエズ峠はよく知っている。だから自信はある。昨日は、自分が山岳に向く脚があることを示せた。そして今回は山岳タイムトライアルだ。ぼくの背後にはTTが得意な選手がひしめきあっている。でも、総合2位の選手には32秒差を付けている。これは有利なポジションだと思う。
    コメント出典
    http://www.letour.fr/paris-nice/2013/us/stage-6/news/int/porte-i-have-to-be-confident.html


    • パリ〜ニース2013 第6ステージリザルト
      • ステージ優勝:シルヴァン・シャヴァネル(フランス、メガファーマ・クイックステップ)
      • 総合1位:リッチー・ポルト(オーストラリア、スカイプロサイクリング)29h 40' 31''
        • 総合2位:アンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)+ 00' 32''
        • 総合3位:シルヴァン・シャヴァネル(フランス、メガファーマ・クイックステップ)+ 00' 42''
      • ポイント賞:シルヴァン・シャヴァネル(フランス、メガファーマ・クイックステップ)
      • 山岳賞:ヨハン・チョップ(スイス、IAMサイクリング)
      • 新人賞:アンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)
      • チーム総合:カチューシャ 89h 05' 04''
      • ステージ109位/総合112位:別府史之

    レース雑感:競り合って僅差でジルベールが決めたと思った瞬間に、横をさっとかわしてゴールを制したシャヴァネル△!でした。総合争いはタランスキーが 山岳TTでリッチー・ポルトの32秒差を、どう詰めるかになりましたね。最終日のステージに自信を持つタランスキーと、苦手ではないと言及するポルト。 32秒のタイム差だとポルトのほうが、やや有利かなあ。それから注目は表彰台争いもおもしろそうです。個人的にはティージェイじゃないかと思っているのだけど、総合トップ10付近には、久しぶりに好調なクレーデンがいたり、ジワジワとがんばっているニコラス・ロッシュがいたりします。明日の後半スタート組はかなりおもしろいことになりそうです。いよいよ最終日! あ、実は下に『ミモザの王子 [DVD] 』のリンクを貼ろうとして思いとどまったことを褒めてください。パッケージはご自分の目でお確かめ下さい(ホラー映画の予告風文言)。


    ▼本日の「いいのかそれで」:ミモザ
     B0002ZEZ5O

    【翻訳】パリ〜ニース2013 第5ステージ 選手コメント

    http://www.letour.fr/paris-nice/2013/us/stage-5/news/int/richie-porte-i-always-wanted-that.html

    シャトーヌフ・デュ・パプ〜モンターニュ・ド・リュールの175キロ区間となった第5ステージ。山岳のゴールを制したリッチー・ポルト(オーストラリア、スカイプロサイクリング)が、総合1位も獲得した。アンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)は総合1位から転落したが、新人賞はキープ。


    ステージ優勝・総合1位:リッチー・ポルト(オーストラリア、スカイプロサイクリング)

    ——今日の勝利でチームスカイのチームワークに報いることができた?
    スカイはいつも時計のように正確に機能する。だからチームメイト全員に全幅の信頼を置いている。とくにシャビエルやロペスガルシア、シウトソウ、彼らのことは忘れつもりはない。彼らはすばらしい才能を持っている。完璧に信頼している。多いに感謝したい。

    ——このレースで総合リーダーであることは、普通のプレッシャーとは異なる?
    まさに。ぼくはブラドレー(ウィギンズ)、そしてクリス(フルーム)のもとでもスカイの一員としてアシストしてきた。さらにサクソバンク時代はアルベルト・コンタドールのアシストもした。彼らからは多くのことを学んだ。受けるプレッシャーはやはりちがう。それに3年前のこのレースを思い返すと、とてもイヤなことしか思い浮かばない。でも、今は、この大会でで受けているプレッシャーをうれしく思う。パリ〜ニースで1勝できた。これで自分なりの証を手に入れた。これがずっと欲しかった。

    ——イヤな思い出とは?
    チームバスに戻ったときに、チーム・マネージャーにプロ選手としては重すぎると言われたことだ。そう言われて良い気分ではなかった。あと、向かい風と、昨年調子が上がってきたときに落車したことだ。来年はきっと良い気分でここに来ると思う。

    ——グランツールの総合優勝候補になることを目指している?
    今はこのチームでウィギンズとフルームのアシストとして走ることに満足している。今年はまだ自分が次の段階に移れるとは充分に思えない。来年はまだわからない。ジロ次第の面もある。ぼくはジロが好きで、ネオプロのときにマリアローザを獲得した。あれはぼくにとってもいい思い出だ。そのおかげで、ステップアップを考えたり、プレッシャーを軽減できたり、グランツールで総合成績を狙えるという自信につながっている。

    ——タランスキーの戦術には驚いた?
    彼にはまったくチームメイトがいなかった。でも、ぼくにはシフトソフとロペスガルシアの2人が、前でトレインを組んで牽いてくれた。たぶん興奮していたからだと思うのだけど、マイヨ・ジョーヌのアタックを目撃するのは妙な気分だった。でも、タランスキーの実力は認めている。この数日間はすごかった。戦術について、あれこれ言うつもりはない。でも、ぼくには効果があった。後続の選手たちが牽制しあっていたから。

    ——自分のキャリアが制限されていると感じたことは?
    スカイに入るときにデイヴ・ブレイスフォード監督とゆっくり話し合ったのので、この問題はクリアになっている。ぼくはウィギンズとフルームをずっとアシストするつもりだし、着実にそうしてきた。ウィギンズと、そして今はフルームのためにアシストするのは、まったく問題にならない。

    ——エズ峠に自信は?
    TTは苦手じゃない。それにエズ峠は、ぼくの裏庭みたいなものだ。明日は、かなりトリッキーなステージになるだろう。ぼくたちのチームは優秀だ。冷静で落ち着いた選手たちばかりだ。言い過ぎだと思う? TTは楽しみにしている——と言っておきたい。

    ——自分が新世代の一員だという自覚は?
    衛兵が交替するようなものだ。ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム)やタランスキーがいる。ぼくはそんなに若くないよ。でも、今はカナダ人が、そしてオーストラリア人や英国人がグランツールに勝つ時代だ。世代の問題ではなく、文化が大きく動いている。今はオーストラリア人が脚光を浴びているエキサイティングが時代だ。

    ——今シーズンは他のレースでエースを務める予定は?
    パリ〜ニースだけだ。ぼくのシーズンの予定は、少しクリス・フルームに似ている。すぐにアシストに戻ることになる。自分の役割を楽しむつもりだ。
    コメント出典
    http://www.letour.fr/paris-nice/2013/us/stage-2/news/int/viviani-the-important-thing-was-the-jersey.html


    レース雑感:土曜日は所用のため更新できませんでした。健闘やむなく総合首位から転落してしまった。しかし、山岳にアシストなしで集中砲火を浴びつつも、この位置で留まっているのはすごい。同時にスカイの層の厚さには驚きます。

    • パリ〜ニース2013 第5ステージリザルト
      • ステージ優勝:リッチー・ポルト(オーストラリア、スカイプロサイクリング)
      • 総合1位:リッチー・ポルト(オーストラリア、スカイプロサイクリング)24h26′08''
        • 総合2位:アンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)+ 00' 32''
        • 総合3位:リエーヴェ・ヴェストラ(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)+ 00' 42''
      • ポイント賞:アンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)
      • 山岳賞:ヨハン・チョップ(スイス、IAMサイクリング)
      • 新人賞:アンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)
      • チーム総合:カチューシャ
      • ステージ124位/総合--位:別府史之

    ▼本日の「いいのかそれで」:リッチー WCS C260ステム WET RD 31.8mm 90mm B005QSXISM

    2013/03/08

    【翻訳】ティレノ〜アドリアティコ2013 第2ステージ 選手コメント



    第2ステージはサン・ヴィンツェンツォからインディカトーレ(アレッツォ)までの232キロの長距離レース。降雨による悪天候のなかレースは進んだ。スプリンター勢がひしめきあうなか、ゴールを制したのはマシュー・ゴス(オーストラリア・オリカ・グリーンエッジ)。マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファルマ・クイックステップ)は5位に沈んだが、マリア・アズーラはキープした。

     ●ステージ優勝・ポイント賞のマシュー・ゴス(オーストラリア・オリカ・グリーンエッジ)

    これが今年ヨーロッパでの初勝利だ。勝利を持ち帰ることができて満足だ。これで自分のモチベーションや自信を高めることができるし、できればチームにも良い影響があってほしい。今日は(同チーム所属のアルバジーニが)パリ〜ニースでも勝利していて、チームとしては最高の瞬間だ。オリカ・グリーンエッジにとって素晴らしい日だ。

    プレッシャーは、たいていチームやメディアが原因だ。自分が原因のこともある。今日は絶好の状況だったけど、明日はさらに良くなるはずだ。チームが自分をサポートしてくれるとき、ゴールでは彼らの仕事に報いようとするプレッシャーがつねにつきまとう。

    (レース前のプランで)特定の目印を決めておいた。残り1.8キロでは前に出ておいてから、陸橋を越えたかった。陸橋の後は、右まわりのコーナーになる。この最後のコーナーは残り1キロの地点にある。このコーナーのときに、およそでいいからトップ10内にいなければ、今日のレースで勝つ見込みがないことはわかっていた。

    そこからは、どのくらいの速く走ったか、何人のチームメイトがサポートしてくれたかはよくわからない。その地点で、みんながスプリントを開始したので、前に出ることが重要になった。ぼくたちのチームが前方に位置取りして、ぼくの勝利を準備してくれた。チームメイトにはとても感謝している。とくにブレット・ランカスターとミッシェル・ドッカーは、一日中サポートしてくれた。今日は完全にチームの功績だ。

    今回は強力なチームで参加している。スプリントに特化しただけのチームではない。最終日のタイムトライアルをしっかりこなす選手たちもいるし、レース後半のいくつかのステージを狙っている選手もいる。こんなにいい形で早期にステージ優勝ができた。今日の優勝が残りのレースにむけての口火になればいいと思う。 
    コメント出典
    http://www.greenedgecycling.com/news/matt-goss-wins-field-sprint-in-indicator


    総合1位のマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファルマ・クイックステップ) 

    今日はスプリントする予定だった。スプリントしたかった。レース序盤からチームでレースをコントロールした——マーティン・ベリトスやギヨーム・ファンケイルスブルクがコントロールしていた。補給地点を過ぎたところで、少し助けてもらった。最終周はかなり混戦模様になった。雨が降ってきたので、かなりリスクが増えた。総合上位を狙うチームたちが前方に残ろうとしちえたので、かなり混戦した。ぼくは最後の1キロでは30番目くらいにいて、残り300メートルで、まだチャンスがあると思っていくことにした。右側のコースを取ったんだけど、同時に集団も右側に寄せてきた。だから、残り200メートルで急ブレーキをかけてしまった。あれが最後のチャンスだった。今日のレースの走りは、もっといろいろやれることがあったと感じている。明日またトライする。

    コメント出典
    http://www.omegapharma-quickstep.com/en/news/show/tirreno-adriatico-stage-2-cavendish-still-in-blue-after-chaotic-sprint-finish-in-pouring-rain/1106

    (チームのトレインが残り1.3キロで崩壊したことについて)今晩、そのことについて話し合うつもりだ。ガッカリしている。 
    コメント出典
    http://www.gazzetta.it/TirrenoAdriatico/en/07-03-2013/victory-for-goss-and-the-rain-cavendish-keeps-the-lead-92359275174.shtml



    レース雑感:パリ〜ニースでのアルバジーニの勝利から30分後に、ゴスが勝利して、グリーンエッジの日でした。カヴは公式の動画を見るとわかるのですが、思い切り消沈していて、昨日とは大違いです。実際にはチームに辛辣な言葉を投げていた模様。ガゼッタ公式のコメントでは、ややトーンダウンしています。OPQSの公式では、さすがにチームの悪口は言っておりませんね :)
     


    • ティレノ〜アドリアティコ2013 第2ステージリザルト
      • ステージ優勝:マシュー・ゴス(オーストラリア・オリカ・グリーンエッジ)
      • 総合1位:マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファルマ・クイックステップ) 6.08'02
        • 総合2位:ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ) +0'02
        • 総合3位:ニキ・テルプストラ(オランダ、オメガファーマ・クイックステップ) +0'03
      • ポイント賞:マシュー・ゴス(オーストラリア・オリカ・グリーンエッジ)
      • 山岳賞:ガリコイツ・ブラーボ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)
      • 新人賞:ミハウ・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファルマ・クイックステップ)

    ▼本日の「いいのかそれで」:怒りをコントロールできる人、できない人―理性感情行動療法(REBT)による怒りの解決法
     4760821384

    【翻訳】パリ〜ニース2013 第4ステージ 選手コメント

    http://www.letour.fr/paris-nice/2013/us/stage-4/news/int/-albasini-a-stage-win-was-my-goal.html

    2級・3級の山岳が連続するブリウド〜サン・ヴァリエの第4ステージ(199.5キロ)。ゴールスプリントを制したのはミハエル・アルバジーニ(スイス、グリーンエッジ)。総合1位・新人賞はアンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)、ポイント賞はエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール・プロサイクリング)がそれぞれ維持。山岳賞はヨハン・チョップ(スイス、IAMサイクリング)に移った。

    ●ステージ優勝のミハエル・アルバジーニ(スイス、グリーンエッジ)「目標はステージ優勝だった」

    ——今日は脚がよくまわっていた?
    脚がまわっていたかどうかはわからないけど、いつもより頭は使った。適切なタイミングで、適切なポジションを狙った。最後の2つの山岳はかなり苦しんだ。最後から2つめのほうでは、ギアの変速にトラブルがあったので、今日は終わったなと思った。それで53人の集団内に留まることにした。でも、終盤に平坦になったときに、がんばって前方のほうに入った。ゴールでは左右の状況を確認しただけだ。考える余裕はなかった。そのまま行って、チャンスを掴んだ。

    ——パリ〜ニースでの目的は?
    高い山岳コースへの準備が充分にできていない。今回の目的はステージ1勝だった。冬のあいだにしっかり練習したことが結果につながって満足している。冬のあいだはあまりレースをしなかったし、故郷に戻っても雪が積もっているから自分のコンディションが確認できないんだ。この結果で満足している。

    ——今シーズンの目的は?
    アルデンヌ・クラシック(アムステルゴールドレース、フレッシュ・ワロンヌ、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ)とバスク一周が大きな目標だ。ツール・ド・スイスも目標にしている。去年はフレッシュ・ワロンヌで2位だったので、可能性はあると思う。この冬は長距離に向けて、かなり真剣に練習した。パリ〜ニースのようなステージレースのステージの積み重ねは大丈夫なんだけど、200キロ台を越えるとキツくなる。この冬は、その対策をした。だから準備はできている。

    [コメント出典◆http://www.letour.fr/paris-nice/2013/us/stage-4/news/int/-albasini-a-stage-win-was-my-goal.html ]


    総合1位・新人賞のアンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)「頭を使った」

    ——最後は独りで走っていたけど、うまく切り抜けましたね。
    今日は抜け目なく走る必要がった。ぼくはそうしたけど、他の選手はそうでもなかった。今日のステージは、かなりトリッキーになりそうだったので、ゴールでは独りになりそうだと思っていた。

    ——終盤にチームメイトがいないのは不安?一緒に来たチームメイトたちのタイプは分かっている。昨晩、チームでそのことについて話し合って、残り30キロは単独で走ることになりそうだとわかった。そういう準備ができていたから驚きはしなかった。このジャージをキープするつもりだったけど、そのプレッシャーはなかった。失ったとしても、次の日にいつでも取り戻せるはずだから。戦略がとてもうまくハマった。マイヨ・ジョーヌを狙う選手やステージ優勝を狙う選手たちとは争わないことにしていた。この方法が完璧だった。今日ジャージを守る唯一の方法は、このスマートな戦略だった。

    ——まるで総合リーダーのベテランみたいですが。ぼくたちのチームには、ずっと総合リーダーとしての振る舞いをしてきた選手がいる。たとえば、デーヴィッド・ミラー(イギリス)、アンドレアス・クリアー(ドイツ)、ヨハン・ヴァンスーメレン(ベルギー)たちだ。彼らは、ぼくに平静さを保つように教えてくれた。昨晩、アンドレアスは「ゴールでは取り乱すな。孤独になるかもしれないけど、平静さを保て」と教えてくれた。さもないと体力を消費するだろうって。だから、単に平静さを保つことが、いつも良い結果になるわけだ。

    ——明日のモンターニュ・ド・リューは試練のひとつですが。
    明日は今後の行方がわかるだろう。明日はいくつかの山岳を登ることになるけど、実を言うと10〜15分の登坂は、ぼくでもかなり厳しい。(最後の山岳は)20〜30分はかかるだろう。たぶん35分の登坂になると思う。コンタドールはそこを2009年に34分で上った。だから速くても35分だろう。1,600メートルは、ぼくたちにとってはかなり高い。ぼくにとっては高所での山岳タイムトライアルとなる。明日になれば、その意味がわかるはず。

    ——明日が楽しみに?
    その通り。今日はストレスフルだったけど、明日は登坂に入ったら力の限り踏めばいい。あとは起きるべきことが起きるのを待つだけ。シンプルな作戦だ。

    [コメント出典◆http://www.letour.fr/paris-nice/2013/us/stage-4/news/int/-talansky-i-was-smart.html ]



    レース雑感:本日はダラダラ見ておりました。アルバジーニが見事にかわしてゴールしましたね。いい伸びでした。終盤に孤独にひた走るタランスキーを見て「お客さまのなかにスカイのアシストはいらっしゃいませんか?」と言いたくなる切なさがありましたが、織り込み済みだっったのですな。あと、出典の英文コメントは少し合わないところもあったので、ASOがYouTubeにアップしたインタビューも少し参考にしました。

    • パリ〜ニース2013 第4ステージリザルト
      • ステージ優勝:ミハエル・アルバジーニ(スイス、グリーンエッジ)
      • 総合1位:アンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)19h 35' 17''
        • 総合2位:アンドレー・グリブコ(ウクライナ、アスタナ)+ 00' 03''
        • 総合3位:ペーター・ベリトス(スロバキア、オメガファーマ・クイックステップ)+ 00' 04''
      • ポイント賞:エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール・プロサイクリング)
      • 山岳賞:ヨハン・チョップ(スイス、IAMサイクリング)
      • 新人賞:アンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)
      • チーム総合:アスタナ
      • ステージ83位/総合94位:別府史之(オリカ・グリーンエッジ)

    ▼本日の「いいのかそれで」:スイス探訪―したたかなスイス人のしなやかな生き方
     4048838202

    2013/03/07

    【翻訳】ティレノ〜アドリアティコ2013 第1ステージ 選手コメント


    パリ〜ニースと同時期に開催されるワールドツアーのティレノ〜アドリアティコ2013の選手コメントについても、時間がゆるす限り、追っていきます。コンタドールやエヴァンスを始めとしたベテラン勢が揃っているのですよね。見たい! ともあれスタンスはパリ〜ニースと同じで主催者のプレスの英文(もしくは英文に重訳したもの)をベースにして、あんまり深く追求しません :) 

    ティレノ〜アドリアティコ2013は7ステージのレースで、大会スケジュールは下記の通り。見どころなどは引用元のcyclowiredが参考になります。
    ティレーノ〜アドリアティコ2013日程
    3月6日(水)第1ステージ サン・ヴィンツェンツォ〜ドノラティコ 16.9km(チームTT)
    3月7日(木)第2ステージ サン・ヴィンツェンツォ〜アレッツォ 232km
    3月8日(金)第3ステージ アレッツォ〜ナルニ・スカロ 190km
    3月9日(土)第4ステージ ナルニ〜プラーティ・ディ・ティーボ 173km
    3月10日(日)第5ステージ オルトナ〜キエーティ 230km
    3月11日(月)第6ステージ ポルト・サンテルピディオ〜ポルト・サンテルピディオ 209km
    3月12日(火)第7ステージ サン・ベネデット・デル・トロント 9.2km(個人TT)

    出典 ニーバリの連覇なるか? 超豪華メンバーが集うふたつの海をつなぐレース | cyclowired

    ということで、第1ステージ。

    ティレノ〜アドリアティコ2013の第1ステージは、サン・ヴィンツェンツォ〜ドノラティコで行われた16.9kmのチーム・タイムトライアル。降雨というバッドコンディションのなか、ステージ優勝を飾ったのはTT世界チャンピオンのトニ・マルティン(ドイツ)が率いるオメガファーマ・クイックステップ。総合リーダーの証であるマリア・アズーラは、第2ステージを待たずして同チームのマーク・カヴェンディッシュ(イギリス)が獲得した。なお、新人賞も同チームのミハウ・クヴィアトコウスキー(ポーランド)となる。


    総合ジャージを獲得したマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファルマ・クイックステップ)

    今日のステージを勝てた大きな理由は、たったひとつ。トニ・マルティンだ。彼が今日の仕事のほとんどをやってくれた。そして、今日はチームメイトたち全員も、信じられないほどの良い仕事をした。当初のプランのほとんどを遂行できたし、プレッシャーもあまりなかった。とてもリラックスしていた。誰もがやるべきことをやった。ゴールしたのは5人だったが、誰もが自分の務めを果たした。これが功を奏したのだろう。だれもワガママを言わなかった。ぼく以外は(笑)。

    チームメイト8人全員一緒にスタートからゴールまで、できるだけ速く走ろうとした。そのメンバーの一員であることを、超誇りに思う。ぼくにとってはチームTTでの勝利は、自転車競技のなかでも最大規模のうれしさだ。今回の大会を格別なものにしてくれた。

    [コメント出典◆http://www.omegapharma-quickstep.com/en/news/show/tirreno-adriatico-opqs-wins-ttt-despite-rough-weather/1101 ]

    ●チームTT優勝に大きく貢献したトニ・マルティン(ドイツ、オメガファルマ・クイックステップ)

    今日は簡単な日ではなかった。ぼくたちが優勝候補として大きく期待されていることわかっていた。でも、今日のような短距離はかなり難しい。しかも、雨もあったし、コーナーもあった。だから、このようなコースでのレースでは少しはリスクを取る必要も出てくる。チームメイトたちは、今日のプレッシャーをうまく活用しているようだった。チームの中でも自分が(TTに)強いことが分かっていたので、それなりの責任もあった。調子もよかったし、脚もまわっていたので、全力を尽くすことができた。

    バイクも機材ももパーフェクトだった。ヴォルタ・アオ・アルガルヴェ(2月にポルトガルで開催されたステージレース)で、その効果はしっかり確認していたけど。Shiv(スペシャライズドのTTバイク)も完璧だった。今日みたいな(雨の)日でもね。天気が荒れていて、路面が濡れているときは、タイヤはとても重要な要素になってくる。今朝、メカニックたちは路面のコンディションに合わせてタイヤの空気圧を調整していた。レースのあいだ、ぼくたちのタイヤはグリップ力も転がり抵抗のどっちも良好だった。

    それから、本当に強力だったチームメイトたちやスタッフたちについても述べておきたい。彼らはこんな劣悪なコンディションで自分たちの仕事を完璧にこなしてくれた。今日の勝利は、チーム全体で共有できるものだ。

    [コメント出典◆http://www.omegapharma-quickstep.com/en/news/show/tirreno-adriatico-opqs-wins-ttt-despite-rough-weather/1101 ]

    • ティレノ〜アドリアティコ2013 第1ステージリザルト
      • ステージ優勝:オメガファーマ・クイックステップ
      • 総合1位:マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファルマ・クイックステップ)19'24
        • 総合2位:トニ・マルティン(ドイツ、オメガファルマ・クイックステップ)ST
        • 総合3位:総合3位:ミハウ・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファルマ・クイックステップ)ST
      • 新人賞ミハウ・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファルマ・クイックステップ)

    レース雑感:蒼々たるメンツが参加するだけあって、ミニ・グランツールという感じもします。というか、今年のグランツールの様子をうかがううえでも、けっこう重要なレースではないかと思うのですよ。気が早いですかそうですか。コメントですが公式のガゼッタではカヴが「トニマル、よくやった」くらいしか述べてないので、OPQSの公式から一部を引いてきました。全文は訳しておりません。

    ▼本日の「いいのかそれで」:マーク・カヴェンディッシュ
     4896423399

    【翻訳】パリ〜ニース2013 第3ステージ 選手コメント

    http://www.letour.fr/paris-nice/2013/us/stage-3/news/int/talansky-i-think-it-s-possible.html

    雨のレースとなった170.5kmのシャテル・ギヨン〜ブリウドでの第3ステージ。ゴールを制したのはアンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)。タランスキーは総合1位と新人賞も獲得。4日めのレースにして、総合ジャージは毎日入れ替わって、なんと今日で4人目。総合1位から転落したエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール・プロサイクリング)は、今度はポイント賞への意欲を見せる。

    ステージ優勝・総合1位・新人賞のアンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)

    ——今日の勝利の重要度は?
    ぼくにとってはものすごく重要だ。というのも、ガーミン・シャープは、ぼくの総合優勝のためにチームを用意してくれたからだ。今日ここでステージ優勝できて、その結果マイヨ・ジョーヌを獲得できた。ぼく自身のキャリアにとって、かなり大きな成果だと思う。論理的に考えると、毎年ごとに成績が上がっていた。だから、優勝するのは時間の問題だった。

    ——強烈な下りでしたが。

    たしかに。スカイの後ろには5人が続いていた。そんなに多い人数ではないけど恐かった。だから選手の一人が落車しただけで、みんな不安になって差が開いてしまった。このギャップを利用して、リッチー・ポルトとダビ・ロペスガルシアと一緒に総合成績のために走った。ダビ・ロペスは10kmのうち5kmは牽引してくれた。そうやって最後のほうまで来たことに気づいてから、今日の勝ち方を試してみようと思った。小さな集団だったけど、しっかりスプリントできたと思うよ。

    ——いまのお気持ちは?

    この競技を愛している。それ以外は思いつかない。この競技にずっと身を捧げている。単なる勝利ではなく、これまでのハードワークが報われた気持ちだ。この競技に自分の人生のすべてを捧げてきたことが結実した。ただ、これは単なるスタート地点に過ぎない。これからだ……。

    ——今後のパリ〜ニースの展望は?

    マイヨ・ジョーヌを獲得した。このジャージに身を包むのは栄誉なことだ。これを守るほうが、獲得するよりはずっと簡単だ。優秀な選手はまだまだいる。リッチー・ポルトやティージェイ・ヴァンガーデレン、リエーベ・ヴェストラ、他にもいる。やれるだけのことをやって、このジャージを守るつもりだ。モンターニュ・ド・リュール(第5ステージ)は、ぼくの得意な山岳コースだ。本当にぼく向きだ。最終日のエズ峠のTTも得意なコースだ。とくにエズ峠は完全にぼく向きだ。エズ峠のビデオを見たんだけど、ぼくにぴったりだと思った。

    [コメント出典◆http://www.letour.fr/paris-nice/2013/us/stage-3/news/int/talansky-i-think-it-s-possible.html ]


    ポイント賞のエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール・プロサイクリング)

    あの登坂はスプリンターたちにとってはつらかった。チームメイトたちはずっとがんばってくれたけど、ぼくにとってはハードだった。ポイント賞ジャージが、新しい目標となった。今日はずっと大変だった。雨で冷たかったし、登坂もあった。過酷な日だった。これから難しくなっていくだろうけど、ぼくは最初のステージから通算で3つの賞を獲得している。だから、ポイントの差で有利に逃げ切れると思う。やってみる。

    [コメント出典◆http://www.letour.fr/paris-nice/2013/us/stage-2/news/int/viviani-the-important-thing-was-the-jersey.html ]


    ●ステージ74位/総合80位:別府史之(オリカ・グリーンエッジ)


    • パリ〜ニース2013 第3ステージリザルト
      • ステージ優勝:アンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)
      • 総合1位:アンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)14h 39' 36''    
        • 総合2位:アンドレー・グリブコ(ウクライナ、アスタナ)+ 00' 03''
        • 総合3位:ダヴィデ・マラカルネ(イタリア、ユーロップカー)+ 00' 03'
      • ポイント賞:エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール・プロサイクリング)
      • 山岳賞:マルティン・ケイゼル(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)
      • 新人賞:アンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)
      • チーム総合:アスタナ
      • ステージ74位/総合80位:別府史之

    レース雑感:まさに呪いのマイヨ・ジョーヌ! といった感じで連日総合ジャージが入れ替わっておりますな。チーム総合成績もオメガファーマからアスタナへと入れ替わり。そろそろ終盤へ向けて、いろいろと動きそうです。fumyは昨日はアタックしたけど決まらなかった模様ですね。まだまだやる気なので、今日も期待したいです。

    ▼本日の「いいのかそれで」:なとり ジャストパック カマンベールチーズ鱈 24g×10個
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    2013/03/06

    【翻訳】パリ〜ニース2013 第2ステージ 選手コメント【更新】

    http://www.letour.fr/paris-nice/2013/us/stage-2/news/int/marcel-kittel-a-very-important-victory.html

    ヴィモリー〜セリリーの約200kmの平坦ステージ。向かい風が強く、集団のペースも遅かった。総合1位のナセル・ブアニ(フランス、FDJ)が落車によりリタイアする波乱もあった。少し斜度のある上りゴールを制したのは、マルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ)。エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール・プロサイクリング)が総合1位・新人賞を獲得。山岳ポイントがなかったため山岳賞は変化なし。選手のコメントなどは後ほど修正・追加します。[2013-03-06 11:44:ヴィヴィアーニのコメントを追加/2013-03-06 19:09:別府史之選手のツイートを埋め込み]


    ●ステージ優勝のマルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ)

    ——昨日は不運だったけど、今日は幸運だった。
    昨日は本当に調子がよかった。そして勝つつもりでいた。コースも自分向きだったし。今日もしっかり狙っていた。スプリンター向けのラストチャンスというものではないけど、ラストチャンスのひとつだったから。これでプレッシャーがなくなった。

    ——今日のスプリントについて。
    少しはよく見て走らないとダメだ。それで前方で遅れてしまった。チームメイトが少しだけ早めに離脱したのもわかった。それで他の誰かに付くことにした。最後の200メートルで、前方にいる選手たちの前に出ようと決めた。それで右側に出た。完璧だった。

    ——これまでのキャリアの中で、今日の勝利の位置付けは?
    パリ〜ニースでの勝利だ。ワールド・ツアーのレースというだけではなく、長い伝統と長い歴史を持つレースだ。今年のワールド・ツアーでの1勝目をチームメイトたちに喜んで捧げたい。個人的にもステージ1勝できてとても満足だ。

    ——落車でリタイアしたナセル・ブアニに一言。
    彼が落車したところを実際に目撃していた。彼は自分の鼻を押さえるようにして倒れていて、とても辛そうに見えた。残念だ。彼の快復を願う。

    [コメント出典◆http://www.letour.fr/paris-nice/2013/us/stage-2/news/int/marcel-kittel-a-very-important-victory.html ]


    総合1位・ポイント賞・新人賞のエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール・プロサイクリング)

    ——素晴らしいジャージのコレクションですね。
    たしかに。集団が逃げに追いつくのわかったとき、今日は2回スプリントしなきゃいけないと思った。最終周回(のスプリントポイント)とゴールスプリントだ。今日はステージ優勝できそうだと感じていた。キッテルにはハードすぎるだろうと思った。でも、まったくハードじゃなかったようだ。彼は本当に強いスプリンターだ。ぼくは、このジャージを獲得できて満足だ。

    ——最終周回のスプリントポイントでは力を使い果たした?
    ちがうよ。シャヴァネルがスプリントしたのがわかったので、考えなおした。「今日は回スプリントしよう」って。メインの目的は今日のマイヨ・ジョーヌだった。

    ——昨年はトラック競技に集中したけど、今年はロードに?
    昨年はロンドンオリンピックのトラックでとても素晴らしいシーズンになったから、今シーズンの冬はロードの練習にすごく集中した。その成果が、今日の結果だ。

    ——フランス人スプリンターの新世代が誕生してますが、イタリア人スプリンターでも?
    その通り。フランス人だと、アルノー・デマール(フランス、FDJ)とナセル・ブアニ(フランス、FDJ)は知ってる。それから、ブリアン・コカール(フランス、ヴァンデU)もいるね。彼はとても素質がある。スプリントでフランス人たちが強くなってきた。でも、イタリア人スプリンターたちも強いよ。

    [コメント出典◆http://www.letour.fr/paris-nice/2013/us/stage-2/news/int/viviani-the-important-thing-was-the-jersey.html ]


    ●ステージ48位/総合--位:別府史之(オリカ・グリーンエッジ)


    • パリ〜ニース2013 第2ステージリザルト
      • ステージ:マルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ)
      • 総合1位:エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール・プロサイクリング)10h 33' 11''
        • 総合2位:シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファーマ・クイックステップ)+ 00' 07''
        • 総合3位:ダミアン・ゴダン(フランス、ユーロップカー)+ 00' 08''
      • ポイント賞:エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール・プロサイクリング)
      • 山岳賞:ベルトイヤン・リンデマン(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)
      • 新人賞:エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール・プロサイクリング)
      • チーム総合:オメガファーマ・クイックステップ
      • ステージ48位/総合--位:別府史之(オリカ・グリーンエッジ)

    レース雑感:この坂は登れないんじゃないかと思っていたら、まさかのキッテル大勝利でした。リプレイを見ると、キッテルはトレインをスイスイと乗り継いでいるんですね。マキュアンの水平移動に近いくらいの匠の技ですよ。録画した人、もしくは明日のJスポ放送のハイライトでご確認ください :)

    アルゴスの戦士 マッスルインパクト
    B000TKZ0ZQ

    2013/03/05

    【翻訳】パリ〜ニース2013 第1ステージ 選手コメント[更新]

    http://www.letour.fr/paris-nice/2013/us/stage-1/news/int/bouhanni-especially-glad-for-the-team.html

    サン・ジェルマン・アン・レー〜ヌムールの195kmの平坦ステージでのスプリント勝負を制したのは、全仏チャンピオンのナセル・ブアニ(フランス、FDJ)。プロローグに続いてフランス人ライダーの2連勝となった。ブアニは総合ジャージと新人賞ジャージも獲得。なお、地味に今日から山岳賞が登場した :) 他の選手のコメントなどは後ほど修正・追加します。[2013-03-05 4:45:シャヴァネルのコメントを追加/2013-03-05 13:04:別府史之選手のツイートを引用]

    ステージ優勝・総合1位・新人賞のナセル・ブアニ(フランス、FDJ)

    すでにツアー・オブ・オマーンの最終ステージで1勝できたことはうれしかった。でも、それ以来、レースをしなかった。コンディションに自信がなかったからだ。チームメイトがよく働いてくれたことに感謝している。ジェレミー・ロワがすばらしい仕事して、逃げとの差を詰めてくれた。ゴール前では後ろのボーネンやキッテルのことは気にしなかった。スプリントだけに集中した。パリ〜ニースでの初勝利、とりわけ全仏チャンピオン・ジャージを着て第1ステージを勝てたことに満足だ。あと2〜3ステージはチームとして戦うつもりだ。第2ステージと第3ステージはスプリンター向けだから、彼らが狙ってくるだろう。マイヨジョーヌは、スプリンターの誰かが着ることになるはずだ。そうなるべきだ。

    [コメント出典http://www.letour.fr/paris-nice/2013/us/stage-1/news/int/bouhanni-especially-glad-for-the-team.html ]

    ポイント賞のシルヴァン・シャヴァネル(フランス、メガファーマ・クイックステップ)

    先頭集団に入るつもりはなく、前方に出るつもりだった。ゴール前は、それほど過酷じゃなくてよかった。集団スプリントに入るのは慣れてないから。スプリントが得意なチームメイトのニコラス・マースをリードアウトしようとしたのだけど、残念ながら、ぼくが右側へ、彼が左側へと別れてしまった。フランスでは優秀なスプリンターが求められていて、新しい世代が登場しつつある。近年のレースでは集団スプリントのゴールが多いので、これは喜ばしい。ぼく自身は調子もよいし、日ごとによくなっていくと思う。

    [コメント出典http://www.letour.fr/paris-nice/2013/us/stage-1/news/int/-chavanel-i-like-to-ride-at-the-front.html ]

    ●ステージ45位の別府史之(オリカ・グリーンエッジ)

    • パリ〜ニース2013 第1ステージリザルト
      • ステージ優勝:ナセル・ブアニ(フランス、FDJ)
      • 総合1位:ナセル・ブアニ(フランス、FDJ)04h 51' 01''
        • 総合2位:ダミアン・ゴダン(フランス、ユーロップカー)+ 00' 00''
        • 総合3位:シルヴァン・シャヴァネル(フランス、メガファーマ・クイックステップ)+ 00' 01''
      • ポイント賞:シルヴァン・シャヴァネル(フランス、メガファーマ・クイックステップ)
      • 山岳賞:ベルトイヤン・リンデマン(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)
      • 新人賞:ナセル・ブアニ(フランス、FDJ)
      • チーム総合:オメガファーマ・クイックステップ
      • ステージ45位/総合N/A位:別府史之(オリカ・グリーンエッジ)

    レース雑感:ペタッキが僅差で届かず2位でしたな。ブアニは、元ボクサーというキャラが、ぼくのなかでひとり歩きしております :)

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    2013/03/04

    【翻訳】パリ〜ニース2013 プロローグ 選手コメント[更新]

    http://www.letour.fr/paris-nice/2013/us/prologue/news/int/damien-gaudin-it-s-just-mad.html

    パリ〜ニースのあいだは少し時間が取れそうなので、速報くらいの気分でコメント翻訳をアップします。出典は公式サイトのリリースの英語。ただし、英語といっても仏語→英語に機械翻訳しているみたいなので、ちょっと妙な表現もあったりするので、そのへんは勇気と妄想で意訳します(厳密に裏は取りません、という意味です)。[2013-03-04 13:01追記:新人賞のケルデルマンのコメントを追加しました][2013-03-04 17:33追記:別府史之選手のツイートを引用しました]

    レース概要:ウイユでの2.9kmの短い個人TTを制したのはダミアン・ゴダン(フランス、ユーロップカー)。総合、ポイント賞、敢闘賞のジャージもゲット。新人賞はウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ブランコプロサイクリング)、チーム総合はオメガファルマが獲得した。

    ステージ優勝・総合1位・ポイント賞・敢闘賞のダミアン・ゴダン(フランス、ユーロップカー)

    ——いまの気持ちは?
    プロとして初めての勝利で、変になりそう。この栄冠を6年ものあいだ待ち続けていた。毎年シーズンが終わるたびに、自分自身に言い聞かせていた。うまくいったけど、勝利が伴わないだけだって。

    ——プロローグに向けての特別な準備は?
    今シーズンはしっかり準備した。チームのみんなもそうだった。だから、監督はパリ〜ニースのチームメンバーを選ぶのも大変だった。それが少しプレッシャーになっていて、プロローグで結果を出そうと心に決めたんだ。2年前にツール・ド・ルクセンブルグで2位になって以来、しっかりした形で良い結果を求めていた。

    ——トラック競技の経験が役立った?
    夢みたいだ。個人追い抜きの全仏チャピオンに7回輝いた経験から、どういう準備が必要かもわかる。たくさんのリスクもおかした。今日はファビアン・カンチェラーラやラス・ブームがいなかったので、結果が出せると思っていた。

    ——総合優勝を狙うつもり?
    しばらくは、このジャージをキープするのにチームメイトに頼ることになる。ひとつだけ確かなのは(最終日の)ニースではこのジャージは着ていないことだろう。明日はこのジャージを着てスタートするけど、できればキープしたままゴールしたい。

    [コメント出典◆http://www.letour.fr/paris-nice/2013/us/prologue/news/int/damien-gaudin-it-s-just-mad.html ]


    ○新人賞のウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ブランコプロサイクリング)

    Tacx(のローラー)でアップしてるときや、今朝の練習でトラックを走ったときには、もう調子は良かった。この短距離のプロローグはコーナーが多くて、ストレートは少ない。だから自信を持ってスタートできた。このジャージを獲得できて満足している。でも、ぼくたちの今週の目標はロバート・ヘーシンクの総合成績にある。明日は風の強いステージになりそうだ。エシェロンを組んでレースでイニシアチブを握りたい。マーク・レンショーにとっては、良い一日になるはず。

    [コメント出典◆https://www.facebook.com/photo.php?fbid=171863932962377&set=a.146726005476170.33604.145388992276538&type=1 ]

    ●ステージ123位/総合123位の別府史之(オリカ・グリーンエッジ)


    • パリ〜ニース2013 プロローグリザルト
      • ステージ優勝:ダミアン・ゴダン(フランス、ユーロップカー)
      • 総合:ダミアン・ゴダン(フランス、ユーロップカー)
      • ポイント賞:ダミアン・ゴダン(フランス、ユーロップカー)
      • 山岳賞:—
      • 新人賞:ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ブランコプロサイクリング)
      • チーム総合:オメガファーマ・クイックステップ
      • ステージ123位/総合123位:別府史之(オリカ・グリーンエッジ)

    レース雑感:ダミアン・ゴダンは2010年のジャパンカップに来日してたんですね。手持ちの写真を探してみたけど、ちょっとわからなかった。残念。

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