【雑感】第19ステージはピノの脱落、荒天による土砂崩れ。そして、その土砂崩れでコース短縮により、アラフィリップのマイヨジョーヌ喪失というフランス人にとっては悪夢のようなステージでした。いや、ああいうかたちでマイヨジョーヌが移り変わってしまうのは、それがツールといえども消化不良気味でした。
その消化不良を引きずるかのような第20ステージは、これまた荒天により、コースの大半がキャンセルされ、ひたすら上りのみという厳しい山岳ステージとなりました。選手たちは翌日以降のことを考えなくてもいいし、山一発勝負なのでアタック合戦が見られるかと思ったんですが、さすがに3週間分の疲れがあるためか、総合勢ではなく伏兵たち、そして表彰台狙いの選手たちが勝負に出た感じでしたね。
ということで、ひさしぶにニバリの優勝が見られて良かったです。また、その10秒後にこっそり2位でゴールするバルベルデ師匠。ちゃっかり優勝を狙っていたのがかわいいところです(モビスターはチーム総合優勝を狙った動きだったようですね)。
ともあれ、ツールもあと1ステージ。シャンゼリゼを残すところです。見どころはスプリント勝負で、シャンゼリゼゴールでポイント賞に華を添えたいサガンあたりでしょうか。また躍進のユンボ・ヴィズマも狙ってきそうですね。