2013/06/10

【翻訳】クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2013 第8ステージ 選手コメント

http://www.letour.fr/2013/CDD/LIVE/us/800/journal_etape.html




【雑感】ドーフィネ、終了しましたね〜。フルームがしっかり勝ちを固めたような総合優勝でした。それ以外の展開がおもしろかったですな。メールスマンもポイント賞が穫れてよかった。あと、昨日ガーミン・シャープはデニス君のために、みんな衣服を交換していたんですね。先ほど、ゴール映像を見直したら、たしかにタランスキーは素手でした。なんて優しい子! と思ったら、フルームも素手でしたよw さて、いよいよツールまで1ヵ月を切りました。ツール・ド・スイスもあるのですが、ちょっと仕事で見られそうにない感じです。ともあれ、ツールが楽しみです。


タイムトライアル以降に王者として君臨した総合1位のクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング):「夢のシナリオのひとつだった」

夢のシナリオのひとつだった。ドーフィネではうまくレースを組立てることができた。総合優勝できたうえにで、親友のひとりでチームメイトのリッチー・ポルト(オーストラリア)が総合2位に入った。これ以上の贅沢はない。もちろんツール・ド・フランスへのテストとしても、非常に良い結果が得られた。自分がここで優勝するために行なったすべてがうまく実行できて、ツールで勝てるということは分かっている。

ぼくたちは自分たちのチームの素晴らしさを確信していたが、それがしっかり裏付けられた。たとえば、自転車競技の世界では、あまり当然とは思われていないことだが、総合成績の上位に2人の選手を送り込めば、有利になるといったことだ。これはとても好ましい状況なんだ。今晩はチームメイトたちに一杯おごって、この素晴らしい優勝を祝福したい。今後の数日は、ツールの山岳ステージのいくつかをまわって確認するつもりだ。


2ポイントの僅差でポイント賞を獲得した:ジャンニ・メールスマン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ):「自分は最上のスプリンターではないが、うまくできた」

今朝の段階で、注意深く(ポイントを)計算した。クリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)が3位以上でゴールすれば、彼がこの緑のポイント賞ジャージを獲得する可能性があることがわかった。でも、ぼくが中間スプリントポイントを獲った場合、彼はステージ優勝しなければ、ポイント賞争いでぼくに勝てないこともわかった。スプリントはうまくいった。そして、フルームもステージ2位だったので、ぼくは2ポイント差を守ることができた。ほとんど差がなかった!

結局、このドーフィネでステージ優勝することなく終えたが、この1週間はうまくできたと思う。ぼくは自分が最上のスプリンターでないことを知っている。でも、よくやったと思う。これからはベルギーの国内選手権に向けて集中する予定だ。その後は、ツアー・オブ・オーストリア、クラシカ・サン・セバスチャン、ブエルタ・ア・エスパーニャの順に出場する予定だ。


変革を遂げた新人賞・総合8位のローハン・デニス(オーストラリア、ガーミン・シャープ):「全力を出すことだけを考えていた」

アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)やアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ)といった選手に混ざって総合8位の成績を得られたこと、そしてまったく逃げに入ることなしに、新人賞を獲得できて、とても満足している。

でも、チームのことを思わなければ、このような結果は得られなかったと思う。ぼくはただ精一杯がんばろうと思っただけだった。ヴァール峠では寒くてたまらず、まったく手を動かすことができなかった。でも、チームメイトたちは、ぼくの濡れた衣服を自分たちのものと交換してくれた。アンドリュー・タランスキー(アメリカ)はグローブを出してくれた。だから、彼はステージの後半をグローブなしで走っていた。彼の惜しみない思いやりに感謝したい。ぼくはあんなに良いチームに、これ以上の助けを求められなかった。だから、しっかり走りきる必要があった。


何度も逃げて山岳賞を獲得したトマ・ダムソー(フランス、アルゴス・シマノ):「賭けがうまく行った!」

このドーフィネでは、集団の前方で攻撃的になろうと思っていた。この1週間を通して、自分のこの目的をなんとか果たせたことがうれしく思う。今日のような悪天候を考えれば、そうやって良かったと思う。もちろん、ぼくは最上のクライマーというわけではない。(本格的な山岳ステージの)前にうまくやったということもわかっている。つまり、ぼくはこのレースで戦略的なレース運びをしようとして、適切な逃げ集団に入る方法を選んでいた。結局、8ステージ中5ステージは逃げに入ることができた。賭けがうまく行ったのだと思う。とくに昨日のステージでは先頭集団で走れて、アルプ・デュエズでポイントを稼げたのがうれしかった。


プロ初勝利となったステージ優勝のアレッサンドロ・デマルキ(イタリア、キャノンデールプロサイクリング):「人生の夢だった」

今日の優勝で、やっとプロ転向以来、これまで何度も失敗してきた逃げが報われた。今日のようなことをやるのが、ぼくの人生の夢だった。それがこんな大規模なレースで実現してうれしい。これまで何度も挑戦してきて、ようやく実現してとても満足している。ドーフィネでの勝利は、自分がツール・ド・フランスへ出場を果たす上で重要な意味を持つ。自分の7月のコンディションの傾向を知る必要もがあった。世界最大のレースで走るのはとても感動的だろうと思う。とてもハードだとはわかっているが、有力な選手たちのアシストとして働くのも楽しみだ。ツールでは、ペーター・サガン(スロバキア)のためにすべてを捧げたうえで、他の大きなレースに臨みたい。

アンドローニ・ジョカトーリで何年か選手として過ごしたあと、キャノンデールに移籍してから、これまで自分に欠けていたものがわかった。ワールド・ツアーのレベルまで段階を踏んで到達できた。今日は優勝できる脚があるかどうかは確信ができなかった。最後から2番目の山岳で、その後の要素を伺うことにした。ロット・ベリソルの選手[ティム・ウェレンス(ベルギー)」が最後の山岳でアタックしたときは、もうしばらく待って彼が逃げて有利になるように泳がせた。その後で、彼を力強く追い越すことができた。

単独で逃げることになってからは、全力を尽くした。チーム・スカイやプロトンに吸収されるのがイヤだった。自分の後ろのほうの出来事は知らなかった。ちょっと奇妙に思えるかもしれないが、昨日のステージでの逃げのときのほうが脚の調子がよかった。レースという状況では、これは好ましいことではない。今日も残り1kmになるまで、自分がステージ優勝できると思っていなかった。気持ちとしても、今日はリラックスしたムードでスタートした。なにかをやろうという気持ちはまったく思っていなかった。でも、徐々に、教のレースが自分にとって重要なものになっていった。チームカーからは、本当に素晴らしいサポートを受けた。彼らに感謝したい。



コメント出典
http://www.letour.fr/2013/CDD/LIVE/us/800/journal_etape.html

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