【覚書】21日間の激闘がついに終了。第20ステージはまさに死闘という感じで、個人的には今年のベストバウトです。最終ステージとなったマドリードは、数少ないスプリントステージ。なかなか勝利が得られないランプレ・メリダはリケーゼでがんばったものの、ダメでした。ということで、以下にランプレ・メリダが惜しいところまでいくがステージ優勝できてないかを下記にピックアップ。
- レンプレ・メリダが上位に絡んだけど惜しくも優勝できなかった回数
- ステージ2位 4回
- ステージ3位 2回
- ステージ5位 1回
- ステージ6位 1回
- ステージ7位 2回
ステージ2位が4回なのはジタンダ踏むだろうなあ。あと、第21ステージのステージ2位のファラーもやはり惜しいところで止まっているようです。月並みながらもステージ1位と2位のあいだには大きな隔たりがあるのですね。
さて、CW本誌のコメントですが、残念ながらプリトとモレーノがレース公式にもチーム公式にも出ておりませんでした。なんらかの反応は期待したかったです。注目としてはホーナーでしょうか。ポディウムでうろつくバルベルデの子供を意識したようなコメントでした。また、チーム公式でのホーナーのコメントでは来シーズンのことは語っていません。レース公式では、まだ来シーズンの契約が決まっていない模様です。ご本人はあと2年はやれると語っておりますね。
CW本誌ではニーバリが、今回のホーナーの勝利を分析しているところが興味深いです。ホーナーは今シーズンを前半をケガの治療で走ってないのですね。シーズン終盤ともいえるブエルタの出場選手のなかで、最もフレッシュだったことが大きいのではないかとのこと。それと泣かせるのがサミュエル・サンチェスのコメントです。19年の歴史を終えるエウスカルテルを代表して語っております。短いですが、表彰台に選手とスタッフ一同がのぼったときのシーンを見ると、ちょっと涙腺が緩みますね。
さて、本日のオマケ翻訳はチーム公式のほうのホーナーのコメント。レース公式でのコメントとほぼ変わりませんが、少しだけ詳しく語っている感じです。第20ステージは本当に激戦だった模様です。
総合1位・複合賞のクリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・レオパード)
今回のブエルタのコースが愛おしかった。最初にコースプロファイルを見たときに、完全にぼくのレーススタイルに合わせてデザインされていると思った。最初はチーム・タイムトライアルだった。ファビアン・カンチェラーラ(スイス)がチームを牽引するだろうから、そこで総合ジャージを獲得できるだろうと思った。その時点では、自分がブエルタを総合優勝できるとは思わなかった。だけど、表彰台入りの可能性と、赤い総合ジャージを何回か着用する可能性はあると感じていた。それで、かなり高い意欲をもって参加した。
プロ選手になってから約20年の歳月を過ごしてきた。今回の優勝は、これまでずっと過酷な仕事をしてきたことの功績だと感じている。グランツールは、常にあらゆる自転車選手にとっての目標で、そこに出て自分の実力を示したいと思うものだ。今回の思い出は永遠に続くだろう。一緒に走った選手たちは素晴らしかった。そして、チームメイトたちもファンタスティックだった。
家族は自宅のテレビでこの瞬間を見ているだろう。16歳と14歳の娘、そして11歳の息子は、この勝利の意味を理解できる年齢だ。総合優勝する選手は、ほとんどの場合20代か30代前半なので、彼らの子供は小さい。だけど、ぼくの子供たちは、自分の父親がなにを成し遂げたかを理解できる年齢だ。自宅に戻ったら、この話題で持ちきりになると思う。
昨日は、このブエルタでの総合優勝を目指してニーバリ(イタリア、アスタナ)が必死で走っている姿を目にしたと思う。ぼくにとっても、簡単なことではなかった。昨日は自分のキャリアのなかでも最高難易度の勝利だったと思う。これまでのプロ生活で、もっとも難しいレースだったかもしれない。
コメント出典
http://www.radioshackleopardtrek.com/news/chris-horner-takes-historic-victory-tour-spain
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