【覚書】荒天に見舞われた第14ステージでしたね。中継ヘリが飛ばず、延々とゴールの定点カメラの環境映像を見ることになるかと思ってましたが、なんとか復帰。で、ライブ映像が届きはじめると、あまりの過酷さに涙しました。40度から4度までの区間を走ったわけで、そりゃあ低体温症にもなるでしょうね。
ということで、第14ステージについては、ほとんどの選手が「ハードだ」と口にしております。経験豊富なホーナーさえ「死ぬんじゃないかと思った」というほどのステージだったようです。
で、注目コメントは逃げ切って勝利したラット。あれはチームオーダーとしての逃げではなくて、どうやらバッソを下りでサポートするために先行していた「前からアシストが降ってくる作戦」だったようです。しかし、そのバッソがレースそのものをリタイア。おかげで本来はスプリンターであるはずのラットが山岳ステージで優勝し、さらに山岳賞まで獲得してしまう奇妙な事態になってしまいました。CW本誌での見出しになっている「残念賞」云々は、このことをさしています。なかなかユーモアのある選手ですね。
今日開催予定の第15ステージもかなりの荒天となるようで、選手たちが無事にゴールすることを願いたいです。え
さて、本日のオマケ翻訳は、バルベルデ。CW本誌に採用したレース公式と大同小異で、チーム公式のほうがやや長いです。いずれにせよ、今後の目標を総合優勝から表彰台に切り替えた模様です。ただ、こういうふうに言って油断させることもあるので、今の段階で全面的には信用できません :)
ポイント賞・総合3位・ステージ6位のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
ぼくにとっては本当に厳しい日だった。怖ろしく、残忍なステージだった。自分のなかでも、ここまでずっと自転車に乗ってきたなかで最も過酷な日だった。コースが過酷だったせいだけじゃなく、コンディションのおかげで、事態がより深刻で過酷なものになってしまった。下りに入ったときは寒さで凍えてペダルが回せず、落車寸前だった。多くの選手たちがずっとぼくを追い抜いていった……登りになっても、まだ寒さを感じていた——あらゆることが困難になってしまった。
チームのみんなに感謝したい。彼らはすべてをぼくに捧げてくれて、驚異的な仕事をしてくれた。彼らのおかげで、今日を乗り切ることができた——彼ら、そしてファンの声援が励みになったおかげで乗り切れた。最後の登りでは、自分が復調しているのがわかった。暖まったし、良いペースで他の選手たちを追い抜き始めていた。だから、今日の結果には満足している。
今日はあらゆることがゾッとする一日だった。多くの選手がリタイアするのを目撃した。明日のステージは、ニュートラル・ゾーンを含めて250kmの距離があるうえに、今日と同じような天候になりそうだ。なにが起きるかはわからない。諦めるかって? 絶対に諦めるつもりはない。今は総合3位にいる。ブエルタの総合優勝は難しいだろう。でも、最後をポディウムで締めくくるのはいつだって美しいと思う。
コメント出典
http://www.movistarteam.com/news/2013-9-7/valverde-s-tenacity
http://www.movistarteam.com/news/2013-9-7/valverde-s-tenacity