2014/06/13

フルーム「楽そうなコースプロファイルだったけど、実際は……」 / 【翻訳】クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2014 第5ステージ 選手コメント

http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-5.html



【雑感】第4ステージに続いて2日連続、カチューシャがゴールを制した第5ステージ。独走状態のスピラックにちゃんとジャージのジッパーを上げてスポンサーアピールするようにと指示するチームカーと、それに従うスピラックがおかしくてたまりませんでしたね。やはり昨日のゴールでは、スポンサーから監督が怒られたんでしょうか。また、中盤から終盤にかけてはコンタドールが、良い感じに逃げ集団を追走しており、その調子の良さを見せておりました。さらにコンタのフルームへのプレッシャーを利用して、ケルデルマンもしっかりタイムを詰めております。ちょっとした三すくみの状況になりつつあり、二正面作戦をとらざるを得ないフルームがどう対応するかも見物ではありますね。


●ステージ優勝:サイモン・スピラック(スロベニア、カチューシャ)

「カチューシャにとっては特別な週だ」


暑さのおかげで、かなり厳しいステージだった。暑さは本当に苦手だ。残り500メートルになってようやく、ステージ優勝を確信できた。実際には残り1キロの標識で後ろを振り返ったときには、誰もいなかったけど。

最初の登りでアタックしたときは、今日のステージ優勝なんて思いもよらなかった。アタックした選手たちを追うことだけで頭がいっぱいだった。昨日のユーリ・トロフィモフ(ロシア、カチューシャ)の優勝もあって、今週はチーム・カチューシャにとっては信じられない週だ。予想以上の結果だ。とくに、こんな暑い日のレースで勝てるなんて。

出典:http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-5/news/int/simon-spilak-it-s-an-incredible-week-for-katusha.html


●総合1位のクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)

「楽そうなコースプロファイルだったけど、実際は……」


コースプロファイルを紙で見ると、あまり難易度は高くなさそうなのに、実際にはかなりハードになることはよくある。今日はそういう日で、コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)が前に出て、かなりのプレッシャーがあった。今日はチームメイトたちが本当によく仕事をしてくれた。全員の仕事ぶりがすばらしく、とくにリッチー・ポルト(オーストラリア)がめざましかった。

自分についていえば、今日は調子良く自転車に乗れていた。ゴール後はかなり疲れているけど、今日はみんなも同じだろう。チームとしては、総合上位に浮上してくる選手は誰であれライバルとなるので、終盤にケルデルマン(オランダ、ベルキン)を追う必要があった。だけど、険しい山岳が控えている土曜日は、今日とはちがったレース展開になりそうだ。

出典:http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-5/news/int/chris-froome-it-turned-out-to-being-very-hard.html


●新人賞・総合3位のウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ベルキン)
「フルームとコンタをアタックするチャンスも」


今日は終盤になって、自分にとっても上出来なステージだった。だけど今日はずっとハードでもあった。チームスカイがコンタドールを追走しようとスピードを上げたときは、付いていくのが難しかった。下りでは、かなり緊張もした。

ゴール付近では誰もが力強く踏み込んでいた。アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・グリーンエッジ)がアタックするのがわかったので、彼に付いていったおかげで、少しだけどアドバンテージを維持できた。つまり、ぼくにもフルームやコンタドールをアタックできる可能性があるということだ。ただし、状況が許せばのはなしだけど。

今週末に今日のような状況がまた訪れるかはわからない。今の成績よりも上位を狙えるかもわからない。なんとか上位に食い込めたままなら、素晴らしいと思う。このドーフィネの前にコンタドールと同着2位を目指すと言っていたけど、それが本当になりそうだ(訳注:現在は同タイムの12秒差)。

出典:http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2014/us/stage-5/news/int/wilco-kelderman-171-it-s-possible-to-attack-froome-and-contador-187.html

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